2011.12.29

雪は多いの? 少ないの?

 帰省の際、上空から見えた富士山です。関東平野から見る富士山はきれいに冠雪して見えるのですが、上空から見るとなんだかそれほどでもないようです。角度によって見え方も変わる、典型的な例ということでしょうか。


雪が多いのは北東側だけみたいですね。
(画像に触れると拡大します)

2011.11.13

北関東を横断してみる

 この週末はいい天気。といいつつも出かける予定は何もなし。正直なところ家でゴロゴロしていたいのですが、このままではまたも出不精の烙印を押されかねない...。それに最近、まともにバイク乗っていないので、ウデもクルマもちょっと錆びつきが心配。ということで昼前になってから行き先を物色しました。道路交通情報センターの状況を見るとさすがに都心方面は渋滞。逆に下り方面は朝の混雑も終わったようで渋滞表示なし。そこで先年開通した北関東道を使って群馬県を横断してみることにしました。


出発前、すっかり秋空です。でも気温は20℃まで上がるらしい。

 2ヶ月ぶり(!)にガソリンを満タンにして、和光ICから外環道に入線して東北道を目指しました。今回も「INOU」を装着しているので、走行中の写真も取れています。まずは荒川を渡る幸塊大橋、この橋は遠くから見るととてもよく目立つ橋です。外環道は防音壁や半地下区間が多いので景色は楽しめませんが、ここだけは見通しがいいのです。


幸塊大橋を渡って東へ。見通しがいいので解放感があります。

 ちょっと走れば川口JCT到達、ここから東北道に乗り換えます。JCTは急カーブが多いので運転に注意が必要です。分岐の部分で迷った前走車に思わぬ動きをされることもあるので、車間確保を心がけるべきでしょう。


川口JCT、ここから東北道に入ります。

 東北道もまずまず空いていて走りやすかった。走行車線でもそれなりに流れているので、追越車線でがんばらなくてもそれなりのペースで走れました。
 しばらく走ると久喜白岡JCTに到達、ここから西へは1区間だけ圏央道が開通しています。関越道とつながるのは2014年ごろの予定。これができるとルートの選択肢が広がるので、開通が待ち遠しい。


久喜白岡JCTを通過。東に向けては建設中です。

 その先の埼玉県区間はだだっ広い平野を走り抜けていくだけなので、景色の変化という観点からすると非常に退屈な区間です。そこを通り過ぎると、埼玉県と群馬県を分ける利根川橋が見えてきます。東北ツーリングに向かう際にはこの橋を渡ると旅気分が盛り上がってきます。


利根川橋を渡り、群馬県へ。天気は曇り気味になってきました。

 東北道では群馬県を走るのはほんのちょっとで、すぐに栃木県に入ります。佐野IC/SA付近は東北道では数少ない激しいアップダウンと旋回半径の小さいカーブが連続する区間で、通過にはちょっと緊張します。それを過ぎたところが北関東道と分岐する岩舟JCTです。今日はここから西へ向かいます。


岩舟JCTから西へ、北関東道のこの区間を走るのは初めて。

 分岐するといきなりトンネル連続区間でした。地図で見るとそれほど山の中にある道とは思えなかったのですが、実際には小高い山をトンネルで抜いて群馬県につながっていました。さすがに新しいトンネルだけあって、内部は明るく非常に走りやすい。路面もまだ傷んでいないので、滑るような走りで乗り心地も非常によかった。


トンネルの中は非常に明るく走りやすかった。

 トンネルを抜けると、北関東らしい解放感のある風景が広がりました。車の数も少ないので、走行することに関してはとても快適でした。ただし目標になるようなランドマークもないので、正直に言うとちょっと退屈な時間でした。


群馬県に入り、広い平野部を走っていく。

 それでも時々山岳区間のようなところもあり、ずっと同じ雰囲気という訳でもないようです。ただし旋回半径の小さなカーブがなく、設計速度も全線で100km/hなので快調に走れます。この切り通しを抜けると再び広々とした司会になりました。かなり先まで見通せるので安心して走れますが、運転操作は非常に単調。


ちょっと山岳区間のような部分もありました。


でも、だいたいがこんな雰囲気。退屈します。

 伊勢崎市を過ぎた辺りにある波志江PAで休憩しました。この区間は大規模なサービスエリアはないので、あまり停まって休憩しようという気になりにくいです。残念ながらこのPAも目立った設備はコンビニぐらいで、特に見るべきものもなし。10分少々休んだだけで、すぐに出発しました。


波志江PA、特に買い物する予定もないので、すぐに出発。

 関越道に合流する高崎JCTに近づくと、だんだんと走行している車も増えてきました。それにしても東北道から関越道まであっという間でした。情報によれば岩舟JCTから関越道の高崎JCTまでは約55km。ということは法定速度で走り続けても30分ちょっとぐらいですから、意外に距離はないということなんでしょう。


もうすぐ関越道に合流します。結構あっけなく走りきりました。

 高崎JCTからは関越道に乗り、埼玉県方面に戻っていきます。さすがにお昼時で、まだ行楽帰りの車もおらず車線はガラ空き。急ぐ必要もないので、久しぶりのエンジン音を楽しみながらのんびりと南下していきました。


関越道貸し切り? こんな瞬間が結構ありました。

 せっかくなので、嵐山PAで昼食を摂ってから帰ることにしました。PAのレストランで以前も食べたトリプルメンチ定食を選びましたが...ボリュームがもの凄い。食べきるのにすっかり苦しくなってしまいました。胃袋もこの数ヶ月ですっかり縮んでしまったか?


嵐山PAでトリプルメンチ定食を食す...ちょい苦しかった。
(画像に触れると表示が変化します)

 あとはいつもの通り、所沢ICで高速を降りて自宅まで戻りました。暇つぶしと気分転換にはちょうどいい距離でしたけど、やっぱり山道を走っていないので満足感はいまひとつです。そういえば、まだ新しいリアタイヤをきちんと使ってないよな...。9月以来、まともに山道に行った記憶がない。
 本日の走行、223.6km(うち一般道18km)。消費ガソリンは9.9Lで平均燃費は22.6km/Lでした。

2011.09.29-10.02

近代遺構をめぐる旅。共通項は路面電車、大和型戦艦、そして原爆...

 3ヶ月続いた業界あげての輪番操業もいよいよ終わり、10月からは土日休みが復活です。そのおかげで嬉しいことが一つ発生しました。9月末の木金休みと、10月頭の土日休みが合体して4連休になったのです。そうなるとまさにお出かけのチャンス。取得が不安定な有休と違い確実な連休が取れるので、ツーリングのように天気を見ながら直前に予定を決めるのではなく、事前に予約する旅をしてみることにしました。ちょうどANAの特典航空券が1回分あるため、以前から訪ねてみたかった長崎市を中心に巡る計画を立案。
 今回の旅は羽田から。平日なのでターミナルも人が少なく広々としていて、手荷物カウンターも保安検査場も並ぶことなくスムーズに進行。11:10発のANA663(機体はB777)で長崎空港に向けて離陸しました。


いよいよ出発。長崎までは1時間50分の飛行です。
(画像に触れると表示が変化します)

 羽田空港は滑走路が一本閉鎖されていて、離陸までやや時間がかかりました。この日はD滑走路からの離陸だったのですが、面白かったのは熊本や高知行きの便と異なり、飛行ルートがかなり北寄りだったことです。このため、いつもとは違った景色をじっくりと眺めることができました。関東平野って広いなぁ。ちなみに、自宅のあるところも上空から判別できましたよ。


とにかくだだっ広い関東平野。こうして見ると緑が少ない?


こちらは甲府市の上空です。八王子から意外に距離がありました。


中央が八ヶ岳です。その右側には野辺山高原が広がります。


南アルプス上空、険しい稜線がくっきり見えます。


遠く諏訪湖も望めました。その先は松本へつながっていきます。


左は伊那谷、河岸段丘の形状がはっきり見えます。右は中央アルプス。


木曽の単独峰、御嶽山。こうして見ると地形はかなり複雑。

 ここでちょっとブレイク。この便は11:10出発の13:00着なので、ちょうど機上でお昼どきになります。また、この日は3人掛けシートの隣が空席であることが予めわかっていたので、羽田で空弁を買ってから搭乗しました。景色を楽しみつつ、気兼ねなく食べられるのは嬉しい。選んだのは「ひれかつ弁当」、不味くはなかったけど、正直なところコストパフォーマンスはいまひとつ...。


「ひれかつ弁当」ヒレ4枚は値段の割に...?
(画像に触れると表示が変化します)

 景色の紹介に戻りましょう。次にさしかかったのは琵琶湖です。あまり馴染みのない北部の形状だったので、最初はどこを飛んでいるのかわかりませんでした。奥琵琶湖の突き出た半島部の形状が見えるのと、その先には日本海の海岸線が見えます。なるほど、ここから寒気は太平洋側に向けて流れ込むわけですね。
 琵琶湖を過ぎると若狭湾が見えてきます。天橋立の特徴的な地形も遠目ながらに見えました。


奥琵琶湖の風景、ここもバイクで来てみたいところです。


ちょっと遠いですが、天橋立の特徴的な形状が見えました。
(画像に触れると拡大します)

 残念ながら上空からの景色を楽しめたはここまで。兵庫県上空より西は雲に覆われ、地上の景色を見ることはできなくなりました。眼下に広がるのは下の写真のような薄い雲のじゅうたん。そういえば、家で出発前に見てきた天気予報で出ていた気象衛星の雲の写真画像とイメージが重なります。なるほどこういうことか...。


後半は雲上のフライトになりました。柔らかそうな雲が一面に広がる。

 飛行機は定刻より5分遅れて長崎空港に到着しました。長崎空港は大村湾に浮かぶ海上空港で、ここから長崎市内までバスで移動します。高速道路を経由しても約45分と、長崎市の中心からはかなり距離がありました。
 バスは14:00過ぎにJR長崎駅に到着しました。実は長崎市に来たのは24年ぶり、高校の修学旅行以来です(2007年のツーリングで雲仙に来ているので、長崎県ということであれば4年ぶり)。路面電車は時々新しい車輌も見かけますが、ほとんどの車輌は変わっていないようでした。
 ここで雨が本格的に降り出してきてしまいました。チェックイン可能になるまでは少し時間があるため、駅前にある喫茶店で時間を潰して過ごすことに。まずはとにかく荷物を置いて身軽にならなければ。


JR長崎駅に到着。特徴的なアーチの屋根は、TVでもお馴染み。
(画像に触れると表示が変化します)

 長崎駅からは路面電車で宿の最寄り駅である観光通り電停まで移動しました。料金は120円と格安。ただし電車の内部はとても狭いので、大きな荷物を持って乗るのはちょっと心苦しい。ちょうど学校帰りの子供たちがたくさん乗車していて、車内は身動きできないほどでした。
 宿でチェックインを済ませて荷物を置き、街へと繰り出しました。まず目指したのは眼鏡橋、宿からは歩いて10分ほどのところにあり、中島川にかかる日本初の石造りアーチ橋です。以前水害で破損し話題になりました。少し離れたところからは確かに水面に映った姿をあわせることで丸眼鏡に見えます。


水面に映った姿と組み合わせれば、確かに丸眼鏡です。
(画像に触れると表示が変化します)


両岸は遊歩道が整備されているので散策が楽しめます。修学旅行生もいっぱい。

 ここでのお目当てはコーヒーです。眼鏡橋から一本南の通りの東側に、美味しい珈琲を飲ませてくれる隠れ家的な喫茶店があるとの情報があったので行ってみました。「南蛮茶屋」さんは静かにジャズが流れる古い雰囲気の喫茶店で、まるでタイムスリップしたよう。南蛮茶"ストロング"は香り高くコクがあり、口に含むと酸味が広がる不思議な味でした。まったりと流れる時間...こんな店が自宅の近くにあったらいいなと思わせる場所でした。


有名な観光地を一本裏に入ると、隠れ家的な佇まいの店がありました。
(画像に触れると表示が変化します)

 夕食は眼鏡橋近くの中華料理屋でちゃんぽんを頂きました。ネットで事前に調べるとやはり全国的にも名の知られたお店がまずはリストアップされますが、それでは面白くない。逆に地元の人が行くようなところの方が美味しい場合もあるので、ちょっと検索順位の低いところをセレクト。「共楽園」さんのちゃんぽんは太めの麺が特徴的でした。麺にコシはありませんが、表面がツルツルしていて吸いやすく、スープはマイルドな感じでこれだけでもいけます。個人的な好みとして、野菜の量が控えめなのがちょっと残念でした。


眼鏡橋から2つ下流側の東岸にあります。入りやすい雰囲気がマル。
(画像に触れると表示が変化します)

 腹ごしらえも終わったので、ここから夜の稲佐山に登ってみることにしました。電停へ歩いて行くアーケードの途中で「鯨カツ」のお店を発見。気にはなりましたが食べたばかりなのでここはスルー。後でまた寄ってみよう。
 浜町アーケードからは稲佐山へは路面電車を使って再び長崎駅方面に向かいます。天気は時雨れたり明るくなったりの繰り返し。市街地からはなんとか鉄塔群が見えている状態ですが、天気の変わりやすいであろう山上からちゃんと夜景が見られるか、甚だ不安。


電波塔の並ぶ稲佐山、左端が展望台。

 宝町電停で電車を降り、長崎ロープウェイの駅まで徒歩で向かいました。15分ほど歩くと麓側の駅である「淵神社駅」に到着。この時間帯は15分ごとに運行しているそうで、約5分で標高333mの稲佐山頂「稲佐岳駅」まで運んでくれます。ロープウェイからでも絶景が楽しめますが、やはりその本領は山頂展望台から語るべきでしょう。天候がとてもいい状況とは言えませんでしたが、それでもさすが1,000万ドルの夜景です。
 狭い空間にこれだけの明かりが集中する様は、同じく夜景が美しい神戸・六甲山とはまた違った雰囲気です。


長崎市および長崎港方面、とにかくすばらしい風景。
(画像に触れると表示が変化します)


港の入口方面、写真では見づらいですが女神大橋があります。


こちらは浦上方面、原爆の爆心地があります。

 稲佐山はまさに360°の大パノラマで、晴天の昼間には五島列島や雲仙、天草まで見えるそうです。
 この後、時雨れてきてしまいました。山上で他に見るべきものもなかったので、再びロープウェイに乗り稲佐山を後にしました。再び路面電車を使って宿の近くまで戻り、1日目の行動はこれにて終了。

 2日目は長崎港からのスタートです。路面電車に乗ってもいいのですが、歩いても10分ぐらいの距離なので、時間調整がてら徒歩で長崎港ターミナルに向かいました。長崎港の旅客ターミナルは独特のデザインです。


