2013.11.27

列車のある風景の中で「すべては君に逢えたから」

 年末は話題作が目白押し。有休を使って狙っていた作品を観てきました。作品は「すべては君に逢えたから」、JR東日本の全面協力のもと、東京駅を舞台にしたラブストーリーです。6つのエピソードがそれぞれに絡み合いつつ、クリスマスイブに迎えるそれぞれの結末。6つも話があったら散漫になりそうな気もしますけど...大丈夫か?
 女性不信のIT会社社長と、役者になる夢をあきらめようとしている女性が最悪の出会いを迎えた<イヴの恋人>、遠距離恋愛中カップルのすれ違いを描いた<遠距離恋愛>、あこがれの先輩への告白ができずイブもバイトにいそしむ学生の物語<クリスマスの勇気>、施設で親のいない少女とそれを見守る女性の話<クリスマスプレゼント>、病気で退職した新幹線の運転士が息子に綴る思い<2分の1成人式>、49年前、現れなかった恋人が姿を変えて現れる<遅れてきたプレゼント>の6編が、同時並行で進みます。


テンポのいい展開に引き込まれました。でも映画らしくはないかな。

 前向きな結末で、見ていて微笑ましくなれるいい話でした。心配していた散漫になるのではないかという懸案も、テンポのいい展開で全く気になりませんでした。終盤、意外なところでつながる関係がサプライズになって、一気に盛り上がっていきました。ただ、それだけに「映画っぽくない」のがちょっと残念に思うところです。
 出演者の中では木村 文乃の表情の豊かさに魅了されました。もともとJR東日本や象印のCFなどで様々な顔を見せていましたが、不安を見せる場面と毅然とした表情とのギャップがとても魅力的でした。

2013.10.16

普通に作ってくれてよかった「陽だまりの彼女」

 今年楽しみにしていた映画、第3弾は「陽だまりの彼女」です。2011年に原作を読み、バランスの取れた面白い作品だと思っていました。この度それが映画化ということで、期待もしつつも不安を持って見に行った次第です。特に同じような道を辿った「100回泣くこと」の出来にあまりにも落胆したので...。主演は松本 潤と上野 樹里、このキャスティングを見ての正直な感想は「微妙...」。さてどう仕上がったでしょうか。
 広告代理店に勤務する奥田浩介は仕事でクライアントを訪問した際、10年ぶりに中学時代の同級生、渡来真緒と再会します。彼女は中学時代、周囲からからかいを受ける存在だったのを彼が守ろうとしたことで、彼自身も周囲から浮いてしまっていました。そんな苦い思い出はあれど、再会した彼女は非常に魅力的な女性に成長していたのです。恋には奥手な浩介でしたが、真緒が積極的に好意を表現したこともあり、交際が再開。やがて二人は一緒に暮らし始めるのですが、実は彼女には彼に告げていない秘密があって...。


うん、これなら原作ファンでも許せる出来。ちょっとエピローグが蛇足気味かな?

 感想を一言で表すなら「うん、これなら原作ファンでも許せる」。ほぼ原作の流れに忠実で、いくつかのエピソードは省かれたものの、背景を説明できる登場人物を配するという工夫もあって物語がすっきりしました。原作にある主人公の「独り言」のダークな部分がばっさりなくなって、物語自体に上質感が漂っているのが逆に新鮮。ただ、ちょっとだけ解釈の変わったエピローグが時間的に長すぎて蛇足感がありましたが、これもまあ許せる範囲だと思います。
 キャスティングについては概ね好印象。 上野 樹里は「不思議ちゃん」の雰囲気にはハマりそうでしたが、松本 潤にどちらかというとダメな主人公が演じられるか懸念していたものの、映画後半の不安が募る表情などはいい雰囲気が出ていたので違和感を感じることはありませんでした。
  これなら映画化成功と言えると思います。

