2013.12.28

乗り継ぎにドキドキ

 今年も何とか仕事が終わってほっと一息、あとは年末年始の帰省です。今回も列車で帰ることにしました。1ヶ月と1週間前に「えきねっと」で特急券を予約、夏に使った列車と同じ便を使うことに。でも、実はここに読みの甘さがあったのです...。
 昼食までに実家に着いておこうと思ったので、東京駅の出発は早朝6:30。朝5:00に自宅を出ればなんとか間に合いはするものの、まだ私鉄の速達列車が動かない時間帯なので、東京駅での乗り継ぎにそれほど余裕がありません。このため神田町で前泊することにしていました。6:00に宿を出て6:10には東京駅に到着。さて、極上シートでのんびりと帰省しましょうか。
 この日の車両はN700系、JR西日本所属車で改造工事が行われたK編成でした。


東京駅にて、まだ夜は明けていません。
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この日の列車はN700系のK編成、アテンダントさんが出迎えてくれました。
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 東海道・山陽新幹線「のぞみ5号 博多行き」東京 6:30 → 岡山 9:50

 定刻通り東京駅を発車した「のぞみ」は名古屋までは予定通りに到着。ところが関ヶ原付近では降雪のため速度を落として運転するとのことで、それによる遅れは約6分とアナウンスされました。岡山までの在来線特急の乗り継ぎ時間は15分取ってあったので、まぁ何とかなるなと思っていました。
 ところが思ったより積雪は多く、徐行区間が長くなった影響で新大阪駅到着時点での遅れは12分と、雲行きが怪しくなってきました。幸いなことに新神戸駅発車後にアナウンスがあり、岡山からの高知行き「南風」は接続待ちをしてくれるとのこと。全く余裕はなくなりましたが、何とか乗り込めそうです。岡山駅への到着は10:01、すぐに在来線ホームに移動し4分で次の列車に乗り込めました。

 宇野・本四備讃・予讃・土讃線「特急 南風5号 高知行き」岡山 10:05 → 高知 12:28

 定刻より2分遅れて「南風」は岡山を発車。まさにぎりぎりになっちゃいましたね。冬場の新幹線からの乗り継ぎは30分ぐらい取っておかないと安心できません。これは今後の教訓になりそうです。ちなみにこの日の車両は夏に使ったものと同じ「2009」でした。
 この日は最高の天気というわけではありませんでしたが、瀬戸大橋からは塩飽の島々が遠方まで見渡せました。


瀬戸大橋を通過中の南風5号より、塩飽の島々。
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 この日は日本海側を中心に天気が荒れており、四国に渡ってからも琴平から阿波池田まで雪でした。香川・徳島県境の猪ノ鼻峠ではしんしんと雪が降っており、車窓はまるで雪国。なんだか四国に戻ってきた気がしませんでした。この影響もあって終点の高知駅にも約5分遅れての到着。
 結構ドキドキものの展開でしたが、何とか予定の列車で帰省できたのは幸いでした。


約5分遅れで終着駅の高知に到着、車両は夏と同じ「2009」でした。

2013.11.29-11.30

またも片道切符で日本横断

 この日は今年最後(?)の有休です。ノルマ消化のためどうしても休まなくてはならないということは、裏を返せば確実に休めるということ。このため1泊で出かけることにしました。行先はまだ乗り通していない路線。あまり急いでも仕方がないので、ちょっとゆっくり目に出発しました。東京駅では偶然学生時代の友人に10年以上ぶりに遭遇。
 さて、ホームで新幹線を待っていると会社から着信がありました。留守を預かる後輩からでしたが、細々したことの確認のためにわざわざ電話をかけてくるとは...なんとも情けない。旅立ちを前にテンション大幅ダウン。


今日の出発は東京駅からです。
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 東海道新幹線「のぞみ111号 広島行き」東京 12:50 → 名古屋 14:31

 真昼の列車だったのですが、意外にも結構込み合っていました。車内ではいつもの浅草今半の牛肉弁当で昼食。
  さて、東海道新幹線といえばこの時期の楽しみは富士山です。この時期は雪が多すぎず少なすぎずで美しい姿を見ることができます。期待に違わず美しい姿を見せてくれました。


この時期に「のぞみ」に乗る時はいつも楽しみにしています。
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 今回の下車駅は名古屋、ここに足を踏み入れたのは入社すぐの工場実習の際に高知・東京に向かって以来です。ただし今回は乗り継ぎ時間がそれほどないので、ゆっくりせずにすぐに在来線ホームへと向かいました。ホームでは次に乗る特急「ひだ」が既に入線済みでした。
  つまり、今回乗りに行くのは高山本線、岐阜から富山までを結ぶ非電化路線です。飛騨川・宮川・神通川に沿って走るこの路線は景色も楽しめそうというのが選択の理由です。


名古屋駅で下車、ここで降りるのは初めてかも。


在来線ホームではキハ85系気動車が出発を待っていました。
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 東海道・高山本線「特急 ひだ13号 富山行き」名古屋 14:48 → 高山 17:08

 名古屋駅を発車すると、列車はまず東海道線を使って岐阜まで走ります。この区間は都市の郊外を走り抜けていくだけで、特に見るべきものもありません。そういえば、岐阜は昼間に来たことはなかったなぁ。学生時代に大垣夜行で通っただけなので地形もわからなかったのですが、市街地のすぐ後ろに金華山がそびえるなど面白そうなところです。金華山は今度はバイクで来てみたい。


ここでスイッチバックし高山本線に入ります。

 岐阜でスイッチバックを行い、単線区間の高山本線に入ります。特急列車が高頻度運行していることもあって、頻繁に交換のための運転停車がありました。また勾配はそれほどないので、軽やかに渓谷を抜けていくような印象でスピード感がありました。
 肝心の景色の方ですが、飛騨川は渓谷があったり、ダム湖があったり、また岩場があったりと様々な眺めを見せてくれます。また、場所によっては見事な紅葉が見えるところもあって美しかった。


渓谷の風情があります。並走するのは国道41号線。


ダム湖のようなところや、険しい岩場もありました。


ただ、町も点在しているので秘境という感じではありません。

 残念ながら16:30には夕暮れを迎えて景色はほとんど見えなくなりましたが、それと同時に雪が舞い始めるのが見えました。それほど激しくはありませんが冷え込みは厳しそうですね。
 列車は定刻通り高山駅に到着しました。この日はここで途中下車し宿泊です。


定刻通りに高山駅に到着しました。


まだ17:00過ぎだというのに駅前はちょっと寂しい感じ。

 宿は宮川沿いにあるホテルだったので、高山駅から小雪の降る中をぶらぶらと歩いて向かいました。せっかくなので少し遠回りをして「古い町並み」を通ってみました。さすがに平日、もう真っ暗なので、観光客の姿はほとんどありませんでした。逆に言えば落ち着いた町並みを見れた、とも言えるかな。


商店街の様子、メインストリートですかね。


こちらが古い町並み、生活の匂いがします。


宮川にかかる橋の上から。プチ鴨川といった趣きかな。

 宿には18:00到着。食事付きでお願いしていたので、朴葉味噌焼の定食を頂き、一杯やってから就寝しました。
 
  翌朝は6:00起床。最近は夜中に目が覚めることが多かったのですが、久しぶりにぐっすり眠れました。窓の外を見ると雪雲にすっかり覆われていましたが、日の出の直前では垂直に立ち上がる光が見られました。きれいです。


窓から見た高山市街、日の出では美しい縦方向の光が見えました。
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 バイキング形式の朝食をたっぷりと頂いてから9:00にチェックアウトしました。北に向かう列車は9:30過ぎの発車なので、宮川朝市に寄りつつ高山駅まで戻っていきました。朝市は距離は非常に短いものの、観光客で結構にぎわっていました。売っているものも地元特産のものが多く、見ているだけでも面白い。
 よくテレビで映る特徴的な赤い橋は改修中らしく、その姿は捉えられませんでした。


宮川沿いに設けられた朝市。規模は小さいけど中身は面白い。
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特徴的な赤色の「中橋」は工事中でした。

 発車20分前には高山駅に到着。高山駅は列車毎の改札なのですぐにはホームに入れませんでしたが、上り特急の改札に合わせて下り列車の改札も始まりました。
 待っていたのはキハ48の2両編成、この普通列車でJR西日本との境界駅である猪谷駅まで向かいます。


高山駅からは普通列車で北に向かいます。
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 高山本線「普通 猪谷行き」高山 9:39 → 猪谷 10:44

 高山を出発すると宮川沿いに北に向かいます。高山から2〜3駅までは平地もありましたが、その後すぐに山間部に入っていきます。車窓から見ていると、積もっている雪も多くなってきました。ただ、川はそれほど幅が狭いところはなく、渓谷というほどでもありません。列車は山をぬうよう進んでいきました。全体的な車窓風景の雰囲気は磐越西線に似ているかな。
  並走するのは国道360号線、所々でかなり雪が残っているのが見えました。ここも走ると面白そう。


家屋があるので秘境感はないです。


並走する国道もロックシェードに覆われています。


下流に行くに従い川幅は広がっていきます。天気も良くなってきました。

 列車はダム湖沿いにある猪谷駅に到着、ここで富山行きの列車に乗り継ぎます。ここから先はJR西日本の運行区間になります。接続時間は32分ありますが、何もないところなのでシートで持参した文庫本を読むだけでした。
 さて、今回の旅の楽しみの一つはここから富山まで走っているキハ120形に乗ること。2両編成でしたが、ずいぶんと小さい列車でした。クロスシートは1両あたり16席しかないので、始発駅でないと確保はつらそう...。


ここからJR西日本です。乗るのは初めてになるキハ120形。
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 高山本線「普通 富山行き」猪谷 11:16 → 富山 12:03

 始発駅から乗ったのは3人でしたが、各駅で少しづつ乗客は増えていき、最後はいっぱいになりました。さて、景色の方は変化がかなりダイナミック。中流域の特徴的な景色から、富山平野に出てくると今度は大きな川を渡ったり、広い田園地帯の中を抜けていくなど楽しめました。富山駅の数駅前からは遠くに立山連峰が見えていて、神々しいまでの存在感を見せつけられました。


猪谷駅を出発すると、すぐに川幅が広がります。


ここまで来ると紅葉も楽しめます。


もう一度神通川を渡ります。もうすぐ富山湾です。


こちらは神通川支流の井田川、水はきれいです。


遠くには立山連峰の姿が。実際に見ると神様がいるというのも納得。
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 猪谷駅からは1時間弱で富山駅に到着です。そういえば昨年金沢からの帰路でトラブルに遭い、ここで一泊する羽目になったんだっけ。さて、ここでも北陸新幹線開業に向けて急ピッチで工事が進んでいるようで、新幹線ホームも規模が分かるぐらいにまでになっていました。


富山駅に到着、昨年はトラブルで降り立ちました。


富山駅は工事中で、ホームまでえらく遠くなっています。
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 ここで駅弁を買って昼食にするはずでしたが、朝たっぷり食べたこともあって、あまり空腹感なし。無理に食べると気持ち悪くなりそうだったので、途中下車して改札外にあるベーカリーでパンをいくつか購入してから特急列車を待つことにしました。待つこと10分ほどで、次に乗る列車が到着。これで越後湯沢まで戻ります。


北越急行所属の683系「はくたか」がやってきました。

 北陸・ほくほく・信越・北陸本線 「はくたか13号 越後湯沢行き」 富山 12:43 → 越後湯沢 14:51

 嬉しいことに昨年とは違う683系「Snow Rabbit Express」に当たりました。やはりカーブの少ない幹線の特急列車の乗り心地はいいですね。立山連峰と日本海の景色を楽しみながらすっかりくつろいでいました。


雪に完全に覆われるのも遠くないでしょう。


日本海、この日は荒れてはいませんでした。


青い日本海、まだ冬って雰囲気ではないなあ。


直江津から先はほくほく線、田園地帯の先はトンネルが連続します。


上越線に合流する直前に見えた山、八海山かな。

 越後湯沢からは上越新幹線で一気に関東へ。接続時間は9分で、かつかなりの乗客が乗り換えるので、新幹線ホームに移動するのにほとんど時間&気持ちの余裕がありません。あと、ホームの乗車位置の案内が不親切なのでちょっと乗車口を探すのに戸惑いました。


越後湯沢で乗り換えます。あともう少し。

 上越新幹線 「Maxとき328号 東京行き」 越後湯沢 15:00 → 大宮 15:54

 あとは特にイベントもありません。特に上越新幹線は景色の見どころもないので、通路側の席でリラックス。大宮駅で下車し、埼京線・武蔵野線を乗り継いで最寄りのJR駅まで戻ってきました。最終的に16:30前に到着、片道切符の旅はここで終了です。


まだ日が暮れる前に戻ってこれました。

 さて、何だか駆け足になってしまった今回の旅。特徴のある車両と初めての沿線風景、美味しい食事と一応ツボは押さえたと思ったんですが、振り返ってみるとあんまり充実感はなかったなぁ。
 おまけにGPSレシーバーのスイッチを入れ忘れて行程図を作れなかったし、デジカメが2台ともバッテリー切れ寸前の状態になるなど、色々と制約がかかってのびのび旅にならなかったのが残念でした。

2013.11.24

充電しておこう

 今週末は小春日和でした。気温も15〜18℃と陽射しを感じられるところではポカポカでした。さて、最近は仕事が忙しくバイクで出動する機会がありませんでした。このまま冬に突入するとバッテリーに厳しくなるので、暖かいうちに一走りしておこうと出動を決定。そろそろ常磐道の美野里PAにある「かつ鍋定食」が恋しくなってきたので、北関東道で大回りしてくることにしました。10:00前に出発しました。


いい天気です。桜の木と空のコントラストが見事。

 近くのセルフ式GSで給油をしてから関越道・所沢ICから高速に入線しました。この日の高速は意外に空いていました。皆さんお泊まりでお出かけですかね? この日は風も弱くて快調に走れました。ただし気になるのが燃費。CBR1000RRには瞬間燃費計もあるので、それをモニターしていると100〜120km/hの巡航域で17〜18km/lと以前より明らかに落ちています。そのくせ車速合わせの回転数は低いので、なんか変です。


関越道・所沢ICから北関東道・波志江PAまで、のびのび巡航できました。
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 北関東道・波志江PAで一度目の休憩です。ところがこのPA、コンビニがあるのですが自動販売機が1台もない。コンビニのレジが大混雑だったので、全くくつろげずそそくさと出発する羽目になりました。


波志江PAで休憩するも、コーヒーにはありつけず...。

 波志江PAを出ると東に向かいます。この区間は前半は平野の中、後半は山岳部を通り抜けます。最近開通したばかりなので路面もスムーズで走りやすいところです。岩舟JCTからは東北道を経由し、栃木都賀JCTから再び北関東道に入ります。残念ながら途中でムービーは切れちゃいました。原因は不明。


波志江PAから上三川IC付近まで。変化がないですね。
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 笠間PAにはセルフ式のGSがあるので、ここで給油しました。200kmちょうど走って11L以上入ったので、やっぱり相当燃費は悪くなっています。
 笠間PAのすぐ先にある友部JCTで常磐道の上り線に乗り換えました。ここから一つ先にあるのが美野里PAで、ここの「かつ鍋定食」が私のお気に入り。いわゆるかつ丼のご飯とカツが別々になったようなものですが、卵とじのカツが鉄板に乗っているのでアツアツで食べられるのが美味しいのです。


美野里PA、ここでの楽しみは「かつ鍋定食」、ジューシー・アツアツ。
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 あとはひたすら帰るだけです。さすがに昼下がりでまだ行楽帰りの車は少なく、車間距離を保ちやすい状態で最後まで帰ってこれました。特に常磐道では久しぶりに巡航速度を上げてハイスピード・クルーズの感覚を呼び覚ますことができました。でも動体視力は以前に比べるとやっぱり落ちてきているな。


常磐道・美野里PAから外環道・和光北ICまで、まさにクルーズ。
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 14:30には自宅に到着。でも見ての通り結構太陽は低い位置に来ていて「陽が傾き始めた」状態です。思えば冬至まであと1ヶ月を切っているのですね...。
 本日の走行は324.9km(うち一般道17.4km)。消費ガソリンは18.2Lで平均燃費は17.9km/Lでした。
 いくらハイスピードクルーズしたからとはいえ、ほとんど平坦の道のりでこのレベルとは正直困ります。こうなると高速では200km毎に給油しないと全く安心できません。


もう陽が傾き始めてる。行動時間がどんどん短くなっています。


関東平野をぐるっと大回り。でもなんでこんなに燃費が悪いんだ?

2013.10.27

いったい何しに行ったんだ? 小諸往復

 7月末のツーリング以来、バイクでまともに出かけていません。さすがにこのままでは寂しいので、台風通過後の晴れ間を利用してちょっと走っておくことにしました。
 ただし日曜日にがんばるとその週は後々辛いので、近場で我慢することに。手足をゆっくり伸ばして風呂に浸かって芯疲れを取ろうと、小諸にある「あぐりの湯 こもろ」へ行ってきました。9:30出発です。


珍しい時間帯の出撃。この時間なら渋滞はないでしょう。

 給油を済ませてから関越道・所沢ICから高速に入線。合流でアクセルをがばっと開けると心地よい加速感。バッテリーを替えたので吹け上がりがスムーズになったか? 関越道では暑すぎず寒すぎず爽快でした。


関越道を北上、天気いいですね。爽快です。

 が、川越を過ぎたところで事故渋滞に巻き込まれました。鶴ヶ島JCTを挟んで鶴ヶ島ICまで、約5kmを走るのに何と30分以上かかってしまいました。すり抜けはやりたくないのでそろそろと進みましたが、実のところ体力をかなり消耗しちゃいました。


鶴ヶ島JCTの2km前から渋滞発生、圏央道からの流入もあってなかなか進みませんでした。


事故現場の鶴ヶ島ICを通過すると前方クリア、ここからは快調に走行。

 渋滞で車が絞られているおかげで、そこから先の走行は快適でした。藤岡JCTからは上信越道に入って長野方面に向かいます。渋滞で1時間半以上ヘルメットを被りっぱなしになったので、甘楽PAで休憩を取りました。


上越新幹線と交差するとまもなく上信越道分岐です。


甘楽PAで休憩、首を回してほっと一息。

 上信越道は結構線形が悪いので走りにくいところなのですが、この日はそれほど車の密度が高くなかったのでここも快調に走行できました。いつも通りに松井田妙義ICで高速を降り、碓氷バイパスを通って軽井沢へ抜けることに。


この日の上信越道は比較的走りやすかった。景色の変化は面白い。

 残念ながらこの日の碓氷バイパスでは車列に頭を抑えられて快調に走れず。速度差があって周囲に他車もいないのだから、進路は早く譲って欲しいものです。
  碓氷バイパスの下半分は再舗装されており、安定したコーナリングが行いやすくなっていました。タイヤの落ち着きがはっきり感じられるので安心感も高い。これ、上の方まで全部やってくれると楽しく走れそうだなあ...。


碓氷バイパスの登り、なかなか前に出られず苦戦。
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 軽井沢から先はR18をひたすら西へ。軽井沢付近では気温11℃とちょっと肌寒かったのですが、小諸に向けて標高が下がるに従い再び暖かくなってきました。この日の浅間山は山頂部にちょっぴり雲がかかっていましたが、稜線はほとんどきれいに見えていました。


浅間山のふもと、軽井沢を抜けて小諸へと向かいます。

 結局、目的地への到着は13:00ごろと、ずいぶん遅くなってしまいました。すぐに温泉に入って身体をしっかりほぐしておきます。この時期になると空気はひんやりしてくるので、露天風呂で浅間山を見ながら長時間湯に浸かっていてものぼせることもありません。なんか、久しぶりに手足を十分伸ばせたような気がする。
 風呂から上がって、併設の食堂で遅い昼食を摂りました。コロッケ定食はこのボリュームで700円です。


駐車場からもですが、風呂からの眺めも絶景です。
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ここ数年、コロッケ込みですっかり常連に。
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 戻りは小諸ICから上信越道に乗りました。日曜日夕方の渋滞に巻き込まれるのは嫌なので、ここからまっすぐに帰ります。ところがまたもや前方で事故があり渋滞。なんか気疲れしました。
  横川SA付近で出発からの走行距離が200kmを超えたため、ここで給油しました。


碓氷軽井沢ICまでは快調だったのに...またもや。
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 横川SAからは100〜110km/h程度で巡航し、淡々と戻っていきました。特記事項なし。


軽やかに、さわやかに。エンジンサウンドもごきげん。

 関越道に合流してからはさすがに込み合ってきました。ただし渋滞の名所の花園IC付近から雲行きが怪しくなり、頻繁にスローダウン。おそらく前方に車間をうまく調節できずにブレーキかけまくる輩がいるんでしょう。巻き込まれると気疲れするので真ん中の走行車線で淡々と走行。車間が1/2になると疲れは2倍になると思う。
 それでも16:00前には所沢ICまで戻ってこれました。


関越道に合流しても流れていました。渋滞に遭いませんように....。


ただし花園ICから先は頻繁にスローダウン、こういうの疲れる。

 本日の走行は326.1km(うち一般道68.1km)。戻ってきたときに給油しなかったので燃費計算は行えず。
 身体の芯をほぐすために出かけたのに、行きも帰りも突発渋滞に巻き込まれて余計に疲れてしまったような...。
 最近、目論見外れが非常に多いな...。


ただ行って帰っただけです。なんか余計に疲れただけのような?

2013.09.27-09.29

隼で飛び、白鳥で潜り、地ビールに溺れる? 函館観光記

 有休取得が危機的状態だったので、一つの山場が過ぎたのを機にこの週末は休むことにしました。また、この1ヶ月はまともなお出かけもしていなかったので、遠出をしてみることに。バイク出撃は疲労回復を考えると気が進まなかったので、飛行機か列車を使う前提で計画を立案。最初はANAの特典航空券を使うつもりでしたが、良い時間の便が空いてなかったのと、ドタキャン時のダメージが大きいので今回は列車を使うことにしました。
 検討の結果、行先は函館に決定。北海道はこれまで二度訪れていますが道南地方は初めてです。美味しいものも景色も期待できそう。青函トンネルも一度は通ってみたいし。

 金曜日の朝、通勤ラッシュが一段落した時間に武蔵野線・埼京線を乗り継ぎ大宮駅へ。ここで東北新幹線に乗り換えです。この日は見ての通りいい天気。これなら車窓からの景色も楽しめそうですね。


出発駅で撮影、抜けるような青空です。富士山も見えていました。


大宮から出発、10:00ちょうどの「はやぶさ」で終着まで。

 この日使う列車は国内最高速の営業運転を行っているE5系「はやぶさ」号。途中停車駅は大宮・仙台・盛岡のみ。盛岡駅で分割する秋田新幹線「こまち」を併結しない「はやぶさ」号は最高時速が320km/hだそうです。初めての地上300km/hオーバーの世界、どんな乗り心地なのでしょうか。


E5系の鮮やかなグリーンがホームに滑り込んできました。

 東北新幹線「はやぶさ9号 新青森行き」大宮 10:00 → 新青森 12:35

 E5系のグリーン車は過去にも二度乗っているため、設備をフル活用してのんびりと乗車時間を過ごせました。宇都宮から郡山までは多少雲が多かったものの、それ以外はほぼ全行程で晴れのいい天気。名だたる山も岩手山以外はまずまず見えました。北の方では田んぼが黄金色に輝き、実りの秋を色で実感。これから季節は駆け足で冬に向かっていくようですね。


北上するに従って稲穂の色が黄色く染まってきます。

 さて、今回はXperiaのGPSで速度をモニターしていましたが、仙台~盛岡間で313.9km/hと表示されました。ただしこの区間は建造物が比較的少ないので、あまり速度感がわきません。東海道新幹線だと建物が多いので「速い!」と思うことはありますが...。


300km/hオーバーを実証。ちょっと嬉しいが、あまり速度感は変わらない?