なんとも不思議な独特のデザイン。近未来的なのか、なんなのか。

 長崎港に来た目的は「軍艦島クルーズ」への参加です。軍艦島とは長崎市の沖に浮かぶ端島という無人島のこと。明治時代より石炭採掘の開発が進められ、昭和40年代にエネルギー転換政策により閉山されるまで、近代日本を支えるエネルギーの供給基地として重要な役割を担った島だということです。
 閉山以来、30年以上にわたり無人島として放置されてきた島ですが、近代遺構としての価値が見直され、近年より範囲限定ながらも上陸しての見学が可能となっています。ただし、天候や波浪の状況によっては上陸できないこともあるそうですが...。


予約名を伝え、「ルール守ります」的な誓約書を提出して乗船券と交換します。
(画像に触れると表示が変化します)

 クルーズに使われるのは約200人乗りの小さな船でした。沖合数kmとはいえ外洋に出るのですから、もう少し大きな船かと思っていたのですが...。構造は1Fは連絡船のような客席、2Fは屋根付きデッキになっていました。1Fだとあまり景色をじっくり眺められそうにないので2Fに上がり、操舵室の後ろの救命胴衣箱の影に陣取りました。これが結果的に大正解となるのです。


意外に小さかった船。2Fのデッキはこんな感じでした(後方を見ています)。
(画像に触れると表示が変化します)

 予定通り船は9:00に出港しました。長崎港はさすがに国際港かつ船の故郷、湾内を走っているだけでも様々な船に出会えます。左は建造中の自動車運搬船、街のどこからでもその鮮やかな色に塗られた巨体を見ることができました。右は来年就役予定の海上自衛隊の護衛艦DD-115「あきづき」です。やっぱり軍艦(と言っていいのか?)はシルエットがとてもスマートですね。


巨大な自動車運搬船と、海上自衛隊の護衛艦DD-115「あきづき」。

 長崎に来た目的の一つは、三菱重工長崎造船所の第二船台を見ることです。この船台は太平洋戦争直前から初期にかけて、大和型戦艦2番艦「武蔵」を建造したところ。調べてみると当時のガントリークレーンの一部が残存しているようです。海から見ると船台の端部には「BERTH NO.2」と書かれていて、すぐにわかりました。その奥には赤茶けた鉄骨の骨組みのようなものが見えましたが、これがそのクレーンの遺構だそうです。


三菱重工長崎造船所第二船台。とにかく大きく感じました。
(画像に触れると表示が変化します)

 その他にもNTTの関連会社が所有する海底ケーブル敷設船「すばる」が見られました。また、海に突き出たような地形には白亜の美しい教会「神ノ島教会」とマリア像の姿が見られました。観光化されてしまうところもある一方で、このようなひっそりとした静かな場所もあるようです。


ケーブル敷設船「すばる」と、白亜の教会の姿が美しい神ノ島教会。

 観光地として有名な伊王島と本土を結ぶ伊王島大橋をくぐると、途端に船の揺れが激しくなりました。事前に見たテレビの天気予報では波浪1.5〜2.5m程度とのことでしたが、うねりが高く船と衝突して砕けた波しぶきが2Fデッキまで飛び込んできて、服がかなり濡れてしまった人もいたようです。私は箱の影にいたせいでほとんど被害なし。これはラッキーでした。
 激しい揺れの中を進んでいくと、右舷前方に暗くて大きな島の姿が見えてきました。これが目指す端島です。


いよいよ軍艦島の姿が見えてきました。

 船は島の東側にある特設桟橋「ドルフィン桟橋」への接岸を試みました。ところが下の写真のように、桟橋は中央部の階段が水没してしまっている状態。船はなんとか桟橋につけようと小刻みに右に寄っていくのですが、船体の上下動が激しく安定しません。5分ほどトライを繰り返しましたが、結局上陸を断念する旨の放送が流れ、残念ながら本来の目的は果たせず。上陸クルーズは周遊クルーズに変更され、船上から島を観察することになりました。


ドルフィン桟橋、中央の階段部が水没しています。

 ここから船上より撮影した写真を載せていきます。廃虚となった建物群は独特の存在感がありました。廃虚に魅せられる人がいるのも、ここに来ればわかるような気がします。この雰囲気は写真では伝えられません...。


左は端島神社の祠、右は幹部住宅跡。ここだけが風呂付きの部屋だったそうです。


左は島の給水塔、船で運ばれた真水が備蓄されていたそう。右のレンガ棟は本部跡。


南のてっぺんには閉山後に灯台が設置。右は日本最古のコンクリート製アパート「30号棟」。


左は木造建築だったお寺の崩落跡、右は西岸の集合住宅部。


左は病院の跡、右は小中学校の跡だそうです。

 軍艦島からの帰路は波が高いせいでデッキが閉鎖され、1Fの客室に下ろされました。この中で端島の歴史を解説したビデオを鑑賞。かって東京都以上の人口密度とされ、単体でほぼ完結した都市機能を持った島の栄枯盛衰が郷愁を誘います。なお、上陸できなかったのでクルーズ料金は1割が返還され、桟橋造成の際に出た島の欠片を瓶に詰めたキーホルダーをもらえた(通常は何も持ち出せない)ので、記念という意味では埋め合せがされた感じがします。
 上陸しなかった分だけ早くツアーが終了したので、余った時間を潰そうと本来の予定にはなかった出島に行ってみることにしました。フェリーターミナルから約10分歩けば到着します。


かつて埋立地だった出島は、今は市街地のど真ん中。
(画像に触れると表示が変化します)

 一応町並みは復元されていて、地域そのものが歴史資料館になっているような感じです。かつて日本で一ヶ所だけ外国に開けていたというだけあって、展示されていた出土品には様々なものがありました。その時代にこんなものが?というものもあったりして、一見するだけの価値があります。が、入館料500円はちと高いか...?
 ちょうどお昼になったのでここで昼食にすることにしました。島の中にある「長崎内外倶楽部」の1Fには「オランダ茶屋 旧長崎内外クラブ」というレストランがあり、軽食が楽しめるとのこと。やっぱり土地ならではのものが食べたいので「長崎スペシャルトルコライス」を食してみました。


1Fがレストランの長崎内外倶楽部。トルコライスは組み合わせが凄い。
(画像に触れると表示が変化します)

 ここのトルコライスはとんかつにナポリタン、ガーリックライスの組み合わせでした。このコンビネーションはなかなか強烈。どこを食べてもひたすらに甘い? セットでサラダがついてきましたが、それがないと食べるのに苦労したかもしれません。もちろん美味しかったのですが、あまりに濃い組み合わせであるだけに何度も食べようとは思わないかも...。さて、「トルコライス」の由来は、結局のところよくわからないそうです(苦笑)。


東出口にある出島学校。観光にはちょっと中途半端?

 再び路面電車に乗り、次なる目的地である平和公園へと足を向けました。ここは修学旅行で撮られた団体写真が残っているので24年前に来ているはずなんですが、なぜかその折りの記憶はありません。ともかく長崎に来たからにはここは外すことはできません。
 平和祈念像は巨大でした...が、これが原爆とどう結びつくのか、正直ピンときません...私だけでしょうか?


原爆という悲劇と、この像の形がどう結びついているのかピンとこなかった...。

 その足で裏手にある浦上天主堂へと向かいました。天主堂は平和公園の北側にあり、住宅街の中を抜けていくと住宅街の中にいきなり忽然と現れます。この建物はもちろん原爆で完全に破壊され戦後に再建されたものですが、瓦礫の中から発見された被爆マリア像などが有名になりました。
 観光客でも中にも入れますが写真撮影はNGのため、外観写真だけ。


浦上天主堂。ここも修学旅行生がたくさん。

 浦上天主堂からは徒歩で南へ進みました。このあたりは起伏が激しくて、道は曲がりくねった上に小さな坂を登ったり下りたりの繰り返しです。神戸も坂の町でしたが、山手と沿岸部がはっきり分かれる地形だったので、東西に動く分にはそれほど坂を意識しませんでした。ところがこの街はどちらに向かっても坂や起伏があります。実際のところ、長崎では足が達者じゃないととても暮らせそうにありません。
 しばらくたつと、階段の上に片側だけの鳥居が現れました。これが山王神社二の鳥居(通称、片足鳥居)です。原爆で半分吹き飛ばされた姿を今にとどめています。このようなものを破壊する威力...想像を絶します。また、山王神社には大きなクスノキがあり、こちらも被爆しているそうです。未だに治療が続いているとのことで、幹には手を施した痕がありました。鳥居を吹っ飛ばすほどの爆風に生身の樹が耐える...すごいことです。


今に残る数少ない原爆の証人、その姿は痛々しい。


山王神社の境内に残る被爆クスノキ、かなり大きい。

 再び電車通りまで出て、路面電車に乗りました。次に目指すのは「グラバー園」です。
 長崎の路面電車は全部で4系統あり、だいたい日中は5〜8分間隔で運行しているようです。料金は均一料金で、1箇所だけ乗り継ぎができる場所があります。初めて路線図を見たときにはなんでこんなに運転系統が複雑なのかと思いましたが、実は乗り継ぎが最小限になるように設定されているようなのです。その代わりカーブも多くて、とにかくくるくるとよく曲がる。
 さらに後ろから運転手の操作を見ていると、路面電車用の黄色い矢印信号に、ポイントの切り替えタイミング、さらには車に対する注意を払うなど非常に忙しそうで、なかなか大変な仕事です。また、路面電車とのからみで長崎市内は車の運転が難しそう。私なら郊外に車を置いて電車で回ることを選びます。ちなみに1日乗車券は500円、これを持っていればあちこち巡るのに非常に便利ですし、ほとんどの観光地はこれで巡れそうです。


市街を縦横無尽に走り回る電車。観光にも便利です。

 まだ時間も早かったので、少し遠回りをしてからグラバー園へと向かいました。グラバー園は大浦天主堂のあたりから坂を登っていくのが通常ルートですが、観光地図を見ると一つ先の駅の近くからエレベーターを使えば、裏口から入園できるとのこと。そこでエレベーターを乗り継いで上の方から入りました。
 裏門から入ってまず出迎えてくれたのが旧三菱第2ドックハウス。入渠した船を修理する間、乗組員が休息する建屋です。これは移築された建物だそうですが、モダンな建物は古き時代の浪漫を感じさせてくれます。下の写真は旧グラバー邸、長崎港を一望できるいい場所にあります。六面になった屋根の形状が独特です。


長崎造船所のドックハウス。浪漫あふれる佇まい。


グラバー邸、テラスから眺める港は絶景。

 ここに来てようやく港口にかかる女神大橋が正面から捉えられました。この橋は横浜ベイブリッジや多々羅大橋などと同じ斜張橋ですが、その高さが日本一だそうです。理由は建造した大型船がこの橋をくぐって外洋に出る必要があるためで、海面からの高さは65mとのこと。ちなみにその向こうに見えるのは三菱重工長崎造船所の香焼工場。世界最大規模のドックがあるそうで、つくづくこの街は巨大構造物に溢れています(笑)。


港口にかかる女神大橋。歩いても渡れるそうですよ。

 グラバー邸をあとにし、次は隣にある大浦天主堂へ向かいました。こちらは浦上天主堂よりも小さいですが、白い建物や刻まれた古い文字にちょっと風格が感じられます。ここも中の写真撮影はNGでしたが、中にあるステンドグラスの原色系色合いはとても美しく、印象に残りました。


大浦天主堂、こちらは古さがある分、荘厳な感じがします。

 大浦天主堂から再び路面電車で、市街地の中心部へと戻ってきました。次に訪れたのは長崎新地の中華街。私は横浜と神戸も中華街には行ったことがありますが、長崎の中華街はずいぶんコンパクトな印象を持ちました。どちらかというと神戸に似たような感じですが、通りの幅が狭い分だけ余計にそう思えるだけかも...?
 この日は歩き疲れてあまり食欲がわかなかったので、ぶたまんや餃子で軽く夕食を済ませました。本当は名物である卓袱料理を食べようと思っていたのですが、ちょっと食べきる自信なし。それはまたいつかの機会に...。
 2日目の行動はこれで終了です。


中華街はこの先2ブロックまで。コンパクトな印象です。

 3日目は広島に向けて移動する日です。まずは博多行きの列車に乗るために、8時過ぎにホテルをチェックアウトしました。今回宿泊したのは「ビクトリア・イン長崎」。空調など設備は少々古いのですが、シングルでも少し広い部屋があったり、何より朝食のバイキングが充実しているのが良かった。もし再度長崎に来ることがあるようなら、またここにしよう。


西浜町アーケードと中華街の中間点。買い物にも食事にも便利。
(画像に触れると表示が変化します)

 思案橋電停から路面電車に乗り、JR長崎駅に向かいました。この日はとってもさわやか秋晴れのいい天気。昨日がこの天候なら軍艦島にもきっと上陸できたんでしょうけどね。ちょっと恨めしくもありますが、気を取り直して次へ行きましょう。長崎は車がなくても観光のしやすい、いい街でした。


秋晴れのいい天気、1日ずれていてくれたら...。

 長崎駅はJR九州・長崎本線の駅です。下の写真のように行き止まり線が並ぶ光景は、ここが終着駅であることを物語っています。ここから博多行き特急「かもめ12号」に乗って長崎を後にします。


終着駅ならではの雰囲気漂う長崎駅。さよなら長崎。
(画像に触れると表示が変化します)

 今回乗る列車はJR九州の誇る在来線特急用の885系電車です。別名「白いかもめ」と呼ばれるこの列車は装備がとても豪華。外観は丸みのある形状で愛嬌のある顔つき。客室は木製のフローリングに座席は革張り、内装はとてもシックです。デッキ(コモンスペース)の造りも非常に手が込んでいました。うむむ、在来線特急でこれはすごい...。
 なお、今回は始発駅からの出発ではありましたが、あえて指定席を取っていました。これも結果的には正解で、隣の浦上駅からほとんど満席状態になりました。


885系電車「白いかもめ」。愛嬌のある外観と、シックな内装が特徴。
(画像に触れると表示が変化します)

 長崎本線・鹿児島本線「特急 かもめ12号 博多行き」長崎 9:21 → 博多 11:13

 ただ、電車が走り始めると意外な弱点が露呈。ずばり乗り心地が悪いのです。カーブが多く振り子列車のため頻繁に車体傾斜が発生するのと、下から突き上げるような振動があること。あとは革製シートがホールド感に乏しいことが原因か...? 見た目は確かにゴージャスですが、正直乗り物としてはイマイチかも。
 約30分ほど走ると、列車は有明海にさしかかりました。有名な諌早湾干拓の水門も見られましたが、その向こうには雲仙の山がそびえていました。有明海はとても穏やかで、太陽の光を受けて海面が輝いているのが美しかった。景色は次々と変わり、有明海を離れると佐賀平野の広々とした田園風景に。車窓の景色は見ていて飽きませんでした。


