2021.10.30

蛇足感が拭えなかった「007/NO TIME TO DIE」

 午後に時間ができたので映画を見てきました。作品は「007/NO TIME TO DIE」、ダニエル・クレイヴがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品とされています。コロナ禍で公開が延期されていましたが、ようやく干渉することができました。
 前作「007/SPECTRE」で、全ての黒幕だったスペクターを倒したボンド。過去と決別すべくマドレーヌとヴェスパーの墓を訪ねたところ謎の集団に襲われます。マドレーヌと決別しジャマイカで静かに暮らすボンドを5年後に訪ねてきたのはCIAのフェリックス・ライター。彼から化学者奪還の依頼を受けたボンドは現役復帰を決意。スペクターの残党を壊滅させようとする今回の敵とは、果たして何者なのか?


原作と同じく3部作構成になるのでしょうか?

 見終わっての感想ですが、正直ちょっと「蛇足感」が拭えなかった印象です。前作で「最大の敵」に対し、ロンドン市街地でクライマックスを迎えたところに対して、今回の舞台はちょっとスケール間に乏しい。また、主人公の「人間味」にちょっと焦点を当てすぎたために、これまで積み上げたハードな雰囲気を少し削いでしまったところが否めません。前作で終わっといた方が、むしろよかったのでは?と思えました。

2021.06.28

30年目の映像化「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

 有休を取ったので、映画に行ってきました。コロナ禍で公開が延期されてきた「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」です。原作は「逆襲のシャア」の後に出版された小説。約30年の刻を経て、ついに映像化されることになりました。
 シャアの反乱から12年が経過したU.C.0105。シャトル「ハウンゼン」は、連邦政府高官達を乗せてオーストラリアへ降下中、「マフティー」を名乗る組織にハイジャックされます。そこに居合わせたのはマフティー討伐に向かう連邦軍のケネス大佐。戦場で恋心を抱いた少女を失い、深い傷を負ったハサウェイ・ノア。そして謎めいた美少女ギギ・アンダルシア。この3人が出会うことで、新たな物語が始まります。


原作と同じく3部作構成になるのでしょうか?

 今回の作品は、3部作のいわばプロローグ。相変わらず予備知識なしには見られない、ガンダム作品特有の展開は今回もしかり。嬉しかったのは、ほぼ原作に忠実に作られていたところ。小説では雰囲気が読めずに違和感があった描写も、映像では納得できるシーンになっていました。またモビルスーツ戦もこれまで以上にコクピット目線のシーンが多く、臨場感がありました。ミノフスキー・ドライブを搭載する新しいクスィー・ガンダムの空中戦も迫力満点でした。
 次作の公開が今から楽しみです。

2021.04.10

佳作と言って良い「花束みたいな恋をした」

 久しぶりに妻と二人で映画に行ってきました。作品は菅田 将暉・有村 架純が主演する「花束みたいな恋をした」です。音楽番組の中で劇中歌が紹介され、ショートムービーを見た妻が「見てみたい」と言い出したのがきっかけです。
 同じ駅で終電を乗り逃がした山音麦と八谷絹は、始発までの時間潰しに入った居酒屋で話をするうちに、音楽や映画の好みがほぼ完全に一致することを知ります。数回デートを重ねるうちに、すっかりお互いを気に入って恋人同士に。大学を卒業した二人はフリーターとなって同棲を始め、それぞれに好きなことをやって行こうとします。しかし現状を維持するだけにしても次々に妥協を強いられ、やがて微妙なすれ違いが現れてくるのでした。


「特別感」がないのがいいのかもしれません。

 最初は恋のドキドキ感、希望を胸に新しい部屋を借り、二人でいることの幸せを全力で楽しんでいくというのは、共感できる人も多いのではなかろうか。ただ現実はそう甘いだけのものではなく、様々な苦難や問題が立ちはだかるのもまたよくある話。後半は、こうやって「ずれていく」のかと考えさせられました。言動にはくれぐれも気をつけないと...!?
 無理やり&変にドラマチックな展開にしなかっただけ、後味が悪くならない作品でした。

2021.03.26

14年かけて完結「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を見てきました。

 この作品、25年前に大ブームを巻き起こしたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を、全く新しいストーリーでリメイクした作品群の一つです。2007年から「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」「同:破」「同:Q」と公開され、今作がその最終章。本来は昨年公開予定でしたが、コロナ禍の影響で延期され、ついに先日公開が始まりました。足かけ14年目での完結です。特に「Q」からここまでが長かったですね...。

 「序」「破」まではテレビ版のストーリーに近い形で展開されてきましたが、「Q」からは全く新しい話へと変貌しただけに、その結末はまさに誰も知らないラストになります。

 ネタバレはしませんが、正直に言うとなんだか肩透かしを喰ったよう。おそらくは人それぞれに受け止め方は違うのだと思いますが、私はあまり納得感を得られなかったような気がします。

2021.03.21

番外編「逃げるは恥だが役に立つ」

 今回は番外編、社会現象ともなった連続ドラマを初めて通して見ました。今さらながらという感じですが、私は本放映されていた2016年はインド駐在中。情報系のWebサイトで話題沸騰しているのは知っていたのですが、内容がどういうものかは分かっていなかったのです。このお正月に後日談の新作が放送されるのを記念して集中再放送があったのを妻が録画しており、それを一緒に見た次第。


話題沸騰した理由がようやくわかりました。

 全話を通して見た印象は「コメディだけど、社会派だな」というもの。まずはクスッと笑える演出が目に入ってきますが、その間に見える人の心の機微や、「働き方」の見方には考えさせられるものも多い。なるほど確かに面白い。話題沸騰になるのも分かります。