 仙台・盛岡で降りる客が非常に多く、盛岡から先は周りに人がいなくなったので、くつろいで駅弁を食べることができました。今日の昼食は大宮駅で仕入れた米澤牛焼肉重松川弁当。巨大な肉団子が特徴的。この手の弁当は確かに美味しいのですが、似たり寄ったりの味になることが多いような気がします。買っておいて言うのもなんですが。


昼食は米沢駅の名物駅弁です。ボリュームあってお腹いっぱい。
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 列車は定刻通りに新青森駅に到着しました。接続時間10分で在来線特急「スーパー白鳥」に乗り換えます。ホームでは既にJR北海道の789系電車が待っていました。先頭がコーポレートカラーであるライトグリーン色に塗装された高運転台の電車はスタイリッシュです。グリーン車は1号車の半室で定員は15名、青函トンネルを走る看板特急の割にはちょっと少ない印象です。


新青森駅に到着、10分で在来線特急に乗り換えです。


JR北海道の789系電車のグリーン車へ乗車。
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 奥羽・津軽・海峡・江差・函館線「スーパー白鳥19号 函館行き」新青森 12:45 → 函館 14:58

 新青森から奥羽線まで1駅だけ逆向きに走り、青森駅でスイッチバック。その後は津軽線を走行し津軽半島の先端に向けて北上していきます。単線であることから交換待ちも頻繁にあり、特急列車にしてはスピードもゆっくりめ。車窓右手には陸奥湾、左手には北海道新幹線の高架橋が建設されているのが見えました。


並行して走る新幹線の高架橋、かなり建設は進んでいます。

 蟹田駅を過ぎると青函トンネルに入ります。なお、見学券を持っていれば途中で竜飛海底駅で下車できるそうです。間もなく廃止されるだけに行ってみたい気もしますが、時間の都合で今回はパス。
 残念ながら北海道に渡ってからは天気はどちらかというと曇り。植生が異なるせいか、やはり周辺の雰囲気は本州とはどことなく違います。右手に駒ヶ岳を見つつ、列車は終着駅である函館駅に滑り込んでいきました。


出発から約2時間で終着駅、函館に到着です。


やって来ました。北海道の南の玄関口、函館。

 まずは荷物を置いて身軽になりたい。予約を入れたホテルは函館駅から市電で停留所二つ先。もちろん路面電車で行ってもいいのですが、時間に余裕があるのと街の大きさを体感するため、まずは徒歩で向かいました。電車通りに沿って歩いて15分程度で到着。今回の宿は「ホテルショコラ函館」。大手ではないのですが、函館駅と見どころのちょうど中間にあり、位置的に便利そうだったため選択しました。チェックインし荷物を部屋に入れてから観光に出陣。


今回2泊したホテルショコラ函館、移動の中心にあって便利でした。

 何といっても函館山からの景色は絶対外せません。まずは徒歩で函館ロープウェイの山麓駅へと向かいました。歩くこと10分ほどで正面に坂道が出現。むむ、実際に登ってみるとこれは意外に結構傾斜がきつい。普段通勤で6km以上は歩いているとはいえ、急な坂道を歩くのは若干くたびれました。ただし距離は意外に短かったので、多少息は上がりつつもすぐにロープウェーの山麓駅に到着。


函館山に向って上って行く。上の方はかなり坂がきつい。
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ロープウェーは10分おきの運転。ゴンドラは巨大で定員125名。

 ロープウェーは10分に1本で、山頂までの運転時間は約3分。このため乗車自体はあっという間ですが、みるみる内に高度が上がって函館の町並みを見ることが出来たのには驚きました。
 山頂はまさに360°の大パノラマでした。北側の函館市街地はもちろん、南側には本州が横たわり、東には亀田半島、西には松前半島とどの方向を見てもいい景色。日中もすばらしいのですが、日没に伴い市街地に明かりが灯り始めるとまさに絶景と化しました。展望台は人であふれて写真を撮るのもままならなかったのですが、なんとか薄暮の市街地を写真に収めることに成功。本当はもっと粘りたかったのですが、山頂は風がやや強く寒さが出てきたので、完全に闇になる前に下山することにしました。でもこの景色、一人で見るのは正直もったいないな...。


おお、凄い景色だ。海が両側にあるのが珍しい。
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こちらは西方向、函館港から七重浜方面。


山越しに津軽半島。先端は竜飛崎でしょうか。


こちらは下北半島、尻屋崎のセメントプラントまで見えました。


いよいよ日が沈みます。雲が紫色になって幻想的。
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陸地が灯の中に浮かび上がってきました。
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帰り際に撮ったベストショット、これは確かに見る価値あります。

 ロープウェーで再び山麓駅まで戻り、赤レンガ倉庫群方面に向かいました。次の目的地は「はこだてビール」です。函館には地ビールがあるので、是非とも味わってみたいということで一日目の夕食に組み入れました。山麓駅から徒歩約15分でお店に到着。一人でも入りづらい雰囲気でないのはありがたい(?)。一人ですが何か?


「はこだてビール」にやって来ました。地ビールがぜひ飲みたい。
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 頼んだのは函館なだけにイカ刺しと、北海道ならではのジンギスカン。目的の地ビールはケルシュとエールを一杯ずつ。ケルシュは苦味が利いている割にはすっきり飲めて美味しかった。エールはいささか味が濃すぎる印象でした。本当は残り2種類も試したかったのですが、すっかりお腹いっぱいでビール2杯で完全に酔っぱらってしまいました。あれ、いつもならこんなには酔わないはずなんだけどなぁ。やっぱり身体は疲れているのかな…? ともかくここで無理してもしょうがないので、心残りはあれど切り上げてホテルへと引き上げました。ホカホカのイカ入り焼売も食べたかったんだけど…無念。


ケルシュ「北の夜景」とエール「北の一歩」を一杯ずつ。


北海道ならではのこのメニュー、でもこれだけでお腹いっぱいに...。

 初日の行動はこれにて終了しました。

 2日目は7:30に出発。ホテルを出るとものすごく良い天気でした。気になる気温も厚手のシャツでちょうどいい按配です。勢いに任せてどんどん行きましょう。この日はホテルで市電1日乗車券(¥600)を入手したので、電車を積極的に使って移動していきます。


さわやかな秋空のもと、電車の1日乗車券を使って動き回ります。

 数駅先まで電車に乗り、まずは雰囲気のある建物の並ぶ地区を歩いてみます。比較的朝も早いので人も少なくじっくりと見られました。何といっても坂の上から見下ろした景色はすばらしい。


東浜桟橋、港を静かに眺めます。
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北海道第一歩の地碑、ここから歴史は始まった。


はこだて西波止場美術館、うまく街に馴染んでいます。


電車通りに面したホテルニューハコダテ、閉館してしまったそうです。


二十間坂から見下ろす、開放的な坂道ですね。


カトリック元町教会、教会群はこのあたりに集中しています。


こちらは聖ヨハネ教会、デザインが独特です。


最も有名な函館ハリストス聖教会。静かなうちに見ておけてよかった。


八幡坂から港を見る。函館で良く紹介される風景ですが意外に距離は短い。


旧函館区公会堂、今はコンサートも行っているそうです。


旧北海道庁函館支庁庁舎。今は観光案内所として使われていました。


旧イギリス領事館、庭にはイングリッシュガーデンがありますがやや狭い。


海沿いにも面白い建物がありました。旧西警察署、今は臨港研究所だとか。


太刀川家の店舗・住宅。1階と2階の和洋折衷感が面白い。

 特徴的な建物を巡りながら1時間半ほど歩いていると、やがて電車終着駅の函館どつく前駅にたどり着きました。ここから市電で大移動、次なる目標は湯の川温泉です。実はここまででも結構歩いているので、正直足の裏が結構痛くなってきました。そこで湯の川温泉にある足湯でちょっと疲れを取ろうという作戦です。端から端までの移動時間は40分とそれなりに時間はかかります。おまけに日中になると観光客で電車も混雑してきました。


終着駅の函館どつく前駅、目立つものは何もありません。


再び路面電車で街の反対側に移動します。

 目的の足湯は湯の川温泉駅のすぐ傍にありました。すでに先客が二人いたこともあり、あまり抵抗もなくさくっと靴と靴下を脱いで湯に中に足をざぶん。足を浸けて15分ほどぼんやりと過ごしていると不思議なことに痛みがどんどん引いてきました。温泉って思っている以上に効能あるのかも!?


温泉街の入り口、電車通りに面したところに足湯が!
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ちょっと失礼して...極楽、極楽。足の痛みも引いて行きました。

 足の痛みをリセットしてから再スタート、次なる目的地は五稜郭です。完全乗車を達成も見据えて一駅だけ歩き、もう一方の始発駅である湯の川駅で再び電車に乗りました。次は五稜郭前駅で下車です。


湯の川温泉駅で再び電車に乗車、五稜郭を目指します。

 電停から五稜郭まではやや距離はあったのですが、道が平坦だったのでそれほど時間はかかりませんでした。まずは五稜郭の隣にある展望タワーに登り、全景を確認してみることに。


目前に巨大なタワーが! 全高98mだそうです。

 タワーからの景色もすばらしかった。天気も良かったので函館山を始め空港や海峡越しに本州まで見ることができました。五稜郭は緑に覆われてとても美しい。


五稜郭全景、緑がとても美しい。きれいな星形です。


西方向、函館空港が見えています。その向こうは恵山。


南東方向、立待岬があるようです。


こちらは南の函館山、ちょうど昨日あそこからここを見ましたね。


西側、北海道新幹線の高架橋ができていました。

 タワーを降り、今度は五稜郭の中へ。内部は広々としていて解放感がありました。周りの道はサイクリングやジョギングも出来るようで、大勢の人が行き交っていました。確かに散歩するのは気持ち良いのですが、実はあまり景色が変わらないのが難点。何といってもアウトラインが正五角形ですから一辺を移動すると同じ景色に行きあう訳で、当然ですね。


五稜郭の中へ、散歩やジョギングにはちょうどいい?


再建された函館奉行所。いわゆるお城とはちょっと違いますかね。

 景色に飽きてしまったので、途中で電車通りの方へエスケープしちゃいました。時間はもうすぐお昼時です。昼は函館駅前にある店を決めていたので、再び最寄りの電停から電車に乗り駅方面に戻っていきました。


またもや電車で移動。6分おきに来るのでそれほど待ちません。

 函館駅前停留所で下車したところでレトロな「ハイカラ号」にも遭遇。後で人が話しているのを聞いたところ、乗り心地はあまり良くないとか(笑)。


「ハイカラ号」は1日数往復なので乗るのはなかなか難しい?

 昼食のお店は朝市の隣にある「函館ダイニング 雅家」さんです。ここではランチメニューの「お刺身膳」¥1,365を頂きました。少々値は張りますが、確かにそれだけの事はありました。魚は新鮮で身が締まっていてとても美味しい。天ぷらも刺身の味を殺さないような内容。うん、これは当たりだ。


駅前にある「函館ダイニング 雅家」で「お刺身膳」を頂きました。
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 腹ごしらえの後は朝市をひやかしつつ再び停留所に戻りました。実はこの段階で計画よりも大幅に早くなっていたので、時間を持て余し気味。どうしたものかと思案して思いついたのが電車の乗車です。函館市電の運行は二系統あるのですが、もう一つの系統はまだ全部乗っていなかったので、そちらの終着駅まで行ってみることにしました。行き着いた先は谷地頭駅ですが、ここで「立待岬まで800m」という標識を発見。


3つめの終着駅、これで全区間完乗です。

 それぐらいの距離なら時間潰しにちょうどいい、ということで岬に向けてぶらぶらと歩いていると、またしても正面に坂道が出現。正直なところ気持ち的にはうんざり...。


長くもつらい坂道。でも距離はもう少しのはず...。

 だったのですが、その坂道を登った先には…!


あ、海が見えてきたぞ。坂を上り詰めたところには!
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 立待岬からの眺めはまさに絶景。正面には下北・津軽半島が広がり、東には恵山。西には函館山の断崖絶壁が控えていました。目の前の海は荒々しく、まさに海峡を臨むという感じです。こんな景色が電車を降りて15分で見られるなんて、計画外でも訪れられて良かった。感動はサプライズの先にあるのかも?


函館山の裏手はかなり険しい地形だったのですね。
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津軽海峡越しに陸奥湾を臨む。波は高い。


向こうは下北半島です。まさに海峡の中の海峡です。


こちらは亀田半島、打って変わって内海の風情です。

 さて、それなりに時間も潰せたので再び谷地頭電停に戻り、市街地に向けて戻っていきました。今度は2つの路線が分岐する十字街駅で下車し、函館どつく前行きの電車に乗り換えました。降りたのは大町駅で、ここからヨットハーバーのある緑の島から函館の港を見てみることに。緑の島近辺ではカモメが大勢いました。大学のドイツ語の授業で読まされた「カモメのジョナサン」を思い出しました。あぁ、ちゃんと読んどきゃ良かったなぁ…。海越しにみる赤レンガ倉庫はなかなか風情がありました。


緑の島近くの倉庫の上でくつろぐかもめさん。人を怖がらないな。


海越しに赤レンガ倉庫群を見ています。おだやかな一日でした。
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 緑の島から今度は海沿いに歩いて赤レンガ倉庫群へ。ここは今は商業施設になっていて、さまざまなお店が中に入っていました。ただ私の場合は別に欲しいものもないので、あんまり見るべきものもなかったなぁ。それでも運河のような水路があったりで見て回るだけでも結構面白かったです。


ずらりと並ぶ赤レンガ倉庫、商業施設としてさまざまなお店が入っています。


運河のようなところも。テーマパークみたいです。

 さて、この夜も味わいたいのは地ビールです。今度は赤レンガ倉庫群の中にある函館ビヤホールに行ってみることにしました。ここの名物は地ビールとカニクリームコロッケ。おつまみとして炙ベーコンまでつけちゃいました。一人でちと浮いてるような雰囲気もありますが周囲の目なんて気にしない、気にしない(←ちょっと無理してる?)。


赤レンガ倉庫の中にある函館ビヤホール。天井が高く解放感があります。
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 最初に頼んだ開拓使ビールは切れのあるピルスナー系。これはさっぱりしていて飲みやすい。2杯目は赤レンガビールというエール系で、甘さがありますがくどくないので楽しめました。また、カニクリームコロッケは口の中でとろけて美味。うん、これは確かに来た甲斐があったというものです。


開拓使ビールと赤レンガビール。冷えていてきりりと美味い。


カニクリームコロッケは口の中でとろける。ビールも進みます。

 函館ビヤホールを出るとちょうど真っ暗になっていて、夜景が楽しめる時間帯になってきました。さすがにまだ帰るのは早いので、昼間訪れた歴史のある建物群を再び巡ってホテルまで戻ることに。海からの潮風は非常に心地よく、いい酔い醒ましになりました。
 ライトアップされた建造物はまた昼間とは違った佇まい。こういう旧いものを大事にしている街っていいですよね。人通りも少ないのでじっくりと見て回ることができました。


赤レンガ倉庫群、ライトアップされると趣が全く変わります。


運河もこの通り。ツリーも美しく照らされていました。
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旧函館郵便局の「はこだて明治館」、赤レンガ倉庫の裏手です。


旧第百十三国立銀行、銀行ならではの質実剛健な建物です。


旧第一銀行函館支店、今は文学館として使われているそうです。


東浜桟橋です。函館駅方面が明るいですね。


旧日本銀行函館支店、今は北方民俗資料館だそうです。


旧北海道庁函館支庁庁舎は昼間とはまた違った趣です。


旧函館区公会堂、まるで日本ではないような雰囲気です。


基坂から港を見下ろす。街全体が夜景のテーマパーク。


相馬株式会社、今でも現役だそうです。


喫茶JOE、もともとは回船問屋の社屋だったそうです。


旧西警察署、重厚なたたずまいです。


太刀川家住宅・店舗もライトアップされていました。


その隣にある大幸機動興業所の社屋。今は雑貨屋みたい。

 最後は大町駅から十字街駅まで電車に乗り、旧丸井今井百貨店函館支店の建物のライトアップを楽しんでからホテルまで歩いて戻りました。狭い区域での移動になりましたが、同じ場所でも朝と夜とでは違う雰囲気が楽しめることもあり、とても楽しめた1日でした。2日目の行動はこれにて終了です。さぁ、明日は最終日です。


この日最後の電車移動、この辺りではさすがに乗る人も少なくなってきました。


旧丸井今井百貨店函館支店、交通の要所にあります。

 3日目はやや雲が見られるもののまずまずの空模様。天候に恵まれた旅は嬉しいものです。朝食後8:00に宿を出発しました。この日も電車の一日乗車券を使って市内を移動していきます。ちょっと気掛かりなのが、実はこの日はハーフマラソン大会があって、電車が部分運休する区間があるとのこと。ただしそれほど予定を詰め込んでいる訳でもないのでなんとかなるでしょう。
 魚市場前駅から函館駅前駅まで移動、JR函館駅のコインロッカーに使わない荷物を預けて身軽になりました。


まずは荷物をコインロッカーに預けてから今日の行動開始です。


朝市は大勢の人で賑わっていました。裏手の観光バスからどんどん人が来る。

 まず向かったのは駅の側にある青函連絡船の摩周丸。青函トンネルの開通に合わせて航路が廃止され、記念船として函館港に係留され資料館になっています。


比較的速い時間に開館しているのが嬉しい。


一時代を築いた船です。航路の歴史にも興味があります。

 青函航路の歴史や洞爺丸事故、技術の展示に加え操舵室や客室も開放されていて興味を引かれました。また展望台としても活用されていて、函館山や港湾の様子も一目瞭然。かすかに残るディーゼル臭が旅情を掻き立てます。


客席の様子、ゆったりしているように見えます。


操舵室も公開されていました。こういう機器を駆使できる技術は凄い。
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船長の出港時ポジションからの眺め。船を統べる最高の位置です。


無船室の様子、意外に広々としていました。
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 展示コーナーではディーゼルエンジンの部品が展示されていました。職業柄つい見入ってしまいました。やっぱりサイズはでかいなぁ(いや、船の大きさ考えるとむしろ小っちゃいのかも)。


シリンダーヘッドとバルブ。ノックピンの大きいこと。


ピストンとコンロッド、自動車用と似てますがサイズはかなり大きい。


ギヤとベアリング類、これらは基本的には同じかな。

 次に向かったのは函館どつく前駅。ここから歩いて坂を登り、景色が良いと言われる船見公園と旧ロシア領事館へと向かいました。ところがこの坂半端ない。ロシア領事館の写真を見てもらうと分かりますが、もっとも上の方だとものすごい傾斜です。神戸で急な坂道は見慣れていますが、道がまっすぐなだけにこちらの方が印象は強烈です。船見公園は下の家が邪魔でちょっと残念な眺めでした。


再び終着駅の函館どつく前駅へ。今度はここを起点に移動です。


旧ロシア領事館、今は特に利用はないそうです。坂の勾配が凄い。
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船見公園からの眺めはちょっと残念。昔は小学校があったそう。


これはなかなか強烈な坂です。ボール転がしたら海まで行っちゃいますよ。

 再び坂を降り、今度は外国人墓地へと向かいました。この付近は函館港の外れに位置した静かなところ。検疫所の跡やプロテスタントやロシア人、中国人墓地が静かに港を見下ろしていました。


旧函館検疫所台町措置場、いわゆる消毒所の事務所跡だそうです。


外国人墓地です。港を行き交う船を静かに見下ろしています。
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 さて、ここでの目当ては「カフェテリア モーリス」さん。観光紹介では絶景のカフェとのことで、ここでピロシキを食べたいと思っていたのですが…まだ開いておらず残念ながらスルーすることに。海を見下ろしながらコーヒーを啜りたかったのだが。


ここでコーヒーを飲みたかったのだが...残念。でも雰囲気はよさそう。

 再び函館どつく前駅まで戻り、電車で函館駅前に戻っていくことにしたのですが、今度来た電車は新しい低床式の車両でした。二両が連接された車両で中は広々としていましたが、残念ながら乗り心地は今一つ。ゴツゴツした振動が直接下から伝わってくる感じで、これなら普通のタイプの方がいいなあ…。


最新式なんでしょうが、なんだかゴツゴツしていて乗り心地は悪い。

 そろそろ昼時ですが、この日の昼食は函館ラーメンに決めていました。函館駅から少し歩いたところにある老舗のラーメン屋さんが美味しいという評判だったので、そこへ行ってみました。店の名前は「鳳蘭」さん。サイトでの口コミによればここのラーメンはあっさり味で、シューマイはでかくて美味いとのこと。その2つを注文しました。


松風町駅と函館前駅のちょうど中間にありました。

 まずシューマイはうわさ通り巨大。でも肉がたっぷりジューシーで食べ応えがありました。ラーメンは透明のスープが印象的な塩ラーメンですが、具はネギとチャーシュー、メンマだけのシンプルなもの。スープは非常にさっぱりとしていて、麺も細麺ながらコシがあって食べやすい。チャーシューも控えめな味付けで、これぞ私好み。病みつきになっちゃいそうです。


これぞ塩ラーメン!という一品。シューマイもジューシーでした。
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 昼食を済ませた後はお土産を購入するため、再び電車で広末町まで戻っていきました。もう何度も行っているので迷いもありません。赤レンガ倉庫の端にある「はこだて海鮮市場」で実家から頼まれたお土産をチョイス。自宅に持って帰っても再び荷物を送り出すのがまた大変なので、直接発送してもらうように手続きをしました。あとは自分が気になる酒のおつまみとか、仕事で世話になった人たち向けに小さなお土産を揃えつつ買物終了。さて、まだ発車時間には少し早いですがそろそろ戻りましょうか。
 そこで見つけたのが「日本最古のコンクリート電柱」。うーん、なんか手作り感満点。こんなものまで観光資源にしてしまうとは、函館市恐るべし(笑)。


こんなものまで観光資源とは。やるな、函館市。

 再び電車で函館駅前に戻ってきました。やっぱり路面電車のある街(長崎、広島、札幌など)は観光するには便利でいいですね。車を使わなくても色々なところに行けるので、ぜひとも活用すべきでしょう。


函館駅まで戻ってきました。いよいよ帰り支度です。

 駅近くで職場向けのお土産用に数の多いお菓子を購入してからコインロッカーに行って荷物を再整理していると、二日前にやってきた列車「スーパー白鳥19号」がちょうど到着しました。これの折り返しが帰りの列車「スーパー白鳥40号」になるようです。私にとってありがたかったのが、出発40分前には乗車できるようになったこと。正直歩き疲れていたのでありがたい。駅弁と飲料を購入してすぐに列車に乗り込みました。グリーン車のシートで靴を脱いでフットレストを使えば快適。そうこうしている内に出発時間になりました。48時間の滞在を終え、さようなら函館。


発車40分前から乗り込めるとはありがたい。さよなら函館。
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 函館・江差・海峡・津軽・奥羽線「スーパー白鳥40号 新青森行き」函館 15:55 → 新青森 17:56