2013.08.30

一足早く、ついに完結「宇宙戦艦ヤマト2199」

 有休の消化が遅れてきたこともあり、ヤマ場を迎える前に休んでおくことにしました。ただしこの日は暑さが厳しい上に天気不安定の予報だったため、どこか遠くに出かける気にもならず。そこで思いついたのが現在限定公開中の『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章「そして艦は行く」』を観ることでした。
 「宇宙戦艦ヤマト2199」とは1974年のテレビアニメ(第1作)を完全新作でリメイクした作品です。昨年から4話ずつ劇場で限定公開された後にBD/DVDでリリースされ、今春からはテレビ放送も実施中。今公開されているのはその最終章であり、テレビでは9月に放映予定の部分になります。第六章まで私はDVDで観てきたのですが、やはり続きが気になるということで、今回初めて劇場に足を運びました。
 ストーリー紹介に関しては基本的に旧作と同じですので割愛します。


納得のリメイクと言えるでしょう。結末が分かっていても引き込まれました。

 さて、全話見終わっての感想ですが、旧作のテイストをきちんと残しつつも現代の視点を無理なく取り入れたいいリビルドだったと思えます。画像も圧倒的に情報量が多く、音楽もオリジナルを大事にしつつ新しいことにもチャレンジしています。作品全般を通して細かいところまできっちりと作り込まれていました(やや作画の粗が目立った回もありましたが)。原作のエピソードを細かく分解した上で無理なくストーリーを構築した点はすばらしい。
 ただ、個人的には気になるところもありました。設定上で止むを得ないところなのですが、沖田艦長と古代のからみが大幅に減ってしまったことで、主人公の成長という面でやや物足りないように感じた点です。いくつか大事な台詞が削られたのもちょっと残念でした。
 こうなるとその後の展開も見てみたいものですねぇ...(笑)。再び新しい映像が見られることを期待しましょう。

2013.08.24

定番詰め合わせでお腹いっぱい「パシフィック・リム」

 2ヶ月ぶりに映画を見てきました。作品は「パシフィック・リム」。今年はSFの大作が多いようですね。さて、この作品に興味を持ったのはいつものような予告編ではなく、ニュース番組でたまたま紹介されていたため。そこで紹介されたビジュアルが結構印象的だったので、見ておこうと思ったのです。
 近未来、人類は太平洋から現れた怪獣に襲われ、存亡の危機にさらされます。人類はこの状況を打破するために、人型機動兵器「イェーガー」を開発し実戦に投入。イェーガーは期待通りの力を発揮して怪獣を次々と葬りますが、やがて怪獣の進化によって逆に劣勢に追い込まれて行きます。イェーガーのパイロットだったローリーは、共に戦っていた兄を戦闘で失ったことからイェーガーを降りていましたが、上司の求めに応じて再び乗る決心をします。新たにパートナーとなったマコとともに、最終決戦へと臨む彼らの運命は...?


「怪獣」「ロボット」「トラウマを持つヒーロー」「戦うヒロイン」とまさに王道詰め合わせ。

 正直あんまり期待していなかったのですが、予想をいい意味で裏切り面白かった。考えてみれば「怪獣」「巨大ロボット」「トラウマを持つヒーロー」「戦うヒロイン」と、まさに王道の詰め合わせです。真面目に作ろうとするほど荒唐無稽になって失笑を買いそうな素材ですが、展開はスピード感があって楽しめました。一方で建造物の破壊をじっくり見せるなど、往年の日本特撮を意識した絵作りもあり、我々にとっては「どこか懐かしい」シーンが続きました。ただし王道どっぷりなだけに、結末も予想がついてしまうのは仕方ないですかね。
 最初は「イェーガー」のデザインはあまり魅力的に見えなかったのですが、エンドロールで表示されたモデルは演出も相まってなかなかにカッコいいものでした。ただし、一つだけ気になったのは「イェーガー」の操縦システム。未来ならもうちょっとスマートな方法もありそうなものですが、歩かせるのに「歩く」のは頂けないなぁ...。

