2023.11.24

カメラの実力を堪能した夜紅葉

 昨年見に行った国営武蔵丘森林公園のライトアップイベント「紅葉見ナイト」。今年も行ってみることにしました。夕方に少し仕事を早く終わり、妻とそれぞれ電車で最寄駅へ向かい、そこで合流する計画を立てました。
 ところが私が乗る予定の電車が故障で運休し、一本遅い列車を使う羽目になったことから、会場に向かうシャトルバスの発車時刻に対してぎりぎりのタイミングに。平日はバスの本数が少ないので乗り逃すと大惨事になってしまいますが、幸い何とか間に合いました。
 18:15にゲート前へ到着。入園券(450円/人)を買って入場しました。


今年もやって来ました。国営武蔵丘森林公園の中央口です。

 園内に入ると、早速ライトアップのお出迎え。写真を撮りながら進んで行きました。園内の飾り付けやレイアウトは昨年とほぼ同じようです。


出迎えのアーチ。カメラのおかげで鮮やかに写りました。


ライトアップされた大きな樹。白飛びせずしっかり色が出ています。

 メインのライトアップはゲートから少し離れたところにあります。その間にも印象的な照明がいくつもあったので、色の多さを楽しみながら会場へ向かいました。


メイン会場までは徒歩3分ほど。まずは照明のカラフルさを楽しめます。
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 緩い坂道を徒歩3分ほど進むとメイン会場に到達します。その入口では大きな樹が2本ライトアップされていて、まるでゲートのように見物客を出迎えてくれます。


メイン会場までやってきました。ここからは紅葉を楽しめます。

 その少し先に、見事なカエデの樹があります。ここは昨年も目をつけていた場所。歩道から少し奥まったところにあるので、人が写り込まないのがありがたい。カメラのおかげで深いグラデーションが撮影できました。


こちらが昨年も撮影した樹、見事な枝振りで照明の当て具合も見事。


こちらは妻がEOSで撮影、やっぱりiPhoneとは写りが違います。

 その先が川を模した青照明の左右で紅葉のライトアップを楽しめるエリアです。青い光がワンポイントで入ると、木々がその対比でより華やかに見えます。


ここが見どころエリアです。青い照明でより鮮やかに見えます。


妻がiPhoneで撮影。光量があればナイトモードでもこの写り。


振り返るとグリーンとレッドのグラデーションが楽しめました。

 このイベントは園内の一部エリアで行われているため、途中の休憩所で折り返しになります。そこでそれぞれ買ってきた夕食をここで頂くことにしました。


折り返しにある休憩所にて、持参したおにぎりで夕食にしました。


ここには球状の照明が飾り付けられていました。

 夕食を終え、再びゲートに向かって復路につきます。往路とは違うルートを選び、別のアングルから紅葉を楽しみつつ戻って行きました。


赤だけでなく緑や黄色も美しい。黄色はまるで金色のように見えます。
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 昨年は気づかなかった展望エリアなどにも入ってみたところ、より印象的な絵も撮れました。


休憩所を使った展望エリアから。いい雰囲気です。


昨年の写真よりも赤の深みが印象的に写せました。
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赤が主役ではありますが、緑色との対比させるとより美しく感じます。
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 大きな樹だけではなく、所々に近づける樹があるのも魅力です。また、点光源のライトはこれまで中心が白飛びを起こして明るく写りすぎるきらいがありましたが、それが全く見られないことに驚きました。これが最新モデルの高感度性能...これは腕ではカバーできません。


妻が気に入った樹。まるでドームのようです。


ほぼ全身に照明をまとっています。白飛びせずに写せるのはカメラのおかげ。

 昨年も撮影したモミの木。昨年は「音楽」というクリスマスプレゼントがサンタさんから降ってきた妻でしたが...今年は?


クリスマスまであとちょうど1ヶ月ですね。


今日一番の面白ショット、木のてっぺんに見えるのは月です。


ゲートの近くまで戻ってきました。色合いが気に入ったので撮影。

 シャトルバスの出る25分ほど前にゲートまで戻ってきました。このころになると風が強くなってきたので、少し早めにバスに乗り込むことに。


ゲート近くは光量が豊かなので、撮影しやすかった。


後ろの虹ゲートをくぐると出口です。今年も楽しめました。
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妻お気に入りのレインボーゲート、iPhoneさすがです。

 20:05に出るシャトルバスで、東武東上線森林公園駅へ。そこからちょうど速達列車の川越特急に乗り込めたので、21:00ちょっと過ぎに自宅まで戻れました。
 今年もあまり混雑しないタイミングで行けたので楽しめました。上がったカメラ性能をたっぷり堪能することができて良かった。ただ、ライトアップが昨年とほとんど変わり映えしなかったことを発見したのも事実。来年以降は別の場所も探してみることにしよう。

2023.11.10-11.13

北陸路に「晴れ男」の驚くべき実力を見た!