 帰路もグリーン車でのんびり。読書の残りをじっくり読むことができました。また、車窓からは青函トンネルの前後で北海道新幹線の建設が進んでいる様子がわかりました。これが開通するとまた人の流れが大きく変わりそうです。
  本州に渡った頃にはかなり薄暗くなり、青森では完全に日が暮れてしまいました。


ただいま青函トンネルを通過中。瀬戸大橋と異なり、あまり感動はありませんが...。

 終着の新青森駅で新幹線に乗り換えます。新青森まで来る列車はすべてE5系で統一されているので、ホームにならぶグリーンの列車群は均整がとれていて美しい。ただ、ここも2年後には通過駅になってしまうんですね...。


新青森駅に到着、ここでの乗り継ぎ時間は余裕がありました。


帰りも新幹線E5系電車、約2.5時間で大宮まで帰ります。
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 東北新幹線「はやぶさ18号 東京行き」 新青森 18:24 → 大宮 21:00

 夜間の走行なので特に見るべき景色もありません。グリーン車のシートをフル活用して神経&足の裏を休めることに徹しました。新青森から仙台まではそれほど人が多くないはずなので、盛岡までに駅弁で夕食を済ませました。函館駅で購入した大沼黒牛飯折ですが、卵そぼろがふっくらしていてなかなか美味しい。本当はほたてめしを選びたかったのですが、残念ながら売り場に見当たらなかったので肉系にしちゃいました。


またしても肉系? ちょっとチョイスが偏りすぎかな。
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 「はやぶさ」は大宮まで停車はわずか2駅、あっという間に慣れ親しんだ街まで戻ってきました。悲しい日常への回帰です。このあたりが気分的には一番憂鬱。


帰ってきてしまいました...なんかもの悲しい。

 大宮からは埼京線・武蔵野線を乗り継ぎ最寄りのJR駅へ戻りました。ほぼ6時間かけての到着。
 これにて長距離切符を使った旅は終了です。あとは最寄りの私鉄駅まで戻るだけです。22:00過ぎには自宅に到着できました。心配していた足の裏の痛みもフットレストのおかげで回復していました。


最寄りのJR駅に到着して長距離切符を使う旅は終了。お疲れさまでした。

 この旅は天候に恵まれ、ほぼ予定通りに計画をクリア(行けなかったのはカフェテリアぐらい?)できました。やっぱりたまには日常から逃げ出したいですが、さすがに今回は雰囲気の面で一人旅の限界も感じましたねぇ...(苦笑)。

2013.08.18

帰りは極上シートで充実した読書タイム

 帰省からの戻りは日曜日。あ〜、今年の休みはな〜んにもしなかったな。さて、ゆっくりと帰りましょうか。夕方までに帰り着けばいいので、以前より1本遅い列車に乗り込みました。さらば土佐よ。


高知駅も帰省客で賑わっていました。


今度もリニューアル未施工車「2006」でした。
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さよなら高知、南国の空ともお別れです。

 土讃・予讃・本四備讃・宇野線「特急 南風10号 岡山行き」高知 10:13 → 岡山 12:41

 残念ながら今回も内装リニューアル未施工車。できればリニューアル後の座席にも乗ってみたかったのですが、ちょっと残念です。ゆったりシートで読書を楽しみつつ岡山へ。
 昼食は高知駅で買った「かつおたたき弁当」を瀬戸大橋上で頂きました。たたきが思っていたよりも本格的で、なかなか食べ応えがありました。ニンニクもついていて味もよかったのですが、食べたらちょっと胸焼けが...(笑)。塩飽の島々を眺めつつの昼食は格別でした。


「かつおたたき弁当」1,050円、なかなか本格的でした。
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 岡山駅到着は定刻通りでした。乗り継ぎ時間は33分、土讃線や宇野線は幹線とはいえ単線区間、こういうところでは一本の列車の遅れがどんどん波及してしまうので、7〜8分の乗り継ぎでは少々心もとないので長めに取っていましたが、この日は結果的には必要なかったようです。しかし、岡山も暑かった。


岡山駅で新幹線に乗り換え、人がどんどん増えてきました。

 山陽・東海道新幹線「のぞみ26号 東京行き」岡山 13:14 → 東京 16:33

 在来線から乗り換えると、新幹線からの車窓からの景色はまさに「飛んで」いくよう。あとの行程半分の時間はひたすら読書タイムにしました。やっぱりN700系グリーン車のシンクロナイズド・コンフォートシートは座り心地が抜群で、3時間半乗っていても全くお尻が痛くなりません。おかげで持参した本も新横浜駅到着までにすっきりと読み終えることが出来ました。充実した行程でした。

 結局自宅に着いたのは18:00前でしたが、文庫本を一冊快適に読めて満足度の高い旅でした。

2013.08.10

今年は全部グリーン車で

 今年はJRで帰省することにしました。しかも「のぞみ」「南風」ともにグリーン車利用です。一見ゴージャスに見えるかもしれませんが、実はすべてグリーン車を使ったとしてもこの時期は飛行機で往復するより15,000円も安いのです。その一方で所要時間は倍にはなるものの、往復で見ても6時間伸びるだけ。いい駅弁食べても都内に前泊してもまだお釣りがくるレベルです。
 早朝出発の新幹線を使うため神田駅近くで前泊し、東京駅から「のぞみ」に乗り込みました。まだ6:30ですが、すでに自由席近辺では行列ができていたのに驚きました。


N700系が入線してきました。まずはこれで岡山まで。
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早朝の東京駅はすでに帰省ラッシュが始まっていました。

 東海道・山陽新幹線「のぞみ5号 博多行き」東京 6:30 → 岡山 9:50

 乗ったのはいつものN700系ですが、珍しいことにJR西日本所属のN編成でした(使っているチャイムの音が違うのでわかります)。せっかくのグリーン車でしたが、隣席の人の鼾や小さな子供のはしゃぎ声であまりくつろげず。まぁ飛行機だって同じことなので避けようがないのですけど、こういうのも結構疲れます。
 新幹線は定刻通り岡山駅に到着。後で聞いた話ですが、私の乗った「のぞみ5号」が自由席乗車率160%で一番混雑していたようです。グリーン車は立ち乗りがないので、その点は良かったな。
 ここで在来線特急「南風」に乗り換えです。


待っていたのは4両編成の「南風」でした。

 宇野・本四備讃・予讃・土讃線「特急 南風5号 高知行き」岡山 10:05 → 高知 12:28

 2000系のグリーン車のシートも快適でした。ちょっとテーブルが使いにくいのが気になりましたが、こちらでは落ち着いてゆったりとくつろげました。前方のデッキがガラス張りなので前方も見えるのが楽しい。瀬戸大橋からの眺めと大歩危・小歩危峡はの景色をたっぷり楽しめました。
 ただし遅れ列車の接続待ちや、信号による停車などがあり高知駅到着は約5分遅れました。


高知駅に到着、駅前ではよさこい祭りが行われていました。
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 極上シートでくつろげた6時間でした。意外にもあっという間だったな。

2013.07.27-07.29

近畿・名道巡りツーリング

 夏はツーリングの季節です。例年通り、今年も東北に出掛けるつもりで計画を練っていました。ところが東北は前週から大雨で、ぎりぎりまで予報を見極めましたが宿泊先予約のタイミングで状況好転せず。そこで、計画のセカンドバージョンを発動させることにしました。今年の目的地は近畿地方です。
 特に北近畿は一度だけ学生時代にバイクで訪れたことがありますが、その頃はまだ道をゆっくり楽しむという雰囲気ではなかったので、ほとんど初めてと言ってもいいぐらいです。
 人口密集地を抜けて行くことになるので、いつもより早く早朝4:30の夜明けとともに出発しました。


夜明けとタイミングを同じくして出発です。

 関西に向けては本来なら新東名・新名神を使うのが最短距離となりますが、今回は趣向を変えて中央道を西に向うことにしました。こちら向きでほぼ全線走るのは初めてです。いつもと同じく関越道・所沢ICから高速に入線し、鶴ヶ島JCTから圏央道へ。八王子ICから中央道に入り西に向って走り始めました。まだ車も少ないですが、あと1時間もすれば混雑が始まるはずです。


所沢ICから関越道で北上開始。まだがら空きです。


圏央道も車も少ない。八王子から中央道へ。

 中央道はさすがに車がそれなりに走っていました。山間部を小さなコーナー半径で縫うように走り、坂を駆け降りると甲府盆地が広がります。天気は晴れと曇りの中間ぐらいで、あまり視程はよくありません。
 できるだけ早いうちに遠くまで進出したかったため、休憩を取らず約140km先の双葉SAまで引っ張りました。


山間部を縫うように走り西へ。


坂を駆け降りると甲府盆地が広がりました。


双葉SAにて。ここから当面は車も少ないので楽です。

 双葉SAから長野道分岐の岡谷JCTまでは登りがきついところです。特に小淵沢IC付近はかなりの急勾配で、通常のエンジン回転数のまま走ろうとすると車速が極端に落ちてしまいます。このため少し回転数を高めにキープせざるを得なくなり、この段階でフレームに熱がこもり始めました。これは辛い。
 さらに、出発から走行230kmほどの時点で燃料警告灯が点灯しました。いつもなら250kmは余裕で走れるはずなんですが...。これは思っていたよりもかなり燃費が悪くなっているようです。ただし、いくら山岳部を通過してきたとはいえちょっと落ちすぎの気がします。最寄りの駒ヶ根SAで最初の給油を行いました。


きつい登りが続きます。最高地点は標高1,000mを超えます。


岡谷JCTを過ぎると交通量は激減、走りやすくなります。


右手に中央アルプスを見ながら南進を始めます。のどかです。


駒ヶ根SAで給油休憩。思っていたよりずっと燃費が悪い。
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 駒ヶ根SAからさらに南に進み、飯田を過ぎると再び道は西に転じて再び山岳区間に入ります。長大トンネルである恵那山トンネルを抜けて岐阜県へ。ここから先、小牧まではだらだらと下っていくことになります。景色の変化もなく退屈な区間です。
 次の休憩は小牧JCT手前にある内津峠PA。ここで名古屋市をどう抜けて行くか検討しました。名古屋近辺は環状線も整備されているので色々と方法はありますが、この時間帯なら市中央部を抜けて行くことも出来そう。東名で南進して名古屋高速を使って中央突破することにしました。


飯田を過ぎると再び登りが始まります。


恵那山トンネルを抜けると岐阜県に入ります。


だらだらと下って行く。車も多く走りにくい。


内津峠PA、比較的大きなPAでした。

 小牧JCTから東名に入り、名古屋ICから名古屋第二環状道の上社JCTを経由して名古屋高速2号線に入りました。中央部でそのまま5号線に入り、まさに名古屋中心部を串刺しにして通過。地下区間が長く、残念ながら景色は楽しめませんでした。実は首都高速のような道を想像していたのですが、道幅はそれなりにあって非常に走りやすかったのが印象的でした。
 そのまま名古屋西JCTでそのまま東名阪道に接続し、四日市へ向いました。ところが四日市の少し先の鈴鹿ICで渋滞が発生しており、目的地の一つ手前のICまで渋滞が伸びてきていたました。そこで手前の大山田PAで休憩し、計画を再検討。一つ前の桑名ICで高速を降り、国道を乗り継いで鈴鹿スカイラインを目指しました。


中央道・小牧JCTから東名阪道・大山田PAまで。名古屋中央部を横断。
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大山田PA、ここからいよいよ一般道走行です。

 桑名ICからはR421で西へ。このあたりは郊外ながら交通量も多く、意外に時間がかかりました。やがて山沿いに到達すると今度はR306で南に転じました。この道は交通量が少なかったため、一気にペースが上がり難なくR477鈴鹿スカイラインの入り口へ辿り着きました。ただ、ここまでで既に予定から遅れ始めていました。


市街地を抜けるのに時間がかかりましたが、正面には鈴鹿山地が見えてきました。

 鈴鹿スカイラインは急勾配・タイトターン続き。ただし多くの車が止まっているため、思い切り走るというわけにはいきませんでした。途中まで遅い車に引っ張られたのも残念。


鈴鹿スカイライン、バイク的には面白い道ですが楽しむのは難しい。
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 鈴鹿スカイラインを降り、そのまま琵琶湖方面に向けて北上して行きました。見通しはよく周囲の車のペースも早かったので、快調に走行。ところがここで再び燃料警告灯が点灯しました。まだ前回の給油から210kmしか走っていないのに...。すぐにGSが見つかったため、そこで給油。鈴鹿スカイラインで結構エンジンを回したとはいえ、かなり燃費は悪化しています。


山間部を抜けると琵琶湖岸の平野部に出ました。


平地の中に特徴的な低い山が点在しています。

 道はやがてR8に突き当たります。ここから進路を西にとり、大津方面へと向いました。途中、ちょうど昼時になったので「道の駅 竜王かがみの里」で昼食休憩。ここのレストランでは近江牛の肉料理が美味しそうでしたが、かなり暑くなってきたので熱いものは避け「竜王黒豆肉うどん」をチョイス。ひんやりしていて美味しかった。


「道の駅 竜王かがみの里」で昼食休憩。黒豆肉うどんは美味でした。
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 道の駅を出て、再びR8で大津方面へと走り始めましたが、途中で北に向うr11に入りました。この道は琵琶湖大橋につながっていて、そのまま対岸に抜けられるのです。かなり混雑していて時間がかかりました。


R8からr11へ。信号が多く時間がかかりました。


琵琶湖大橋を渡って対岸へ。料金は二輪で150円。
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 対岸に渡って雄琴から奥比叡ドライブウェイに入りました。この道はその先の比叡山ドライブウェイとつながっています。全線走ると二輪でも1,610円と非常に高いのですが、琵琶湖や京都方面の展望が楽しめるということで、ぜひ来てみたいと思っていました。急勾配・タイトターンで一気に高度を上げて行くと、途中の展望所からは琵琶湖の素晴らしい景色が見られました。あと、天気がもう少し良ければ...。


奥比叡ドライブウェイの登り。路面状態は良好。
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琵琶湖方面を見る。惜しい、もうちょっと天気が良ければ...。

 さらに進むと、今度は京都市街地方面への展望台が現れました。こちらは霞んでしまって何も見えないほど。雨雲レーダーを見るとちょうど京都・滋賀で雨雲がかかっていて、その影響だったみたいです。逆に上手く雨を避けられた感じはあります。


奥比叡ドライブウェイから比叡山ドライブウェイの中間部。
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残念、京都方面は何も見えず。
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 さて、ここで今後の計画を再検討しました。実はここまでで予定より1時間ほど遅れてしまっています。ここからは名神で関ヶ原の伊吹山へと向うはずでした。ところがそちらに行く途中に雨雲がかかってしまっているため、この部分の予定をオミットすることを決断。伊吹山はまた今度行こう。
 比叡山を降り、R161で北上して奥琵琶湖方面に向いました。最初は高速のような湖西道路で快調に走れましたが、すぐに2車線が1車線化して渋滞発生。ここでもかなり無駄な時間を使ってしまいました。このまま北上しても人口の多い街を抜けて行くことになるので、R477で山一つ向こうにエスケープ。


比叡山ドライブウェイの下り、エンジンブレーキ併用で慎重に下ります。
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比叡山を急勾配で駆け降ります。エンジンブレーキ必須。


整備された湖西道路で快調に走れましたが、それも最初だけ。


再びR477に入り、山の裏側へ向いました。

 R477はすぐに南北方向に走るR367に突き当たります。ここからは快走路...のはずだったのですが、直線だけ飛ばすがコーナーでは極端に減速する困った車や、低速車両に阻まれてペースは上がらず。まったくエンジンの美味しい回転数を使えない...。


このクルマが困ったちゃん。かわしても次から次へと...。


谷間だけではなく、開けたところも通る。


R303に突き当たり、東へ向うと琵琶湖へ出ました。

 次の目的地は奥琵琶湖パークウェイです。ここは琵琶湖の一番北側にある道で、標高の高いところから琵琶湖を眺められるそうです。その前にマキノ駅の近くにあるR161沿いコンビニで水分補給。本当は小さなお茶のボトルが欲しいのですが、なかなかその手のサイズがないのが残念。
 r557沿いにはきれいな桜並木がありました。春はさぞきれいなことでしょう。


桜並木の中湖畔をのんびりと走ります。
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 そのまま琵琶湖岸をめぐっているとr513に入り、そのまま奥琵琶湖パークウェイに接続していました。その入口からはいきなり急勾配を一気に駆け上がります。路面はやや荒れ始めていました。


奥琵琶湖パークウェイの西側区間。路面は荒れ始めています。
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標高が一番高い部分にあった展望台より。


木が多いのが難点ですが、高いところから湖を見られます。
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 奥琵琶湖パークウェイの東側は一方通行規制が敷かれていました。もともとの計画では東側から進入するはずだったので、これは結果的に正解でした。ただしこちら側は既に結構路面が傷んでいます。このままだと快適に走れる時間はそう長くはないと思われます。


奥琵琶湖パークウェイの西側部分、こちらはかなり荒れています。
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 山を下って今度はR8に入りました。R8は北陸本線と並行しており、大規模な橋梁で山沿いを北に向って伸びていました。この谷間を抜けつつ低い峠を越えると敦賀です。琵琶湖と日本海の間はそれほど隔たっていないので、雪雲はここから南へ流れ込んで行くのでしょう。


北陸本線の橋梁、新幹線と見まがうほど立派。


峠を下ると敦賀です。舞鶴若狭道が建設中でした。

 この日の宿泊は敦賀です。駅から少し離れたところにあるビジネスホテル「シュトローム」さんにチェックインしました。隣に笙の川という川があって、河口から吹いてくる風がとても涼しげでした。


ちょっと早めにチェックイン。川沿いにあるのが気に入って予約しました。
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 バイクを休めてGPSロガー・GPS用電池やiPodの充電をセットしてから、夕食に繰り出しました。敦賀駅前までは少し距離がありましたが、歩いても10分ほどで到着。事前に調べておいた食事処の暖簾をくぐりました。駅前の商店街にある「建」で、「刺身定食(上)」を頂きました。ネタは新鮮で身が締まっており食べ応えあり。冷たいビールが美味しかった。


日本海側はやはり海産物です。刺身定食(上)を堪能。
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 そのまま駅に向かい、売店でお土産を物色しましたが特に買いたいと思うものなし。CBR1000RRのバッグは異形のため箱が入らないので、収納できそうなものがなかなか見つかりません。明日だな。
 また歩いて帰るのはかったるいと思っていたら、ちょうどホテルの近くを通る路線バス(1日数本!)が駅前に来たため、それに乗ってホテルまで戻りました。


敦賀駅、ここは北陸本線・湖西線・小浜線の乗り換え地です。

 この日の走行は692.8km(うち一般道287.7km)でした。

 2日目の出発は7:00。食事が6:00からだったので早めに出発することができました。この日はここから西へと向かうのですが、すぐに幹線国道には乗らず、まずは敦賀湾を囲む道を巡ってみました。r33は地図で見ると海沿いのおすすめルートでしたが、残念ながらそれほど見どころのある道ではありませんでした。


敦賀市内を抜けていきます。右が気比の松原。


敦賀湾の西岸を走る。あまり特徴のあるところではありません。
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 半島周回中に再び燃料警告灯が点灯。これだと200km毎に入れないと全く安心できません。R27沿いにあったGSで3回目の給油です。この日の走行は300km程度なので、もう一回入れないとダメそう。
 再び走り始めましたが、しばらく行ったところでr214に入ります。この先にあるのが有料道路「三方五湖レインボーライン」、日本百名道でも評価の高いところです。通行料金は二輪で700円とやや高いのですが、さてそれだけの価値はあるのかな...?
 さすがに有料道路だけあって路面も維持されており、走りやすかった。ゲートを入ってすぐに急勾配で高度を上げて行きます。このためすぐに高いところから眺めを見ることが出来るのですが、内陸側は湖、外側は海とどちらを見ても絶景。これは凄い。


三方五湖レインボーライン、さすがによく維持されています。
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こちらは海側。これは凄い。
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 最初の展望台は海側で下したが、次は湖側です。180°いっぱいに広がる湖は入り組んでいて線が豊かです。惜しむらくは少し霞んでいるのと、太陽の位置が悪く写真映りがよくないこと。もうちょっと時間帯が良ければ...。


下の展望台から上側の展望台まで。
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眼下に見下ろす三方五湖。バイクを写せる貴重なポイント。
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 さらに頂上付近の展望台からは、今まで走ってきた道も見渡せます。青い空とのコラボレーションが見られなかったのは返す返すも残念です。また機会があれば訪れてみたいところになりました。


一番上の展望台まで行ってみました。
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これまで走ってきた道を振り返る。


非常に複雑な地形です。青い空とのコントラストが見たかった。


レインボーラインを下ります。時間が早いこともあり快適でした。
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 レインボーラインの終点はR162につながっています。ここから海沿いにしばらく走り、次に向ったのはr107、通称「エンゼルライン」です。以前は有料道路だったのですが、近年無料開放されたとのこと。全長10kmほどの片道でワインディング路です。
 ところがここはかなり路面が荒れていてかなり走りにくい。小石もかなり出ていて、後で見たらリヤタイヤに礫を拾っていました。また、展望台は残念ながら雲に覆われていて何も見えず。晴れていれば若狭湾を見渡せるそうですがこの日の景色は残念モードでした。


エンゼルラインの登り、道が悪くかなり走りにくい。
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久須夜ヶ岳の展望台、雲に覆われ何も見えず。

 再びエンゼルラインを駆け降りましたが、下りはさらに慎重に走行。


パンクやスライドが怖いので、小石・砂を避けて慎重に走りました。
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 R162へ戻り西へと向いました。次の大きな街は小浜市です。町中の国道の走りはやや複雑で戸惑いましたが、それほど時間を要せずに走り抜けられました。R27に再び合流し、さらに西に進みます。


小浜市内へ。駅前を通過しR27へ。


R27は快走路。車の流れも良く快調に走れます。

 さて、R27は実は日本有数の「原発街道」。東から敦賀・大飯・高浜と原発が立ち並ぶ地域です。途中、大飯発電所への取付道路となっている青戸大橋を走ってみました。このあたりは内海の雰囲気が濃いです。
 そのまま入江の北岸を進み、R27に戻りました。


青戸大橋を渡ります。立派な橋です。
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青戸入江の’北側道路。のんびり走れるだけで何もない。

 R27をそのまま進むと、一旦海沿いから離れます。このあたりは交通量も多いものの、流れは比較的良かったのでまったりと流して走行しました。天気も回復してきて気温も上がってきたので、この後は灼熱地獄かも。
 舞鶴の手前にあったコンビニで水分補給しました。どうもこの旅では休憩のインターバルがやや乱れ気味です。


一旦海から離れました。やっぱり海沿いの方が走っていて面白いのですが。

 次の大きな街が舞鶴市です。名だたる港町だけあって、歴史のありそうな建物がたくさん見受けられました。道はそれなりに広いのですが、市域もかなり広くて抜けるのに結構時間がかかってしまいました。


商店街を抜けると官公庁舎、この先に赤レンガ倉庫がありました。


市域は広く、なかなか市街地を抜けることが出来ませんでした。

 舞鶴からはR175で西へと進みますが、すぐに由良川に突き当たったところでR178と分岐します。R178は由良川西岸を走り、再び海沿いに出てくるので展望が楽しめました。途中、一ヶ所だけ半島を横切ると正面に長い松林が見えてきました。天橋立です。これまで列車や飛行機からチラリ見しただけで、じっくり見れたことはなかったので対岸からですが景色を堪能しました。


R178も快走路。ただし前走車がいてペースは遅め。


天橋立を対岸から見る。長いです。

 せっかくなので、北近畿タンゴ鉄道の宮津駅前にも行ってみました。ここは映画「天国はまだ遠く」の冒頭・最後のシーンに登場したところです。当たり前ですがスクリーンの中の映像そのまま。できれば舞台となった民宿などロケ地も巡りたかったな。


映画「天国はまだ遠く」で印象深いシーンがあった宮津駅前。

 宮津の先からのR178は丹後半島周回ルートになります。その前にここで4回目の給油を行いました。まだかなり残ってはいたのですが、明日の分割も考えて少し早めの給油です。ところがこの給油の間に大型バスに先行され、あとは途中までだらだらと引っ張られる羽目に...。選択ミスしました。


丹後半島に向って北上開始。次の目標は舟屋群です。


宮津市郊外から伊根までは海岸沿いを走る快走路でした。
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 次に止まったのが「道の駅 舟屋の里伊根」です。ここは舟屋群で有名な伊根の集落を高台から一望できる場所にあります。距離はやや遠いのですが、対岸に見える舟屋群の眺めはすばらしかった。
  でも、海が荒れた時はどうなるんだろう?


