2018.10.06

TV向きの素材?「コーヒーが冷めないうちに」

 久しぶりに映画を見に行ってきました。妻と二人で初めての映画デートです(笑)。選んだ作品は有村 架純主演の「コーヒーが冷めないうちに」。電車の中の広告でちょっと気になっていたのです。また、我ら二人はともにコーヒーにはこだわりがあるので、そういう点でも興味がありました。
 喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある伝説がありました。それは「喫茶店内にある特定の席に座ることで、過去に戻れる」というもの。その噂を聞き様々な人がそれを確かめようと喫茶店を訪れます。しかし、それにはいくつもの制限があり、それを聞いた多くの人はあきらめるのですが、どうしても過去に戻りたいと意を決する人もいました。喫茶店でコーヒーを淹れる女の子は、不思議な佇まいで彼らに告げるのでした...「コーヒーが冷めないうちに」と。


それぞれにいい話だけに、オムニバスっぽくなってしまったのがもったいない?

 面白かったし、ちょっと涙ぐんでしまうようなシーンもあって、なかなかに楽しめました。見に来てよかったとは思ったのですが、構成がオムニバス的になっていることもあり、盛り上がって終わるという感じにならなかったのがちょっと残念。全部で4つのエピソードがあるのですが、一つ一つが完結した話になっているのでなおさらです。これは完全にテレビ向きの素材でしたね。実力派の俳優が揃っているのも魅力です。

2018.01.31

ちょっと中途半端な?「嘘を愛する女」

 日本に到着したのが朝で、ホテルに入れるのが夕方なので、その間の時間潰しとして映画を見てきました。つまらなかったら途中で寝るかと思いましたが、結局は最後まで見てしまいました(笑)。作品は長澤 まさみ主演の「嘘を愛する女」です。
 食品メーカーに勤務する川原由加利はウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞するほど仕事に邁進するキャリアウーマンでした。彼女には5年前から同棲していた恋人で、研究医の小出桔平がいました。ところがある日、彼がくも膜下出血で倒れてしまい、病院に搬送されます。彼女にそれを伝えた警察官は、彼の身分証が偽造で、そのような人物はいないことを告げるのでした...。


なんだろう、ミステリーのような、そうでないような。

 長澤 まさみさんというと「好人物」の印象が強いのですが、本作では「自分本位の嫌な女」を演じています。それが桔平の過去をたどり始めてから、徐々に変わり始め、終局に向けて盛り上がっていきます。まあ、ラストシーンはあれしか作りようがないかな、とも思えます。ちょっとご都合主義っぽいですけど。しかし、ラブストーリーなのか、ミステリーなのか、もうちょっとメリハリつけたらもっと良かったように思えます。

2018.01.14

【番外編】理系として共感?「この声をきみに」

 昨年の夏にNHK「ドラマ10」で放映された「この声をきみに」を録画で見ました。この作品、昨年夏に一時帰国している時に予告編で流れていて気になっていたのです。さらに友人とのメールのやり取りの中で、「この番組が面白い」という話を聞き、録画したディスクをもらい受けたので、インドに戻ってから視聴しました。

 数学者、穂波孝は(数学以外のことを)話すのが苦手。妻に愛想をつかされ、いきなり離婚を切り出されます。さらには上司に「人の気持ちを考えずに話す」ことを指摘され、「話し方セミナー」に参加しますが、そこで講師を務めていた江崎京子といきなり衝突。お互いに最悪の印象を持つ二人でしたが、孝がひょんなことから朗読教室を訪れた際に偶然再会。彼は彼女の朗読に引き込まれ...。

 全8回のドラマで、小さな朗読教室を舞台に人間模様が描かれています。連続して見たこともあって、主人公とヒロインの変化にいささか唐突感があるのが気になりました。しかし、全体としては非常に面白かった。朗読というと地味な動作になりますが、その味をよく引き出せていたと思います。いささか演出過多?というところもありますが...。まわりを固める脇役もそれぞれいい味を出していていました。

2018.01.07

まだ序章「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」

 年末年始の間に「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」のDVDを調達していました。これはこの春にネットで有料配信された「機動戦士ガンダム サンダーボルト」シーズン2全4話のディレクターズカット版という位置づけになります。前作同様に新作カットが楽しみでした。


シーズン2は導入部に過ぎない印象。主人公二人の絡みもなく、単なるプロローグでした。

 意外に新カット数が多く、配信版で描写が少し足りないと感じた部分がきちんと補完されています。原作がまだ連載中なのでどこまで続くかわかりませんが、ここまで続いた以上、シーズン3制作もほぼ間違いないでしょう。