 金沢へ行ってきました。妻の両親がかねてから「兼六園に行きたい」という話をしていて、ちょうど私の妹が在住していることから案内を頼み、連れて行くことにしたのです。埼玉と高知からそれぞれ出発し、金曜日の夕方に金沢駅で落ち合う計画を立てました。
 我々は朝に自宅を出て、西武線で本川越へ。時間に余裕があったので、クレアモールを歩いてJR川越駅まで移動し、そこから川越線の電車で大宮に向かいました。


まずは本川越駅からクレアモールを抜け、川越駅まで移動です。
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我々が乗る電車がやってきました。大宮駅までは約25分弱です。
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 大宮駅で駅弁を買ってホームに上がり、しばし次々とやってくる新幹線を観察。ここは東北&北海道・上越・北陸全方面の列車が停車するので、E2系、E5/H5系、E6系、E7/W7系と全種類の車両を見ることができて飽きません。しばらくすると我々が乗るE7系車両がやってきました。


新幹線ホームへ。北陸新幹線はE7系で運行されています。
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 北陸新幹線「かがやき509号 金沢行き」大宮 10:47 → 金沢 12:49

 我々が乗車したのは午前中に出る最後の速達列車である「かがやき」。停車駅は長野と富山のみの設定で、大宮からはわずか2時間です。以前は越後湯沢から在来線に乗り継いで約3時間半かかっていたので、大幅に短縮されました。車内には外国人の団体さんがいて、富山でどっと降りていきました。どこへ行くんでしょうねえ。


車内は明るく、和テイストな色彩でした。


車内は外国人観光客でいっぱいでしたが、富山でほとんど下車しました。

 列車は定刻通りに金沢駅へ到着しました。駅弁を車内で食べたので、すぐに動き出しが可能。まずはコインロッカーに大きな荷物を預け、街中へ繰り出すことにしました。


金沢駅に到着しました。私が列車で訪問するのは11年ぶりです。
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 金沢には観光地を巡る電車網はないので、主な移動手段はバスになります。著名な場所をめぐる周遊バスは全国のICカードで乗車できるので、これを使うことにしました。ところがこれが誤算で、本来なら15分ごとに来るバスが遅れ、30分近く待ってようやくやってきたと思ったら、その間に待つ人が増えて車内は大混雑になりました。
 まず21世紀美術館に行ったのですが、二人とも現代アートにはあまり興味がないので、早々に方針を転換して向かいの石浦神社へ。我々にとってはこちらの方の雰囲気がやっぱり落ち着きます。


21世紀美術館に到着しました。後方は今回利用した周遊バスです。
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やっぱり「和」の方がいい? 被写体もたくさんありました。
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カメラの高感度性能を活かして撮影してみました。
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 妻が新幹線の車内でガイドブックを読み「忍者寺に行きたい」と希望したことから、美術館からバス停2つ分を歩いて行ってみることに。途中で犀川沿いの遊歩道を歩きましたが、よく整備されていて散歩にはもってこいな場所でした。


犀川の河川敷を散歩してみることに。芝生がよく整備されています。
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 大きな通りに出たところには土木遺産になっている古い鉄橋「犀川大橋」があり、短いながらも見応えがありました。1924年に今の橋ができたということなので、来年がちょうど100年ですね。


大正13年竣工ということは、来年が架橋100周年のようです。

 そこから坂を上ったところにあるのが寺院が多く集まる寺町エリアで、その中に目指す「妙立寺」がありました。案内を見ると拝観は申し込み制とのこと。妻がインターホンで連絡してみたところ、10分後に始まる案内に組み入れてもらえることになりました。