「道の駅 舟屋の里伊根」にて。かなり賑わっていました。


特徴的な舟屋群が一望できるすばらしいロケーション。
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 伊根を出るとしばらくは山の中を走りますが、次に海沿いに出た時は断崖絶壁の上でした。ここが実は今回一番印象に残った道路です。日本海を高いところから見下ろせるのがすばらしい。


最初はただのワインディング路でしたが...。


海に出てからは断崖是絶壁ロードに変貌。


カーブは面白い、眺めは絶景、言うことなし。

 残念なのが距離が少し短めなこと。もう少しこの雰囲気を楽しんでいたかったな..。断崖の区間を過ぎると漁村沿いに走って行く普通の地方国道の雰囲気になってきました。


タイトコーナーも多く走っていて楽しい。


でも、その区間はそれほど長くない。すぐに高度を下げます。


あとは普通の地方国道に。短いが故に印象に残ったのかも。

 ちょうどここで昼時になったので、「道の駅 てんきてんき丹波」で昼食にすることにしました。ところがこの道の駅ではレストランの席数が極端に少なく満席。ここで時間をとるのももったいなく感じたので、パンを購入してそれをかじって腹の足しにしました。どうせ夕食は豪勢(なはず)だし...。


「道の駅 てんきてんき丹波」。食事できなかったのは想定外。

 R178をさらに走ると集落群を抜けて行くようになりました。このためペースが落ちてしまいなかなか距離が消化できません。さらに途中で大型バスに前を塞がれてしまったので、速く走ることが出来ずエンジン水温が上昇。フレームがかなり熱を持ち始めました。途中でかわせたものの、一旦熱を持ったフレームはなかなか冷えないので、この後ずっと熱い思いをする羽目に...。


集落の中ではなかなかペースを上げられません。


いた!、天敵(?)の大型バス。灼熱地獄の始まり...?

 まだ時間があったので、r49で久美浜湾を周回してみました。久美浜湾は内海ですが、入り口には短い橋があるので一周することが可能です。景色的には特に見るべきものもなかったです。


西岸は狭い部分もありますが、概ね快適路。

 r49の途中でr11への分岐があったので、国道に戻らずこちらを使ってみました。これは城崎温泉に向けて山越えを行う道です。京都府側が1.5車線の狭路で、峠に向けて大きな勾配で登る道でした。ただし路面状態はいいのでクイックな切り返しで走り抜けられました。一方兵庫県側は普通の2車線路で、こちらは快適そのもの。
 途中でr9への分岐があり、こちらで城崎温泉に出ることにしました。比較的低い峠を一つ越えると円山川が現れ、小さな橋を渡ることで温泉街へ到着しました。


京都府側は路面がいいが狭い、兵庫県側はその逆。


円山川を渡ると城崎温泉街です。

 合流したr3で北上、城崎温泉駅を過ぎて海へと出てくると再びr11に出ます。ここから先が但馬コースタルロードという元有料道路で、リアス式の海岸を縫って走る絶景ロードとの情報でした。ただし残念ながらここにきて雨粒が落ち始めました。空も灰色になり雲も低くなってきてしまったのです。おまけに前走車もペースが遅く、あまり楽しむことが出来ませんでした。


さぁ、いよいよ海岸へ。この向こうは海です。


丹後半島に比べると今一つ規模が小さく見える。


おまけに前走車もペースが遅く、ただだらだら走るだけに...。

 但馬コースタルロードの終わりはカニで有名な香住です。まずは一休憩すべくJR香住駅へ。ちょうどキハ47の普通列車と、キハ189の特急「はまかぜ」が入線していました。 やっぱりディーゼル列車の音はいい。


バイクでも駅を観光の拠点にするのが私のスタイルです。

 まだ少し時間があったので、すぐ先にある余部まで足を伸ばしてみました。香住の市街地からR178旧道を使い、峠越えで余部へ。坂を下って谷間に出て来た瞬間、前方に巨大な構造物が出現しました。学生時代以来、実に18年ぶりの再訪になります。当時は赤く塗られた鉄橋でしたが、その巨大な姿に圧倒された覚えがあります。


市街地の旧道は狭い。峠もさびれ始めています。


カーブを曲がった先に見えた! あれが余部橋りょうです。


18年ぶりの訪問。旧橋の一部が展望台として残っていました。
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 香住から余部の間には、内陸部に無料の自動車道が開通していました。これを使えばすぐに香住まで戻れます。でも交通量を考えた時に本当にこれだけの道が必要なのかな...?
 まだ宿に入るのは早いタイミングだったので、給油を済ませてから海水浴場でしばらく佇んで時間を潰しました。


余部道路、山中をトンネルで大胆にショートカット。


海水浴場でしばし時間潰し。雨もなんとか降らずに済みました。

 今回の宿は「潮のかおりの宿 民宿くらはし」さん。海水浴場の裏手にありました。ご好意でバイクを玄関前の屋根付きの場所に停めさせてもらえました。雨が予想されるのでこれはありがたい。日曜日だけあって客は私一人だったこともあり、のんびりとくつろぐことができました。
 一風呂浴びてから夕食です。写真のようにものすごく豪華な夕食でした。これだけでも走ってきただけの甲斐はありました。お腹いっぱいになりましたがなんとか完食。美味しかった。


「潮のかおりの宿 民宿くらはし」さん。のんびりさせてもらいました。
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 2日目の走行、一般道ばかりで321.6kmでした。

 最終日、いよいよ帰る日ですが心配なのは天気。予報を見ると帰りのルートにある都府県はほぼ弱雨の予想。特に愛知県は所々激しく降るかもということでした。2日前から予報が急転しましたが、本当に今の天気は読めません。このため食事を早めにとらせていただき、7:30には宿を出発しました。朝食の小さなカレイが美味しかった。
 高速に乗るには宮津まで戻らなければなリませんが、そこまでの距離は約70km。9:30までに着けるかどうかでその後の展開が変わります。まずはR178香住道路で豊岡へ向いました。


香住道路、ここはさすがに走りやすい。


高速を降りても豊岡までは快走路でした。いいペース。

 豊岡市街はさすがに混んでいましたが、それほど時間をロスすることなく通過できました。次のポイントは久美浜ですが、ここから内陸を通るR312に乗り換えます。ところがR312で山間部に入った頃から雨がしとしとと降り始めてきました。走行に影響するほどではありませんが、ジャケットの腕にしみ込む雨が気持ち悪かった。また、前方を遅い車に遮られることも多く、なかなか距離を稼げませんでした。


雨が降り始めた上、集落を走るのでペース上がらず。


以前に出張で来た丹後大宮を過ぎると間もなく宮津です。

 宮津市の郊外から高速に接続する宮津与謝道路に入り、そのまま京都縦貫道に入りました。雨は強くはないものの弱く降り続いている状態で、バイザーをひっきりなしに拭かないと視界を確保できません。それでも急ブレーキのリスクがない分だけ気楽には走れます。
 出発から2時間弱走り続けてきたので、由良川PAで休憩を取りました。ところがここは雨を凌げるものが何もなかったので、長居はせず最低限の休憩でリスタートしました。


ようやく高速に入れました。京都に向けて南下開始です。


標高が上がってくると、視程もどんどん落ちて行きました。


奥深い山中の由良川PA、何もありません。

 由良川PAを出ても状況はあまり変わらず。まったりと自分のペースで走り続けました。綾部JCTでは舞鶴若狭道に乗り換えれば神戸方面にも出られますが、実走行距離を短くすることが有利と考えそのまま進みました。


行けども行けども山中。

 実は京都縦貫道は途中約20kmの区間で未開通、このため京丹波わちICで一旦R27に降りることになります。この区間では雨が比較的強い上、大型車の隊列に巻き込まれペースが上がりませんでした。道は広くて走りやすいのに...。
 結局30分近くを費やして再び入線できる丹波ICに到着。入口近くのGSで給油してから高速に入線しました。


隊列に巻き込まれペースが上がらない。辛い。


天気好天の見込みなし。一気に抜けたいのだが...。

 丹波ICから再び京都縦貫道に乗り、南下を開始しました。幸い園部ICからは片側二車線になったため、一気にペースアップ。予想通り南に下るほど雲は高くなってきており、雨も弱くなってきました。
 大山崎JCTからはそのまままっすぐ京滋バイパスに進みました。春に渋滞に巻き込まれた宇治トンネルもこの日はあっさりと通過。瀬田東JCTで名神高速と合流し、次の草津JCTですぐに新名神高速に分岐します。新名神を走るのはこれが初めて。どんなルートなのか楽しみです。ただし山間部に入ると再び雨が強くなってきました。リスタートからかなり時間も経っていることもあり、甲南PAで休憩しました。ようやくまともに一息つけました。


京都縦貫道・丹波ICから新名神・甲南PAまで一気に走行。
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ようやく一息つけました。でも、雨のピークはこれからです。

 新名神を進むと予想通り雨足は強くなってきました。ただし新名神はトンネルも多いのでその間にバイザーを吹いて対処。走行する車の量もそれほど多くなかったので、余裕を持って車線変更もできたので楽でした。
 亀山JCTからは東名阪道へ。ここは暫定三車線になっていますが、いかんせん流入する車が多く車間が詰まり走りにくかった。ここを回避できる新名神の全通が待ち遠しい。
 四日市JCTからは伊勢湾岸道へ。ここから名古屋の南をショートカットして東名高速に接続します。結局この区間が一番雨がひどかった。バイクの難所である名港トリトンの橋もかなり接近しないと見えないほどの視程でした。
 名古屋港を過ぎ、東名高速と合流する前の刈谷PAで休憩、給油を行いました。


本降りの雨の中、新名神から東名阪同経由で伊勢湾岸道・刈谷PAまで。
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なんとか難所を過ぎました。あとは天候が回復するかどうか。

 豊田JCTからは東名高速へ。岡崎までは走っている車も多く緊張を強いられましたが、音羽蒲郡ICを過ぎる頃には車間も大分広がってきました。三ヶ日JCTからは新東名高速・引佐連結路へ。こちらは意外なほど車が少なく、一気にペースを上げられました。本線に入ってからは路面のよさもあってさらに巡航速度アップ。刈谷PAから約100kmのところにある掛川PAで休憩しました。


東名と引佐連結路を乗り継ぎ新東名・掛川PAまで。一気にペースアップ。
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掛川PAで休憩。あとは首都圏まで一気に入ります。

 嬉しいことに掛川PAを出てからすぐに雨は上がりました。ジャケットを風が通過して見る見るうちに濡れた上半身が乾いて行きました。これはありがたい。
 そのまま速い巡航速度を維持したまま、新東名の区間を走りきりました。なるほど早い! 今までの東名+名神からいえばかなり時間短縮になっています。
 足柄SAにて給油休憩をしましたが、ここで気になる情報が。首都高速3号渋谷線で事故があり、渋滞が東京料金所まで伸びてきているとのことです。夕方の渋滞が始まる前に大橋JCTから首都高中央環状線で埼玉方面に抜けようと思っていただけに、これは痛い。ともかくゆっくりしているとますます状況が悪くなるので、ここでも最小限の休憩で出発しました。


新東名の残りの区間を一気に走破し東名・足柄SAまで。快適な走行でした。
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最後の給油休憩。さて、どうやって帰ろうか?

 ともかく首都圏に入ったも同然。あとはスピードより確実に帰ればよいわけで、無理せず淡々と走り続けました。
 最後にもう一度状況を確認すべく、最後のPAである港北PAで情報版を確認。しばらく様子を見ていましたが、首都高はほぼ全線で渋滞が始まっていました。こうなると逃げ場のない高架上やトンネルで渋滞に巻き込まれるのは冗談でなく死活問題です。このため渋滞が予想される環八を北上していく覚悟を決めました。豚まんでちょっとだけスタミナを補給してから再出発です。


関東平野に向けての最後の下り。雨でなくて良かった。


いよいよ東京に近づいてきました。どうしたものやら。


港北PAにて。どうしてもここで覚悟を決めねば。

 東京料金所を過ぎたところから渋滞は始まっていましたが、幸いすぐに一般道に出られました。
 予想通り環八もそれなりの渋滞。高井戸・荻窪あたりは一つの交差点を信号2回ほど待たないと通過できないほどでしたが、じわじわと北上していきました。でも、足下が熱い...。


渋滞に遭遇しましたが、東京ICから一般道へ。


やっぱり予想通りの渋滞。それでも気温が高くないのが救い。

 19:00ごろにはR254川越街道に出てきました。なんとか日没に間に合った感じです。出発からちょうど10時間でのゴールになりました。


埼玉県に戻ってきました。R254が流れていたのがラッキー。


ほとんど日没と同時に到着。雨中高速走行でさすがに疲れた。

 3日目の走行は658.4km(うち一般道126.3km)でした。

 3日間全体の走行距離は1,672.8km(うち一般道735.6km)で、消費ガソリンは97.6L。平均燃費は17.1km/Lと過去最悪でした。よく使う2,500〜3,000r/minの回転域でノッキングが起きやすくなったため、回転を高く維持しなければならなかったのが効いていると思われます。
 全体の感想ですが、意外に北近畿もいい道があるなと感じました。 また、日本海側の魚介類はやっぱり美味しいことを改めて実感。でも季節を選ぶべきかな。


市街地以外では同じルートを使っていないのがミソです。

2013.06.23

ワインディングの走り方を忘れた?

 この週末はぎりぎりいい天気でした。気温も低めでそれほど暑くない。土曜日は夕方から天気が不安定ということだったので、日曜日に出撃を決定。
 そこで思ったのが「最近ワインディング走ってないなぁ」ということ。今年になってからはひたすら高速道路を走ることが多く、コーナーをクリアしていく感覚を味わえていません。そこでオール一般道で近場を走ってくることにしました。行き先はいつもの秩父・奥多摩です。
 6:00に自宅を出発し、R463、R299を乗り継いで秩父へ。日高市からは珍しく前方クリア。久しぶりに自分のペースでカーブのある道を走れた印象です。


途中まではクリアな視界。久しぶりに「流せた」感じ。
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 秩父のマクドナルドで休憩がてら朝食を摂った後、R140で甲府方面へと向いました。こちらもまずまず空いていましたが、前方には1〜2台の車がいたので、追いつかないように間隔を取って走行。最近の私はスピード違反にならないように直線での速度は控えめに走り、一方でコーナーではそれなりに楽しむために極端に減速せずに駆け抜けるスタイルを取っています。つまり速度を大きく上げ下げせずに速く走るという乗り方になってきました。


速度を大きく上げ下げせずに速く走るのを心がけています。
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 埼玉・山梨県境にある雁坂トンネルの料金所を出たところで休憩。相変わらず山深いところです。しばらく佇んでいると結構バイクが行き来していました。


雁坂トンネルの料金所を出たところ。走っているバイクも多かった。
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 R140の山梨側は埼玉側とは違って比較的単調に高度を下げていきます。見どころはありませんが走りやすい。降りてきたところが牧丘で、フルーツの栽培が盛んなところです。


坂を下りきると甲府盆地、道は単調です。
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 ここで時間がまだ大分早かったので、このまま甲府盆地の東端を縦断して富士吉田市へ向うことにしました。R411からR20を乗り継ぎR137へ。世界遺産に登録された富士山へと向かう車は相変わらず多いです。


R137で南下、山を越えると河口湖です。
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 河口湖の東岸をまわって富士吉田市へ到着。ここで給油してから進路を東に変えました。R139で大月市方面へと戻っていきます。大月市でR20甲州街道と合流しますが、すぐに再び分離して北上を開始。松姫峠を越えて奥多摩方面へ抜けることにしました。
 松姫峠は関東でも有名な「酷道」。1〜1.5車線でヘアピンカーブが延々と続く峠道です。ところがなんだかテンポよく走れませんでした。勾配がきついせいもありますが、なんだか車体の寝かし込みが甘い気がする。すっかり乗車感覚がなまってしまっているようです。


いよいよ山越えにかかります。


松姫峠から奥多摩を抜けて青梅近郊まで。上手く走れてません。
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 青梅からは狭山の茶畑のど真ん中を抜けて入間・所沢を抜けて自宅に戻りました。8時間で走行距離は一般道ばかりで309.7km。ワインディングが多かったので、ニーグリップを強いられた下半身がさすがに疲れました。
 感覚を元通りに戻すのはやっぱり走り込むしかないかな...。


これぞツーリング。高速ばかりでは面白くありません。

2013.06.16

豊橋に満点の星空を見た!

 今回は西へ、愛知県豊橋市に行ってきました。実は3月に出張した際に、駅で気になるポスターを発見していたのです。それは「グリーンダイバーズ」という作品の上映案内。作品については「Cinema」の方ででも述べるとして、上映開始時間から逆算して朝7:00ぐらいに家を出れば間に合いそうです。雨の日に家にいても暇を持て余すだけなので、行ってみることにしました。
 途中、池袋駅で予め購入した乗車券・指定券を受け取り東京駅へ。豊橋に停まる「ひかり」は2時間に1本ですが、8:33というちょうどいい列車があったのは幸いでした。


いよいよ出発。とはいえ名古屋の手前なので「遠出」という感じでもないな…。
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N700系なので無線LANが使える。これはありがたい。
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 東海道新幹線 「ひかり505号 新大阪行き」 東京 8:33 → 豊橋 9:58

 入線した列車はN700系、これなら無線LANが使えるのでPCで作業ができます。ちょうど会社で新人研修向けの一般技術資料を作成する用事もあったので、検索が使える環境はありがたい。
 新横浜までは雨が降っていましたが、そこを過ぎると空が高くなりました。豊橋の気温は関東よりもやや高そう。今日の移動は温度差がキツそうです。
 新横浜の次の停車駅はもう豊橋です。ここから在来線に乗り換えて一駅戻ります。


まさに「天気の変わり目」です。浜松付近にて。

 定刻通り豊橋駅に到着しました。飯田線に乗りに来たこともあるので、ここで降りるのは3回目です。8分で在来線に乗り継ぎますが、ここは新幹線と在来線ホームの距離が比較的短いので、ゆっくり行っても充分間に合いました。
 豊橋からの列車は211系の3両編成。最近は首都圏から淘汰が進み、姿を見ることが少なくなってきています。


3度目の豊橋駅、今日はここから東海道線で戻ります。
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首都圏から姿を消しつつある211系の3両編成でした。
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 東海道本線 「普通 掛川行き」 豊橋 10:06 → 二川 10:11

 会場の最寄り駅は二川駅。周囲は住宅街で特にランドマークになるようなものもありません。ただし昔の宿場町の跡らしく、駅前を旧東海道が走っていました。


二川駅、規模の割にはなかなか豪華な造りです。
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 ここから徒歩で今回の会場、豊橋市視聴覚教育センターへと向かいます。所要時間は10分ちょっと。入口を誤認して少し遠回りしてしまいましたが、開場の15分前に施設に到着しました。


豊橋市視聴覚教育センターに到着。ここで上映しているのは…。
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 実はここにあるのはプラネタリウムなのです。私は実は常設施設としては初体験ではなかろうか。そういう興味もあって来るのを決めた一面もあります。何事も体験ですよね。
 今夜の星空紹介とメインの映像作品ですが、本編は投影が薄くてちょっと見にくかったです。10年以上前の作品だけあって、映像は今の目で見るとクオリティ的にちょっと物足りない部分はありますが、冒頭に上映された星空の解説が面白かったので良しとしましょう。


内部はこんな感じ。上映前ってなんだかワクワクしますねー。

 さて、用事も済んだところで帰るわけですが、せっかく来たのですからご当地の美味しい昼食を食べたい。ちょうど数日前に豊橋から取引先の方が来ていたので「豊橋名物の昼食って何ですか?」と聞いてみたところ「カレーうどん」との答え。それ、いくらB級グルメでも普通すぎない? どうせならもう少しいいものを食べたいと思ったので、一足伸ばして浜松で鰻を食べることにしました。


313系電車、JR東海はラウンドフェースがお好き?

 東海道本線 「普通 掛川行き」 二川 12:10 → 浜松 12:38

 浜松までは数駅、約30分の道のりです。ここでは浜名湖沿いを電車は走りますが、新幹線と違ってゆっくり景色を眺められるのがいいですね。でも新幹線が高架なのに対して在来線は地べたを這う分だけ視界が狭かった...。


浜名湖大橋を見る。シャッターチャンスはほんの一瞬だけでした。


浜松駅に到着、さあお待ちかねランチタイム!!

 もちろん行く店は調査済み。今回選んだのは浜松駅の南、徒歩5分のところにある「うな炭亭」。参考にした「食べログ」では評価が高いだけに楽しみにしていました。お値段は少々張るものの行列のできる人気店とのことですが、さてそのお味は?
 順番待ちも覚悟していましたが、ピーク時間を過ぎていたおかげかそれほど混んでおらず、すぐに着席し注文することができました。


訪問したのは浜松駅の南、徒歩5分のところにある「うな炭亭」さんです。

 注文したのは「うな重 上」です(注:並はそもそもありません)。炭火で焼かれたという鰻ですが、まず重蓋を開けて驚いたのが匂い。なんとも香ばしく食欲をそそります。それでいて鰻はふっくらとしていて柔らかい。見た目もタレのついた表面と真っ白な身のコントラストが見事。個人的に気になったのはご飯が少し固めに感じたことですが、これは好みが分かれるところかもしれません。やや残念なのが写真にあるように活鰻が高騰している影響で、値段の割にボリュームが悲しいこと。これなら奮発して特上でも良かったかな…。


「うな重 上」¥2,600なり。ちょっと高いけど、味はそれだけの価値はある。
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 2つめの目的も達成したので帰りましょう。浜松駅から新幹線で帰途につきます。喫茶店で時間を潰そうかとも思ったのですが、意外にも周りにそういった店がなく、結局待合室で時間を潰すことに…。でも最近は待合室には公衆無線LANがあるので、実は退屈することもありません。


浜松駅、実は鉄道で来たのは10年ぶり。ところでこのキャラクター何者?
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 入線10分前にはホームに上がりました。入線してきたのはまたもN700系、無線LANが使える(嬉)。


浜松は東京・大阪のほぼ中間。街の規模の割には止まる列車は少ない。
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N700系が入ってきました。浜松駅は結構カーブがキツいです。

 東海道新幹線 「ひかり468号 東京行き」 浜松 14:11 → 東京 15:40

 上りの「ひかり」の停車駅は静岡と新横浜から先の各駅です。ここから先の景色はもうお馴染みですから外を見る必要もありません。
 ただぼーっとしながら帰ってきました。東京駅からは山手線で池袋を経由して自宅着は17:00。


東京駅に到着、自宅には17:00に戻れました。
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 あ〜うなぎおいしかったな〜。(←タイトルとまとめの内容が全然違う!)