美しい内海、有明海。その向こうには島原の山々が見えました。


見渡す限りの田園風景。色がとても鮮やかです。

 長崎本線は鳥栖で鹿児島本線に合流しますが、その一つ手前の新鳥栖で今年開業した九州新幹線と交差しました、九州新幹線もぜひ一回乗ってみたいのですが、新鳥栖から博多まではほんのちょっとしかないので、今回はここでの乗り換えは行いませんでした。できれば一度新鹿児島中央から新大阪まで乗ってみたい。


九州新幹線と交差しました。鳥栖は鉄道・道路交通の要衝です。

 約1時間52分で博多駅に到着しました。ちなみに私、日本全国で行ったり通ったりしたことのない県庁所在地が4つあったのですが、今回の旅で佐賀・博多を通過したため、残るところは岐阜と那覇だけになりました。
 さて、今日はここで途中下車します。博多はさすがに九州の中心都市。巨大なターミナル駅で、人も多く活気のあるところでした。


博多に到着。ここは巨大なターミナル駅でした。

 ここで途中下車した理由は、鯛茶漬けを食べること。本当なら市街地の方まで足を伸ばし、老舗のお店を訪ねてみたいところですが、今回は時間も限られているので駅ビルの中にある店に行ってみることにしました。JR博多ビルの9Fにあるレストラン街「くうてん」にある「磯らぎ」というお店です。小さな店でしたがネット上での評判もよく、あえて寄ってみた次第です。
 ちょっと早めの昼食ということもあり、主メニューである丼物は避けて鯛茶漬け(1,680円)のみを注文。鯛は身が締まっていてほどよい歯応えがありました。ダシはちょっと甘めに感じましたが、薬味のわさびを入れてみるとちょうどいい味に変化。これは当たりでした。


博多アミュプラザ9Fの「磯らぎ」。駅前の眺めもGOOD。
(画像に触れると表示が変化します)


食べたのは「鯛茶漬け」。さっぱりしていて美味しかった。
(画像に触れると表示が変化します)

 食事を済ませて再びホームへ戻りました。ここから今回は「こだま」で広島へ向かいます。全列車が停車する広島だったら「のぞみ」「ひかり」で行くのが早いのですが、これには理由がありました。それは500系新幹線に乗るため。
 500系新幹線は初の300km/h運転を可能にしたJR西日本の車輌ですが、700系や最新のN700系、旧型の300系との座席配置の互換性の無さや、カーブの多い東海道区間では性能過剰な割にコストが高かったこともあって、一昨年にJR東海のエリアからは姿を消しました。が、車両は短編成化されて山陽新幹線の区間で「こだま」として走っているのです。壁がまるで航空機のようにラウンドしている特徴的な客室も健在でした。


さよなら九州。このホームからはJR西日本のエリアです。


久しぶりの500系新幹線。航空機のような独特な内部形状も健在。
(画像に触れると表示が変化します)

 山陽新幹線「こだま744号 新大阪行き」博多 12:20 → 広島 14:28

 こだまは空いていました。私が乗った8両編成の2号車は博多からの乗客が3人...ほとんど貸し切り状態(笑)。山陽新幹線はトンネルも多いし見どころも少ないので、長崎で撮った写真データの整理に勤しみました。
  博多の次の停車駅は小倉、ここで九州とはお別れです。このあたりはかつて4大工業地帯と呼ばれていた地域。一面工場だらけで、さすがに日本の高度成長を担ったというだけのことはありますが、今は小学校の社会科ではどういう風に教えているんでしょうか?


小倉の風景、向こうの山はもう本州。この先関門海峡をトンネルで渡ります。

 本州に渡ってから、新幹線はやや山沿いを走りますが、時々瀬戸内海を見渡せる場所もあります。こうしてみるとこのあたりの海岸線もかなり複雑。ただし入り江になっているところには必ずといっていいほど工場群があって、ここが産業の海だということを改めて認識します。下は徳山付近の風景です。夜だったらコンビナート群の夜景が美しく見えるのかもしれません。


徳山付近の工場群。夜通ったらきれいなのかも。

 博多出発から2時間8分で広島に到着。この夜の宿は広島駅に隣接するビジネスホテルなので、ここで途中下車して荷物を預けてから目的地に向かうつもりでした。ところがフロントに行くとチェックインも可能とのことだったので、手続きをして荷物を部屋に入れてから、再び駅の改札をくぐりました。
 広島駅からは呉線の電車に乗車、ちょうど呉方面に向かう快速電車がいいタイミングで入ってきました。


乗ってきた500系を見送る。広島駅に隣接する宿に荷物を置いて再出発。
(画像に触れると表示が変化します)


次は呉線に乗り換えて港湾都市、呉市へと向かいます。
(画像に触れると表示が変化します)

 呉線「快速 安芸路ライナー 広行き」呉 14:58 → 広島 15:30

 呉線は単線にもかかわらず列車の本数が多いので、頻繁に交換がありました。途中からは海沿いを走るので、車窓からは瀬戸内海の風景が望めますが、意外にも船以外の人工物はあまり目に入りません。
 約30分で目的地の呉駅に到着しました。さて、今回の移動の目的地は「呉市海事歴史科学館」。ですが、別名である「大和ミュージアム」という方が通りがいいでしょう。


呉に到着、訪れるべきところはもちろん「大和ミュージアム」。
(画像に触れると表示が変化します)

 呉駅から大和ミュージアムまでは高架になった歩道を使いつつ、百貨店の真ん中を突っ切ることでまっすぐ行くことができますが、意外に距離がありました。500m以上はあったかな...? ちなみに大和ミュージアムの隣には海上自衛隊呉史料館があり、引退した潜水艦SS-579「あきしお」が屋外展示されています。普段は半分海に浸かっているので全容が見えることがない船ですから、意外に巨大であることに驚きました。


鉄のくじら。普段は吃水下で見えないですから、大きさを実感する機会はありません。

 入館料を払い、中へ入るといきなり出迎えてくれるのが1/10スケールの戦艦「大和」。実物が全長263mなので、列車1両分より少し長い計算です。ミュージアムは順路がこのモデルを周回しつつ階上に登っていくので、様々な角度から精巧に作られたモデルを見ることができます。このモデルは最後の出撃時を再現しているということで、新しい史料が出てくるとアップデートされているそうです。下にあるように細部まで再現されていて、その情報量に驚かされました。 ただ、惜しいことにデジタルカメラで撮影すると灰色の塗装が白く浮いてしまい、なんだかプラモデルっぽく見えてしまいますね。実物はもうちょっと重厚感が感じられました。以下、印象的な写真を載せます。


思っていたよりもあまりに大きくて、すぐには存在に気がつかなかった(苦笑)。
(画像に触れると表示が変化します)


これが全体像です。大きすぎて1フレームに収まらない。


今回撮った写真では、このアングルが最高だと思う。砲塔群と艦橋を前方より。


艦橋部を捉える。戦闘艦橋にはちゃんと人が乗っています。
(画像に触れると表示が変化します)


左は特徴的な球状艦首と軍艦の印である御紋章、右は艦橋を見上げたところ。


側面の高角砲と機銃群、情報量が非常に多いです。


短艇や内火艇の格納庫、構造材の肉抜き穴や梯まで再現されています。


左は水上機の格納庫付近、右は4軸スクリューと特徴的な前後に並んだ主舵・副舵。

 また、大和に関する資料の他にも、琵琶湖から引き上げられ復元された「零式艦上戦闘機62型」や特殊潜航艇、人間魚雷「回天」などが展示されていました。中でも私が注目したのは零戦とそのエンジン。搭載されたエンジンは空冷の「栄三一甲型」。星形配置されたシリンダーおよびシリンダーヘッドと、その間から出ている排気管が目を引きます。今でこそ三次元CADで検討できますが、当時どうやってこの絶妙なクリアランスを設定したのか、驚きです。ピストンなんかは見た目はあまり今と変わりませんね。当時から進化したのは工作精度だけなのかも...?


零式艦上戦闘機62型、一部復元とはいえ貴重な機体です。


まるで生き物のような複雑な配置。ピストンの姿は現在とあまり変わりません。

 見学後、ミュージアムの表に出てみました。ミュージアムの外にも柱島泊地で爆沈した戦艦「陸奥」から引き上げられた錨などが展示されています。ミュージアム入口の反対側は公園になっていて、大和のふるさとである呉の造船所群が見渡せました。当時大和を建造した呉海軍工廠は、現在はアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドの造船所となっているそうで、建屋には「大和のふるさと」と書かれていました。


夕暮れ近い呉港、長崎とはまた違った雰囲気を持つ船の町です。
(画像に触れると表示が変化します)

 おまけですが、沖合になにやら平たい艦船が見えました。この時にはわからなかったのですが、DSC-HX5Vの最大望遠で撮った写真で艦籍番号を解読したところ、海上自衛隊の最新鋭ヘリコプター搭載護衛艦、DDH-182「いせ」であることがわかりました。それにしてもこの形状、誰がどう見たって立派なヘリ空母ですよねぇ。


沖合には最新鋭ヘリ搭載護衛艦DDH-182「いせ」、ここ呉が定係港だそうです。

 目的を果たしたので、広島市街地に向けて戻っていきます。呉駅からミュージアムに向かう前に帰りの電車の時間をチェックしておくのを忘れたので、ホームで結構待つ羽目になりました。ただしこれ以降は時間に縛られる予定はないので、それほど急がなくても問題はないのですが。


残念ながら帰路は普通電車。この路線、結構古い車両ばかり...。

 呉線「普通 広島行き」呉 17:30 → 広島 18:21

 帰路は普通電車だったので時間がかかりました。帰りはなんと乗車時間51分。走行中に日が暮れ始めて、車窓から見える港にも灯がつきはじめる頃です。暗くなったことで景色を楽しむところも少ないので、珍しく退屈な時間になってしまいました。広島駅に戻った時にはすっかり日が暮れていました。
 さて、この日の夕食は駅ビルにある広島焼きのお店に行こうと思っていました。電車を降りて目的のお店に赴くと、なんと長い行列が...。さすが評判が高いというだけのことはあります。仕方がないので、夕食で混雑する時間を外すため、原爆ドームに行ってみることにしました。
 広島駅前から路面電車に乗って出発です。均一区間は150円。


広島まで戻りました。次は路面電車で原爆ドームへ。
(画像に触れると表示が変化します)

 広島には過去2回来ていて、そのうち1度は原爆ドームも見ているはずなんですが、中学1年生だったこともあって記憶が定かではありません。それに、夜の原爆ドームというのも興味があったので、今回あえて予定に組み込んでみたのです。
 原爆ドームは電停を降りた目の前にあり、すぐにわかりました。きれいにライトアップされていて、なんだか昼間よりも悲壮な感じがしません。一周して写真を撮ってみましたが、なんだかちょっと感じるものが違うような...?


元安川にかかる橋の上から。ライトアップがきれいすぎて訴えかけるものが...ない?


ここはやっぱり昼間来るべきだったかな。

 再び路面電車で広島駅まで戻ってきました。原爆ドームまでは意外に距離があって、路面電車を使っても結局往復で1時間以上かかりました。長崎とはずいぶん距離感覚が違う町です。
 先ほど行列ができていたお店ですが、待ちが解消されていたので暖簾をくぐりました。アッセという駅ビル2Fのレストラン街にある「麗ちゃん」です。ここで注文したのは生エビ・イカ、そしてそば入りの「スペシャル」。1,200円とちょっとお高いですが、せっかくの旅行ですから豪勢に行きましょう。
 味の方はなるほどなかなかのものでした。麺がふっくらしていて美味しかった。衣が薄いんだけど少し固くて食べるのにちょっと苦労しましたが、キャベツと麺の相性がいいみたいで、すぐに平らげられました。


行列のできるお店「麗ちゃん」、広島ならではの夕食がとれて良かった。
(画像に触れると表示が変化します)

 食事を終えたところでちょうど20:00を回ったので、これにて3日目の行動は終了にしました。が、考えてみるとこの日はほとんど電車で移動していただけのような気もします...。

 4日目は帰るだけです。8:30前にホテルをチェックアウトしました。今回泊まったのは「ヴィアイン広島」。JR西日本グループのビジネスホテルなので、駅に近いところで結構安く泊まれました。が、今回泊まった部屋は駅に面していたこともあり、深夜に貨物列車が通過する音が結構うるさかったのがちょっと残念。


ヴィアイン広島、広島駅の隣にあります。安いけど静かさと引き換えか?

 広島駅からは広島空港行きのリムジンバスを利用しました。現在の広島空港は広島と2番目に大きい街である福山のほぼ中間の山の中にあって、市街地からは40〜50kmほど離れているとのこと。高速道路(山陽道)を経由して45分ほどかかるそうです。正直、あまりアクセスがいいとは言えませんね。これだと広島駅から「のぞみ」に乗っても、東京都心に着く時間はそう変わらないかもしれません。


空港行きリムジンバス。15分おきに出ています。空港まで約45分。

 日曜朝なので道も空いていたからでしょうか、バスはほぼ予定通りに空港まで到着しました。驚いたのは空港がものすごい山の中で、しかも標高の高いところにあることです。しかも、高速のインターチェンジから登っていく途中には巨大な構造物がそびえていました。これはどうやら飛行機の進入灯らしいのですが、海でもないのにこんな造りになっているのは初めて見ました。空から見るとまるで航空母艦のように見えるのかも...?


予定通り到着しましたが、すごい山の中にある...。
(画像に触れると表示が変化します)

 帰りは10:45発のANA676便でした。時間に充分余裕を持って空港に出向いたので、展望デッキに上がってみたりコーヒーを飲んだりして時間を潰しました。空港だとだいたい公衆無線LANも使えるので、最近は時間が少々余っても退屈することもありません。
 帰りの機体はおなじみのB767。もうすぐ最新鋭機のB787がデビューしますが、その国内線デビューはここ広島線と隣の岡山線になるそうです。あと1ヶ月遅かったら乗れたかも?
 日曜の朝便のせいか、かなり飛行機は空いていました。特に後方座席は人がポツポツという感じでした。やっぱり空いている交通機関は楽でいいなぁ...。


東京に向けまもなく出発、旅もいよいよ終盤です。
(画像に触れると表示が変化します)

 飛行機は定刻通りに飛び立ちました。離陸してすぐの間はまだ雲の切れ間から下の様子が窺えました。見覚えのある地形が上から眺められて興味深い。残念ながらこの日は雲が低く、遠くの方は見渡せませんでした。特に海の対岸側の四国は全く見えずじまい...。


5月に行った尾道市街、対岸の向島は意外に大きいです。


向こう側は福山市。手前は府中市。出張で来たことがあります。

 神戸上空から眼下は低い雲にすっかり覆われてしまい、まったく地上は見えなくなりました。
 機長の案内によるとこの日は追い風が強く、かなり速いペースで東に向かっているとのこと。到着が10分ほど早まりそうということで、これはありがたい。


進路をやや南に向け旋回中、ここから先は雲中飛行でした。

 定刻12:10よりも約10分早く、羽田空港に到着しました。くしくも到着したのは出発時と同じ62番ゲート。これで3泊4日の旅行も終わりです。幸いなことに間に合わないと思っていた12:20発の最寄り駅行きバスにも間に合うことができ、電車を乗り継いで帰るよりも20分ほど早く自宅にたどり着きました。これはラッキー。


出発時と同じ62番ゲートに到着、これで旅は無事に終了です。

 さて、この旅は計画段階で色々と欲張ってみましたが、だいたい達成できたようです。交通機関も飛行機に始まって電車や船、バス、路面電車を駆使して動き回りました。ただし、決して乗り心地の良くない乗り物が多かったような気が...(苦笑)。また、実は結構歩いていたりします。携帯の万歩計ではこの4日間の歩数は55,000歩。実はこれが私の旅のスタイルと言えるのかも...?
 残念ながら軍艦島の上陸断念や卓袱料理など、実現しなかったこともいくつかありましたが、思い出深い旅ができました。でも、正直なところちょっと疲れたかな(笑)。

2011.09.08

初めての未完走ツーリング!?