妙立寺、その建物のギミックに二人ともびっくり。
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 さてその「忍者寺」、とにかく面白かった。実は忍者とは全く関係がなく、金沢城の出城として造られたお寺です。軍事的な意味合いで造られただけに、構造がとにかく複雑。4階7層の中は隠し扉や隠し階段&部屋が満載。一体どんな構造なのか、ぜひ3Dモデル化したものを見てみたい(笑)。また、案内してくれた係の方は(演出なのでしょうが)務めて機械的に話しながら、メリハリの効いた戸の開閉を行うので、そのギャップが面白かった。我々は親しみを込めて「ツンデレ姐さん」と名付けました(笑)。
 この時点で16:00を回ったので、両親を出迎えるため金沢駅まで戻ることにしました。ところが香林坊を抜けたあたりからだんだんと雨風が強くなり、傘を持っていかれそうなほどに状況が悪化。これはもう寄り道は無理ということになり、まっすぐ駅まで引き返しましたが、少々濡れてしまって辛かった。厳しい旅の幕開けになりました。この先ちょっと心配です。


激しい雨の中、ようやく金沢駅まで戻って来ました。
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 妻の両親は17:30前に金沢駅へ到着し、改札口で無事に合流できました。


妻の両親が在来線特急で定刻通り到着し、無事に合流しました。

 まずは荷物をホテルに置くべく、金沢駅東口から徒歩5分帆ほどのところにある「ホテルマイステイズ金沢キャッスル」にチェックイン。


一般的なシティホテルですが、料金を考えると割高な気もする。

 少し休んでから夕食に出かけましたが、雨がまだ続いていたため近くの居酒屋チェーン店で夕食。さあ、明日から本格的な観光のスタートです。

 2日目は6:30に朝食を摂り、9:00にホテルを出て4人で金沢駅へ。


品数はそれほどでもありませんが、朝食はなかなか美味しかった。

 前日までの天気予報ではこの日は「雨のちくもり」だったのですが、出発直前の天気予報では傘マークが消え、終日「くもり」に変わっていました。実は義父上は「旅行時に雨に降られたことがほとんどない」という、名うての「晴れ男」。こんな雨が多い場所ではいくらなんでも無理だろうと思っていたら、今回も見事にその能力を発揮したようです。スゴい...。


なんと青空まで見えている! お義父さんスゴい...。

 駅でバスの1日乗車券を購入し、新幹線の改札前で妹と合流。まずは周遊バスに乗って「ひがし茶屋街」へ向かいました。バスを降りて浅野川沿いに進み、脇道からメインの街並みへ。


浅野川にやってきました。風情があるところです。
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こちらの河川敷も遊歩道になっていて、気持ちよく歩けます。

 通りは既に大勢の観光客で賑わっていました。お土産屋さんを覗きつつ、先へと進んでいきます。女性陣はとにかく売られている商品に興味津々。店員さんには「男性には良さがわからないですから」と言われ、それを聞いた妻と妹は大盛り上がりでした(苦笑)。


「ひがし茶屋街」へやって来ました。ここは外せません。


まだ時間も早めなので、混雑というほどのレベルではなかったのが幸いでした。


ストリート歩きを満喫。店の中にも入って「金の蔵」も見てきました。
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 昼食はひがし茶屋街の裏手にある山の上のお蕎麦屋さんを妹が予約してくれていました。きつい坂道を登り、途中から階段でショートカットすると一軒家の隠れ家的お蕎麦屋さんが現れました。これは楽しみ。「卯蕎」さんというお店だそうです。


茶屋街の裏手にある急な坂道を登ります。


階段でショートカットした先に、一軒家のお蕎麦屋さんがありました。

 市街地を望める席を確保してくれていたので、窓から射し込む光の下で、お蕎麦を頂きました。さっぱりとした味わいで、香りとのど越しがとても良く、上品なお蕎麦でした。ごちそうさまでした。


視界は狭いですが、金沢城まで見渡せる席でした。
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蕎麦はつるつるのあっさり系。濃い目のつゆとは相性がいい。
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 別のルートから山道を降りバス停へ戻ってきました。ここから再びバスに乗り、今度は兼六園へ。メインゲートは人の波だったので、少し先まで進んで小さい門から園内へと入りました。


義父上の最大の楽しみである兼六園へ来ました。既に大勢の人で賑わっていました。

 池の周りに着くと、写真スポットでは観光客が順番待ちの列を作っていたので、我々も早速いい写真を残すべく並びました。が、どこにでも空気が読めない人々はいるもので...残念な写真になってしまったのは痛恨でした。


園内に来ました。雪つりができていますが、紅葉には早い...?