2013.06.01

ディーゼルカーに揺られて読書に没頭?

 天気もいいみたいなので、ちょっと遠出をしてきました。行先は福島県会津若松市、今年1月に車両故障の影響で乗り損ねた「AIZUマウントエクスプレス」へのリベンジです。
 まずは電車と地下鉄を乗り継いで浅草へ。今日はスカイツリーからもいい眺めが見られそうですね。


隅田川沿いにて。梅雨とは思えない、とてもいい天気。
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 旅は東武の浅草駅からスタートです。窓口で4社(東武・野岩鉄道・会津鉄道・JR)通しの乗車券を購入し、ホームへと向いました。


東武・浅草駅から出発。鬼怒川温泉までは2時間。
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 東武鉄道本線 「特急 きぬ103号 鬼怒川温泉行き」 浅草 8:00 → 鬼怒川温泉 9:59

 駅で購入したサンドイッチで軽い朝食をとりつつ読書に没頭しました。なにせ旅の御供で今回携行した文庫本は上下二冊で1,150頁を超える大作なのです(Books参照)。ちんたら読んでいたらとても終わりませんからね。といいつつも車窓からの写真も時々はゲット。


利根川を渡って北関東へ。


徐々に山並みが迫ってきました。


向こうは日光方面、今日は観光日和です。

 会津鉄道「快速 AIZUマウントエキスプレス」鬼怒川温泉10:01→会津若松12:01

 鬼怒川温泉からは会津鉄道の快速列車「AIZUマウントエキスプレス」号に乗車。この列車、東武鉄道鬼怒川線から野岩鉄道・会津鉄道線、そして西若松からはJR只見線に乗り入れて会津若松へと走ります(休日はさらに磐越西線に入って喜多方まで)。内部はきれいでシートの乗り心地も悪くありません。


2両編成のディーゼルカー、内部はきれいでした。

 この路線は「塔のへつり」など風光明媚なところを走るのですが、残念ながらこの日はお客さんが一杯で写真は撮れず...。仕方がないのでここでも読書に没頭しました。
 本に熱中している間に会津若松駅に到着。ここで目指すのは事前に調べた街の食堂です。


会津若松駅に到着。そよ風が吹いていて気持ちいい。

 会津若松駅から徒歩で南下し、向ったのは七日町駅の近くにある「ハトヤ食堂」。ここで会津若松名物(?)のソースカツ丼を食べる計画でした。店まで思っていたよりも距離はなく、15分ほどで到着。昼時だったのですが幸いにも空いていて、すぐに注文を取ってもらえました。
 ソースカツ丼はどちらかというと「懐かしい味」といった印象。特徴はありませんがソースの甘辛加減はまずまずでした。もうちょっとボリュームあると嬉しかったんだけど...。値段考えるとしょうがないかな?


ソースカツ丼、¥700なり。正直、もうちょっとボリュームが欲しい。
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 まだ次に乗る列車まで1時間半以上あるため、そのまま徒歩で鶴ヶ城へ向いました。以前にもバイクで来たことはあるのですが、ここまで近寄ったのは初めて。今年の大河ドラマの舞台だけあってまずまず賑わっていました。


鶴ヶ城、松平氏の居城だけあって規模は大きい。
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 帰路は観光巡回バスを使おうと思っていましたが、時間を見てみるとまだ20分以上待つタイミングでした。これなら歩いても会津若松駅到着は逆に早いぐらいなため、市街地を歩いて駅へと戻りました。歩き詰めでちょっと大変だったものの、カロリーの多い昼食だったので結果的にはちょうどいい運動になりました。
 次は磐越西線の普通列車で新潟へと向います。


駅に戻り、次に向うのは新潟。

 磐越西線「普通 新津行き」会津若松 14:33 → 新津 17:10

 新潟行きの列車は派手な新潟色に塗られたキハ40系の二両編成でした。古い車両なだけに乗り心地は今一つ。ここでも写真を取りつつも読書に注力。このままでは帰り着くまでに読み切れないぞ...。
 なお、磐越西線は阿賀川(新潟県に入ると阿賀野川)沿いに走るため、ゆったりとした川の流れを間近に楽しめる路線です。只見線が災害で復旧していないだけに、その代わりにという思惑でした。


阿賀川に架かる橋はなぜかアーチ橋が多い。
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水量は多いのでゆったりと流れますが、渓谷のようなところも。
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 只見線と違ってそれなりに交通量の多いところを経由していくため、それほど秘境感はありません。


人家が比較的多いので秘境感はありません。

 途中のダム湖では国道49号線と平行します。ところが車が全然走っていません。不思議に思っていたら、後で調べると改良工事が完成し、対岸をトンネルで抜けていくようにルートが変更されたようです。安全に早く走れるのは歓迎ですが、風光明媚なツーリングルートがまた一つ減ってしまったのは少々残念。


この部分は通行止めになっているそうです。
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磐越道が見えてきました。ここは東西交通の集まるところ。
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 川幅と谷間が広くなってくると新潟平野に出てきます。磐越西線はカーブは多いのですが急勾配は比較的少ないためにキハ40の動力性能でも問題なさそうです。列車はのんびりと走っていきました。


かなり川幅も広くなってきました。


水の濁りも消えました。まもなく下流域になってきます。

 列車は定刻通りに信越本線・羽越本線との分岐点である新津に到着しました。ここで乗り換えです。
 ここで一つ大失敗をしでかしました。乗り継ぎ時間は5分で、次の列車は別のホームから発車だったのですが、降りたホームの案内板に新潟行きの列車が28分後にあるという表示に安心してしまい、本来乗るべき列車を乗り逃がしてしまったのです。幸いこの28分後の列車でも新潟駅からの新幹線には間に合うので影響は限定的ですが、新潟駅で夕食向けに確保していた時間を使ってしまうことに。しまった...。


新津駅に到着。ここの駅標はなんと4方向。


乗ってきたキハ40の2両編成、ハデだ...。
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 信越本線「普通 新潟行き」新津 17:38 → 新潟 17:57

 気を取り直して、次の列車に乗車して新潟に向いました。新潟までは19分なのですぐに到着します。ロングシートに座って読書の追い込み。まだまだ残ページが多いぞ...。
 新潟駅では寄り道をする余裕もなく、すぐに新幹線ホームへ。夕食が遅くなるのは避けたかったので、ホームで駅弁を買ってからE4系車両に乗り込みました。


新潟駅からは巨大イカに乗って一気に首都圏へ。
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 上越新幹線「Maxとき344号 東京行き」新潟 18:16 → 大宮 19:46

 2階席だったので展望は抜群。新潟県側ではまだ明るかったので眺望も楽しめました。でも、やっぱり読書の続きが気になる。駅弁をさっさと平らげ、ひたすらページをめくりました。


信濃川を渡って、南下を開始。大宮までは1時間半です。

 大宮駅には定刻通りに到着。埼京線・武蔵野線および私鉄を乗り継いで、出発した自宅の最寄り駅まで到着したのは20:30ごろでした。
 さて、結局持参した文庫本は全部読みきれませんでした。うーん、なんだか満足度低い。
 あれ? そういえばそもそも何しに行ったんだっけ?


大宮駅に帰着。とうとう読み切れなかった...。

2013.05.25

今年もやっぱりあの老麺

 5月は梅雨入り前の貴重な時間です。四国から戻って週末2回はおとなしく過ごしたので、今回は出掛けることにしました。そろそろあの老麺が食べたくなったので行先は...。
 かなり早く目が覚めてしまったので、出発を1時間前倒しして5:00にスタート。ちょっと早すぎるかな...?


いつもより早い5:00スタート、でもすっかり夜は明けてます。

 まずは関越道で北上。いつも通り所沢ICから入線して北へ向います。この日予定したルートは新潟県魚沼市から六十里越を抜け、会津を縦断して喜多方を目指します。ここを通る国道252線は先日冬期閉鎖が終わったはずなので、道の状況を偵察がてら走るもくろみです。
 約1時間で赤城高原SAに到着、車はそれほど多くなく順調です。


関越道・所沢ICから赤城高原SAまで。淡々と走る区間です。
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 赤城高原SAでは草が刈られていて、沼田市内越しに谷川岳方面を眺めることができました。まだまだ雪が残っていますね。ここの標高は400mを少し越えていたはず。気温は10℃を少し上回る程度で、やや肌寒かったです。ホットコーヒーで暖を取ってから再スタートしました。


赤城高原SAに到着、ここまでは順調。


沼田市街地越しに谷川岳方面を見る、まるで雪の壁です。
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 赤城高原を出ると関越トンネルに向けてさらに高度が上がっていきます。ただし陽射しがだんだんと強くなってきたのでそれほど寒さは感じなくなりました。
 関越トンネルを抜けた新潟県側の方が天気は良く、走っていて爽快でした。ただし今回も謎の撮影ストップ。何がトリガーになってしまうのか未だに解りません。


赤城高原SAから六日町付近まで。見どころは関越トンネル。
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 小出ICで高速を降り、国道17号線沿いにあるセルフのGSで最初の給油です。そこからは冠雪したままの越後駒ヶ岳の姿も見えました。奥只見方面に行けるのはまだまだ先のようです。
 「道の駅 ゆのたに」で休憩し、会津方面に抜ける国道252号線に向かいました。


給油所から越後駒ヶ岳が見えました。いつもの道の駅で休憩。
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 小出から会津若松までは約120kmのため、中間地点の休憩地としてはJR只見駅が適当です。今回もそこを目指して走行。山間部に入るところからカメラを回し始めました。最初は快調でしたが、残念ながらきつい登りに入るところで3台の軽自動車に阻まれ、県境までノロノロ運転を強いられました。とはいえ、開通直後だけあって道はかなり荒れていて、砂が出ていたりこぶし大の落石などがあって、まだちょっとスピードは上げられません。対面通行区間もあるので、まだまだ快調に走るところまで復旧していないな...。


入広瀬から只見までの山岳区間、前は詰まるわ道は悪いわ...。
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 考えていたよりは遅くなりましたが只見駅に到着。駅には小出行きの普通列車が停車していました。面白かったのは2両編成のうちの1両が新潟色だったこと。只見線は災害で現在分断状態なので、列車の運用もどうやら変わっているようです。でも、なんかちぐはぐだな...。ちょうど不通区間を走る代行バスも駅に到着しました。そういえば先日、ここから会津川口までの不通区間の復旧費用が85億円で、かかる工事時間は4年と発表されたばかり。JR屈指の閑散区間だけに、このまま廃線にされないか非常に不安です。


只見駅に到着、落ち着いた拠点駅です。


ホームには普通列車がいました。駅前には代行バス。
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 ここから会津若松方面までは只見川沿いに走っていくところで、道も高速コーナーやタイトコーナーを取り混ぜたバラエディに富んだ区間です。本来ならば楽しいのですが、工事車両(それも大型)がそこかしこに走っており、完全に塞がれ状態。これでは走っていて全然楽しくない! 仕方がないのでちょっと距離を取って、川面の様子を確認しながら走行していきました。
  その中で一つ嬉しかったのは、只見川の濁りがかなり減ってきたように見えたことです。豪雨の影響で長く茶色く濁っていたのがエメラルドグリーンに戻りつつあるようです。自然の回復は頼もしい。


只見市街地から金山町まで、ちょうどここがJR只見線の不通区間です。
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 残念ながらまたもや途中で映像は切れてしまいましたが、その後も遅い軽自動車や、スーパーマイペースな乗用車などに行く手を阻まれ、喜多方駅前に到着したのは11:00でした。なんと小出から3時間もかかっています。
 さて、昼食はもちろんあそこの老麺です。いつものネギチャーシューメンとギョーザ。固めの麺、あっさりスープ、とろけるチャーシュー&シャッキリネギの黄金のコンビネーションは健在でした。あ〜幸せ。ギョーザも皮がもちもちで美味しかった。
 実家の親父がファンなので、送るためのお土産ラーメンも購入したのですが、お店の人にたくさんおまけをつけてもらいました。1年に数回しか来れない(けどもう10年以上通ってる!)のに、なんだか恐縮してしまいます。改めて考えると、行きつけのラーメン屋さんが350km先にあるってどうなのよ...?


丸見食堂のネギチャーシューメンが好きなのです。
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 腹ごなしの後は自宅方面に戻っていくのですが、正直ここまで走ってきて国道252号線が「楽しく走れない」状況であることが明らかになったので、また同じ道を戻るのは気が引けました。こんな運の悪い日はどんな小細工を使ってもダメなのは経験的にわかっていますし、魅力的な代替ルートも思い当たらなかったため、このまま高速にのって帰途につくことに。数年前なら意地でもそんなことはしなかったんですが、さすがに体力や集中力は衰えて来てるせいか、あまり「楽をする」ということに抵抗がなくなってきてます(笑)。
 磐越道の新鶴スマートICから高速に乗り、磐梯山を正面に見つつ磐梯山SAまで走行しました。


新鶴PAから磐梯山SAまで、空が広くて走っていて気持ちいい。
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 磐梯山SAではその名の通り会津磐梯山の姿が一望できます。まだ頂上付近には少し雪が残っていましたが、まもなくすべて消えてしまいそうです。


磐梯山SAから磐梯山を見る。会津のシンボルですね。

 あとはただ帰るだけです。時間が中途半端なせいか、クルマの数は少なく空いていました。郡山JCTで東北道に乗り換えて南下、川口から200kmのところにある安積PAで給油。この分だと16:00ごろに着けそうです。


磐梯山SAから安積PAまで、見どころは複雑な郡山JCT。
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 次の休憩地点は宇都宮近郊にある大谷PAです。ここから先はだんだんと車が増えてくるので走りにくくなります。実は疲労度って距離ではなく、一緒に走っている車の数に比例するようなので、気が重い...。


安積PAから宇都宮近郊の大谷PAまで、淡々と走る。
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 大谷PAから先は3車線なので、多少は気が楽です。実は意外に一番左の車線が車間に余裕を持って走れます。ただし時々超低速車両が走っているので、そこだけは右に出なければなりませんが...。
 埼玉県内は景色の変化もなく退屈ですね。川口JCTからは外環道に乗り換え、和光北ICまで走ったところで高速を降りました。あとは自宅近くで最後の給油を行い無事帰着。予定より2時間早く帰りましたが、距離も40kmほど予定を下回りました。


大谷PAから外環道経由で和光北ICまで。見どころは...ないな。
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 本日の走行は663km(うち一般道182.4km)。消費ガソリンは30.4Lで平均燃費は21.8km/Lでした。今回は全てのインターバルでほぼ同じ値でした。本来なら一般道区間でもっと伸びるのですが、ずっと30〜50km/hぐらいでずるずる引っ張られればこうもなりますかね。
 楽しみにしていた「走り」の面では全然ダメな一日でした。


首都圏は全天曇りで肌寒い。向こうの方がいい天気でしたね。


結局、いつもと同じになっちゃったな...。

2013.05.05-05.06

首都圏帰還

 GWも間もなく終了、帰る日がやってきました。首都圏・関西圏で渋滞が予測されるだけに気が重いのですが、いまさら帰らないわけにはいきません。前日までに渋滞予測を整理し、最悪の場合は関西圏を日本海側に大迂回する覚悟で帰路に臨みました。さらに今回は無理せず帰る一工夫を加えました。中央道が大渋滞する小仏トンネルの手前にあるビジネスホテルで一泊することで渋滞を回避し、翌朝首都圏に入るという計画です。
  出発は5:45、両親とその愛犬の見送りを受けて帰途につきました。


両親とセイディの見送りを受け帰途につきました。

 6:00に高知ICから高速に乗りました。次の休憩ポイントは徳島道・阿波PAです。高知ICからの距離は約110km強とやや遠いのですが、明石海峡大橋とのほぼ中間点のためここで刻んでいくことにしました。
 高知と愛媛の県境付近では霧が出ていて非常に肌寒かったのですが、すぐにトンネルに入るのでそれほど凍える思いはせずに済みました。


高知IC〜阿波PAの区間、県境付近の霧に注目。
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阿波PAにて休憩、何もないところなのでクルマもいません。

 阿波PAから徳島道を東に進み、藍住ICで徳島道を降ります。r1で北上して今度は高松道・板野ICから再び入線しました。これで対面通行区間は終了、神淡鳴道に入って制限速度が引き上がったところからペースアップ。関西圏の渋滞を考えると少しでも早く明石海峡を通過しておきたいところです。
 ほぼ見込み通り8:30ごろに明石海峡大橋手前の淡路SAに到着、ここで最初の給油です。


阿波PA〜淡路SA の区間、ハイライトは大鳴門橋。
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淡路SAからは明石海峡大橋が一望できます。風もなく穏やか。
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 ここで広域渋滞情報を調べたところ、だいたい事前の予測の通りでした。名神は瀬田東JCTを先頭に15km、京滋バイパスは宇治トンネルを先頭に約10kmの渋滞。ただしこれらを回避するために50km余計に走るほどの長さではなさそう。そこでこのまま中国道・名神・京滋バイパスを使い、中央突破を図ることにしました。
 その結果、約2時間で関西都市圏を脱して新名神分岐の先にある菩提寺PAに到着、これなら正解でしょう。


淡路SA〜菩提寺PA、宇治トンネルで渋滞にはまるも、意外にすんなり抜けられました。
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菩提寺PA、渋滞を脱したせいか、どの顔もほっとしている?

 菩提寺PAからは名神高速で関ヶ原を越えて東海地方へ。気になるのは小牧あたりで渋滞していることですが、情報板を見る限りそれはなさそうです。淡々と走り続けて、なんとか午前中には養老SAに到着しました。


菩提寺PA〜養老SA、距離は短いですがここで休憩の間隔を調整。
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養老SAに到着、ほぼ半分帰ってきました。

 次の区間は養老SAから中央道・恵那峡SAまで。この区間は名古屋の北側を通るので混雑が予想されます。ただし時間が中途半端なせいか、速度が大きく落ちることはありませんでした。小牧JCTからは中央道に入り、長野方面に向けて走行開始。
 次の休憩は恵那峡SA。信州に入る前の最後の大きなSAであり、ここで簡単な昼食を済ませました。


養老SA〜恵那峡SAの区間、意外にもクルマは多かった。
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恵那峡SA、山の向こうはもう長野県です。

 13:00過ぎに恵那峡SAを出発、次の休憩は諏訪湖SAです。この区間のハイライトは恵那山トンネル。中央道では最も長いトンネルで、これを抜けると長野県です。この区間は一時的にクルマの密度が下がるので、少しだけほっとできる瞬間ではあります。長野県側では正面から右手に向けてまだ冠雪している南アルプスの姿を見ることができました。
 諏訪湖SAも眺めのいいところで、諏訪湖を一望することができます。


恵那峡SA〜諏訪湖SA、見どころは恵那山トンネルと南アルプスです。
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諏訪湖SA、ここも眺めのいいところです。
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 諏訪湖SAで給油を行い再スタート。ここまで来れば問題なく日が暮れる前に宿に入れます。ところが途中で突然の渋滞。何だろうと思っていたら追突事故があったようで、3kmほどノロノロ運転に巻き込まれました。そんなに車間詰めても早く目的地に着けるわけではないのにねぇ...。
 また、甲府盆地に入ると風が強くなってきていて、またもや不安材料発生。ただ、こちらは一般道に降りてからはそれほどでもなく安心しました。ちょっとナーバスになりすぎかな。
 渋滞の最後尾である大月JCT手前にある勝沼ICで高速を降り、山梨市にある宿に向かいました。


諏訪湖SA〜勝沼IC、富士山が見える瞬間があります。
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 今回泊まったのは山梨市にある「ルートイン コート山梨」。基本ビジネスホテルなので、こういう連休中でも予約を取ることができました。バイクを停めてから駅前にあるほうとう屋さんに出向いて夕食。やっぱり無理に帰り着かなくてもよいという安心感が余裕につながりますね。予想していたよりも疲れていませんでしたが、翌朝の走行に備えてこの日は早めに休みました。


渋滞の名所の手前で一泊、渋滞回避しました。

 この日の走行は743.7km(うち一般道61.7km)でした。

 翌朝は7:30スタート。朝のニュースではこの先の小仏トンネルでは正午ぐらいが渋滞のピークになるということだったので、朝食を食べてすぐに出発しました。勝沼ICから再び中央道に乗り、圏央道・関越道を乗り継いで所沢ICまで一気に走りました。また、嬉しいことに帰路は所沢IC出口まですべてムービー撮影に成功しました。


勝沼IC〜所沢IC、変化に富んではいます。
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 9:00過ぎに自宅まで戻ってきました。この日の走行は126.6km(うち一般道14km)。ただ、今回のように帰路を分割してしまうと「はるばる帰ってきたな」という印象は薄い...。


GW最終日の朝、無事に帰り着きました。


今回の帰路のルート、5年半前とほぼ同じです。

 全体のまとめです。10日間の走行距離は2,905.6km(うち一般道540.4km)。消費ガソリンは給油14回で132.2L、平均燃費は22.0km/Lになりました。

 ほとんどが高速道路での走行だったので「楽しかった」「面白かった」という感じはあまりないのですが、バイクでの訪問が念願だった場所に実際に行けたので満足できました。

2013.05.01-05.02

行ってみたかった角島へ

 どうしても行っておきたいところとは、山口県の日本海側に浮かぶ角島です。ここには離島とを結ぶ橋で二番目の長さのものがあるのですが、その海はエメラルドグリーン色で、まるで沖縄のようとのこと。このためよくクルマやバイクのCFが撮影されるところです。ただし高知からでも片道500kmはあるため、さすがに日帰りの旅は無茶。そこで近くの温泉で一泊する計画で行ってきました。
 まずはR194で愛媛県西条市を目指しました。愛媛県境の手前の道の駅まで一気に走行。


高知市から愛媛県境手前の道の駅まで。R194は流して走るにはいい道です。
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道の駅 木の香温泉にて。この辺は激寒でした。

 道の駅を出るとすぐに県境となる寒風山トンネルに入ります。全長5kmを超えるこのトンネルは無料のものでは全国最長。昔は九十九折れの狭く長い坂道を越えなければならなかったのですが、このトンネルのおかげで大きく時間が短縮されました。


こちらも無料で通れるトンネルとしては最長の寒風山トンネル。
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 西条市内からはR11を経由してR196に入り、一般道を使って今治市に向かいました。今治市内で給油を行った後に今治ICから西瀬戸道に入線。来島海峡SAから来島海峡大橋を眺めました。この日は天気も良く遠くまで見渡すことができました。


今治市内を抜け、今治ICから西瀬戸道へ。
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来島海峡SAにて。二年前来た際は天気が悪かったのですが...。


この日はこの通り。三連の吊り橋がきれいに見えました。
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 来島海峡SAからは眺めを楽しもうとややゆっくり目で走行しました。やはり天気がよく風が穏やかだと気持ちいいですね。バイクでこれなら自転車ではさぞや楽しかろう。
  広島県に入り、多々羅大橋を見渡せる瀬戸田PAで再び休憩しました。


しまなみ海道の前半部、愛媛県の区間です。
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瀬戸田PAから見る多々羅大橋、美しい。
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 瀬戸田PAからは先も島をめぐりながらの走行です。二年前は尾道止まりでしたが、今回はさらに先を目指すために山陽道の福山西ICから再び高速に入線、西へと向かいました。山陽道は交通量が多く気疲れしました。
 次の休憩は山陽道・小谷SAです。


瀬戸田PAから山陽道の小谷SAまで一気に走行。
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 次に目指すのは山陽道・宮島SAです。ここは広島郊外の丘陵地にあるSAで、非常に眺めがよいとの評判です。実際に展望台まで行ってみたところ確かに眺めはいいのですが、市街地からかなり離れているようで「景色が小さい」という印象でした。


小谷SAから広島を抜けて宮島SAへ。
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宮島SAにて。展望台からの眺めはまずまずですが、ちょっと遠い。
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 まだまだ目的地は遠い。再スタートして次に停まるのは山陽道・下松SAです。ところがこのあたりから風が強くなってきました。走行に支障があるほどではありませんが、路肩にある木の枝がゆっくりと揺れている状態。カウル付きのバイクは横風には弱いので、高速走行でもとても気を使うのです。


宮島SAから下松SAまでの区間、結構アップダウンがあります。
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下松SAにて。ここで給油を行いました。

 給油してから再び走り始めました。山陽道はこの後に山口JCTで中国道と合流します。このあたりは特に景色の大きな変化はなく、ただ淡々と走り続けるだけになりました。こういう時間帯や区間は走っていて辛いものです...。おまけに風はどんどん強まってきました。
 目的地に一番近い出口は美祢ICなので、その手前にある美東SAで速度感を是正する休憩をしました。美東SAは大規模改修工事中で、あまりくつろげず。ここで実家の母からのメール着信に気づきました。電話したところ祖母が下関名産の粒うにを買ってきて欲しいと言っているとのこと。どこかの道の駅で手に入るかな?