 長く続いていた雨もようやく上がり、休みの日にいい天気が巡ってきたので、久しぶりにツーリングに出かけることにしました。行き先はそんなに遠くない長野県小諸市。最近のツーリングでは高速を多用する傾向があったので、ちょっと一般道の走行を増やしておこうという意図もあります。タンクバッグ・リアバッグにINOUを装着し、フル装備で6:00に自宅を出発しました。


リアバッグ、タンクバッグにINOUを装着、初のフル装備。

 通勤時間帯に市街地走行をするのは時間の無駄になるので避けたいところです。そこで高速を使って一気に郊外へジャンプすることにしました。最も近い関越道・所沢ICから入選して北上、まずまず車はいましたが順調に流れていました。正面に見える空模様はもうすっかり秋です。


関越道で北上開始! 空はもうすっかり秋です。

 所沢から約40kmのところにある花園ICで高速を降り、西に向かいました。ここからは荒川に沿ってR140で秩父方面に向かいます。このあたりでちょうど通勤時間のピークにかかるので心配していましたが、西向きはそれほど込んでおらず、ほとんど止まることなく景勝地の長瀞の近くまで進めました。


R140の渓谷区間、左に荒川、右は秩父鉄道の線路です。

 川と鉄道と並走する区間を抜けると、正面には小高い山が現れます。よく見ると山と山との間にはまだ霞が残っていて涼しげです。あの山々を縫って走り、群馬県に出るのが今回のルーティングです。


正面に山が出てきました。もうすぐR140と別れます。

 長瀞の手前でR140から途中で離脱し、r13に入りました。この山を越えていくと群馬県の神川町に出られます。そこから神流川沿いのワインディング路であるR462を西に向かうことで、上野村を経由して下仁田・妙義に向かうことを考えていました。


まずは軽く峠越え、前走車がいるので車間を確保。

 ところがR462は災害通行止めになっていました。トンネルの法面崩壊で神流町方面には抜けられないとのこと。そこで近くにあった「道の駅 上州おにし」で休憩がてら地図をチェックし、急遽対策を考えることに。地図上では対岸に県道があって迂回できそうにも見えますが、ルートが曲がりくねっており酷道の予感。数日前まで大量の雨が降っただけにちょっと不安があるので、安全策をとって北側に迂回することにしました。


道の駅 上州おにしにある古い小学校の校舎、風情があります。

 R462から再びr13で藤岡市方面に向かいました。途中でR254に合流、これを西に進んで下仁田まで向かうことにしました。しかしこの道は名だたるトラック街道。道も一部狭いところがあり信号も多い。ここで時間を費やすことは得策ではないと判断したので、吉井ICから松井田妙義ICまで上信越道ワープを決断。ETC搭載してから高速に乗るか乗らないかの判断の迷いが少なくなったような気がします。


再び高速へ。なんだかすごく無駄なことしたような...?

 市街地走行でフレームが熱を持ち始めていたのですが、高速走行に移行してからはラジエターに風が当たってくれて水温も下がり、熱も逃げてくれたので大分楽になりました。また、上信越道としては珍しく80km/h規制もかかっていなかったのでいつものペースで走行可能だったのが嬉しい。ただ、一ヶ所だけ工事で車線規制をやっており、その間だけ前後がつまった以外は自分の楽なペースで淡々と走行しました。


さぁ、気を取り直して碓氷バイパスへ向かいましょう。


吉井ICからは30kmないので、あっという間に到着です。

 予定通り松井田妙義ICで上信越道を降り、接続道路を介してR18に出てからは横川市街地を抜け、いよいよR18碓氷バイパスに入ります。ここは日本でも屈指の長い高速コーナーが連続し、しかもほぼ全線で登坂車線があるという特徴のある一般道、INOUでどんな絵が取れるのか楽しみです。


横川市街地を走行中、この先にバイパスと旧道の分岐があります。

 かって料金所のあったところから撮影を始めました。いったいどれだけバンクしているのかな? なお、ムービーはそのままの尺で掲載すると長くなるのと、バイクの振動で上下動するのが気になるので、再生速度調整を行って見やすくしています。ご了承ください。


碓氷バイパスを走る。ほぼクリアラップが取れました。
(コントロールをクリックすると再生します)

 入山峠を越えると軽井沢に入ります。峠を越えるとさすがに空気も少し変わってひんやり感があります。
 R18の旧道と合流するところでは正面に浅間山がINOUのカメラで捉えられました。今までのツーリングではこんな絵は全く撮ることができなかった訳ですから、この新デバイスの威力はすばらしい。


正面に浅間山! もうちょっと解像度が高ければ言うことなしです。

 そのままR18を西に進み、小諸市へと入りました。途中で山側に舵を切り、高峰高原へと向かいます。約10kmの行程で標高差約1,000mを駆け登るという急勾配の道があるのです。「チェリーパークライン」と呼ばれるこの道は過去に3回来ていますが、ここならまた面白い絵が取れるだろうということで来てみました。こちらもタイトコーナーの続く様が上手く捉えられました。


チェリーパークラインの登り。タイトコーナーが連続する道です。
(コントロールをクリックすると再生します)

 標高2,000mからの眺めは格別です。佐久盆地には霞がかかっていたものの、それでも市街地の様子などは見渡すことはできました。山の濃淡のある緑がとても美しく、空気もとても美味しかった。


標高2,000mからの眺めは最高です。緑がとてもきれい。
(画像に触れると表示が変化します)

 残念ながらチェリーパークラインは行き止まりのため、山を下りるには来た道を引き返す必要があります。かなりの急勾配なので、下りは特に慎重に走らねばなりません。
 小諸市街地へ戻り、今度は千曲川を挟んで南側にある日帰り温泉施設「あぐりの湯 こもろ」に立ち寄りました。ここも何度のこのページに登場しているのでもうおなじみの場所です。


駐車場で浅間山をバックに。浴室からの景色はもっといいですよ。

 絶景を眺めつつ露天風呂にのんびり浸かった後、ちょうどお昼時になっていたのでここで食事をしていくことにしました。頼んだのは最も安い「コロッケ定食」ですが、かなりボリュームがありました。味の方もまずまずで、コロッケのほくほく感がなかなかのもの。また、食堂からは浅間連山が一望できて、絶景を楽しみつつの食事は格別でした。


このボリュームで700円は安い。さらにこんな贅沢な眺めを見つつの食事でした。
(画像に触れると表示が変化します)

 この日は一般道の距離稼ぎが主眼だったので、ここから自宅まで一般道で帰っていく予定でした。「あぐりの湯 こもろ」からは南に下りR142に向かいます。ところがこのあたりは狭くなったり、標識もなく突然道が分岐したりと非常に走りにくかった。せめて交差点では行き先ぐらい出して欲しいものです。


走りにくくはないけれど...迷いそうです。

 それでもなんとかR142に合流し、今度は佐久方面に向けて戻っていきます。立科の付近では広い田園地帯の中を走っていくのですが、風がなんとも心地よい。遠くまで見渡せるので開放感抜群。信号もあまりないので快適でした。


田園地帯の中をのんびりと走る。風と一体になる瞬間。

 佐久の市街地で給油を行い、R254で群馬方面に戻っていくことにしました。このR254の内山峠に向かう区間はコスモス街道と呼ばれており、両サイドの道端にコスモスが植えられています。ちょうどいい季節に来たかも。走り抜ける様子を動画で撮ってみました。


この先がコスモス街道、どんな感じかな?


ちょうどいい時期に来たと言えるでしょう。
(コントロールをクリックすると再生します)

 碓氷峠や入山峠に隠れがちですが、この内山峠もなかなかの峠道です。佐久から下仁田まではずっと急勾配で下っていく上、タイトなコーナーもそれなりにあるので楽しめます。走りを楽しむにはあくまでも前走車がいないことが条件ですが...。そうそうクリアラップに恵まれるはずもなく、トラック2台とセダン1台に前方をふさがれてしまったこともあり、下り惰性を活かした燃費走行に切り替えました。


主要国道ですが、タイトだったり長いコーナーがあったりします。

 結局、下仁田まで引っ張られてしまいました。下仁田からはr45で南下、上野村を目指します。このr45は以前はかなり狭く長い峠道でしたが、ここ数年の間に整備されて非常に走りやすくなり、ツーリングでの埼玉県から軽井沢への短絡ルートとしての価値も出てきました。ここはエンジン回転を高目キープして力強く登ります。


まずは山を越えて上野村へ、峠道をトラクションを効かせて登る!

 上野村に入ってからはR299で西に向かいました。このまま進めば来る時に回避したR462に突き当たるので、再び通行止めに行く手を阻まれます。そこで、分岐するr71を使って秩父方面にエスケープするつもりでした。
 ところがr71との分岐点に行ってみると「埼玉県側路肩崩壊通行止め」の表示が...。 ということは県境までは行けるということでしょうが、このまま進んでもまた引き換えるだけなので、早々とUターンを決めました。


ここも通行止め? 意外にも大きかった大雨の影響。

 再びR462に戻り、途中にあった「道の駅 万葉の里」で休憩しました。ここは地味ですが駐車場にちょっとした展望台があって、渓流を身を乗り出して見られます。大雨の影響なのか、ちょっと濁りが大きいですね。
 なんだかこの日は通行止めに振り回されています。ともあれこの時点で14:30過ぎ、この調子なら日暮れ前には余裕で自宅に着けるペースです。


道の駅 万葉の里で休憩。ここは川の眺めがいいですよ。


展望台からの眺め。ちょっと川は濁ってるかな。
(画像に触れると表示が変化します)

 他に選択肢もないので、R299で志賀坂峠を越えて埼玉県に戻っていくことにしました。R299のこの区間の群馬県側は酷道とまでは言えないですが、狭い部分が残っているので非常に走りにくいところです。


この山を越えると埼玉県です。

 志賀坂峠の埼玉県側は道はやや狭いものの路面はいいので、クイックなハンドリングを活かして快調に降りていきました。しかし、ちょうど山を降りたところで数台の車の列に追いついてしまい、そこからはまったり走行に変化。
 が、ここで思わぬ悲劇が発生。路面に落ちていた何かを拾ってしまい、リアタイヤがパンク。エアーも抜けきってしまいまともに走行できなくなったため、近くのコンビニの駐車場に退避しました。見るとコイルスプリングがタイヤに突き刺さっていて、しかもコイルの部分がタイヤに埋まっている...! そんなもの落とすなよと言いたい。
 やむなくロードサービスに電話を入れ、ピックアップを依頼。どう考えても取りに来るまで2時間はかかるはずなので、バイクのキーはコンビニの人に預けました。また、人間は乗せてくれないということなので、自力で帰る手段を見つけねばなりません。そこで周囲を見渡すと比較的大きな病院があったので、そこへ向かって歩いて行くと幸いなことにバス停がありました。時間も30分ほどで次便が来るというタイミング。やれやれ、助かった。


小鹿野役場前のバス停でバスを待つ。

 小鹿野役場から路線バスに乗り、約30分で秩父鉄道・秩父駅に到着しました。さて、ここから自宅に帰るルートは二つあります。一つは西武線で秋津まで行き、武蔵野線に乗り換えて北朝霞で東武東上線に回る方法。もう一つは秩父鉄道で寄居まで向かい、ここから東上線で都心方向に進むルートです。西武線の方が時間的には早く帰れそうですが、通勤時間帯にヘルメットやらの装備を持って電車に乗るのはちょっとねぇ。そこで寄居まわりのルートにしました。
 タイミング良く熊谷行きの急行電車「秩父路」が来たので、急行券を買い乗車しました。


200円の急行券が要る有料急行ですが、思っていたより立派です。

 この路線はR140に平行しているので、朝方通った道を見ながらの旅になります。来る時は、まさか帰りが電車になるとは思いませんでした...(苦笑)。改めて見ると荒川もかなり濁っていますね。


荒川もかなり濁っていますね。気づきませんでした。

 寄居駅で東武東上線に乗り換えます。ここから小川町までは普通列車、小川町からは急行に乗れば自宅の最寄り駅までまっすぐに戻れますし、何より始発なので確実に座れるのが嬉しいところです。


「秩父路」を見送る。他にも101系など旧型国電も見られました。

 結局、自宅にたどり着いたのは19:00過ぎ。思っていたよりも時間がかかりました。
 それにしても、未完走ツーリングってのは初めてです。いつもは装備にパンク修理剤を入れているのですが、今回は距離が短いこともあってそれをオミットしたのが運の尽きでした。これを機にツーリング装備を見直そうかな。それにしても2年で3回のロードサービス救援依頼、ツキにも見放されている感がありますね。
 本日の走行は356.2km(うち一般道283.2km)でした。

2011.08.26

「INOU」テストツーリング

 「Mobility」のページで新しいガジェット「INOU」の紹介をしていますが、その機能を確かめるべくテストに行ってきました。午後から雨の予報だったので、近いところで様々な走行状況にあたるようにルートを決定。所沢市街地を抜けて飯能市から秩父に向かい、正丸峠からワインディング路を経て青梅に南下、帰りは圏央道で高速走行という組み合わせで行ってきました。天気予報を確認して9:00に出発です。
 なお、今回はすべてCBR1000RRに取り付けた「INOU」で自動撮影した画像で構成してみました。全写真が左に傾いているのはバックミラーに固定したためです。これの解消は今後の課題です。


まずはR463、浦所バイパスで所沢市街へ向かいます。


所沢市街地までは快調に走行できました。

 所沢市街地は相変わらず渋滞でした。後で写真を見ても同じ車の後ろ姿ばかり。水温も上昇して出発から30分も経たずにフレームはアッチッチ状態でした。結局市街地を抜けるだけでも40分以上かかりました。
 R463のバイパスに出てからは車も空いてきたのでペースアップ。