2013.06.26

もっと原作を大事にして欲しかった「100回泣くこと」

 この週も水曜日に有休を取ることになったので映画を1本鑑賞してきました。 作品は「100回泣くこと」、実は今年はこの作品の公開をとても楽しみにしていました。というのは私は原作小説のファンで、とても深く印象に残っていたストーリーだったのです。さてその出来栄えはいかに? 原作が好きなだけに期待半分、不安半分で見てきました。
 主人公、藤井は機械メーカーの技術者。4年前にバイク事故でその直前1年の記憶を失っていました。そんな中で同級生の結婚式で出会った佳美と付き合うことになります。やがて結婚を前提に同棲を始める二人でしたが、実は彼女は彼に明かしていない秘密を抱えていたのでした。


全く違う話にアレンジされていたのが個人的には非常に残念。

 個人的には極めて残念な出来と言わざるを得ませんでした。原作にあったささやかな幸せと喪失、再生という流れがほとんど無視され、ストーリーがほぼオリジナルになってしまっていたのです。特に小説で大事なシーン(開かずの箱のエピソードなど)がことごとく失われ、印象的なものがない平坦な物語と化していました。しかも最後のシーンは絶対に納得が行きません。これでは平凡なお涙頂戴系ラブストーリーでしかありません。何ということだ...。
  原作があるからには基本的な筋の部分は変に作り変えないで欲しいというのが正直な気持ちです。

2013.06.19

映像美はいいが、なんだか釈然としない「オブリビオン」

 洋画は久しぶりです。トム・クルーズ主演のSF作品「オブリビオン」を見てきました。
 2077年、異星人との戦争の結果、月と地球は半壊。人類は住めなくなった地球を捨て、土星の衛星タイタンに移住した世界。ジャック・ハーパーとヴィクトリアは廃虚となった地球上で海水を吸い上げるプラントを異星人「スカヴ」から守るべく、上空からパトロールをする任務を担っていました。ある時、上空から謎の物体が墜落。ハーパーが現場に駆けつけたところ、冷凍カプセルで眠っていたジュリアという女性と出会います。初めて会ったはずなのに、なぜかジュリアの記憶がフラッシュバックするハーパー。彼らの過去に一体何があったのか?


途中までいい感じだったのに、最後はなんだかドタバタ。

 あぁなるほど、というのが第一印象。謎が謎を呼ぶ展開ですが、あまり奇をてらわないストーリーだったのでそういう意味では良くも悪くも普通です。廃虚となった地球の映像美はすばらしいのですが、初代「猿の惑星」ほどの衝撃感はないかな。途中まではほどほどのテンポで進むのですが、後半はなんだか話の展開が乱暴な気がしました。また、物語のエピローグは余計な感じがしました。でも、あれはハッピーエンドなのだろうか?
 映像はとてもよくできているのに、なんだか中途半端な印象だけが残りました。

2013.06.16

実はよく見えなかった「グリーンダイバーズ」

 豊橋市視聴覚教育センターのプラネタリウムで上映されている作品を見に行ってきました。実はこの作品は2001年に制作されたものですが私は未見。それが出張で豊橋を訪れた際に、6月まで当地で上映されているのを知り興味を引かれたのです。
 宇宙世紀0087、ティターンズとエゥーゴが衝突する中、地球の静止軌道上で旅客船が戦闘に巻き込まれ遭難。船には15歳の少女と10歳の少年の姉弟が取り残され、困難に立ち向かうことになるのでした。
 筋立ては「機動戦士Zガンダム」のサイドストーリーですが、ナレーションやエンディングのBGMは本編オリジナルのものが使われていたので懐かしさを感じました。メカニック描写もZガンダム3号機や中破したGMIIなど見るべきものも多く、こちらも楽しめました。また科学考証がしっかりとなされ、きっちりつくられているのに好印象でした。CGなどは今の目で見るとちょっと物足りないと思えてしまうのは、ここ10年で映像クオリティが一気に上がってしまったからですかね。
 ただ、残念だったのが「見にくかった」こと。投影が暗くて動きの激しい部分はほとんど映像の意味がわかりませんでした。これが設備のせいなのか元々そういうものなのかは分かりませんが、ちょっと不満が残りました。