下松SAから中国道・美東SAまで。山口JCTは本線と分岐線が本来の逆です。
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美東SAは大規模改修中のため、あまりくつろげず。

 美祢ICで高速を降り、R435で角島へ最短ルートでアプローチ。国道番号が若いので心配していたのですが、一部狭いところがあったもののだいたい整備されていて走りやすかったです。一方ここでも風には悩まされました。特に海に近づくほどに西風が強くなってきていて、橋が渡れるかちょっと心配です。
 日本海に突き当たったところにある道の駅「北浦街道 豊北」で休憩し、ここで祖母から頼まれた粒うにを購入。展望台からはこれから向かう角島大橋の姿が見えました。いよいよやって来ました。


美東SAから道の駅 北浦街道 豊北まで。
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まだ新しい道の駅。展望台からは...。


あれが角島大橋! 特徴的な曲線がはっきり見えます。
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 道の駅から角島大橋に向けてアプローチ。橋の付け根には展望台があり橋を望むことができました。残念なのが強風で白波が立っていて、エメラルドグリーンの海面が見られないことです。
 それでもここに来れたことで、このGWの最大の目的は達成されました。


ついにやってきました、角島大橋。海面が荒れているのが残念ですが...。
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 ここまで来たらやはり渡らないわけにはいきませんね。風は相変わらず強かったのですが、突風という感じはなくコンスタントに吹いているという印象。風によるあおられを最小限にすべく、ポジションを極力コンパクトにして橋に突入しました。こういう時はそれなりの速度でないと却ってふらついてしまう。正直なところ、あまり周辺を見るという余裕はありませんでした。


角島大橋の往復。少し揺れているのは風の影響です。
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角島灯台、立派な灯台です。周囲は最果て感漂う。

 目的を達成したので、宿に向けて来た道を戻っていきました。風の強い区間を何とか乗り切ったので、ちょっとだけ安心できます。あとはのんびりと温泉地に向けて走っていきました。何事も仕上げが大事です。
 今回泊まるのは俵山温泉。古い湯治場として有名なところだそうです。角島からは流して走ってだいたい1時間ぐらいかかりました。


角島付近から俵山温泉まで。あんまり見どころはない...。
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 今回泊まったのは「亀屋旅館」さん。2食付きで、なにより屋根付き駐車場が隣にあるためにバイクで泊まるにはいいところです。湯治場だけに内湯はなく、「町の湯」と「白猿の湯」という二つの外湯を使うシステムです。また温泉街の道は非常に狭く、なんだか時代がここだけ進んでないような、そんな雰囲気の街でした。
 夕食の後に入りに行った「白猿の湯」の露天は気持ちよかった...。


「亀屋旅館」さんの外観。サービスは最低限ですが、私的にはこれで充分。


温泉街の中心道路、見ての通り非常に狭い。


「白猿の湯」と「町の湯」、両方入りました。いいお湯でした。

 この日の走行は536.2km(うち一般道242.8km)でした。最短ルートを選んだはずでしたが、意外に距離があったような印象です。

 2日目は8:00に出発しました。この日は特にあてもなくただ帰るだけ。ただしそれだけでは面白くないので、ちょっと違うルートで戻っていく計画です。
 まずはr34とR316を使って中国道・美祢ICまで戻り、そこで給油しました。


宿から美祢IC前のGSまで。割とのびのび走れました。
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 美祢ICから中国道で東へ。ただし今回は山口JCTで山陽道に入らず、そのまま中国道を進むことにしました。距離的にはほんのちょっと不利ですが、小カーブが続き交通量が少ないと言われているのでこちらの方が面白そうです。
 実際に走ってみると評判以上でした。とにかくアップダウンが多く、曲率の小さなカーブが連続する。最高速度は幹線にも関わらず、ほとんどの区間で80km/h以下。これならみんな走りやすい山陽道に流れるはずだ...。ただバイクにとっては逆に飽きることがなくて楽しいぐらいです。
 吉和SAで休憩したのですが、このあたりはとても寒かった。正直なところもう1枚上着が欲しかった...。


美祢ICから吉和SAまで、連続するカーブとアップダウンに注目。
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吉和SA、ここはかなり寒かった。SAなのに人も少なく閑散。

 吉和SAを出て広島北JCTからは広島道に入りました。このまま中国道を走り続けて岡山道から瀬戸大橋に出る手もあるのですが、50kmほどさらに遠回りになってしまうので今回は諦めました。気温も低そうだし...。
 広島JCTで広島道から山陽道に戻り、引き続き東進。ここでまたもや撮影が途切れてしまいました。一体、原因はなんなんだろうか...?
 小谷SAで給油を行い再スタート。次は倉敷を目指します。


吉和SAから広島を過ぎるまで。意外にもトンネルが多い。
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小谷SAで給油休憩。人もクルマも増えてきました。

 小谷SAから山陽道をさらに東へ。この区間は走っているクルマが非常に多く、やや緊張を強いられました。それでも流れはまずまず速かったので、思っていたよりも早く瀬戸中央道分岐・倉敷JCTに到達。ここから南に進路を変えて四国方面へと向かいました。その手前の鴻ノ池SAで休憩です。


小谷SAから鴻ノ池SAまでの区間、クルマが多くて走りにくかった。
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瀬戸大橋手前の鴻ノ池SAにて休憩、風も弱くて心配なし。

 鴻ノ池SAからは瀬戸大橋を渡って四国へ。これで今回の帰省ですべての本四架橋を渡ったことになります。
  やや遅い昼食となりますが、高松道の豊浜ICで停まってさぬきうどんを食べていくことにしました。ここは眺めもいいところです。以前はよく寄っていましたが、最近は高知と阪神方面を走る際は徳島道を使うことがほとんど。来たのは本当に久しぶりです。


鴻ノ池SAから豊浜SAまで。ハイライトは瀬戸大橋の海上区間。
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豊浜SA、ここのうどんはまずまずいける。
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豊浜SA下り線の全景、ここから見る瀬戸内海もきれいです。
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 最後は川之江JCTから高知道へ。今回はノンストップで伊野ICまで駆け抜けました。小さいコーナーが少ないので意外にここは走りやすいです。ただし下り線は下り勾配が結構きついため、オーバースピードに注意が必要。


豊浜SAから伊野SAまで。今回は高知市の裏手を走っています。
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 実家の近くで給油を行い、結局15:30ごろに辿り着きました。この日の走行は518.4km(うち一般道48km)。
 風が強くて評判の景色を充分に楽しめなかったのはやや残念でしたが、念願を果たせてよかった。


往復約1,000km、ほとんど高速だったので、あまり印象的な道はなかったな...。

2013.04.29

朝練に出る

 この日の朝、実家は大忙し。不燃物の収集日にあたるため、その準備で大変なのだそうです。その影響は意外にも私にまで及び、家の前が収集所のためバイクを停めていると邪魔になってしまうとのこと。その間だけどこかに移動しておいて欲しいと言われましたが、どうせならちょっと一走りしてくればいいということで近場に出掛けました。言わば「朝練」ですね。行先は横浪半島に決めました。往復2時間で、眺めも走りも楽しめるところです。
 時間を節約するため、往路は伊野ICから須崎東ICまで高速を使いました。


高知道・伊野ICから須崎東ICまで。空気がひんやりしていて心地いい。
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 須崎東ICからちょっと戻ったところに横浪半島へと向かう道があったはずなのですが、周辺が様変わりしていて発見できませんでした。仕方がないので諦めてR56号を高知方面に向けて戻っていると、途中で海側に出る県道が見つかったため、それを使って浦ノ内湾へと出ることができました。少し須崎側に戻ったところにスカイラインの入り口がありました。私としたことがまさか道に迷うとはね...。
 その横浪スカイラインですが、路面にオーバースピード防止の凹凸が多くてかなり乗り心地が悪かった...。
 一方で早朝の断崖の上から見る太平洋の眺めは格別でした。


横浪スカイライン、眺めもいいですがタイトコーナーも多く面白い。
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太平洋をバックにして。気分爽快。
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 展望台から先は大型バスにひっかかり、一転して我慢走行になってしまいました。宇佐大橋の手前で進路を譲ってくれましたが、距離は残り少なくもはや手遅れ...残念。


後半はひたすらに耐え忍ぶ...。宇佐大橋を渡るとスカイラインは終わりです。
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 予定より30分ほど多くかかって朝練終了。この日の走行は104.6km(うち一般道80.7km)でした。

2013.04.27

高知へ向かって走れ! CBR1000RR

 今年のGWは曜日のつながりが私にとっては良く、いつもより1日多く休みがつきました。しかも前半と後半の間に平日を挟むので、その空いているタイミングで遠出も出来る絶好の機会です。実はかねてからバイクで行ってみたいところが山口県にあるので、実家を拠点にして行ってみようと思いました。気になる天気は直前の予報でも概ね良い天気が続くとのこと。これを逃す訳には行きません。
 ルートは新東名〜新名神か、中央道〜名神の2通りを考えましたが、出発直前の情報では長野の山間部で最低気温は氷点下に近く、山沿いではなんと雪。早朝に走行するため今回は新東名を選択。また関西圏においては深刻な渋滞が予測されるため、渋滞ピーク時刻から逆算して3:00に自宅を出発しました。


真夜中の出発、高知まで約850kmほどあるはずです。

 浦和南ICから首都高S5号埼玉大宮線に入線し、5号池袋線からC2中央環状線経由で3号渋谷線を使い東名高速へと入りました。このあたりは完全に夜間走行でしたが、街路灯がある区間だけに路面状況も充分に見えました。おまけにこの日は完全な満月。月明かりもあって非常に明るく感じました。
 約1時間半で最初の休憩地である東名高速・足柄SAに到着しましたが、このあたりはちょっと肌寒かった。ただしここまで来てしまえばもう首都圏の車の混雑は心配いりません。ここで周囲も随分明るくなってきて、駐車場からは暁の富士山の姿が大きく見えていました。


浦和南ICから東名・足柄SAまで。思っていたよりも車が多い。
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足柄SAに到着、既にライダーがたくさんいました。


駐車場から見た富士山、実物はもっと迫力あります。
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 この先の御殿場JCTからは昨年開通した新東名高速を走ります。最新規格で建設されただけあって、とにかく路面が滑らかな上、カーブが緩くて速いペースで走りやすい。さすが設計速度140km/hです。これまでの東名高速とは走りやすさが段違いです。これなら時間もかなり節約できるか?
 ムービーは原因不明ですが途中で撮影が切れてしまいました。


御殿場JCTから新東名へ。非常に走りやすい道であることがわかります。
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非常に見通しがいいのが特徴、高速で走っても解放感があります。


全区間3車線に拡幅できるよう整備されているそうです。

 約1時間弱で給油ポイントの静岡SAに到着しました。気温はこのあたりが底で、相当肌寒くなりました。ただしここからは気温は上がる一方なので、ここを耐えればOK。GW初日だけあってか、早朝にもかかわらずSAは多くの人で賑わっていました。
 静岡SAの給油所はセルフ式。満タンにして再スタートしました。


早朝の静岡SA。山の中にあって景色などは楽しめません。
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 静岡SAから走り始めて、次に目指すのは豊田市付近。ここでも快調に走れましたが、掛川あたりから横風に悩まされるようになりました。特に新東名はトンネルとトンネルの間が高架橋になっており、谷間を流れる風をもろに横から受けてしまうのです。念のため乗車姿勢をコンパクトにして乗り切りました。
 三ケ日JCTで再び東名高速に合流しましたが、その先の音羽蒲郡IC付近でかなり混雑していました。東名と新東名が合流する先なので、現在はここがボトルネックになっています。幸い停まるようなことはなかったものの、情報板によると新名神で既に長い渋滞が始まっているよう。そこで休憩地点を変更し、伊勢湾岸道との分岐する前の美合PAで作戦を練ることにしました。
 検討した結果、新名神は事故渋滞で既に15km以上渋滞しており断続的に東名阪まで込んでいるようだったので、今回は走行を諦めて名神をそのまま走っていくことにしました。


新東名を快調に走る。東名と合流してからは混雑していました。
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美合PAで情報収集、ルートを決めました。ここまでで約1/3を走破。

 ただし名神も一宮〜小牧付近で渋滞が始まっており、結局そこに巻き込まれました。ここでもなぜか渋滞中にムービー撮影が途切れてしまいました。問題なく録りきれることもあるので、原因は今一つ不明。振動かな?
 幸い名古屋高速から車が合流してくる一宮ICを通過してからは順調に流れており、2回目の給油ポイントとしていた名神・養老SAに到着。これで行程はほぼ半分を消化したことになります。出発から5時間半、やはり渋滞の影響を受け始めています。


美合から名古屋市の外側をまわり関ヶ原へ。一宮では渋滞に巻き込まれました。
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養老SAは行程のほぼ中間点です。ここで2度目の給油。

 養老SAからさらに西へ、ここから関ヶ原を抜けて関西圏へ突入です。だいたい順調だったのですが、滋賀県では事故渋滞に遭遇してしまいました。どうやら追突事故のようですが、これがあるから時間が読めません。
 さて問題は関西圏の通過方法です。事前にルートを検索した限りでは中国道が宝塚付近で大渋滞するため、阪神高速で大阪中心部を抜けて神戸方面へ向かうのが最も時間が短くて済むという結果でした。これを受けて京滋バイパスから第二京阪道路を使ってとにかく西に走ることにしていました。その通り進んだ結果、大きな混雑はなく事前に設定した休憩ポイントの京田辺PAに到着しました。ここまでは順調です。


滋賀県内で事故渋滞。ただその後は順調に京田辺市まで走れました。
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京田辺PAで休憩、住宅地のど真ん中といった風情。

 ここで大阪・神戸をどう抜けていくか再検討しました。中国道はNEXCOの渋滞予測通りで西宮山口ICを先頭に30kmの渋滞中。残念ながらルート検索で提案された大阪中心部を抜けていくのは5km以上の渋滞が発生。さらに神戸では阪神高速で故障車が原因で渋滞16kmとなっており、まさにどのルートも塞がっていました。
 スマホの地図を見ながら検討した結果、ややトリッキーな手を使うことにしました。第二京阪の終点である門真から近畿道で北上し、混雑していない名神の吹田〜西宮を走行してとにかく西進する。西宮からは一般道を使い、六甲山にあるトンネルを抜けて裏六甲から阪神高速で明石海峡大橋へと出る作戦です。どこまで上手くいくかな...?


とにかく西へ、西へ。ジグザグに走って海峡へ出よう!

 西宮ICまでは嬉しいことに狙い通りの展開でした! これは成功かも?


京田辺PAから西宮ICまで。ここまでは狙い通り!
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 問題は西宮ICから先です。阪神高速は3号も5号も渋滞しているので、当然ながら平行する一般道のR43もR2も渋滞していました。ただし山の手の方に上がるたびに車の密度は低くなっていったので、少しずつですが着実に西に向かって進めたのは救いでした。灘区に入ってからやや早いタイミングですが3度目の給油を行いました。


R43もR2も当然ながら渋滞。でも山の手の方が少しマシだった。

 灘区に入ってすぐに六甲山トンネルを抜けるべく北上を開始。久しぶりに母校のところを走ってトンネルを抜け、裏六甲に出ました。ここから阪神高速7号北神戸線で神戸市街地を避けて西へ。道は空いていて一気に距離を稼ぐことができました。この先では事故要因以外の渋滞に悩まされることはなくなるはず。最大の難所を突破しました。
 白川PAでちょっと休憩した後、明石海峡大橋を渡り淡路島へ。実は神戸市は午後から強い西風が吹くとの予測されていて、横風が怖かったのでなんとか午前中に橋を渡っておきたかったのです。結果は13:00とやや遅れましたが、まだ風はそれほどでもなく難なく通過できたのは幸いでした。
 渋滞の影響で休憩ポイントが少しずれてしまったため、当初予定していた淡路SAでは停まらずにそのまま淡路島南PAまで駆け抜けました。


白川PAから淡路島南PAまで。見どころは明石海峡大橋。
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 淡路島南PAを出発するとすぐに大鳴門橋を渡り四国へと入ります。ただし現在は高松道と徳島道がつながっていないため、途中のICで降りて徳島道のICまで少しだけ一般道を走ります。徳島道に乗ってからはひたすら西へと向かうのですが、ここは景色に変化に乏しいため退屈な区間です。さすがに疲れも出てくる時間帯なので要注意。
 吉野川SAで最後の給油を行いました。ゴールまで大丈夫そうですが、一応念のため入れておきました。


淡路島南PAから吉野川SAまで。ハイライトは大鳴門橋。
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吉野川SAにて、残り100kmを切りました。
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 吉野川SAを出ると山岳区間に入ります。特に高知道は川之江から南国まで非常にトンネルが多いことで有名、とにかく山をトンネルで豪快に突き抜けていきます。ただし以前とは異なり対面通行区間が完全になくなって非常に走りやすくなりました。長いトンネル区間を抜け、正面に土佐湾が見えてきた時はいつものことながらちょっとした感動を味わえます。


吉野川SAから高知ICまで。とにかくトンネルの連続です。
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 高知ICで高速を降り、実家の近くで給油してから16:00ごろ実家に辿り着きました。所要時間は東海地方・関西地方で渋滞に巻き込まれたこともあって約13時間。やっぱり渋滞に引っかかると気疲れも倍増しますね。この日の走行は876.1km(うち一般道93.2km)でした。


予定ルートとはちょっと違う形になりましたが、無事に到着。

2013.03.24

大舞台で校歌を聴いてみたい!

 以前、母校がこの春の甲子園出場が決まったことを書きました。そこで組み合わせ日程を注意深く見ていたところ初戦が3日目の第3試合になったことが判明。しかも、相手は今住んでる埼玉県の代表(あらら)。
  ところで3日目といえば日曜日ですよ。しかも第3試合ということは午後なので、充分に日帰り観戦が可能ということです。20年前に出場した時には関西に住んでいたのに、所用で応援に行けなかったため、今回は強行軍になりますが応援に出向くことにしました。可能性は決して高いとは言えませんが、大舞台で校歌を聴いてみたい!
 朝8:00に自宅を出発して東京駅へ。そういえば、今年はなんだか桜をじっくり見られていないな...。


朝8:00、ゆっくりめの出発でも充分間に合います。桜が見送ってくれました。

 東京駅から東海道新幹線で新大阪へ向かいます。試合開始予定時間の1時間前に駅に着けるよう、時間的にちょうどいい列車を選んだところ、残念ながら700系の車両に当たってしまいました。これで無線LANは使用不可が確定。まあ仕方ないか。


9:40の「のぞみ」で新大阪へ。車内は7〜8割の入り。

 東海道新幹線 「のぞみ161号 広島行き」 東京 9:40 → 新大阪 12:16

 東京〜新大阪間はもうすっかり乗り慣れているので外を見る必要もありません。そこで2日前のツーリングの記録を持参したMacBook Airを使って整理していました。最近はツーリングの写真が増えてきて、編集するのも四半日仕事なのです。こういう無駄な時間に作業をしておかねば(なんか仕事みたいになってる?)。
 さて、昼食は東京駅で仕入れた人気駅版「牛肉どまん中」、米沢の有名な駅弁です。この間米沢牛を食べ損ねましたからね。せめてものリカバリーです。味の方はまずまずですが、同じ肉系なら個人的には浅草今半の方が美味しく感じます。


これが「牛肉どまん中」。味はそれなりだが比較的リーズナブル。
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 列車は定刻通りに新大阪駅に到着しました。ここから在来線(JR京都線)に乗り換え大阪駅へと向かいます。


乗ってきた700系を見送り、在来線ホームへ降りました。


JR京都線に一駅だけ乗り、大阪駅へ。

 大阪駅でJR線を降り、すぐ隣にある阪神梅田駅へと向かいました。ちょうど甲子園に停車する姫路行きの特急が待っていたのでそれに乗車。関西で走っている電車はほとんどが見覚えのない新しいものに変わっていましたが、乗車した山陽電車のカラーリングと雰囲気は昔のままでした。
 球場最寄りの甲子園駅に到着したのは13:00前、試合開始は14:00の予定だったのですが、まだ前の試合は終わっていませんでした。そこで無料の外野席に向かい、そこで時間潰し。やはり生の雰囲気はすばらしい。


電車を5本乗り継いで、やってきました甲子園。
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まずは外野席で前の試合を観戦しました。
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 前の試合が長引いたおかげで、試合開始時間は約10分遅れ。グラウンド整備の間に内野席に移動、今回は3塁側特別自由席券を購入して内野席中段に陣取りました。
 さあ、いよいよプレーボールです! たとえ勝てなくても、せめて今回は得点するところを見せて欲しい! がんばれ土佐高。


いよいよプレーボール! 今度こそいいところを見せて欲しい。
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 残念ながら、今回も校歌を聴くことは叶いませんでした。何度か大きな得点のチャンスもあって応援も盛り上がったのですが、今一歩及ばず完封負け。私も味方のランナーが出るといつの間にか手拍子に乗っていました。
  結果から見て甲子園常連高を相手にまずまず健闘したといっていいでしょう。スタンドからは大きな拍手が送られていました(もちろん私も)。ただ、いくらなんでも先頭打者出しすぎだったような...(苦笑)。


試合終了、残念ながら今回も夢は叶わず。でもよく戦った。
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 試合終了後、選手がスタンドに挨拶をしてからベンチに引き上げるのを見届け、スタンドを後にしました。
 この時間なら上手くすれば21:00ごろには自宅に戻れるかも。再び阪神電車に乗り、梅田経由で大阪駅に出て新大阪へと向かいました。しかし、大阪駅は私が関西圏にいた頃からずいぶん姿が変わりました。


大阪駅、ずいぶん雰囲気が変わりました。
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 新大阪駅で新幹線の空席状況を確認したところ、意外にも指定席はほとんど埋まっていて、空きがあったのは300番台の臨時列車ぐらい。選り好みしている余裕はないので、自動券売機で速やかに指定券を購入してすぐに改札を抜けホームに上がりました。まったく慌ただしいことこの上ない。あ、お土産買うの忘れちゃった!