バイパスに出ました。ここからペースアップで水温下げたい。


圏央道との並走区間、後でもう通ることになります。

 R299のバイパス路で飯能市を迂回し、進路が西に向いたところで晴れ間が見えてきました。正面には巨大な入道雲が見えます。本当なら群馬県の方に抜けられれば距離も稼げますが、天気を考えると今日はそこまではいけそうにありません。今回はINOUのテストが主眼ですから。


飯能市街地を回り込んで西に向いたところ、前方に巨大な入道雲発見。

 日高市を過ぎるとR299の高麗川との並走区間に入ります。ここは交通量は多いのですが、路面状態が比較的良い上に、長い中速コーナーが続く区間があるので何かを試すにはちょうどいい道です。


まぁまぁの速度で流れていたので、走るのが楽でした。

 途中にある私鉄の駅で一回休憩をして、走行する集団をやりすごして単独走行に持ち込みました。やっぱり前方がクリアだと走りやすいですね。私は単独でもあまり飛ばさず、ライン取りに注意してあまり加減速をせずにコーナーを一定速度で回っていくのが好きなのです。


自分のペースで走れるのは楽しい。


こういうところが続くので面白いわけです。

 正丸峠にあるトンネルを抜けたところで、青梅方面に舵を切りました。ここからのr53は一部狭い区間はあるのですが、適度なワインディングがあるため、INOUの固定を見るにはうってつけ。この区間では動画を試してみました。ムービーはこの下に掲載しますが、そのまま流すと結構長いので速度を早くしています。実際にこんな速度で走っている訳ではないので念のため。

 青梅市に近づくと再び山越えです。ここはあまり路面が良くないので、慎重にラインを選んでクリアしていきます。今回はたまたまコーナリング中に写真が撮れていました。こうやってみると結構寝かし込んでますね...。自分ではどこまで傾いてるかはわかりませんから、初めての発見です。


意外と倒し込んでたんですね...。


交通量が少ないので快適に走れました。

 青梅市街を縦断し、そのままさらに南へと向かいました。このあたりはダンプ天国で、とにかく行く手を遮られるので辛かった。峠を越えてからはいなくなったので再び快走路になりましたが、思った以上に時間をとられました。目指すは圏央道の日の出ICです。


日陰はひんやりしていて気持ちいい。


五日市から東に転じて圏央道を目指します。

 日の出ICからは圏央道に入り、帰途につきました。ここでの注目は100km/h以上でカメラ撮影が上手くできるかということ。下の写真を見る限り杞憂だったようです。最近の高画質デジカメにはかないませんが、雰囲気は充分捉えられています。これで高速道路上のランドマークも記録に残せます。


高速走行でもブレなく撮影できています。


先ほどのR299バイパスとの並走区間に出てきました。

 せっかくなので手動撮影も試してみました。鶴ヶ島JCTの標識をタイミングをはかってシャッターを切りました。もちろん前後に車がいない状態でのみできる技です。今回、右のミラーにつけたのはちょっと失敗でしたね。左についていればアクセルを離さなくてもいいので、もっと楽に操作できたはず。次回からは左につけよう。


上手く標識を捉えられました。シャッターラグが意外にあります。

 関越道本線もさすがに平日の真っ昼間なので車線もまずまず空いていました。


夏とも秋とも言えないような微妙な雲です。


センターを走るのって気持ちいい。

 本日の走行、154.1km(うち一般道107.2km)でした。
 さて「INOU」ですが、期待以上の効果がありました。これを使えば紀行文の内容が一変しそうです。旅の記録をつけるのがこれまで以上に楽しくなりそうです(一方で画像をフォローするための文章を書くのも大変になりそうだけど...?)。

2011.08.16

実家の裏山、鴻ノ森に登ってみる

 帰省中、特にすることもないので時間を持て余し気味、そこで暇つぶしに裏山に登ってみることにしました。私の実家の裏には低いながらも山が連なっていて、そこに登ると高知市内を一望できるはず。少なくとも20年前まではそうでした。今は...?
 朝9時過ぎに水筒持参で出発、まずは団地を横切って登山道(?)入口へと向かいました。


まずは団地を横切って登山道へ。人通り少なし。

 団地の裏手から隣の団地に抜けたところ、正面にこれから向かう山が見えてきました。正面が鴻ノ森、標高は299.5mです。「登山」とはちょっと言えない高さですね。


あれが鴻ノ森、標高299.5mです。
(画像に触れると拡大します)

 登り口にはすぐに到着しました。さあ、いよいよハイキング開始!


いよいよ坂を登り始めます。

 角を曲がるとすぐに雑木林の中に入り、日光が遮られました。また、前夜降った雨でまだ路面が濡れていたこともあり、それほど暑さを感じませんでした。


すぐに雑木林に突入、中はひんやり。

 すぐに勾配はきつくなり、道は曲がりくねりつつどんどん登っていきます。昔は未舗装だったような気がするのですが、コンクリートながらも舗装されていました。


スタートしていきなりの急勾配。むむ、負けるもんか。

 そのまま進むと、前方から車が高速走行する音が聞こえてきました。目を凝らして見ていると、緑のトンネルの先が明るくなっていて、コンクリート橋が見えました。ということは多分...。


緑のトンネルの先には橋が。あの喧騒はおそらく...。
(画像に触れると表示が変化します)

 高知自動車道の跨線橋を過ぎると、再び雑木林に突入します。このあたりは野良猫天国で、歩いているだけで5〜6匹と遭遇。かなり接近するまで逃げないので、餌を期待していたのかも。


苔に覆われた砂防ダム、ほとんど埋まっています。

 ここからますます坂がきつくなり、道は九十九折れを繰り返して高度を上げていきました。思っていたよりも急勾配で、さすがに息が切れてきました。


この細い道はどこまで続く?

 山の稜線に近づくと、さまざまな構造物が目に入ってきました。観音様や携帯電話会社のアンテナ、パークゴルフ場など。なるほど、こういったものを制作・管理のために舗装されたわけですね。


NTT DoCoMoのアンテナのようです。

 パークゴルフ場からさらに登っていくと、意外なことに道は下り坂と変化しました。すると左側の視界が開け、街の方が見えるようになりました。


細い道をさらに進むと、視界が開けてきました。
(画像に触れると表示が変化します)

 道はやがて1.5車線の道に合流し再び登り始めました。そのまま少し進むと、今度は駐車スペースのあるビューポイントに出てきました。そこからは高知市内の西側が見渡せました。


朝倉・伊野方面です。夜景はきれいでしょうね。


こちらは南側、意外に緑が多いことがわかります。

 さて、本当ならここから頂上を目指したいところですが、実は頂上へ向かう道にはチェーンが張ってあり、「私有地につき立入禁止」となっていました。仕方がないので別の登り口を探すべく、来た道を引き返しました。途中、パークゴルフ場の三差路を来た道とは別の方向に曲がってみると、またもや細い道が...。この道はら頂上方面に向かっているのかと思いきや、視界が開けたその先には...。


明らかに山を回り込んでいる...視界が開けたその先には?
(画像に触れると表示が変化します)

 意に反して山の反対側に出てしまったので、ここから引き返すことにしました。
 帰路は登ってきた道をそのまま降りましたが、途中からは気付かなかったビューポイントがあり、そこからは高知市街地を見渡すことができました。


中央が高知城のある大高坂山、その向こうには中心市街地があります。


こちらは五台山方面、高層ビル群が増えました。


こちらは西側、福井のまわりはまだなだ緑が多く、捨てたものじゃないです。

 ということで、約2時間半のハイキングは汗まみれにはなりましたが、意外に景色が楽しめたのは収穫でした。でもこれ、「Journey」のセクションに書くのは適切なんだろうか?

2011.07.27-07.29

夏の紀伊半島ツーリング

 いつもならこの時期にはみちのくツーリングに出かけるところですが、残念ながら今年は震災があってそちらの方に出かけにくくなりました。思えば2002年以降、天候の悪かった年以外はすべて東北に出かけていて、私にとっては恒例行事だったのですが…。とはいえ、気分転換を図るにはやはりどこかに出かけたいということで、今回は西に目を向けてみました。
 注目したのは紀伊半島、この南半分は私にとって行ったことのない地域です。そこで半島をぐるりと回り海・山が満喫できるであろうルートを組んでみました。水曜日に有休を1日取得し、時間を有効に使えるように通勤時間前に都市圏を脱出すべく5:00に出発。


CBR1000RR、西に向かって出撃。

 早朝出発だったので道は空いていて快適でした。R17新大宮バイパスを南下し、戸田南ICから首都高速5号池袋線に入ってスピードアップ。熊野町JCTからC2中央環状線に入り、山手トンネルで一気に東名高速につながる3号渋谷線まで駆け抜けました。山手トンネルの中は蒸し暑く、スピードがそれなりに出ていても水温が90℃を超えるほど(通常は高くても80℃代前半)。おかげでかなり熱かった。渋谷線と合流する大橋JCTからは西に転じ、6:00前には東名高速の始点である東京ICを通過しました。
 比較的車も少なく走りやすかったので、そのまま一気に大都市近郊区間を過ぎ、最初の休憩を足柄SAで取りました。天気があまりよくない中、意外にも富士山のシルエットがきれいに見えていました。


足柄SAにて、富士山がきれいに見えていました。
(画像に触れると表示が変化します)

 足柄SAで情報収集すると清水から先で雨が降っているとのことだったので、ここで雨装備に換装しました。幸い速度規制はかかっていないようなのですが、どうなるか…。
 雨の降り始めは意外に早く、御殿場ICからはポツリポツリでしたが海岸線に近づいた沼津IC付近からは本降りになりました。その後も明るくなったり暗くなったりの繰り返し。どうやら東側に山や高台を持つ地形のところで雨が激しくなっていたようで、沼津や清水では見通しが一時的に悪くなるほどの降りでした。
 8:00過ぎには2回目の休憩地点、牧ノ原SAに到着。ここで1回目の給油を行いました。


牧ノ原SAにて、天気は見ての通りで、東はかなり暗いです。
(画像に触れると表示が変化します)

 天竜川を渡り、浜松ICで高速を降りました。ここから伊勢湾フェリーに乗るために渥美半島の先端、伊良湖に向かいます。まずはR1で浜松市街を南に迂回し、浜名バイパスを使って半島部の付け根に移動。この日は信号の巡り合わせが悪く、頻繁に赤信号で停車を強いられました。それでも9:30にはR1との分岐点にある「道の駅 潮見坂」に到着。天気は雨こそ降っていないものの、かなり微妙。


潮見坂に到着。ここから半島の先端に向けて走っていきます。
(画像に触れると表示が変化します)


遠州灘はわりと穏やかでした。

 潮見坂からフェリーの出る伊良湖までは約50km、R42を使って約1時間の道のりです。ところが予想に反して大型トラックが多く走っていて、平均速度がなかなか上がらない。しかもある信号に片っ端から引っかかるもので、非常に時間がかなりました。20km以上走行してようやく道が空いてきたものの、あわよくばと狙っていた10:40発のフェリーには全く間に合いませんでした。この便に乗れれば午後の行動に余裕ができて楽だったのですが…残念。
 さて、R42は半島の南側を走るので展望はいいかと思いきや、高台の少し内陸側を走っているので海は全く見えず、単調で面白くない道でした。ただし、伊良湖の直前で山を駆け上がった際の景色の変化だけは面白かった。


伊良湖に到着。テレビの台風中継で有名なところ。
(画像に触れると表示が変化します)

 伊良湖のフェリー乗り場は「道の駅 伊良湖クリスタルポルト」と一体化しているという面白い組み合わせでした。まずは鳥羽行きの切符を道の駅の中にある購入。750cc超なので片道4,000円、55分の行程なのでちょうどいい休憩になりそうです。


フェリー乗り場と一体化している道の駅。まずは切符を購入。
(画像に触れると表示が変化します)

 まだ次便の出港までには1時間ほどあったので、ここで昼食を済ませておくことにしました。道の駅の中にあった食堂で土地ならではのものを食べようと「みさき丼」を注文。しらすが全面に乗っていて、ねぎとの組み合わせがなかなか美味しそう…に見えたのですが、実際にはお米が固くてちょっとイマイチでした。
 出港15分前から乗船開始。船に乗るときはいつもワクワクします。


しらす満載のみなと丼。私的にはちょっとチョイス・ミス?


いよいよ乗り込みます。三重県の鳥羽港まで55分。
(画像に触れると表示が変化します)

 出港してからデッキに上がってみました。この伊勢湾フェリーは湾口を結ぶ路線のためか、船が左右に結構揺れていました。ただし意外なほど島の近くを通るので、景色を見ているだけでも結構飽きません。まずは出発した伊良湖の様子、突き出た半島の先端形状がはっきりと見えます。そういえば、恋路が浜に行き損ねたな…。


伊良湖港と伊良湖岬。先端だけは険しい地形です。
(画像に触れると拡大します)


進行方向左舷より島が近づいてきました。神島です。階段状に家が立っています。
(画像に触れると拡大します)


これから走りに行くパールロード方面。楽しそう。


鳥羽市街も見えてきました。こないだ行った尾道を連想させます。


鳥羽港に着岸です。いよいよツーリングの本格スタート。
(画像に触れると表示が変化します)

 下船後、まずは鳥羽市から南下しパールロードを目指しました。以前は有料道路だったようなのですが現在は無料開放されていて、比較的高いところから志摩の入り組んだ湾を眺めることができました。タイトコーナー続きでしたが道もよく整備されていてとても走りやすい。あちこちに展望台も設置されているので、ちょこちょこ停まりながら進んでいきました。天気も回復して雄大な景色を楽しめました。


幸い天気はまずまず回復。海の青と山の緑の対比がいい。
(画像に触れると表示が変化します)

 パールロードの中間点には鳥羽展望台があります。ここでは標高の高いところから太平洋を望むことができます。思っていたよりもスケールが大きかった。高いところから見る海はとても雄大に見えます。


北側は島嶼群や、行き交う多数の船が見えました。


南側は雄大に広がる太平洋。高いところから見る海はいいですねえ。

 パールロードをそのまま南に進んでいくと、だんだん地形が平たくなっていきますが、一方で湾の入り組みが激しくなってきました。志摩スペイン村の直前の終点付近では的矢湾大橋が出現し、緑と青の中に赤い橋が映えていました。ただし工事中だったのでせっかくの写真映りのいい素材が台なし。ちょっと残念。


遠くに見える地形は平べったくなってきました。緑がとても美しい。
(画像に触れると表示が変化します)


的矢湾大橋、残念ながら工事中で写真映りがイマイチ。
(画像に触れると表示が変化します)

