2024.03.23

却って難解に...?「四月になれば彼女は」

 妻と映画に行って来ました。前日に公開された「四月になれば彼女は」です。川村 元気氏の小説を原作にした映画化です。実はこの小説は、インド駐在からの帰任直前に読んだもの。ラストシーンが印象に残ったので、映像化されて「これは見に行かねば」と思った次第。
 獣医師の弥生との結婚を目前に控えた精神科医の藤代。ところが彼女は誕生日に彼の前から姿を消します。戸惑いながらも彼女を探す藤代には、10年前にほろ苦い恋の思い出があり、その相手からの手紙がそのキーとなっていたのでした。


だいぶ改変されて、却って難解になってしまったかも。

 映像は美しく、役者の演技も深みがあったのは良かったのですが...話がだいぶ改変されているのが気になりました。まあ尺の影響が一番大きいとは思いますが、原作で重要な役どころの人物の存在感が薄かったりしたことで、話のつながりが見通しにくく、登場人物の心理を読むのが難解になってしまったことでしょうか。ラストシーンも美しかったのですが、期待していた場所ではなかったのが個人的に残念でした。