意外に指定席に空きがなかった。臨時列車でなんとか席を確保。
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 東海道新幹線 「のぞみ328号 東京行き」 新大阪 17:20 → 東京 19:56

 帰りの新幹線でもMacBook Airでこの原稿を作成。いったい何やってんだろうと思いつつも、これが一番時間の使い方として効率がいいのも事実...。
 列車は定刻通りに東京駅に到着しました。列車がオンタイムで走った旅はなんだか久しぶりだな...。


20:00前に東京駅まで戻ってこれました。

 自宅に辿り着いたのは21:00過ぎ。当初の目論見よりちょっぴり早く着けたのは幸い。
 非常にせわしなかったものの、ちょっぴり夢が見られた春の週末でした。


おまけの夜桜です。今年はもうじっくりは見られないかな。

2013.03.22

浅間山、八ケ岳をめぐる

 用事のあてのない有休を取得したので、近場に出かけることにしました。ちょうど気温もまずまず上がるとのことだったので、もう少し山の方に入ってみることに。今後のことを考えるとタイヤにしっかり熱を入れておきたい。
  また、最近足を伸ばして湯に入っていなかったため、久しぶりに絶景が楽しめる「あぐりの湯 こもろ」に立ち寄るつもりで出発しました。平日なのでいつもより遅く、9:30ごろのスタート。まもなく満開を迎える桜が見送ってくれました。見ての通り穏やかないい天気です。


2週間ぶりの出撃。しっかりタイヤに熱を入れるぞ。

 所沢ICから高速に入線し、新潟・長野方面へと向かいました。平日だけあって車は比較的少なめで、快適な高速走行が可能でした。今回は動画がどれだけ連続で撮れるか試したかったので、料金所からオンボードカメラを回し始めました。結果的には2GBのmicroSDカードで1時間15分が限界のようです。


所沢ICから上信越道分岐の藤岡JCTまで。
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 今回は松井田妙義ICにて高速を出ました。ここからR18碓氷バイパスを通って小諸へと向かいます。
 碓氷バイパスではほとんど単独走行。このため速度に注意しつつ、高速コーナーを一定速度で走行。この道は左右コーナーの数がバランスが取れているので、しっかり車体を寝かし込んでタイヤの側面が当たるように意識して走らせました。ただ、乗っていてタイヤに固さが感じられるので、ちょっと安心感に乏しい。寝かし込むのにちょっとためらいを感じてしまいます。
 軽井沢を抜け、約2時間半で目指す「あぐりの湯 こもろ」へ到着しました。駐車場から見る浅間山は圧巻の長めですが、最近の気温の高さのせいか、南側山頂付近にはほとんど雪が残っていませんでした。
 この施設ではこの眺めを楽しみつつ露天の湯に浸かれるので、お勧めです。


浅間山の雄大な景色を楽しむことができます。
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あぐりの湯 こもろの全景。のんびりくつろげます。
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 ちょうど昼時だったので、施設内のレストランで昼食を済ませて再びスタートしました。来た道を戻るのは芸がないので、施設の裏手に登る広域農道で南下しました。ところがこれが失敗で、路面を掘り返す工事をあちこちでやっていて、交互通行やら砂利道を数百メートル走らされるやらで散々。せっかくタイヤの表面を剥いたのに、また埃がついてしまう...。


工事で何度も止められる、おまけに砂利道を走らされる...。

 ただし、いいこともありました。正面の遠くに北アルプスの山々が神々しい姿を見せていました。写真ではわかりにくいのですが、実際には白い壁が聳えているように見えます。


遠くに北アルプスの山々が見えました。手前との季節のコントラストが見事。
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 景色を楽しんだ後は走行再開。広域農道は交通量も少なく、快適に走ることができます。所々では小さなコーナーもあってそれほど退屈せずに済みました。
 歴史のありそうな宿場町を抜けるとR142に合流、ここから佐久市に向けて戻っていきます。


交通量の少ない道を快適に走る。変化もあって楽しめました。


宿場町を抜けるとR142に合流、ここから戻り始めます。


佐久市内に戻ってきました。さて、ここからどう帰ろうか?

 想定していたよりも遅いものの、時間はまだ14:00前。ここからどう帰るか思案しましたが、このタイミングなら山梨方面に抜けても日暮れ前に帰り着けそうです。このためR141で韮崎方面に舵を切りました。この天気なら八ケ岳の稜線もはっきりと見えるはずです。
 佐久から約1時間弱で野辺山高原に到着。駅前から国道を離れ、絶景の平沢峠へと向かいました。


R141では長くこのトラックに引っ張られました。


野辺山高原に向けての登りでは再び寝かし込み!


野辺山高原もそれほど寒くなかった。駅前から側道に入り丘を登ります。

 平沢峠に向かう道の両サイドにはまだ雪が少し残っていました。また、まだ車が多く通っていないせいか路面には砂が出ていてコーナリング中にリヤが横に流れてしまい、ちょっとヒヤリ。これだから春の山道は油断できません。
 峠に着くと予想通り八ケ岳の姿がはっきりと目に飛び込んできました。この景色を見られたということで、わざわざ来た甲斐があったというものです。


数回来ていますが、ここまではっきりと稜線が見られたことはありません。
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 平沢峠からの下りでは近くにある野辺山宇宙電波観測所の大きなパラボラアンテナが見えました。夏になると草木が生い茂るのでなかなか姿をはっきり写せないのですが、今はまだ枯れ草状態なのでこういった風景が見られます。


巨大なパラボラアンテナが直上を見いているのが見えました。

 野辺山高原の駅前で給油を行い、再びR141に戻って走行を再開しました。ここから先は山梨方面に向けてどんどん高度を下げていきます。道はよく整備されているので平均速度も高いため、思っていたよりも早く中央道のICのある須玉まで出てきました。


八ケ岳に別れを告げ、南に向けて下り始めます。


かなり高低差もあります。燃費に気を使い惰性を利用して降下。


降りたところが須玉、ここから中央道で帰途につきます。

 須玉ICから中央道に乗り、東京方面へ。さすがに東西の大動脈だけあって車が多いですね。須玉から甲府までは遠くに富士山をみつつの走行です。新幹線から見た姿と違い、北側斜面にはまだ結構雪が残っています。
 途中の双葉SAでちょっと休憩した後、すぐに走行に戻りました。あまりゆっくりしていると日暮れを過ぎてしまいそうな時間になってきました。


富士山の姿を正面から右手に見つつ甲府に接近。


双葉SAで休憩の後、一気に甲府市内を抜けます。

 甲府を過ぎるとさらに車の数が増えました。また、ここから先は山岳区間のため急勾配やカーブが多くなります。また、結構飛ばしてくる車もいるのでスピード感を研ぎ澄まさないと、前の車に詰まったり追い越し車線に出るのに急加速を強いられることにもなります。


さすがに車も増えてきた。車間を確保しつつ後方にも気を配る。


登坂車線で遅い車の前に出る。昨年事故のあった笹子トンネルに突入。


上野原近辺は3車線のため、快調に走れます


渋滞の名所、小仏トンネルを抜けるとすぐに圏央道分岐です。

 八王子JCTからは圏央道に乗り換え北上しました。圏央道はトンネルと橋梁で豪快に貫いているので、道としてはなかなか面白い。特にあきる野から青梅までの区間は地下なのに半径の小さなコーナーがあったりするので、なかなか個性的な趣があります。


あきる野〜青梅の区間はなかなか道の造りが面白い。

 もう17:00を回ってしまったため、入間ICで降りずにそのまま進み、鶴ヶ島JCTから関越道に入りました。表示板によるとそろそろ終点の練馬ICで渋滞が始まったようですが、まだ所沢ICまでは伸びてきていないようです。所沢ICで高速を降り、給油をしてから自宅まで戻ってきました。


関越道はちょっと混雑気味。所沢ICで高速を降りました。

 近くで給油を行ってから自宅に着いたのは18:00前、ちょっと日の入りを過ぎてしまいました。


帰り着いたのは夕暮れ、桜の樹が迎えてくれました。

 本日の走行、422.8km(うち一般道162.2km)。給油は2回で消費ガソリンは20.1L。行程中の平均燃費は21.0km/Lでした。おとなしく走っていた割にはあまり伸びていない印象があります。
 当初計画していたよりも距離はずいぶん延びて、「肩慣らし」からは逸脱してしまった印象ですが、たまにはこういうのもいいでしょう。


浅間山、八ケ岳、富士山を見つつの走行でした。

2013.03.10

'13シーズンスタート、まずは肩慣らしに秩父往復

 この週末は気温が急上昇。ここ3ヶ月バイクを動かしていないため、久しぶりにエンジンオイルをしっかり回してタイヤにも熱を入れておくことにしました。本当に久しぶりになるので、まずは短い距離で肩慣らしです。
 前日の天気予報では気温はあちこちで20℃を超えそうですが、気掛かりなのは風。関東一円では午後から風速6m/sぐらいの北風が予想されていました。となるとさっさと帰ってきた方がよさそうです。秩父方面に向かい、可能であれば山梨周りで戻ってくるつもりで5:20に自宅を出発しました。


まだ真っ暗な中での出発。夜間走行だな...。

 まずはR463で所沢へ。そこからはいつも通りR299を使って飯能へ進みます。さすがに道はガラ空きで、順調に市街地を抜けられました。気温はちょっと当てが外れて肌寒いぐらいでした。


まずは夜間走行、ただし交通量は少ないので順調に走行。


飯能市へ入る前には明るくなってきました。


日高市を抜けると高麗川沿いに出ます。ここからカーブの多い区間です。

 高麗川に出るとカーブの多い区間、幸いなことに前方は狙い通りクリアです。お楽しみタイム、スタート。


狙い通り前方はクリア。いざ、アクセルオープン!

 ...が、楽しい時間は長くは続かず。すぐに前走車に追いついてしまい、自分のペースでは走れなくなってしまいました。ただ、この隊列はそこそこのペースで走ってくれたのでそれほどストレスは感じず。
 正丸トンネルを抜けると秩父市に入りますが、驚いたことに路面は濡れていました。気温は4℃と凍結はしないはずですが、念のために乾いた部分をトレースして走行。


隊列に従って淡々と走行。ペースはまずまず。


正丸トンネルを抜けて秩父に入ると路面は濡れていました。

 秩父市内に入りましたが、気温が予想以上に低く寒さを感じたため、暖を取るついでに朝食を摂ることにしました。R140との合流点にあったマクドナルドで休憩。


寒さを感じたためマクドナルドに立ち寄りました。

 計画を再検討したところ、武甲山や奥秩父方面の山の山頂部にはまだ雪が残っており、気温が低そうです。また、先ほどの正丸峠付近で路面が濡れていたことを考えると、ちょっと県境越えはリスクがありそう。そこで今回はここから引き返すことにしました。まだこのレベルで無理はしたくないため、そのままR299を折り返しました。
 帰路は日高市までほぼすべての区間で前走車なし、ラッキー。しっかり車体を傾けてタイヤを地面に接地させておきました。ただ、スロットルを開けた際に微妙に横滑りしているのが感じられるので、放置している間にちょっと劣化しているのかな。


帰りは完全にクリアラップ、スロットルワークは慎重に。


積極的に寝かせてタイヤを接地させます。


飛ばすのではなく、コーナーでも同じ速度で走る。


日高市に近づいたところで前走車が現れました。

 そのまま戻ってもいいのですが、そろそろ車が多くなってくる時間になってきます。所沢市内は狭い道が多いので混雑に巻き込まれると厄介です。そこで県道を使って川越市を経由して戻ることにしました。
 道はまずまず空いていて、ほとんど止まることなくR254まで出られたのは幸いでした。


川越へと向かいます。圏央道をくぐって市街地へ。


市街地を抜け、R254とR16の交点に出ました。


R254富士見バイパスで一気に南下し、自宅まで戻りました。

 9:00過ぎには自宅まで戻れました。本日の走行は一般道ばかりで130.2km。走行時間は短いですが、距離の点では肩慣らしとしてはまずまず。乗車感覚がよみがえったので良しとしましょう。
 午後になってからは強風が吹き荒れましたので、引き返しの判断は正解でしたね。


行って帰っただけですが、感覚を呼び覚ますには充分でした。

2013.03.01-03.02

強風の中、米坂線と仙山線で南東北を横断する

 ここ数年、主にJR東日本のローカル線を巡っていますが、まだ残っていたのが米坂線です。山形県の米沢駅と新潟県の坂町駅を結ぶこの路線は川沿いを走るためのどかな風景が期待できますし、さらにこの時期は美しい雪景色も見られるはず。ついでに仙台と山形を結ぶ仙山線とをセットにして巡ってみることにしました。
 ただし検討してみたところ、なかなかいい計画が組めませんでした。ローカル線の宿命で、列車本数が少ないために順調に乗り継いでいくのが難しいのです。このため前日移動を採用、金曜日に会社を終えてから大宮駅に向かい、新潟行きの新幹線に乗り込みました。


大宮駅の新幹線乗り換え口、日本海側に向けて出発。
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 新潟行きの新幹線は総2階建てのE4系を2編成分連結した16両編成でした。これは高速鉄道としては史上最大の乗客数となる列車です。実際に大宮駅のホームに滑り込んできた列車の迫力はまさに圧巻。その顔は誰が付けたか「巨大イカ」。うん、なるほど。


やってきたのは総2階建て16両編成の「巨大イカ」。
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 上越新幹線 「Maxとき343号 新潟行き」 大宮 19:18 → 新潟 21:06

 夜間走行のため見るべき景色もなく(もっとも1階席のために景色なんかはほとんど見えませんが)、久しぶりにじっくりと読書を楽しみました。こんなに落ち着いた読書タイムは久しぶりだな...。
 定刻通り新潟駅に到着しましたが、外は意外にも雪ではなく雨。駅前にあるビジネスホテルにチェックインし、明日の米坂線乗車に備えます。


新潟駅に到着、さて1週間の疲れを癒しますか...(え?)。


新潟駅付近には雪の痕跡全くなし、意外でした。
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 翌朝は5:30起床、6:40朝食で8:00にホテルを出発。私にとっておいしい朝食が摂れるということが、実は旅に出るモチベーションの一つだったりもします。新潟産コシヒカリは美味しかった。
 さて、今日乗る列車は快速「べにばな」。新潟駅と米沢駅を直接結ぶ列車です。車両にはJR東日本の通常型気動車としては最新のキハE120形が充当されているので、こちらに乗るのも楽しみ。入線時間を見計らってホームに移動すると、待つこと数分で列車が入ってきました。ただし当てが外れたのが2両編成のうちE120形は1両だけで、自分の並んだ乗り口にはキハ110が来てしまったこと。ちょいと残念。


一夜明けて、晴れてはいるが雪まじりの微妙な天気。


お目当てだったキハE120ですが、手前の1両だけでした。

 白新・羽越・米坂線 「快速べにばな 米沢行き」 新潟 8:43 → 米沢 11:29

 車内は8割の入りでした。途中、羽越本線と別れる坂町駅までは快速運転のため、利用者も多いようです。幹線だけあって平坦かつ駅間が長く、通過する駅も多いので気動車が軽やかに駆け抜けていくのは爽快です(←マニアモード?)。越後平野はとにかく広いですが、思っていたより雪は少なかった。


越後平野は晴れてはきているが風が非常に強い。
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ほとんど雪はありませんでしたが、河原には残っていますね。
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 坂町駅からは羽越線と分岐し、東へと進路が変わります。そのころになるとシートも6割方空いてきて、のどかな雰囲気になってきました。左右からは山が迫ってきて、山岳路線の趣が出てきました。さらにしばらく走ると左手から川が近づいてきます。これが荒川で、阿賀野川や最上川よりも小さいものの雰囲気はよく似ています。


だんだんと山が近づいてきました。


阿賀野川(磐越西線)や最上川(陸羽西線)に雰囲気はよく似ています。
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 途中でダム湖などがあったのですが、驚いたのは流れのあるはずの川面が全面凍結していたこと。やっぱりかなり寒いところのようです。


ダム湖がなんと全面凍結。こんなの初めて見た。
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 米坂線内では乗降する客の数は非常に少なく、列車は雪の舞う中淡々と走っていきました。一応、国道113号とつかず離れずのルートなのですが、そちらも交通量も少なく車窓にあまり動きはありませんでした。


うわ、すごい。完全に氷に閉ざされている。


いくつもの支流を集めて川は大きくなるのです。

 のんびりした雰囲気が変わったのが、ほぼ中間点の小国駅に近づいた時です。突然トンネルの中で運転停車し「この先で風が強いため運転所の指示を仰ぎます」というアナウンス。確認の結果、速度を落として運転することになったそうで、列車は徐行を始めました。 一般型気動車の場合、加減速重視で変速機は設定されていますから、30km/h出ない速度で走り続けるのはなんとも難しそう。エンジンの回転をちょっと上げてはすぐに抜く、という珍しい運転になりました。これはマシンにとっては逆に厳しいはず。あれ? 考えてみれば自分もスーパースポーツ車CBR1000RRで似たような運転しているような…(汗)。


かなり雪が深くなってきました。風もかなり強い。

 小国駅から先は通常の運転に戻りましたが、下り列車の遅れによる駅での交換待ちなどの影響もあり、定刻よりかなり遅れてきているのがわかりました。米沢では昼食のために1時間取ってあったのですが、これが吹っ飛ぶかも…?


難所を越えて少し状況は良くなったようです。でも雪深い。
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 その先は雪と風で視界が急激に悪くなってきました。列車はまたも速度を落としての運転に。これ以上遅れてしまうようなら米沢駅で途中下車する時間がなくなるかも。米沢牛の昼食に黄信号が点灯。


米沢に近づくと、またも視界が利かなくなってきました。


かなり激しく降っているのがわかると思います。


車窓は雪に閉ざされ、最後にはこんな状態に...!
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 結局、終着の米沢駅には約35分遅れての到着になりました。乗り継ぎ先の山形線(奥羽本線)もダイヤが大幅に乱れているようなので、昼食のための途中下車は断念。そのままホームを移動し、入線していた山形行きの普通電車に乗り込みました。ところがこの列車、強風の影響ですでに90分遅れになっているとのこと。こうなると「列車を選ぶ」ことは不可能で、とにかく「来た列車に乗る」しかありません。


雪に煙る米沢駅、時間がなくなったので途中下車断念。
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 山形線 「普通 山形行き」 米沢 10:36 → 山形 11:26(遅れ)

 幸い電車はすぐに発車しましたがオールロングシートの車両で、ここは身体に負担のかかるところでした。しかもこの列車も高畠~赤湯間で強風のため徐行するとのことで、この区間をかなり低速で走り抜けました。せっかく昼食を犠牲にして取り戻した余裕がまたもや失われてしまう...。
 ただ、米沢ですぐに電車に乗れたことが功を奏し、山形に到着したのは当初の計画よりも10分ほど早くなりました。あとは仙台まで出られればなんとか計画通りに戻せるかな…?


山形駅に到着、ホームは身を切る寒さでした。
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 ところがさらに次に乗る仙山線の電車が到着遅れ。本来なら13:36に発車するはずが、山形駅に24分遅れで到着したため折り返しの出発が13:49になってしまいました。仙台での新幹線の乗り継ぎ時間は25分(私は計画時に乗り継ぎには20~30分確保しています)のため、ずいぶんとスリリングな展開になってきました。お腹も減った...(悲)。

 仙山線 「普通 仙台行き」 山形 13:36 → 仙台 14:56

 仙山線は仙台と山形を結ぶ幹線、距離が短いこともあって普通の通勤路線という雰囲気です。ただし両者の間には険しい峠があるので、その部分だけは山岳路線っぽい。雪もそれなりに積もっていましたが、いかんせん谷間が狭いので特に見るべき景色もありませんでした。


車内はこんな感じ、普通の都市近郊路線という雰囲気です。


それでもこういう山間部を抜けていきます。
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 ところがこの路線でも強風による徐行が発生。特に愛子駅の手前ではかなり速度を落として運転していたので、ますます遅れが大きくなりそう。さすがにちょっと焦りが出てきました。
 ただ、愛子を過ぎてからは列車は順調に走行、ようやく仙台の中心部に出てきました。東北本線と合流して仙台駅に列車が滑り込んだのは15:10過ぎ。なんとか予約している新幹線の列車には間に合いそうです。


ついに東北本線と合流、すぐに仙台駅へと列車は滑り込みました。
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 新幹線乗継口の改札を抜け、ホームに上がって状況を確認したところ新幹線は約4分遅れで運転中とのこと。1時間前には約15分遅れとネット上に情報が流れていたので、随分遅れを取り戻したんですね。結果的にはまさにちょうどのタイミングになりました。なお、帰路はささやかな贅沢、E5系グリーン車への乗車です。


なんとか間に合った。待つこと数分でE5系「やまびこ」が到着。
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 東北新幹線 「やまびこ60号 東京行き」 仙台 15:21 → 東京 17:24

 昼食が食べられなかったので、ホームで駅弁を買ってから東京行き「やまびこ」に乗り込みました。選んでいる時間がなかったので目についた「牛タン弁当」を購入したのですが、これが熱を発するシートを内蔵するもので、ほかほかで食べられるという代物。たしかに暖かくはなったのですが、底に敷いてあるシートが箱の厚みの半分ぐらいあることから、いわゆる「すごい上げ底」状態。これはいただけないな...。


アツアツなのは嬉しいが、実はすごい上げ底だった牛タン弁当(悲)。

 福島、郡山と停車した後、宇都宮駅での入線前に数分の運転停車があり、終着駅の東京駅には約10分遅れで到着となりました。ま、その分グリーン車のシートでゆっくりできたと思えば損した気分はしません(笑)。


いつも通っている東京外環道を跨いで東京都心へ。間もなく日の入りです。


東京駅に到着、駅標を撮影して旅は終了です。
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おまけ。E5系はロングノーズ、隣のE2系と比べれば一目瞭然です。

 東京駅からは山手線で池袋に行き、私鉄を乗り継いで18:45に自宅に到着しました。
 今回またもハプニングに見舞われましたが、幸い最後の帳尻だけは合わせられたという印象。後半はかなり気疲れしました。残念なのは米沢牛のカルビ焼き定食が食べられなかったこと。これはツーリングで行ってみるか...。
  これで列車旅では昨年11月から4回連続で遅れや運休に遭遇しています。そろそろ運行トラブルとは縁を切りたいところなんですがね(苦笑)。


これで日本海側と東北中央部を結ぶ路線はほぼ乗りました。

2013.02.16-02.17

そうだ、ジンベエザメを見に行こう!

 ここのところ仕事が忙しすぎて、土日はもうぐったりですが、何か楽しみがないとモチベーションの維持も難しいというのはたぶん事実。で、遠出の目的として思いついたのがジンベエザメ。大阪・海遊館で見られるので、久しぶりに関西の友人と会うことをセットにして大阪に出向くことに。
 なんだか目的と手段の順番が違う気もしますが、気にしない、気にしない(笑)。
 東京駅11:00発の「のぞみ225号」で出発進行!