正直、人が多すぎてなかなか写真を撮るチャンスが厳しかった。
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 ここへの訪問を強く望んでいた義父上は、大きな松の木に夢中でした。ちょうど雪つりがされたタイミングだったので、高知では見られない風情を楽しんでもらえたようです。


義父上は盆栽が趣味なので、興味深く木々を見ていたようです。
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写真を撮りながら園内を巡って行きました。
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こちらが義父上が気になった松。根上松も立派でした。
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 前田藩主の奥方が住んだという成巽閣にも入りましたが、こちらは写真NGでした。


成巽閣は残念ながら内部の撮影はNG。板間が冷えきって少々寒かった。

 兼六園の裏手側から金沢神社側へ降り、最近復元されたという門を通って、レンガ造りの石川県立歴史博物館前へ。このあたりは絵になる近代の建物が多い。写真を撮りながら巡っていきました。


こちらは近代の建造物が並びます。絵になる場所です。
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 そろそろひと休憩をということで、金沢市役所近くにある妹おすすめの漆器店上階にある甘味処カフェ「漆の実」に入り、抹茶と和菓子のセットを頂きました。この日は寒かったので、こういう休憩はありがたい。


甘味処で休憩。抹茶と和菓子を頂きました。
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 休憩後は漆器の商品群を見ながら店内を巡って外へ。次は兼六園の道向かいにある金沢城址へと向かうことに。これまで結構歩いているので、路線バスを使って近くまで移動して公園の中へ。


路線バス待ち中。背景は昔の学校ですが、これも絵になってます。

 ここは天守閣などはありませんが、二の丸は広い芝生になっていて、イベント会場などとして使われているそう。もう日が傾いてきて、撮影には厳しいコンディションになってきました。ストロボを持ってきていて正解でした。


金沢城址へやってきました。だいぶ日も傾いてきました。


完全な逆光でしたが、ストロボのおかげで難なくクリア。


門が復元されていました。内部にも入れましたが、新しすぎるのがちょっと興醒め?
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結局、雨には遭っていません。義父上の晴れ男ぶりは本当にスゴい。


建造物より石垣が面白い。裏手ではまたしてもチームラボが暗躍?
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裏側には庭園が整備されていました。
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復元された門を通って尾山神社へと向かいました。
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 そのまま金沢城址を通り抜け、藩祖を祭る尾山神社へ。ここは門上のステンドグラスが有名です。


尾山神社に出てきました。藩祖利家公を祀った神社だそうです。


ここの特徴は門の上にあるステンドグラスです。
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 尾山神社から通りを渡り、裏手に入ったところが長町武家屋敷。残念ながら内部が見られるところは閉館していましたが、ちょうど行燈がつきはじめた時間帯で、何枚かいい絵が撮れました。


長町武家屋敷に来ましたが、残念ながら拝観時間に間に合わず...。


屋敷街を散策していると、周囲が暗くなっていい雰囲気になってきました。
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 そうこうしているうちに17:00を回ったので、香林坊で時間つぶしをしてから妹が予約してくれていた郷土料理の居酒屋さん「とと桜」さんへ。ここは金沢おでんが美味しいそうで、肉・魚が苦手な妻のことを考慮して探してくれていました。ありがたや。


今日の夕食は「とと桜」という居酒屋さん。妹が事前に予約をしてくれていました。

 1時間半ほど、おでんやカニ料理、のどぐろや旬の刺身を頂いて盛り上がりました。最後に妹と二人で日本酒「手取川」を酌み交わして楽しい会食は終了。美味しかった...。


今日は1日よく歩きました。かんぱーい! いただきまーす!!
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注文した料理の数々、どれも美味しかった!


妹と地酒を酌み交わして会食終了。ごちそうさまでしたー!
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 そろそろいい時間になったので、お店を出て片町のバス停へ。そこから香林坊のイルミネーションを眺めつつ、路線バスで金沢駅へと戻っていきました。
 金沢駅前でバスを降り、ランドマークである鼓門で記念撮影をしてから解散。妻は一足先に宿に両親を連れて戻り、私は妹が帰るバスの発車時刻まで付き合ってこの日の行動は終了。妹のおかげで効率よく名所を見て回れました。妹のツアコンぶり(?)もなかなかのものでした。


金沢駅まで戻って解散しました。妹はここからバスで帰宅。

 3日目はクルマで妹の自宅を訪ねることにしていました。まず我々夫婦が先にチェックアウトし、駅前のレンタカーの営業所へ出向いてクルマを借り、一旦ホテルへ戻ります。嬉しいことに車内が広いHonda「N-BOX」でした。ホテル前で両親をピックアップしていよいよ出発。
 ところが金沢市街地の道は狭いところが多く、また右折専用レーントラップなどがあって、なかなかナビの指示通りには走れません(苦笑)。迂回を重ねてようやく本来のルートに戻るような有様でしたが、日曜の朝ということもあって予想よりスムーズに郊外へ抜けることができました。


レンタカーを借りて妹の自宅へ。金沢市内は慣れていないと走りにくい!