 ここからさらに南に行っても面白いのですが、今日の宿は三重県南部の熊野市で予約しているので、あまり鳥羽近辺でゆっくりもしていられません。そこでr16で内陸部に向かい、R167で鳥羽市に向かって戻っていきました。国道はさすがに快適で、思っていたよりも短い時間で鳥羽まで戻れました。鳥羽市街地で2度目の給油を行ない、市の北部から次の絶景の道、伊勢志摩スカイライン(有料)に入りました。
 伊勢志摩スカイラインは鳥羽市の裏手の山を越えていく道でした。有料道路だけあって路面は非常に滑らかで、きつい勾配でしかもタイトコーナー続きというバイクにとっては嬉しい道でした。最も標高が高い朝熊ヶ岳には展望台があって、そこからは北に広がる伊勢・松阪を一望できました。


展望台の様子。平日だけあってがら空き。


北側の平野と伊勢湾を望む。ちょっと霞んでいるのが残念。
(画像に触れると拡大します)


こちらは東側、鳥羽の市街地と入り組んだ湾の形状がわかります。

 そうこうしているうちに15:00近くなってしまいました。熊野までは相当距離があるので、そろそろ向かわないとチェックインが遅くなってしまいます。伊勢志摩スカイラインの西側を駆け降り、伊勢ICから伊勢道に乗って西に向かいました。勢和多気JCTからは気勢道で南に向かいます。この道は対面通行でまだ建設中のため、途中でR42に降りることになります。そろそろ首が痛くなってきたので、奥伊勢PAで休憩を取りました。ものすごい山奥にあるパーキングエリアです。


高速を出る前に、ちょっとゆっくり。冷えたお茶が美味しかった。

 パーキングエリアを出て約10km少々で現在の終点である気勢大内山ICに到達しました。ここからはR42の下道でひたすら南下することになります。R42というと海沿いの印象が強いのですが、このあたりはどちらかというと山の中を通るため、海を望める区間はそれほど多くありません。峠越えが多いのが特徴で、遅い車に前をふさがれるとずるずる引きずられてしまうのが難です。事実、ひたすら「耐え」の走行になりました。状況を変えるべく「道の駅 海山」で遅い集団をやり過ごすことに。


道の駅 海山。な~んにもないですね。陽も傾いてきたので先を急ぎましょう。
(画像に触れると表示が変化します)

 尾鷲の手前の馬越峠では遅い大型車にひっかかりましたが、市街地で上手くかわせることができたのでそこからは快調に走れました。ところが熊野市に向けて最後の山越えで再び遅い集団に追いついてしまい、かなりゆっくりのペースで降りていくことに。遅いペースだとラジエターに風が当たらないので水温が上がり、熱がフレームに逃げて熱くなるので困ります。
 18:00直前に熊野市に到着、3回目の給油を行ってから宿にチェックインしました。本日の走行は559.4km(うち一般道329.4km)でした。夕食はシンプルながらもボリュームたっぷり。ビールで一日の疲れを取りました。

 2日目は8:15に出発しました。この日の予定は海岸沿いを反時計回りに進み潮岬から北上、白浜からは山に分け入り高野山を経由して登り口の川沿いにある宿に入るまで、行程は約280kmの予定です。


落ち着いたいい雰囲気の街でした。今回泊まった宿は熊野の「みはらし亭」さん。
(画像に触れると表示が変化します)


これから向かう新宮方面。天気も良く絶好のツーリング日和。
(画像に触れると拡大します)

 まずは海岸に沿ってひたすら南に下ります。周囲の車もまずまずのペースだったので、比較的楽に走れました。ただこの新宮までの区間は路面舗装が荒いせいで、ゴツゴツとした振動がハンドルやシートから伝わり乗り心地が悪くて大変でした。最初はタイヤが何か踏んだのかと思ったほどです。
 出発から1時間かからずに新宮市に到着。ここを流れる熊野川が和歌山との県境で、鉄道はここがJR東海と西日本の境界になります。新宮を過ぎたところにあった「道の駅 なち」でこの日最初の休憩を取りましたが、この道の駅は紀勢本線の本物の駅(那智駅)と同居していました。こういうのは珍しいかも。


熊野川にかかる鉄橋上にて。ここから和歌山県、18年ぶりです。


道の駅が同居している那智駅は瓦ぶきの駅舎、デザインが面白い。
(画像に触れると拡大します)

 勝浦からは海を間近に見つつさらに南下しますが、あちこちで白波で立つのを見ることができるようになります。入り組んだ海岸を走るので中速コーナーが続き、前走車がいなければ自由なペースでテンポよく走れてとても面白い。南からの風がとてもさわやかで気持ちよかった。
 やがて前方に大きな島影が見えてきました。これが潮岬の東側にある紀伊大島です。ここには橋が架かっているはずなので行けるはずです。


紀伊大島が見えてきました。後で多分行くことになるはず。

 串本に近づいたところで、岩が海から突き出ている地形がありました。これが橋杭岩で、850mほどの間隔で岩が並んでいるそうです。この間購入したツーリングマップルの2011年度版の表紙はここでしたが、ちょっと写真と雰囲気が違います。どうやら引き潮の時に来てしまったようで、岩場まで地続きになっていました。ちょっと見栄えが良くないのが残念でした。また、広角のデジカメを使っても全景が入らないほどの規模です。


面白い地形です。どうやったらこんなのができるのでしょう?
(画像に触れると表示が変化します)


広角デジカメを最大限使っても全体が入りません。

 串本の市街地からR42から別れて南に進みました。そこで前方に現れたのがくしもと大橋。瀬戸をまたぐアーチ橋とそれに向けて高度を上げるループ橋がセットになっていて、面白い道です。ところがここも保守作業で片側通行止めが敷かれていました。どうも今回はどこに行ってもついていないですね…。くしもと大橋の紀伊大島側には展望台があって、そこからは美しい橋や串本市街地を眺めることができました。


橋の全景。走っても楽しそうです。
(画像に触れると拡大します)


アーチ橋の下を漁船が行き来しています。左手の向こうには潮岬があるはず。


串本の市街地。左右を海に挟まれた街でした。

 くしもと大橋を再び戻り、潮岬に向かって進みます。半島のようになった部分を回り込み、少し高度を上げると一面に芝生が現れ、その先には海が広がっていました。側には大きな展望台がありましたが、灯台を見たかったのでパス。最果て感がちょっとだけ感じられました。


一面の鮮やかな芝生が広がる。タワーは昭和の雰囲気がします。
(画像に触れると表示が変化します)

 その少し先に潮岬灯台がありました。やってきました本州最南端。真っ白なその姿は海の青色とのコントラストが見事で、とても美しい。海から吹く潮風がとても心地よく、時間を忘れてのんびりと水平線を眺めました。南には何もない海が広がっているので、地球の丸さを実感できました。


潮岬灯台、思っていたよりも背が低かったけど、純白の建造物は荘厳な雰囲気。
(画像に触れると拡大します)


何もない本当の水平線、地球は丸かった(笑)。

 潮岬から串本市街地に戻り、再びR42で今度は和歌山方面に向けて北上を開始しました。ここから白浜までは海岸線に近いところをずっと走ってくので、眺めがいいのが特徴です。車の流れも速くて走りもストレスなし。地図では平坦な道をイメージしていたのですが、実際には適度なアップダウンがあって、速度を一定に保とうとするだけでもアクセルコントロールが発生するので単調な走りにはなりません。順調に距離を消化し、約1時間で次の休憩地「道の駅 志原海岸」に到着しました。予定ではここで昼食にするつもりでしたが、規模の小さい道の駅だったので休憩にとどめ、すぐに出発しました。
 志原海岸を出発後、約40分で白浜付近に到達。南紀白浜空港の近くでは西側の海を望めました。また、海水浴客で混雑する白浜の市街地を抜けて少し進むと、入り江のなかに面白い風景が色々と出てきました。


白浜空港の近くから紀伊水道を望む。この向こうは四国ですが見えないですね。
(画像に触れると表示が変化します)


面白い地形があちこちにあります。市街地はリゾート地の雰囲気満点。
(画像に触れると表示が変化します)

 そろそろ寄り道を切り上げないと、またもチェックインが遅くなってしまいます。R42に合流する前に4回目の給油を行ってから出発しました。今回はr29を使って高野龍神スカイラインを目指すつもりでした。予定通りr29に入り少し進むと、「16km先、虎ヶ峰峠全面通行止め」の表示が出てきました。しまった、道路交通情報のチェックが漏れていた…と後悔しましたが、あまり大きくルートを組み替えるわけにもいかないため、地図で代替ルートを検討しました。すると、r30を使えば高野山方面に向かえるR424に出られることがわかり、その手で行くことに。まずは休憩ポイントに設定していたr29にある「道の駅 紀伊備長炭記念公園」を目指しました。


道の駅 紀伊備長炭記念公園にて。ここから山道なのでゆっくり休憩。

 休憩後、少し戻ってr30に入りました。県道でナンバーも若いのでそれなりの道かと思いきや、実は最悪のルートでした。特に峠越えはコンクリート舗装の0.8車線で、断崖絶壁でガードレールなし。対向車が来たら一巻の終わりでしたが、ぎりぎりのところで運は尽きていなかったのか何とか通り抜けられました。冗談抜きで、あの区間でコケていたら遭難モノ。今回の教訓、和歌山県の県道指定のセンスは信じてはいけない。
 なんとか迂回路になるR424に出てきましたが、こちらは打って変わって快走路…だったのですが、これも途中まででした。一部には狭い区間があり、さらには工事で迂回させられたのがまたとんでもない道で、もう正直なところ勘弁してくれ状態です。二度と紀伊半島の細道には入るまいと心に誓った瞬間でした。
 R425に合流すると、本来走るはずだったr29が合流してきました。根気強く走り続けて約30kmの遠回りをしたものの、何とか元のルートに復帰できました。


何もないところですが、走りっぱなしだったのでとにかく休憩。


とても水が澄んでいます。見ているだけ、聞いているだけでも涼しくなります。
(画像に触れると表示が変化します)

 しばらく走ると、高野龍神スカイラインに入ります。中間点の護摩壇山に向かって、かなりの勾配で駆け上がっていきます。かつては有料道路だっただけに路面状態もよく、安心してコーナリングすることができました。ただし数回片側通行を行っていて、1分以上止められました。坂道で止まるのはつま先立ちが辛いので避けたところなんですが、しょうがないですね。


こういうのは無用な立ちゴケのリスクが増えるので嫌いです。

 やがて標高1,300m余りの護摩壇山に到着しました。2週間前に草津でエンストしていたので、高所でのエンジンの調子を心配していたのですが、今回はトラブルなしで一安心。さて護摩壇山からの展望なんですが、実は何も見えませんでした。ここには有料の展望タワーもあるのですが、現在は閉鎖されていて登れず。結局「山深い」ということだけが確認できたというところです。


護摩壇山からの眺め。確かに山深い。
(画像に触れると表示が変化します)


ごまさんタワー、閉鎖されていて登れず。

 高野龍神スカイラインは全長40kmを超えるため、ワインディングを嫌になるほど(?)楽しめます。特に今回は平日なので、特に前を遮られることもなく自分のペースで走れました。と言っても私はスピードはあまり出さず、コーナーだけをいかにブレーキを使わずに抜けるかという走りをするので、単独で走れるのが非常に楽しい。
 スカイラインの終点は高野山です。さすがに宗教の街、至る所に荘厳な建造物にあふれています。ここに来たのは実は21年ぶりです。


あまり時間もなかったので、ランドマークを探すには至らず。

 高野山からはR480で山を駆け降りました。道は狭いですがタイトなコーナーが続いてなかなか面白かった。幸いなことに大型バスはいなかったので、ずるずると引っ張られる事態は避けられました。これが週末ならこうは行かなかったでしょうね。R480で山を下りてからは海南方面に向かうR370で宿を目指しました。このR370はセンターラインがあったりなかったりの典型的な田舎道。こういうところはのんびり走るのがいいです。


宿まであと10km少々。典型的な交通量の少ない田舎道。でも油断大敵。

 結局、予定よりも少し早く宿に到着しました。予定より30km以上多く走って同じ時間ですから、ちょっと頑張りましたかね。この日の宿は「美里の湯 かじか荘」、川遊びが売りの公共の宿だそうです。目前には川が流れていてせせらぎが聞こえていい雰囲気。部屋は残念ながら山側だったので展望はなかったですが、食事もまずまずで鮎の塩焼きが食べられて最高でした。冷たい生ビールが美味しかった。


公共の宿なので、サービスはそれなり。でもその方が気を使わなくていいので楽かも。


目の前には貴志川の流れが。せせらぎが心地いい。


食事もまずまず豪華。久しぶりに鮎が食べられたのがよかった。骨まで頂きました。

 本日の走行、一般道ばかりで328.9km。明日はほとんど高速走行になるはずなので、ワインディング走行は事実上ここまでです。

 最終日は帰るだけです。じっくり朝の露天風呂に浸かって、しっかりと朝御飯を食べての出発です。気掛かりなのは天気で、予報では午後には静岡や東京で雨が降るとのこと。一応雨装備をすぐ引き出せるように配置に工夫して荷物をバイクに載せ、スタートしました。


建物や設備はとてもきれいで雰囲気よし。当たりでした。

 まずはR370で海沿いの海南市を目指しました。最初は川に沿った道幅の狭いワインディング、まだ身体が慣れていないせいか、うまくラインが取れませんでした。やっぱり疲れが取れてないのかな? 平野部に近づくと今度は街中の道幅がとても狭く、なかなか大きな通りに出られません。結局高速の入口まで40分程度かかってしまいましたが、海南東ICから阪和道に乗り北上を開始しました。
 前日はチェックイン前にガソリンを入れていなかったので、和歌山市を過ぎてすぐのところにある紀ノ川SAで給油休憩しました。このSAは眺めが良く、和歌山市が望めました。夜来るときれいに見えるかも。


紀ノ川SAで給油休憩、天気もよくていい気分。


展望エリアからは和歌山市が見渡せます。夜景がきれいかも。

 出発後にすぐに雄ノ山峠を越えて、大阪府に入りました。実は今回の旅では初めて新名神を走ってみるつもりだったのですが、広域情報でそこにアクセスするための京滋バイパスが工事渋滞しているとのこと。吹田まで北上して名神に乗ることも考えましたが、ここであまり時間を使ってしまうと東名高速で雨に遭う可能性が高くなってしまいます。そこで苦渋の決断でしたが松原JCTから西名阪に入り、名阪国道・東名阪を使って最短ルートで帰ることにしました。
 幹線である西名阪および名阪国道はとても車が多く、緊張を長時間にわたって強いられました。ここは制限速度60km/hなのですが、大型車が多い上に実際の流れはとても速くてスピードコントロールが難しい。さすがに気疲れしたので五月橋SAで一休みしました。


五月橋SAで一休み。ここも昭和の香りがする場所です。
(画像に触れると表示が変化します)