N700系新幹線。車内の様子は「mobility」にて。
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 東海道新幹線 「のぞみ225号 新大阪行き」 東京 11:00 → 新大阪 13:33

 ちょうど車内で昼時になるため、東京駅で駅弁を買ってから乗り込みました。駅ナカである東京グランスタに入っている浅草今半の牛肉弁当¥1,050です。すき焼きの肉がご飯の上に乗っているような感じですが、出汁がよく染みた豆腐があるのが嬉しい。グリーンピースも彩りを添えていて見た目もいい。サイズもちょうどいいのでよく食べます。


今日の昼食はお気に入りのコレ!
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 今回は南側のA列の座席を指定しました。一般車両だと三列シートの一番奥になってしまうため、普段私は敬遠しているのですが、今回はグリーン車を使ったためにいつもと違うところにしてみました。熱海付近では海が見えて、いつもと違う景色を堪能できました。


いつもは見ることのない南側の車窓。太陽もまぶしい。

 列車は定刻通りに新大阪駅に到着しました。ここから京都線に乗り換えて大阪駅へ。さらに大阪駅で大阪環状線に乗り換えて弁天町へ向かいます。環状線というと山手線の印象が強いですが、こちらの方は駅数も少なくてずいぶんコンパクトです。さらに列車の両数も首都圏に比べて短い。首都圏はやっぱり人が多いということでしょうか。


新大阪駅は新幹線と在来線で管轄会社が異なるため、駅標デザインも別です。

 海遊館のある天保山に行くには弁天町駅で地下鉄中央線に乗り換える必要があります。接続がうまくいった関係で予定より早く14:00には最寄りの大阪港駅に到着しました。


最寄り駅の大阪港駅に到着しました。

 駅から徒歩5分ほどで海遊館の正面に出ました。神戸に7年も住んでいたくせに、一度も来たこともないというのがなんとも...どれだけいっぱいいっぱいだったのやら。(今でもいっぱいいっぱいのような...?)


やってきました海遊館、なるほど建物がデカイ。
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入口付近から見た大阪港、まさにウォーターフロント。

 さて、ここから展示の内容になりますが、週末だけに子供が非常に多くてなかなかじっくり見ることが出来なかったのがやや残念なところ。


コツメカワウソとチュウゴクオオサンショウウオ。


アカハナグマと彩り豊かな小魚たち

 意外だったのがカピバラさんがいたこと。うーん、なんともいえないこの雰囲気。癒される気持ちわかる。


カピバラさん。「のほほん」とした雰囲気がなんともよい。
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 何より人気が高かったのはペンギンです。大勢の人が窓にかじりついて観察をしていました。


オオサマペンギンは胸元の黄色が鮮やかで美しい。
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 グレートバリアリーフのコーナーでは色鮮やかな熱帯魚も。飼いたくなる気持ちがわかるような気もします。


色鮮やかですね。この配色は真似できない。

 海遊館には中央部に巨大な水槽があり、それを螺旋状におりていく仕組みです。このため同じ魚を上からも下からも観察できるのが嬉しい。


おっと、サメとマンタだ。


きれいなイカの群れ。こういう小さな動物も面白い。


アザラシとアシカ。自由に飛び回っていました。


イワシの大群と、飛ぶペンギン。スピード速い。


ウミガメとクラゲ。クラゲってこんなにきれいだったんだ。


ジンベエザメの優美な姿、小さなことでセカセカするのがつまらなく思えてきました。

 1時間半ほどでまわってきましたが、ジンベエザメの優雅な姿を見ていると時間を忘れました。なんだか細かいことでせかせかしていることがつまらないく思えるような...。

 再び市街地方面に戻ってホテルに荷物を放り込み、一風呂浴びてから友人との待ち合わせ場所である梅田に出かけました。時間を忘れて話に花が咲きましたが、付き合いが始まって十数年の時を経て、私は「いじられキャラ」になってました(苦笑)。とりあえず朝食用にバナナと野菜ジュースとヨーグルトは買っとけ、みたいな。
 ちなみに終電を逃したので、宿までは歩いて帰る羽目に...やっちまったぜ。

 翌日は完全に二日酔いでした。考えてみればあまり食べずに飲んでしまったのが敗因か。とはいえ切符が現地で払い戻しがきかないタイプなので、便を変えるわけにもいかず、ムカムカする胃を抱えたまま新大阪へ...。
 駅に行ってみると、浜松での不発弾処理で運転見合わせになっているとのこと。う、新幹線よおまえもか(なぜかというところは過去3度の列車旅を参照)。

 幸い、ホームには私の乗る列車の車両が入ってきていて乗れる状態だったので、さっさと乗り込んでくつろぐことができたのはありがたかった(しかもグリーン車だし)。


なんとかたどり着いた新大阪では気になる情報が。
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幸い、数分遅れで発車はするとのこと。さてどれぐらい遅れるかな?

 東海道新幹線 「のぞみ218号 東京行き」 新大阪 9:10 → 東京 11:43

 列車は約5分遅れで発車しましたが、不発弾処理の状況次第でどこかで待つことになる可能性もあり、とアナウンスされていました。ただし名古屋には1分程度の遅れまで挽回されていたので、それほど大きく遅れることはなさそうです。まずは安心。
 また、大阪車両所(鳥飼基地)ではデビューしたばかりのN700A電車G編成が留置されているのが見えました。それに乗れるのは果たしていつの日か?


関ヶ原の伊吹山、一度バイクでも来てみたいところです。
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 ただ、浜松を過ぎてからは何度か減速運転されました。前の列車が詰まっているので、列車間隔を確保するためだそうです。ただ、逆にゆっくり運転されるので写真は撮りやすい状況に。天気はやや曇りでしたが、富士山ははっきりシルエットが見えていました。東京側から見ると雪が多く見えますが、南斜面は少ない印象です。


富士川の鉄橋から見る富士山。


電線などがなく、新幹線から最もきれいに見える場所です。
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 結局、定刻から8分遅れで東京駅に到着しました。思わぬハプニングではありましたが、たいした遅れにならなかったのは幸いでした。


戻ってきました。滞在1日のトンボ帰り。

 癒されはしたものの...滞在1日ってのはやっぱり物足りないなぁ。

2013.01.26

またも不運に見舞われた...東武本線特急乗車記

 この2週間忙しさもあって出かけていなかったので、遠出をしてみることにしました。久しぶりに丸見食堂のラーメンが食べたくなったこともあり、目的地は福島県喜多方市に設定。列車を乗り継いで夕方には戻ってくる比較的軽めの計画です。
 さて、喜多方に列車で向かうには東北新幹線の郡山経由で磐越西線に乗るか、もしくは上越新幹線の新潟側から同じく磐越西線で向かう、もしくは魚沼から只見線で抜けるルートが考えられます。が、実はもう一つ全く別のルートがあるのです。それは東武鉄道から野岩鉄道・会津鉄道を乗り継いでいくルート。週末の場合は列車2本を乗り継ぐだけで喜多方まで行くことができるのです。今回はそれを試してみました。
 早朝6:00過ぎに最寄り駅を出発。まだ暗いですが写真に撮ってみると東の方はかなり明るい。年明けに比べると夜明けがだいぶん早くなってきていますね。


早朝、まずは都心方面に向けて出発。

 地下鉄副都心線経由で池袋まで出て、山手線で上野へと向かいました。そこから東京メトロ銀座線に乗り換えてやってきたのは浅草駅。ここ始発で東武鉄道の鬼怒川温泉行き特急が出ているのです。買うべき切符がちょっと特殊なために戸惑うことが予想されたので、少し早めに到着するようにしていました。
  駅前にはすぐ隅田川の橋がかかっていて、そこからはテレビでおなじみの風景を眺めることができました。おっと、スカイツリーだ。


浅草駅から徒歩1分、隅田川にかかる橋の上から。


おお、スカイツリーが間近に迫る。

 浅草駅は今では一般的な駅デパートの関東でのはしりとされています。近年竣工当時の雰囲気を再現するリニューアル工事が行われたそうですが、「古き良き」雰囲気を持った建物ではあります。個人的には震災前の阪急三宮駅をちょっと思い出しました。
 さて、早く来た理由は切符を確実に買うためです。喜多方まで列車2本で行けると書きましたが、実はこの経路は鉄道会社4社にまたがっているため、4社連絡(東武鉄道、野岩鉄道、会津鉄道、JR東日本)の乗車券を買う必要があるのですが、その切符は限られた駅の窓口でしか買えないのです。有人の窓口で「喜多方までの通しの乗車券」をリクエストし、無事に切符をゲットしました。


東武鉄道・浅草駅、駅デパのはしりです。
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 内部に入ってみると、駅は意外に狭かったです。もともと道路2本に囲まれた細長い土地にある上、始発駅であることからホームが3面4線あるためにホームの幅も狭く、おまけに入り口の方は急カーブしています。
 特急はすぐに入線してきたので、朝食のパンとコーヒーを買ってさっそく乗り込みました。


東武鉄道の浅草駅、内部は非常に狭く感じます。
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待っていたのは東武100系電車、これで鬼怒川温泉まで行きます。
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 東武鉄道本線 「特急 きぬ103号 鬼怒川温泉行き」 浅草 8:00 → 鬼怒川温泉 9:58

 シートは足下が広くてなかなか快適。加減速も割とゆったりしていて、体が前後に揺らされるのことはありませんでした。これならゆっくり朝食を楽しめます。
 電車は発車するとすぐに隅田川を渡り、東京スカイツリー直下へ。「とうきょうスカイツリー」駅を過ぎ、住宅街の中をどんどん北へと走ります。北千住を過ぎると今度は荒川を渡り、埼玉県東部へと北上していくのです。埼玉県に住んでいるとなかなか意識する機会はありませんが、東京も東側は「水運の町」の雰囲気がまだまだ残っています。


隅田川を渡り、東京スカイツリー直下へ。


荒川を渡り、さらに北へ。

 埼玉県南西部に住む私にとっては馴染みのない場所を通るのですが、ほとんどが住宅地だったりするのであまり見るべき景色もありません。このため、持参した文庫本を開いてじっくりと読書タイム。列車の心地よい振動と音のもとで久しぶりに読書がはかどりました。
 東武動物公園を過ぎ、伊勢崎線と分岐すると景色も変わり、どちらかというと田園地帯の趣きになります。利根川を渡り栃木県に入ってからは遠くに冠雪した山が見えてきました。


栃木に入ると冠雪した山々が視界に入ってきました。

 下今市駅で日光線と別れ、鬼怒川線に入ります。車窓には日光方面の山が迫ってきました。残念ながらガスがかかって山の形状まではわかりませんでした。中禅寺湖あたりとは標高差が非常に大きいので、向こうの天気は全く違うことでしょう。


日光の山々が迫ってきました。

 列車は定刻通り終点の鬼怒川温泉駅に到着しました。ところがここで衝撃の事実が発覚したのです。


特急終点の鬼怒川温泉駅、この先の新藤原までが東武鉄道です。

 それが下の告知。乗り継ぐはずだった快速列車「AIZUマウントエクスプレス号」が車両故障でまさかの運休。この区間は1時間に1本程度の列車しかなく、1本列車が遅れると乗り継いでいくに従って次の駅への到着がますます遅れてしまいます。早速スマホで次の列車を使った場合の乗り継ぎを検索すると、喜多方駅への到着は14:00を大きくまわってしまうことが判明しました。これだと郡山からの帰りの新幹線に間に合わなくなります。
 いろいろ悩みましたが、ここで今回の旅は打ち切ることにしました。ちょうど同じ時間に発車する特急がJR新宿へ直通する列車だったため、これに乗れば池袋までまっすぐ帰ることができるからです。


あっ!なんてこったい。これで連続3度目の不運。

 少し時間を潰している間に特急列車がやってきました。JR新宿行きの特急「きぬがわ」です。旧成田エクスプレスの改造車で、粟橋からJR東北本線に入り、湘南新宿ラインと同じ経路で池袋、新宿へと向かう列車です。これなら13:00前には池袋まで帰り着くことができます。ダメージを休み半日だけの損失で済ませられそう。


特急「きぬがわ」で折り返すことにしました。

 東武本線・JR東北・山手線 「特急 きぬがわ4号 新宿行き」 鬼怒川温泉 10:38 → 池袋 12:42

 残念ながら253系電車の乗り心地は今一つ。加減速時はガクガクする上、シートも固くてあまりくつろげませんでした。このためここでも読書に集中しました。景色も単調だし、この路線はちょっと退屈だな...。


さよなら日光、天気は少し回復基調でしょうか。


利根川を渡って埼玉県へ。読書は進んだけど...。

 予定通り13:00前に池袋まで戻ってきました。帰り用に準備していた喜多方から郡山経由で東京都区内までの乗車券と新幹線特急券は池袋駅の「みどりの窓口」で全て払い戻しました。E5系に乗れるのも楽しみにしていたのに...。
 それにしても、金沢からの帰路での特急列車の運転打ち切りや、年末の地震によって在来線が運転されずに宿泊予定だった会津若松まで到着できなかったりと、3回連続で列車旅は思いもかけないトラブルに見舞われています。どこまで不運が続くのやら...?


ほぼ関東平野を真っ直ぐに貫いている路線ですね。

2013.01.03

「とでん」に全線乗車する

 帰省中は特にすることもないので、時間を持て余し気味です。特に正月については両親はアルバイト(?)が恒例なので、実家も人気がなくなることもあって余計に「暇な感じ」に拍車がかかります。
 で、思いついたのが「土佐電鉄」の全線乗車です。高知市近郊には日本最古の路面電車網があるのです。地元での通称は「とでん」。ここ数年で高知県のJR線、第3セクター路線はだいたい乗り潰したので、残るはこの路面電車。
  高知駅のバスターミナルで1日乗車券を購入し、いざ出発!


JR高知駅のバスターミナルで1日乗車券を購入、全線で¥800。
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 駅のコンコースを出たところが電停になっています。比較的運転頻度が高いので、すぐに電車はやってきました。まず1両目は全身小豆色の592号電車。ちなみに土佐電鉄は様々な広告ラッピング車両が見られるため、様々なデザインを見るのも楽しみの一つです。
  まずは市街地を南北方向に縦断し、高知港を目指します。


やってきたのは全身小豆色の電車、500系だそうです。
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 北の終着「高知駅前」から南の終着である「桟橋通五丁目」まで距離はわずかですが、名所(?)のはりまや橋や、市内を流れる鏡川を渡るなど多少のトピックはあります。


はりまや橋を通過し、鏡川を渡って桟橋へ。


終着駅の桟橋までは15分ほど。歩くとすぐに港に出ます。
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 桟橋通五丁目の付近には特に見るべきものもない(電車好きならその手前の「桟橋通車庫」で電車たちを見る方が面白いと思われます)ので、写真を数枚撮った後に折り返すことにしました。やってきたのは1950年代に登場したシリーズの201号で、内部は落ち着いたシート色でした。
 ゴトゴト感がある古い路面電車は乗り応えがあります。


乗っていたのはこのアンパンマンではなく後続の通常塗装車。
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 土佐電鉄の路線は東西に伸びる路線と、駅と桟橋を結ぶ南北の路線があます。両者ははりまや橋交差点で交わっているため、全線乗車を果たすためにはここで乗り換えなければなりません。「はりまや橋」電停で電車を降り、横断歩道を渡って東西方向に向かう列車が発着するホームに移動しました。


はりまや橋交差点。以前は渡り線は未使用でしたが、今は復活しています。

 待つこと数分、621号がやってきました。今度はこれで東隣の南国市の中心市街地である「後免町」に向かうことにしました。600系は1950年代に登場し増備され、現在でも最も数が多い土佐電鉄の主力車両です。


数の最も多い600系、改造された車両も多いとか。
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 東西に走る路線はまさに高知市の中心市街地を貫く形です。この道(通称:電車通り)は太平洋戦争時の空襲による火災の教訓から道幅が広く確保されているので、とても見通しがいいのが特徴です。
 市街地の東側にある国分川を渡ると、少しローカル線の趣きが出てきます。


電車から後方を見る。とても見通しがいい。


国分川にかかる鉄橋を渡ると郊外へ。

 残念ながら乗り込んだ電車は途中駅止まりのため、「文殊通」電停で一旦下車します。ここから先は運転頻度が下がるため、20分ほど待つ羽目になりました。しまった、はりまや橋で時間を調整すればよかった...。
 やってきたのは615号の「後免」行き。方向表示板の「ごめん」は別に謝っているわけではありません。


待つこと20分、ようやくやってきた「ごめん」行き615号。
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 文殊通りから20分ほどで終着駅の「後免町」駅に到着しました。かつてはここから安芸市(以前は阪神タイガースがキャンプを張っていた)まで路線が伸びていたのですが、私が物心つく頃に廃止された経緯があります。ただし今は土佐くろしお鉄道が奈半利まで開通しているため、鉄道で行くことはできます。
 ここから土佐くろしお鉄道の列車で高知駅まで戻ることも考えましたが、ちょうどいい列車がなかったためにパス。折り返しの615号電車で高知市方面へ戻ることにしました。


「後免町」電停と駅。いい列車がなかったので路面電車で折り返すことに。


国道32号線を渡り、国道195号線沿いに高知へ。生活感が多い道です。
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 651号は「鏡川橋」行きのため、これだと終着駅まで行けません。そこでスマホを使って乗換案内で調べてみたところ、再び「文殊通」で乗り換えれば「伊野」行きにすぐ乗り継げることがわかりました。始発駅(おまけに人気がない)なら好みの席を難なく確保できるため、ここで下車。折り返しで待機していた601号電車がすぐにホームに入ってきたため、これに乗り込みました。


601号電車、これで西の終着駅まで行きます。
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 再び国分川を渡って市街地に戻ってきました。
 さて、土佐電鉄には新旧様々な車両が在籍しています。走行中には頻繁に対向する車両とすれ違うため、それらの電車を見ているだけでも飽きません。


国分側を渡って市街地へ。すれ違う列車にも注目。
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「はりまや橋」まで戻ってきました。このまま残る西半分を制覇すべし。

 「はりまや橋」電停を過ぎると、残るは西半分です。ここからしばらくは市内の目抜き通り。見るべきものはこちらの方が多いかも。 「はりまや橋」を過ぎると「堀詰」「大橋通」「高知城前」「県庁前」と中心市街地を抜けていきます。ただし三が日だけあって人も車も少ないですね。こんなに空いている街を見るのは久しぶりだな...。


大橋通り付近。高知市の台所です。
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高知新聞社前とグランド通り。この間で高知城も見えますよ。
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龍馬の生誕地がある上町を過ぎると中心市街地は終わりです。
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 「鏡川橋」電停を過ぎると軌道は単線に変わります。この先で鏡川を渡ると郊外へ。ここからは国道33号の旧道にほぼ沿って隣町のいの町へと向かうのです。この先では運行頻度は下がるものの、単線のために何度か列車交換が行われました。運転士が窓越しにタブレットの受け渡しをしているのも見られました。


鏡川橋を渡ると郊外ということになります。狭いですね。
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 「朝倉駅前」を過ぎると専用軌道を走るようになります。この区間はそこそこスピードが出るので快適。乗り降りするお客もほとんどいなかったのでスムーズに進行していきました。
 いの町付近は上りも下りも車では渋滞の多いところですが、電車は専用軌道のため全く影響ありません。こういうメリットをもっとアピールできれば、存在価値も見直されると思うのですが...。


JR土讃線、高知道と交差しつつ西へ。


道路の混雑何のその。これが電車のメリットですね。

 「文殊通」から約1時間で終着駅の「伊野」電停に到着しました。意外に時間がかかった印象ですが、これで土佐電鉄全線に乗車したことになります。
  伊野駅は待合室もあって「駅」っぽくなっています。寒いときにはありがたい。なお、到着した電車は数分で折り返しの準備を整え、すぐに出発していきました。しかし派手なカラーリングだな...。


終着駅に到着。ここから折り返すのもいいですが...。
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 さて、ここから高知市内に戻っていくのですが、方法としては2つあります。土佐電鉄でそのまま折り返すか、それともJRで戻るかです。路面電車ばかりだと少々かったるい感じがしたので、徒歩数分のところにあるJR伊野駅から列車で高知駅まで戻ることにしました。列車は思いのほか混雑していました。


JR伊野駅から列車を使ってワープ。

 土讃線 「普通 高知行き」 伊野 11:30 → 高知 12:01

 路面電車だと40分ほどですが、列車だと高知まで6駅しかないので約20分ほど。ただし朝倉駅にて特急列車との交換で待ち合わせがあり、結局高知駅到着まで30分ほどかかりました。ちょっと予想外の展開。これだったら路面電車の方が戻るのは早かったかもしれませんね。 でも珍しい車両に乗れたので良しとしましょう。


列車はキハ54の1両編成、車内はかなり混雑していました。

 市街地の方に用事があったので、再び「高知駅前」電停から路面電車に乗り込みました。「はりまや橋」電停でごめん方面行きの電車に乗り換えたのですが、次にやってきたのは「ハートラム」と呼ばれる低床車両でした。私は広島や長崎で見たり乗ったこともあるのですが、高知にも導入されていたのは知りませんでした。
 この100系と呼ばれる車両は3車体連接の車両で、低床なので乗り降りがしやすいのが最大の特徴です。ただし車内は座席が少なく、本来床下にあるべき機器があちこちに置かれているため、車内の見通しが悪い。バリアフリーの観点では優れているのですが、私はあまり好きではないな...。


超低床車両に遭遇。ただし車内は見通しが悪いな...。
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 用事を済ませて高知駅方面に戻ることにしました。今度の電車は616号電車「アンパンマン号」です。この電車、朝にも出会ったな...。市内をめぐる間に、このように同じ電車に遭遇することも多々ありました。


「アンパンマン号」で再びはりまや橋方面へ。

 「デンテツターミナル前」で下車し、「はりまや橋」電停で高知駅方面への電車に乗り換えました。今度の電車は210号で、またもや古いタイプ。でも色々と乗り継いできて、このタイプが一番乗り味があるような気がする。


はりまや橋で三度乗り換え、来たのは210号。

 「はりまや橋」から「高知駅前」までは5分ほどですぐに到着します。これにて土佐電鉄の乗車終了。
 最初からここまで10両に乗ったので、元は取れたかな。


最後に乗った車両、JR高知駅にある「高知駅前」電停にて。
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 帰りはJRの列車で実家の最寄りの駅まで乗っていくことにしました。運賃は160円の区間ですが、バスだと190円なのでちょっとだけ安上がりです。ちょうど駅に着いたのが次の列車の発車15分前だったので、自動券売機で切符を買ってそのままホームへ。上ではJR四国1000系気動車1両が出発を待っていました。


高知駅から帰途につきます。最後の乗り物は1000系気動車。
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 実家の最寄り駅までは普通列車で2駅のためすぐに到着します。ワンマン列車のため、運転手さんに切符を渡して前扉より下車。これで今回の旅(?)は完了です。


実家の最寄り駅で乗ってきた気動車を見送る。

 寄り道をしたので実家に着いたのは結局14:00過ぎでした。約6時間ほどの行程でしたが、普段見慣れない景色を見ることができたので値段の割にはいい経験だったかも。
 路面電車の旅というのも、ひょっとすると「あり」かも...?