2013.05.31

その世界観に馴染めなかった「図書館戦争」

 有川 浩原作の「図書館戦争」を見てきました。Webサイトでは「観客満足度98.2%」とのこと。ちなみに原作は読んでいないので、ストーリーも含めて世界観に触れるのは初めてでした。
 現代のパラレルワールド、メディア検閲が激しい「もう一つの」日本。警察が中立の立場を守る中、国家権力は「メディア良化隊」に武装を許し、害と判断した書籍を焼却していきます。そこで「本を読む自由」と「知る権利」を守るために図書館は「図書隊」を組織、それに立ち向かっていました。そこに配属された新人隊員・笠原が鬼教官・堂上にしごかれつつ成長していく物語です。


一体なんなんだこれは。残念ながら世界観に全く馴染めず。

 見終わった後の感想は「疲れた」の一言でした。正直に言うなら「一体なんなんだこれは」というところ。たぶんその原因は設定が「中途半端に現実に近い」ところにあるような気がしました。実写映画が完全な架空か、完全な現実の中間にあるやたら半端なところにあるのが違和感の根底にあるように思えます。あとは主人公の「戦う理由」はそれなりに表現されているのですが、組織がどこに支持されているかなどが描かれていないせいで、結局どうしたいのかがよくわからないのも原因でしょうか。う〜ん、この「映画」で訴えたかったのは、一体なに?

2013.05.31

見ているだけでお腹いっぱい?「体脂肪計タニタの社員食堂」

 この春から秋にかけての注目の1本がコレでした。その作品とは「映画 体脂肪計タニタの社員食堂」。タニタの社員食堂といえば食事のレシピ集で大ヒット(私も母のiPadにアプリを入れました)していますが、それをモチーフにした映画(注:エピソードの再現ではない)とのこと。一体どんな作品になるのでしょうか?
 体脂肪計を開発・販売する会社、タニタ。その2代目である副社長、谷田幸之助は気が弱い上に体脂肪率40%を超える肥満でした。「体脂肪計を販売する会社の社員がデブでどうする!」と社長である父親から強く叱責され、新製品発表に向けて他の3人とともにダイエットに取り組まされることに。彼は高校時代の同級生で就職浪人中の栄養士、春野奈々子を社員食堂に招き入れ、彼女の指導の元にダイエットに励むのですが...。


見ているだけでお腹がいっぱいになりました...。

 劇中に登場する定食の数々、確かに美味しそう。でもそれがあまりにも多くて見ているだけでお腹がいっぱいになりました。映画として素材がどうなのよ?と思いましたが、その作りは「ごく普通」でした。主演の優香はシリアス/コメディの切り替えにメリハリがあって、テンポよくストーリーに乗っていた印象でGOOD。終盤、彼女が明らかにした「ダイエットの極意」は「なるほど」と思えるものでした。私も一応タバコ止めたわけですし、それにつながるものを思い起こしました。

2013.05.22

なんだかこそばゆい?「県庁おもてなし課」

 今年は春から夏にかけて、個人的に気になる作品が目白押し。そんな中でも最も気になっていた作品が「県庁おもてなし課」です。このサイトでも何度も取り上げている有川 浩の新聞連載小説の映画化で、私の故郷、高知を舞台にした映画。それだけだったら過去にもあったわけですが、この作品が私にとって特別なのはなんと主人公が「かけみず」くんだからなのです。いやぁ、かけみずさんが全国規模(!?)で主役になるなんて、おそらく先にも後にもこれっきりに違いないはず。これは絶対に見逃せませんよ。
 観光振興を目的に高知県庁に「おもてなし課」が発足。が、そのメンバーである掛水史貴たちは一体どこから手を付けて良いか戸惑うばかり。他県を真似て若手有望作家の吉門に観光特使を依頼したものの、そのお役所的対応をこてんぱんに批判されてしまいます。とにかくも彼のアドバイスから物事が動き始め、まずは若い女の子の視点を入れるために庁内でアルバイトをしていた明神多紀を招き入れることに成功。さらに25年前に県庁を追われた伝説の元職員、清遠に協力を求めます。清遠とその娘である佐和、そして吉門自身を巻き込んでプロジェクトは進んでいくのですが...。