 目的地は市の中心街から30分ほど走った山手の方にありました。事前に聞いていた情報と下調べのおかげで、ほとんど迷わずに到着。やっぱり下調べは大事ですね。
 妹は数年前に家を建てたばかり。家の中を案内してもらって、建築関係の仕事をしていた義父と妻は感心することしきり。うらやましがっていた妻には「おねだりしてもウチはこうはできないからね!」と一応釘を刺しておきました(笑)。なお、義父上は妹の夫の趣味の広さに関心。すっかり同志(!?)として気に入ったようです。
 昼食は地元で評判の高い定食屋さんを予約してくれていました。妹のクルマの案内で向かったのは「だるまや」さん。ここは私は三度目なのですが、今回初めて刺身定食を頂きました。これが新鮮かつ肉厚でまた美味しかった。妹よ、いろいろとありがとう。


「だるまや」で昼食。実は私はここに来るのは三度目です。


今回は「刺身定食」を頂きましたが、とにかくネタが新鮮でした。

 ここで帰宅する妹と別れ、我々4人は次の目的地へ向かいます。その前に一昨日に見た妙立寺(忍者寺)をどうしても義父上に見せたいと思ったので、寄っていくことにしました。裏手にあるコンビニで妻と両親を降ろし、忍者寺を見ている間に私は近くに車を停めて待機。50分ほどで連絡が来たので同じ場所でピックアップしました。後で話を聞くと義父上は興奮していたそうで、「案内なしで探索してみたかった!」とご満足な様子。我々夫婦も案内した甲斐があったというものです。
 次の目的地は加賀市の山間部にある山中温泉です。ここも妹からの紹介によるもの。金沢市からの所要時間は1時間半ほどと表示されましたが、雨脚が強くなってきたため予定を変更し、北陸道を使って行くことにしました。ただ、北陸道は美川~小松IC間がリニューアル工事で対面通行になっていて、15分ほど渋滞に巻き込まれました。
 加賀ICで高速を降り、一般道へ。そこから15分ほど走ると温泉街の中へと入り、傍を流れる川沿いに目的の宿「白鷺湯たわらや」がありました。実は妹からは別の宿を推薦されていたのですが、そこは宿泊費が相当高かったので、近隣でもう少しリーズナブルなここを選びました。
 宿は一言でいうと「昭和の温泉ホテル」。設備といい雰囲気といい、我々にとってはどこか懐かしい香りがするところでした。到着後、さっそく一風呂浴びてきました。渓流沿いにある屋根付きの露天風呂が最高に気持ちよかった。


まさに「昭和の宿」です。窓からは渓流を見下ろせました。

 風呂の後は夕食です。メインは豆乳鍋でしたが、郷土料理などがワンポイントでついてなかなか美味しかった。両親には少し多すぎたようですが、我々夫婦にとってはちょうどいいぐらいでした。ごちそうさまでした。


ご両親は相撲観戦していたので、私だけ先に一風呂浴びてきました。


さあ、夕食です。肉魚が苦手な妻ですが、今日のメニューは大丈夫か?


うーん、ちょっと肉系が多いかな。それでも食べられるものがあって良かったねえ。

 私は客室から渓流のライトアップを楽しんでから、寝る前にもう一度風呂へ。そこで北海道の宿にあったものと同じアイスキャンデーを発見したので、1本頂いてきました。火照った身体のクールダウンにとても効きます。客室に戻って話をしたら、みな次に浴場へ行ったら探してみると言っていました。


客室から渓流のライトアップを楽しみました。

 夜は渓流の音を聞きながらの就寝です。慣れない道を慣れない車で運転したせいか、さすがに疲れていたようです。あっという間に落ちました。

 最終日は風呂が開く5:00に起床。私と妻は連れ立って浴場へ。夜の間に男女の浴室が入れ替わるため、それぞれ前日とは違う風呂へ。それぞれ二人とも貸し切りに近い状態だったので、ゆっくりと寛げました。
 7:30から朝食ですが、こちらも豪華でした。蒸し器に入った様々な具材を楽しめました。


今回は全員起床後に一風呂浴びてからの朝食です。


蒸し器に入ったおかずがほくほくで美味しく、ご飯が進みました。
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 朝食後、最後にもう一度入浴して身体をよくほぐし、帰路に備えます。雨がまだ残る中、9:00過ぎに宿を出発しました。本来なら温泉街の外湯や山中塗の店も覗いてみたかったのですが、雨で結局行かずじまいなったのは少々残念でした。