 亀山からは東名阪道で、今度は北上していきます。すぐに新名神が合流してくるので、このあたりはまた車が増えました。四日市JCTからは東京方面への最短ルートになる伊勢湾岸道に入り、名古屋市街を通らずに豊田を目指して走り続けました。この区間は大きな橋で港をまたいでいくため、風が心配でしたが思っていたよりも影響が少なく、順調に名港トリトンを通過できました。が、ここでも工事車線規制をやっていました。今回の旅はこんなのばっかし…。
 東名高速に合流する前の刈谷PAで給油ストップしました。燃料計を見る限り浜名湖までぎりぎり引っ張れる可能性もありましたが、安全を期して給油しました。


給油ストップした刈谷PA。あと一回給油が必要かな。

 豊田JCTからは東名高速に乗り換え、東へと転じました。愛知県の区間はずっと車線拡幅工事をやっていて走りにくかったのですが、それでもまずまずのペースで走り続けられました。浜名湖を通過し往路で降りた浜松ICを通過。これでちょうど一周してきたことになります。次の休憩は往路でも止まった牧ノ原SA。今日は東の空が明るく、雨の気配は見られませんでした。このまま最後までもってくれるといいのですが…。


往路も止まった牧ノ原SA。今回は雨の気配なし。

 牧ノ原からもただひたすらステディに走行しました。途中、清水から沼津にかけてパラパラと天気雨のような状態でしたが、路面が濡れるような状態ではなく、ペースを乱されることもなく駆け抜けました。この旅の最後の給油は足柄SAにて。この分なら夕食前の時間には自宅に戻れそうです。


足柄SAで最後の給油。夕食前の時間に戻れそうです。

 あとは自宅まで走り抜けるだけです。特に前方を遮られることもなく東京ICを通過し、そのまま首都高3号渋谷線に入りました。大橋JCTからはC2中央環状線に入りましたが、約10km先の王子北IC付近で事故渋滞が発生し、山手トンネルまで延びてきているとのこと。迷いましたがそのままトンネルに入りました。幸いトンネル内の渋滞最後尾から地上まではそれほど時間がかからず抜けられたので、熱中症は避けられました。夏はあまりこの道を使わない方が身のためかもしれません。
 板橋からは5号池袋線に入り、浦和南ICで一般道に降りて自宅まで戻りました。到着は17:00で、結局約9時間弱の行程でした。


自宅に無事に到着。あまり暑くなかったのが救いでした。

 3日間の走行は1,514.7km(うち一般道754.8km)。消費したガソリンは63.5Lで、平均燃費はなんと23.9km/L。なんかえらく値が良すぎですね。何度も計算したのですが間違ってはいないみたい。なんでこんなに燃費がいいんだろう? いつものようにしか走っていないはずなので、逆に気になります。


全走行距離1,514.7km。思っていたよりも延びました。

 今回の旅は駆け足でしたが、有名どころはある程度押さえられたようで、印象の深い場所もありました。ただ、東北に比べると交通量の多い東名を使う必要がある分、アクセスで疲れてしまいます。関東から行く場合はもう少し余裕を持った行程にしたいところではあります。
 これでまたツーリング未踏の地域が一つ減らせたので、良しとしましょう。


海・山・川・都市...全部入りのツーリングでした。

2011.07.14

灼熱の上信越ツーリング

 気がつけば2ヶ月もバイクで出掛けていない...ここのところ、すっかり怠け癖がついてしまっています。暑さが半端じゃなかったり、出掛ける手続きが面倒になったりといった背景はあるものの、やっぱり「攻める心」は忘れちゃいけません。ということで暑い中ですがわざわざ行ってきました。久しぶりの上州・信州・上越方面ツーリングです。
 日の長い時期を活かして、5:00に自宅を出発しました。


この時期は活動時間が長いのが嬉しい。新バッグを使って、いざ出発。

 関越道所沢ICから高速に入線して北へと向かいました。早朝ということもあるのですが、まず驚いたのが高速が空いていること。自分の休みが変則的になったのと、高速千円がなくなった2つが影響していますが、車の密度が異様に少ない。このためいいペースで走っていても追い越し車線に入る頻度が激減しました。これはありがたい。
 藤岡JCTからは上信越道で西に進路をとりました。碓氷バイパスを走りたいので、この日は甘楽PAでちょっと早めの休憩です。PAでも一般車が少なく、とても静か。


甘楽PAにて最初の休憩。もうすぐ一般道走行開始。

 甘楽PAから高速を降りる松井田妙義ICまでは20kmちょっとしかないので、すぐに到達します。松井田妙義ICを降りてR18に入りましたが、こちらもガラ空きでした。まぁ、時間が時間(←まるで朝練です)なので当然ですが。
 碓氷バイパスでは無理はせず、速度は一定に保ちつつバンクを深く取ってタイヤを隅まで使うように意識して走行。標高が上がり標高1,000mちょっとの入山峠に差しかかると霧が出ていて、周囲は白く包まれました。それほど深くはありませんでしたが、軽井沢に降りてきても遠くの方は霞んだ状態でした。気温は21℃とちょうどいいぐらい。久しぶりに涼しさを味わったような気がする...。


南軽井沢交差点。靄のかかりと「追突注意」の下の温度表示に注目。
(画像に触れると拡大します)

 霧の中をR18でそのまま西へ。地元の中学生が通学しているのが見えて、ちょっと不思議な気分。これまでは休日に出掛けることが多かったですから。途中からR18の北側を走る浅間サンラインに入りましたが、この道は有名な「トラック街道」。信号も少なく走りやすいものの、ペースはあまり上がらずまったりと走ることが多いので、時間的にはあまり国道を走るのと変わりません。
 小諸市にある「道の駅 雷電くるみの里」にて2回目の休憩をしました。


道の駅 雷電くるみの里に到着。ここから山道だ!
(画像に触れると表示が変化します)

 道の駅を出てすぐ、今度は山に向かって曲がりました。この日の目的の一つはr94で峠越えをすることです。この道は何度か来ているチェリーパークラインの一つ西側にある道で、キャベツで有名な嬬恋村に出ることができます。
 r94は急勾配でタイトターンが続く面白い道でした。ただしコーナーでは砕けた細かい岩が出ているところがあり、思い切ってアクセルを開けられるところは少なく、路面も少し荒れているところがあって今一つ楽しめませんでした。この斜面を登りきったところにあるのが地蔵峠で、周辺は湯の丸高原ですが、夏は特に見るべきところはなさそう。


地蔵峠にて。標高は2,000m近いので、さすがに涼しいです。
(画像に触れると表示が変化します)

 地蔵峠を群馬県側に下ると嬬恋村です。視界には原生林と畑があたり一面に広がっていました。何より空がとても広く感じられました。緑が多いので体感だけでなく見た目にもとても涼しそう。ただ、ダンプがいっぱい走り回っていたので、騒々しいのがマイナスです。


あたり一面の畑、濃い緑色が広がります。ここはキャベツの産地として有名。
(画像に触れると拡大します)

 r94はR144に合流して終わります。さて、計画ではここから長野方面に出ようと思っていましたが、時間がまだかなり早い。そこで計画を変更し、志賀高原を経由して長野に向かうことにしました。R144を東に向かい、長野原からR292に乗り換えて草津へ。そこから志賀草津道路で北上しました。
 時間が早いのでそれほど込んでいなかったのはラッキーでしたが、登っていく途中で2回ほどエンジンが吹けなくなるというトラブルに見舞われました。一旦エンジンを切ってしばらくして始動させると復帰しましたが、原因が今一つわからないので気味が悪い...。


賽の河原、硫黄の臭いがきつい!
(画像に触れると拡大します)


工事片側通行もあったりして、ちょっと興ざめ。


白根山の中央部は雲に覆われていて薄暗い。下が見えたのはここまで。
(画像に触れると表示が変化します)


長野側も視界は今一つのようです。
(画像に触れると拡大します)

 長野県側は深い原生林の中を降りていくため、日差しが当たりにいこともあって涼しく快適でした。ところが平地に降りてくると晴れてきて気温は急上昇。湿気もあって不快指数もうなぎ上りです。たまらず湯田中温泉の近くにある「道の駅 北信州やまのうち」で休憩、お茶で水分補給をしました。


タイヤをはじめ、各部チェック。タイヤは結構端まで使えていました。

 中野からはR403で千曲川の東岸を南下しました。途中の小布施で1回目の給油を行いましたが、260km走行して13Lちょっと入ってしまったので、あまり燃費は伸びていなさそうです。
 途中でR406で西に転じ、長野市街地を抜けました。この道は白馬まで続いているのですが、まだ整備半ばなこともあり"酷道"とまでは言えないまでもなかなかワイルドな道です。市街地から数分走ればこんなところがあるのですから長野市もなかなか奥が深い。


裾花ダム上流の橋から。市街地からちょっと入っただけで、この険しさ。
(画像に触れると表示が変化します)

 R406はやがてひなびた山村に出ます。ここが鬼無里で、かつては村でしたが今は長野市の一部になっています。この集落を少し過ぎたところに旅の駅があり、この蕎麦処が私はお気に入り。今回もちょうど昼前になったので、ここで食事にしました。そばとミニ天丼のセットで、蕎麦はつやつやしくて美味。天麩羅も山菜がサクサクで、食感も楽しめました。


ここの蕎麦が素朴な感じで好きなのです。


見よ! このボリュームとつ瑞々しい蕎麦を。
(画像に触れると拡大します)

 鬼無里からはR406をそのまま進み、白馬を目指しました。鬼無里から先は1.5車線で路面もかなり荒れている道になりますが、白馬に降りる直前の白沢峠からは正面に白馬岳の姿がトンネルを抜けてすぐに真っ正面に捉えられます。雪が残った5月であればかなり感動的な場所ですが、今回はちょっといい時期を外しています。


白沢峠から白馬岳を捉える、知る人ぞ知る絶景スポット。


雲がなくて稜線がはっきり見られる日は最高なんですが...。
(画像に触れると拡大します)

 峠をそのまま降りてくると白馬の市街地に出てきます。峠からは気づかなかったのですが、なんとまだ東斜面の谷には雪庇が残っていました。もう7月の半ばだというのに...さすが、日本の屋根です。
 ここからはR148で北上、日本海を目指すことにしました。


まだ谷間に雪庇が残っていました...さすが、日本の屋根です。
(画像に触れると拡大します)

 R148を姫川に沿って下っていきました。最初は快調に走っていたのですが、新潟県に入ってすぐにある難所で工事交互通行をやっていて、大型トラックを含んで数珠つなぎになってしまいました。このままだとまた隊列走行になってしまうので、交互通行区間が終わったところにあった「道の駅 小谷」で給水休憩を取りました。このあたりは地形もかなり険しいところ、大地溝帯そのものなのです。


道の駅で給水休憩。ここで策を講じて単独走行に持ち込む。

 交互通行を逆手にとって、車が途切れてしばらくたってからスタートして集団から離れる策を実行。これが大当たりで、糸魚川の近くまで前走車は現れず快調なペースで走れました。
 糸魚川では駅前通りがR8とぶつかるところにある海の展望台に行ってみました。ちょっとヘンテコリンな建物で、あまり用途もなさそう。観光用としても中途半端な代物で、その存在には疑問が沸いてきます。さて、今回一番驚いたのは北陸新幹線の高架橋がほぼ姿を見せてきたこと。2年前に来た時はまだ影も形もなかったんですが、いざ工事が動き出すと早いんですね。


これが海の展望台です...無駄遣いのような気も。


南側、今回驚いたのが北陸新幹線の高架が姿を見せていました。


海岸線沿いに上越市方面を見る。こちらはあまり変化なし。

 まだ時間も少し残っていたので、R8で上越方面に向けて走り始めました。この区間は海に非常に近いところを走っていくシーサイド・ライン。ところが遅い車に引っ掛かり、なかなか風を切って走れないもどかしさを感じる羽目になりました。ゆっくり走るとラジエターへの風量が減ってしまうので、エンジン水温が上がってしまい放熱しきれない熱がフレームに伝わるので、膝が非常に熱くなってきます。たまらずたまたま近くの「道の駅 うみてらす名立」に退避しました。熱いよ〜。


あまりの熱さに緊急避難。熱いよ〜。

 意外にここまで来るのに時間を費やし、さらに予定外ストップの影響もあって予定が狂ったので、ここで終了判断をしました。ちょうどすぐそばに北陸道名立谷浜ICがあったので、そこから高速に乗って帰途につくことにしました。このあたりの高速道は海岸沿いの高い場所を通っているので、ICへ行くには坂を駆け上がらねばなりません。そこから見えた海は、すばらしくきれいに見えました。


振り返ると海の輝きが目に入りました。前方にはこれぞマリンブルーという色。
(画像に触れると表示が変化します)

 北陸道の乗ると、すぐに上越JCTに差しかかります。ここから上信越道に入って、長野・軽井沢経由で帰るのが最も距離が短いルートです。ところがこちらのルートは大人口を抱える市街地近くを通る上、一部対面通行区間があったりするので走りにくいコースになります。そこで、少し遠回りですが北陸道で長岡まで行き、そこから関越道で南下するルートを選びました。高速では疲れを軽減するため、いつもより低めの速度で巡航。この方がフレームの温度も上がりにくいので、少し楽です。
 米山SAでは展望台があるので、ここでも休憩しました。海沿いの走行はここまで。このSAには展望台があるので、そこにも行ってみました。マリンブルーの日本海が美しい。


米山SAにて。海沿いの走行はここまでです。


佐渡がうっすら見えている...ような。西は眩しい。
(画像に触れると表示が変化します)

 米山SAから少し走ると長岡JCTに到達、ここから関越道に乗り換えて南下しました。このあたりで前回の給油から250km近くになるので、越後川口SAにて給油ストップしました。一方、ここにも展望台があり、大きく蛇行する信濃川の雄大な景色を楽しむことが出来ます。
 出発直前に気づいたのですが、せっかくパノラマ撮影できるカメラがあるんだから撮ればよかった...! 失敗しました。残念、また次の機会に。


燃料補給のために立ち寄った越後川口SA。ここにも展望台があります。


大きく蛇行する信濃川が見られるところです。
(画像に触れると表示が変化します)

 越後川口から次の大規模SAである赤城高原までは107kmあります。この区間は交通量も少ないので、比較的楽に走行できる区間です。比較的ゆっくりめのスピードで南下を続けました。
 ラッキーだったのが関越トンネルを抜けたところで夕立直後の状態に遭遇したことです。路面が完全に濡れていることもあり温度が非常に下がっていて、水温計表示も一気に下がるほど。ジャケットを通る風もとても涼しく、一気にクールダウンしました。雨は嫌なことが多いのですが、こういう時はありがたい。