劇中「かけみずさん...」をカメラ目線で言われた時はさすがにドキドキしました(笑)。

 うん、面白かった。舞台が馴染み深いというところを差し引いてみても、美しい山・海・川がストーリーの中に不自然なく散りばめられており、「観光映画」として見てもいい出来でした。役者の話す土佐弁はちょっと不自然なところがあるものの、これは高知の魅力を凝縮した1本であることは間違いありません。最後の展開だけはちょっと仰天ものでした。それはないだろかけみずくん...。
  登場人物の中では明神さん(堀北真希)がとても愛しく描かれており、すっかり魅了されてしまいました。いまどきこんな娘が実際にいるのかな?という気もしますけど...。一方、佐和(関めぐみ)は土佐の強くも脆い気性が出ているのと、意に沿わないことをいやいややる時のギャップが逆にかわいらしく好印象。個人的には吉門(高良健吾)の重すぎる雰囲気が周りから少し浮いている感じがしました。
 劇中、何度も「かけみずさん」と呼びかけがあり、そういうことに慣れない私はすっかり「こそばゆい」思いがしました。特に多紀ちゃん(あれ?)に正面から「かけみずさん...」と言われた時はさすがにドキドキ(笑)。もうこんなことは二度とあるまい。素晴らしい体験(?)をありがとう、有川先生。

2013.02.09

映像だとわかりにくい?「きいろいゾウ」

 土曜の昼下がりに映画を一本見てきました。ただいま公開中の邦画「きいろいゾウ」です。西 加奈子の小説が原作ですが、そちらの方は読んでいないため、予備知識なしで鑑賞しました。主演は宮﨑 あおいと向井 理。実は私、この二人の俳優は雰囲気的にあまり好きではないのですが、ちょっとほっこり系の映画を見たかったため、あえてのチョイスになりました。
 三重県伊勢地方で暮らす小説家の「ムコ」とその妻である「ツマ」。二人は周囲に溶け込んでマイペースに暮らしているのですが、実はそれぞれに秘密を抱えていました。時々情緒不安定になる「ツマ」に翻弄されつつも、すべてを明かしきれない「ムコ」。「ツマ」はそんな彼に苛立ちを隠せなくなり...。


なんだか映像だとよくわからないな、という印象。

 正直な感想を言えば「何がなんだかよくわからない」というところです。もちろんストーリーやテーマは理解できるのですが、突然出てくるモノローグや記号がうまくつながってこない。これが小説ならもっと説明でフォローできるのでしょうが、映像だとそれも限界があります。
 一回原作読んでみないと、いい映画だったかどうかは判断できそうにありません。

2013.01.13

驚きの展開の連続「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

 遅まきながら、昨年の話題作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を見に行ってきました。私は前2作「序」「破」は実は劇場に見に行っておらず、テレビでの放映を見たのですが、全く新規に作り直された映像に圧倒されました。本作は全4部作の3作目に当たります。 公開されてもう2ヶ月にはなりますが、驚いたことに近所の映画館でも7割ぐらい座席が埋まるほどの人気ぶり。特に今作以降はオリジナルであるテレビ版とは全く異なる展開を見せるようなので、映像だけでなくストーリーそのものも非常に楽しみです。
 前作の「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」がら14年、対NERV組織であるヴィレは衛星軌道上にある物体の回収作戦を実施します。防衛機構をかわしつつ回収作業に当たるのはエヴァンゲリオン・2号機改と8号機。荒廃し尽くした世界の中で、ヴィレのメンバーはその物体を使い、何を行おうというのか...?


舞台が一新された上、驚きの展開の連続。最終作が楽しみです。

 何よりも過去2作とは状況が全く変わったことに驚きました。さらには謎だらけだった展開が少しづつベールを脱いで、全貌が明らかになりつつある印象。全くわけのわからないラストだったオリジナルに比べ、最終作への期待は高まるばかりです。またさらにパワーアップした映像美は見事。戦闘シーンはスピーディすぎて目が追いつかないというところもありましたが、このクオリティはすばらしい。ただ、キャラクターの芝居が少なかったのが物足りないといえば物足りないかな。