今回お世話になった「たわらや」さん。なお、今回借りた車はN-BOXでした。
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 最後の訪問地は能美市にある「九谷陶芸村」です。ここも以前に妹に連れてきてもらったところですが、色々な作家さんの作品が見られ、掘り出し物もあるというところ。ここでは義母上と妻がお土産選びを発奮。次々に自分の気に入ったものを買い求めていました。驚いたことに、ここでも雨が止んで陽が差してくるという状況。恐るべき「晴れ男」の効果です。


九谷陶芸村にやってきました。ここでも雨が止んだ!
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中央広場のモニュメントで記念撮影。


後方にあるのは九谷焼でできたモニュメントだそうです。
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 再び車をスタートさせ、金沢市方面へ。市内に近づくと幹線道路でもだんだんと車線の狭い道が多くなってきます。おまけに皆運転が荒っぽい。曲がってからウィンカーを出すとか、急な車線変更や割り込みなど、運転していてかなりドキドキさせられました。やっぱり西の影響が大きいのか?
 金沢駅の手前3.5kmほどのところでGSを発見したので、そこで満タン返し給油を実施。そこから真っすぐレンタカーの営業所まで無事に戻ってこれました。精算時の伝票を見ると、走行距離は140kmちょっとでした。


金沢駅前まで戻り無事に車を返却。走行距離は約140kmでした。

 まだ列車が出るまでには時間があるので、駅ビル内の喫茶で休むことに。とはいえ皆朝食をたっぷり食べたので、昼時とはいえまだお腹が空いていないということで、ぜんざいと加賀棒茶のセットで昼食の代わりにしました。


まだ列車の時間までは1時間以上あるので、カフェで休憩しました。


まだお腹が減っていなかったので、ぜんざいと加賀棒茶を頂きました。

 その後は誰かが荷物番をして交代で土産物を物色。駅ビル内の「あんと」というコーナーは多くの店が入り、賑わいを見せていました。品揃えもなかなかのものでした。最後に帰宅してから食べようと、手作りのおにぎりをそれぞれに購入し、帰る準備は万端に。
 両親が帰る列車「サンダーバード」の方が先に出るので、在来線改札口で見送りました。色々とありがとうございました。楽しい思い出ができたと思って頂けると我々夫婦としてもとても嬉しい。


先に両親が高知への帰途につきます。お疲れさまでした。

 我々の乗る新幹線はそれから約30分後の発車ですが、もうすることもないのでホームに上がって車両を撮影することにしました。なんとここでも陽が差していて暖かい。義父上は本当に凄かった。


我々も新幹線改札口から乗り場へ。首都圏へ戻ります。


なんとホーム端には太陽が差し込んできました。お義父さんスゴすぎる...。
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 北陸新幹線「はくたか566号 東京行き」金沢 13:58 → 大宮 16:27

 帰路はJR東日本との境界駅である上越妙高駅まで各駅に停まる「はくたか」でした。このため往路よりはかなり乗車時間が長くなっています。驚いたことに指定席も満席で、富山や長野で人も入れ替わり、次の乗客が来るという混雑ぶりでした。


帰りは停車駅の多いタイプなので、30分弱乗車時間が長くなります。

 今回は海側の座席を押さえていたのですが、トンネルが非常に多くて意外に海が見られる時間は短かったようです。ただ、沖合で雨のカーテンが見えたのは面白かった。


上越市までは海が見られますが、沖合で雨が降っているのが見えました。

 日本海を離れると天気は完全に回復して晴れてきました。長野から軽井沢にかけては、白根山方面や浅間山が雪化粧しているのが見られました。このあたりでは秋がもう一気に過ぎ去ろうとしている印象です。


長野から軽井沢にかけては、冠雪している山々が見られました。
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 列車は順調に高崎を通過し、上越新幹線と合流して大宮へ到着。乗ってきた列車を見送り、地下にあるホームに移動して川越線に乗り換えました。川越線に乗っている間に義母上から電話があり、高知行きの特急列車に無事に乗り継げたとのこと。安心しました。


関東平野に降りてきました。向こうに見えているのは赤城山です。


大宮駅のホームで乗ってきた新幹線を見送ります。
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新幹線改札口を出て在来線へ。無事に帰ってきました。

 川越駅には17:15に到着しましたが、少し待つと自宅前を通るバスが出ることが分かったので、それを使って自宅まで帰りました。川越線とバスの接続がそれぞれ20分ほどあったおかげで、大宮に着いてからが時間がかかりましたが、無事に帰宅することができました。

 3泊4日の旅でしたが、妻とその両親を喜ばせることができて良かった。妹もアテンドを楽しんでいるようにも見えたので、今回の旅は全員にとって満足できるイベントにできたかなと思えます。またいつか、こんな楽しい旅ができるといいですね。

2023.10.07

奥武蔵ハイキング!

 この週末は日曜から天気が崩れ始める予報だったので、土曜日に出掛けることにしました。CR-Zも修理から帰ってきたのでドライブでもと思っていましたが、最高気温が25℃ほどなので歩くのにちょうどいい陽気です。最近は春秋がめっきり短く感じるので、この機を逃すまいとハイキングに切り替えを決意。風は若干ありそうですが、秋の空気になって眺望が良さそうということで、行先は奥武蔵の関八州見晴台に定めました。2006年に一度バイクで行ったところです。
 7:30前に自宅を出て、駅前のパン屋さんで昼食を買って電車に乗車。所沢で池袋線の下り電車に乗り換えて飯能へ。ここで西武秩父行きの普通電車に接続します。車内はハイキングに行くとおぼしき人々で混雑していました。9:00前に今日のスタート地点である西吾野駅に到着。


今日は西吾野駅から出発、目指すは関八州見晴台です。

 まずは駅前の坂を下り、小さな川沿いに上流に向けて歩いて行きました。周囲には赤いトンボが飛び交っており、秋を感じさせます。


川沿いでは赤いトンボが飛び交っていました。
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 集落沿いにコスモスなどを路傍に見ながら進んで行きました。コースにはしっかりとした道標が立っており、迷うことはありません。途中で小さな沢沿いの道に入りましたが、この辺りは舗装路で勾配もさほどきつくはないので、まだ序の口です。


花を撮りながらのんびり進んで行きました。
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コスモスもまだ満開です。例年よりちょっと遅い?


徐々に高度が上がり、巨岩も見えてきました。
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林の中をくぐって先へと進みます。足元にはバッタも。
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 集落から少し高度が上がったところで、道標に従い谷沿いに延びる小径に入りました。ここからいよいよ山歩きの始まり。杉林の中、山の斜面沿いに細く作られた道を歩いて行きました。


いよいよここから山歩き開始です。
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スギ林の中の小径を登って行きました。
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 途中に「大滝」という道標が出ていたので、まずはこちらに向かってみました。距離は0.2kmとさほどあるようには思えなかったのですが、道が狭い上に足元が悪く、思ったよりも時間がかかりました。終点にあった滝は二段になっていて落差があり、見応えはありました。


こちらが大滝。落差はそこそこあって見応えあり。


とはいえ、昨年行った黒山三滝ほどの感動はないかも。

 来た道を戻り、分岐点から上に登る道へ進みます。このあたりから本格的に高度が上がり始めました。ただしまだ先は長いので、足に負担をかけすぎないよう、気をつけて登って行きました。


少し開けてきましたが、まだまだ先は長そうです。
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 途中で今度は「不動滝」への案内が出てきたので進路変更。この道は杉林の中、ひたすら山の斜面をまっすぐに登っていく道でした。その道の突き当りに巨大な岩があり、そこから水が流れ落ちているのを発見。ところが水量が乏しく、「滝」という状況にあらず。ちょっと残念でした。


山肌に切り開かれた道を登って進みます。


倒木があったりして、足元はあまりよくありません。


巨大な岩肌が見えてきました。あれかな?


これが不動滝? 水が全然流れてない...。

 再び来た道を戻ります。せっかく高度が上がったのに、また降りないといけないのは少々もったいない気がします(苦笑)。再び元の道に戻ると今度はに下りに転じ、やがて小さな沢のような場所に出てきました。今度はこの奥に向かう「白滝」の表示を発見したので、行ってみることに。


3つめの滝。登り勾配はこの矢印を推して知るべし(笑)。

 距離は0.1kmということでしたが、こちらは傾斜がきつくて思った以上に遠く感じました。なるほど突き当りには巨大な岩があり、そこから滝が落ちていましたが、なんともか細い...。


たかが0.1kmなんですが、意外に時間はかかりました。
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こちらもかなり水量は寂しい。ここのところ雨が少なかったから?

 この3つの滝は「不動三滝」と呼ばれるそうですが、ここのところ雨量が少なかったせいか、大滝以外はちょっと寂しい感じでしたが、一応コンプリートしました。
 さて、iPhoneのGPSを見るとこの時点での標高は530m。目的地の見晴台は750m前後だったはずなので、まだ200m以上登らねばなりません。ここから山道はさらに傾斜を増し、九十九折れを使って一気に高度を上げていきました。この区間はなかなか体力を使います。妻はこのあたりからちょっとバテ気味。がんばれ。
 斜面を登りきると林道(奥武蔵グリーンライン)に出ました。おそらくショートカットする道もあるとは思いますが、二人ともちょっと息切れ気味だったので、車道沿いに見晴台に向かうことに。
 15分ほど歩いて関八州見晴台への入口に到達しました。ここから小径に入ると最後の登りになり、5分ほどかけて登った先が目的地です。


ようやく目的地の入口に到達しました。きつかった...。
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 見晴台にはすでに多くの登山者がいました。狙い通りこの日はかなり先まで見通せ、東京の高層ビル群まで見える状態。望遠レンズで覗けば東京スカイツリーまで視認できました。


見晴台にはハイカーが大勢いて休憩していました。
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私は17年ぶりの再訪、標高は771m。


こんな感じで都心方向を望めます。
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 この関八州見晴台はその名の通り関東平野のほぼ全体が見渡せる場所なのですが、木々に遮られる方向が多く、南東側以外はあまり眺望を楽しめませんでした。


よく目立つのが所沢のメットライフドームです。


こちらは狭山の工業団地、自宅から近いところです。


遠くには東京の高層ビル群が。残念ながら東京湾までは見えず...。


ぎりぎりで肉眼でも見えました。東京スカイツリーです。

 見晴台の休憩所で持参した昼食を食べ、帰途につきました。戻りは別ルートを使い、吾野駅へと向かう計画です。グリーンラインの脇にある急坂の小径を抜け、舗装路を降っていくと高山不動尊の本堂が見えてきました。


奥武蔵の山々、結構山深いところではあります。


高山不動尊の本堂にやってきました。重厚感ある建物です。
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 この高山不動尊、創建は1,300年前と伝わり、本殿は幕末期に再建されたものとされていますが、素朴な造りで重厚感がありました。


古い石造りの階段から本堂を見上げました。絵になるアングルです。
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 本殿の前の急な石造りの階段を降りると、正面にあったのが推定樹齢800年という大イチョウ。まだ色づいてはいませんでしたが、とにかく大きい。落ちていた葉も見ての通りキングサイズです。


階段の正面には推定樹齢800年の大イチョウ、葉が大きい!
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幹の直下から見上げる。なんだか守られているように思えます。

 大イチョウ前からは舗装路を伝って山を下って行きました。所々でキンモクセイの香りが漂い、秋を一層感じさせてくれます。


神社の横にはキンモクセイが強く香っていました。
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 戻りの道はヒノキ林の中、沢沿いにひたすら下っていく道でした。勾配はきつくないのですが、舗装路のため足にダメージが蓄積。しかも山を縫うように道が延びているので、地図のイメージから思っていたよりも距離がありました。


このような舗装路を延々と歩きます。え、熊も出るの!?
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ヒノキ林の中を歩く。時々差す日光が鮮やかな緑を演出します。
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葉にピンポイントで陽が差して、まるで電灯のようでした。

 このころになると陽が傾き、少しずつ夕暮れ感が出てきました。山の中でこの時間帯を迎えるとさすがに心細くなってきます。


かなり高度が下がり、道も平坦に近くなりましたが、まだ駅まで3kmほどあります。
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 最後に急坂があり、それを乗り越えるといつも通っている国道が見えてきました。ようやくゴール間近です。国道を暗渠でくぐり、高麗川を橋で渡って旧道へ。このあたりが吾野宿になります。


ようやく国道沿いに出てきました。ゴールは近い。
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古い宿場町の街道を歩いて駅へと向かいました。
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 最後に階段を登ったところでゴール、5時間40分で約12kmを走破しました。


ようやくゴール。さすがに二人ともヘトヘトになりました。
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 ちょうど上り電車が出たばかりだったので、ホームで30分ほど待つ羽目に。ただしその後の飯能・所沢での乗り継ぎがぴったりで、しかもずっと座席に座ることができたので、順調に自宅最寄り駅まで戻れました。
 さて今回のハイキング、思っていたよりもハードでした。妻もよほど疲れたのか、帰ってから早々にダウン。普段の運動量からすると、ちょっと頑張りすぎたかなという感想です。狙い通りいい景色が眺められたのは良かった。が、今週は筋肉痛が続く覚悟が要りそうです(笑)。