赤城高原SAにて。夕立後の状態のおかげでクールダウンできました。

 赤城高原SAを出たのが17:30過ぎ。まっすぐ帰ればぎりぎり明るい時間ですが、帰ったところで食事が用意されているわけでもないので、途中のPAで夕食を摂って帰ることにしました。ターゲットは最近改装された嵐山PAです。ここのところ首都圏近郊のSAは改装が進んでいて、メニューもその土地の特徴のあるものを揃えているので、実は結構楽しめるのです。
 嵐山PAではお勧めの「トリプルメンチ定食」を食しました。なかなかのボリュームで、完食はしたもののもうお腹いっぱいです。ちょっと選択ミスしました...。


嵐山PAにて。ここではお勧めの「トリプルメンチ定食」を食しました。
(画像に触れると表示が変化します)

 嵐山から後もまったりと走り、所沢ICまで戻ってきました。東松山ICから先は街灯があるので、それほど暗くないので夜間でもそれほど気を使った走りをしなくても済みます。
 結局自宅に到着したのは19:30ごろ。ポリシーに反してすっかり日が暮れてしまいました。14時間半の時間もロングなツーリングになりました。暑さもあって非常にハードでした。やっぱり3年前と比べても体力落ちているのを実感しました。


14時間半のロング・ツーリング終了。お疲れさまCBR。

 この日の走行距離、733.1km(うち一般道310km)。消費ガソリンは36.2Lで平均燃費は20.2km/Lでした。渋滞にはまったわけでもなく、どちらかというとまったり走ってこの数字。ちょっと最近悪化傾向なのがちょっと気にかかります。

2011.06.30

天然クーラー、只見線と煮込みソースカツ丼

 しばらくの間、休日が変わります。業界全体での休日シフトです。で、この日が最初の平日の休日(ん?)になりました。家にいてもクーラーはかけられないし暑いだけなので、涼みに出掛けることに。ここのところ天気が悪かったこともありますが、すっかりものぐさになってしまっいたので、本当に久しぶりのお出掛けです。振り返ってみると1ヶ月以上遠出をしてなかったな...。
 さて、肝心の行き先は列車に乗りながらの森林浴を楽しめる只見線にしました。まずは恒例の切符を購入。


大回り切符。ネットでは買えないのでみどりの窓口で美人のお姉さんから購入。

 上越新幹線「とき319号 新潟行き」大宮 11:38 → 浦佐 12:43

 いつもの列車を使って新潟県の小出駅に向かいます。まぁ、全線通しで運転される列車は1日3本しかないので、実際のところ選択の余地はほとんどありません(笑)。新幹線は平日なので自由席でも座席取りには苦労せずに済みました。平日休みのいいところはこういうところです。


クラシック(?)な車両で新潟県に向かいます。
(画像に触れると表示が変化します)

 約1時間で乗換駅である浦佐に到着しました。ホームに降りて思ったのが「風がさわやか...」。天気はあまりよくなかったのもありますが、過ごしやすい気温でした。これならクーラーがなくても快適です。


上越線に乗り換えて只見線始発の小出駅へ。

  上越線「普通 長岡行き」浦佐 12:53 → 小出 13:01

 普通電車に乗り換えて只見線の乗換駅である小出駅へ向かいました。たった2駅なのですぐに到着します。跨線橋を越えたところにある只見線のホームには既にキハ40の2両編成が出発を待っていました。
 今回初めて当たったのですが、後方の車両がロングシート車でした。長時間乗るのですからやっぱりクロスシートの方がいいということで、引き返して前方の車両に席を確保しました。


今日4時間乗るのはこの車両。この塗装は好きです。

 只見線「普通 会津若松行き」小出 13:17 → 七日町 17:15

 空いているのかと思いきや、平日ということもあって学生がずいぶん乗り込んできました。ただ、ほとんどが新潟県内からの通学のようで、県境前の大白川駅までに学生の姿はなくなりました。列車が動き始めると窓からは心地よい風が飛び込んできてとても快適。直前まで雨が降っていたようで、風は湿ってはいたもののひんやりとしていました。
 大白川駅ではすぐ近くに破間川が流れていて、せせらぎの音がとても涼しげでした。


破間川がとても涼しげです。あ〜来てよかった。
(画像に触れると表示が変化します)

 大白川駅を出ると、列車は人里のない地域をぐんぐん登っていきます。さすがに重く非力なキハ40にはこの勾配は辛そう。音から察するにエンジンはかなり頑張っているようですが、全然スピードが上がりません(笑)。
 並走する国道252号線、雪割り街道には車の姿なし。あぁやっぱりバイクで走りたい。


いつものことですが、国道に車の姿はありません。

 さらに進むと末沢川の渓谷はさらに深くなります。列車の速度が遅いので、じっくりと眺められるのが嬉しいところです。上流になってくると川幅が狭くなって水の流れが激しくなり、水面からは白い霧のようなものが湧き上がってきました。このあたりは日本有数の豪雪地帯、山に溶け込んだ雪が湧き出てくるので、きっと水温もかなり低いのが影響しているのでしょう。
 県境付近の原生林では緑がとても鮮やかで和みました。マイナスイオンたっぷり。


水面から白い霧のようなものが出ていました。かなり水温は低そうです。
(画像に触れると表示が変化します)


すばらしく鮮やかな緑色。紅葉もいいですが、この季節もなかなか。

 列車はやがて長いトンネルに入ります。このトンネルは六十里越トンネルといい、全長は6,359mで在来線では日本有数の長さを誇ります。この大白川から只見までの県境区間が只見線の中で最後に開通した部分で、今年は全通40周年にあたるそうです。このトンネル、長いだけに窓を開けていると夏でも寒いほど。この中も相当勾配があるようで、エンジンは轟音をたてていました。ほとんど全開で運転されているのでしょう。


六十里越トンネル内にて。通過には10分前後かかります。

 トンネルの中でエンジン音が急に小さくなると、今度は列車は軽やかに坂を駆け降りていきます。意外なことにかなりのスピードが出ていました。ようやくトンネルを出ると田子倉湖が目前に現れました。ここには浅草岳への登山口があるので、駅が設置されています(冬季は閉鎖させる臨時駅)。このため列車のスピードが落ちるので、比較的じっくりと湖を眺められますが、田子倉湖が見えるのはここだけです。


田子倉湖です。一日ぼーっとしていたいなぁ。


沢を回り込んで続く国道252号線、岩が結構露出しています。

 田子倉駅を出てさらに山を下っていくと只見町です。ここも一回泊まってみたいところなんですが、なかなか機会がありません。只見駅には以前ここが終着駅だった名残で、転車台が残っています。ところが実はこの設備は現役で、SLが走る際にはこれを使って転回させるそうです。駅舎からは意外に離れたところにありました。


手前に見えているのは転車台、SLには必須です。


只見駅、いつもは駅舎側から見てますが、今日は逆アングルから。

 只見を出るとすぐに叶津の高架橋にさしかかります。ここは只見線でも眺めのいいところで、通過速度が30km/hのためにじっくりと景色を楽しめます。只見線はこの橋で叶津川の流れをまたぎ、国道を越えて只見川沿いに戻っていきます。ここは谷間が広いので、視界がよく解放感が味わえました。


叶津の橋にかかります。半径が小さいので車窓から全体が見られました。
(画像に触れると表示が変化します)


ここは比較的谷間が広いので、視界がいいのです。

 ここから先は只見川に沿って下っていきます。国道は比較的川のそばを走っていきますが、只見線は所々をトンネルでショートカットしていくので、ずっと川を眺めるというわけにはいきませんが、高いところから川を見下ろすところが多いので景色はこちらの方が楽しめます。


只見川に沿って下っていきます。左のコンクリは国道のスノーシェッドです。

 今回、もう一つ狙っていたのが只見川の川霧を見ること。雨の時に出やすいということだったのでちょっと期待していたのですが、今回は所々で少しだけ見られただけで大規模なものは出ていませんでした。この日の天気はどうやら少しよすぎたようですね。なかなか条件の合う日を狙って訪れるのは難しいだけに、こればかりは運次第です。


この日はこれだけ。ちょっと天気が良すぎたのかな...?

 ここから先は小ダムが多いので。只見川の流れはとてもゆるやかになります。
 さて、只見川には8本の橋梁がかかっているので、どちら側の席に乗車しても川面の景色を楽しめます。それぞれの橋の上からは豊かな水の流れを眺めることができて、川面を渡る風を感じることができるのが嬉しい。この区間では時の流れがとてもゆっくりしているような錯覚を覚えました。


只見川第八橋梁と寄岩橋のツーショット。


こちらは滝ダムの上流部。国道は川に沿いますが、只見線はショートカットします。


只見川第六橋梁より下流側をみる。トンネルを出た瞬間、空に浮かんでいるようです。

 小出駅を出発してから約2時間で、中間地点の会津川口駅に到着します。ここにも転車台がありました。この昼間の列車はここで交換を行います。停車時間は10分。下り線の列車は数分後に到着し、数分間の停車の後に先に小出に向かって発車して行きました。


中間地点の会津川口駅。ここまでの区間列車もあります。

 会津川口を出ても景色はあまり変わりませんが、川を渡る機会が増えるのでシャッターチャンスを逃さないようにしなければなりません。ちょっと残念なのは雨が多かったせいか川の水が濁り気味であること。梅雨時なのでしようがありませんが、もう少し緑色が濃いともっと涼しげに見えるはずです。


只見川第四橋梁からの景色。対岸は国道252号です。


このあたりは国道の快走区間。バイクで走りたい〜!
(画像に触れると表示が変化します)


只見川第二橋梁より。流れがゆったりとしてきました。


只見川第一橋梁より。只見川を渡るのはこれで最後です。

 小出を出発してから3時間、列車は坂を下って会津盆地に降りてきます。ずっと山の中を走り続けていたので、いきなり視界が大きく広がるとはっとさせられます。会津盆地は一面鮮やかな緑色に覆われていました。空もとても広いです。ただし、会津磐梯山は山頂部が雲に覆われて見られませんでした。


ようやく平地に出てきました。雰囲気一変です。

 小出から約4時間が経過し間もなく終着の会津若松駅ですが、今回はその一つ前の七日町(なぬかまち)駅で途中下車することにしていました。実はこちらの駅の方が会津若松市の中心街には近いのです。無人駅でしたが、駅舎はハイカラな出で立ちでした。中にはカフェも併設されていて、なかなか雰囲気もよさそう。ただ、閉店時間が早いので今回は利用はできないかな...。


七日町駅で途中下車、ハイカラなデザインです。

 七日町駅から市役所方面に歩いていくと、古い建物がいくつも目に入りました。この通りには景観保存で指定を受けている建物が多いようです。こういう建物を大事に残している街は雰囲気がよくて私は好きです。東北はこういう街がとても多いので、非日常感覚を手軽に楽しめるのがいいと思います。



わずか1kmの間だけでもこれだけ見つけました。

 今回の途中下車の目的は「元祖煮込みソースカツ丼」を食べたかったからです。Webで調べると「なかじま」さんというお店のものが美味しそうだったので訪ねてみました。所在地は七日町駅からは約1.2kmほど、徒歩で20分弱のところ。そうそう来れないところではあるので、ちょっと奮発して「上煮込みソースカツ丼(ヒレ)」を注文。
 味の方ですが、お肉がサクサクかつジューシー。卵も思ったより控えめで美味しい。ただしタレがやたらと甘めで、まるでハッシュドビーフのように甘かったのがちょっと気になりました。個人的にはもうちょっとピリッとさせた方が好みです。


「煮込み」ソースカツ丼はここだけだそうです。


上煮込みソースカツ丼(ヒレ)1,350円。ちょっと甘さがきついか?
(画像に触れると表示が変化します)

 只見線「普通 会津若松行き」七日町 18:34 → 会津若松 18:38

 夕食後にそのまま七日町駅まで戻ると、数分で列車がやってきました。実はこの駅には会津鉄道も乗り入れてきているので、この区間の列車の本数は意外に多いのです(実はJRの列車より乗り入れ先の列車の方が多い)。この下の写真に写っている会津鉄道の車両で会津若松駅まで移動しました。


会津若松駅に到着。ここから電車で郡山に出ます。

 磐越西線「快速 郡山行き」会津若松 19:05 → 郡山 20:12

 会津若松駅からは快速電車の郡山行きに乗り込みました。夏至を過ぎてすぐなので日がとても長く、途中までは景色も少しは楽しめました。気動車から電車に乗り換えると、その加速感と音・振動の少なさに驚かされます。ただ、旅をしているという感覚は気動車の方がありますね。
 会津若松駅から1時間ちょっとで新幹線との乗り換え駅である郡山駅に到着しました。


新幹線に乗り換える郡山駅に到着。平日の夜なので人もまばらです。

 東北新幹線「やまびこ266号 東京行き」郡山 20:32 → 大宮 21:34

 10両編成のやまびこ号に乗り、大宮へ。自由席が6両あったので余裕で座れました。やっぱり新幹線は乗り心地がいいですね。全然揺れないし、音も静かだし。だからゆえにどっと疲れも出てくるのですが(笑)。


E2系新幹線車両。1時間で大宮まで連れ帰ってくれます。

 定刻通り大宮に到着、これで大回りの旅は終わりです。大宮でホームに出ると「もわん」とした熱い空気に包まれました。郡山まではあんなに涼しかったのに...やっぱり都会は暑い。


大回り一周の旅終了。でもこの暑さは何だ?

 狙い通り、涼しさと緑の癒しを受けてちょっとリフレッシュできました。

2011.05.14

六十里越の向こうへ

 今週末はいい天気になる予報が早くから出ていたので、数日前から行き先を物色していました。GWも明けたので冬の閉鎖道路の再開通もかなり進んできているはず。そこで日本道路交通情報センターのWebサイトを確認したところ、私のお気に入りの道、R252の新潟・福島県境が13日15:00より通行可能となることがわかりました。今なら雪と新緑の組み合わせが見られるはずです。5:45ごろ自宅を出発し福島県に向け出発しました。


この時期、首都圏では4:00過ぎにはもう充分明るいです。

 関越道・所沢ICから高速に入り、北上を開始しました。GW明けすぐの休日なので空いているかと思いきや、まずまず混雑していました。100〜120km/hほどで1時間ほど巡航し、赤城高原SAで最初の休憩です。このSAはその名の通り標高が高いので、実はかなり肌寒かった。気温は各所にある表示板によれば13℃ほどあるとのことだったのですが、前日に雨が降ったらしく空気が少し湿っていたせいでしょうか。SAの展望台からはこれから向かう谷川岳方面が雪の壁のように聳えていました。


赤城高原SAから見た関越トンネル方面。まだまだ寒そうです。

 赤城高原SAから20kmほど走ると関越トンネルにさしかかります。いつもはそのまま突入するのですが、ちょっと寒かったこともあって直前の谷川岳PAでストップしてみました。こういう寒い時は、実はトンネルは非常にありがたい存在です。トンネルの中は気温がほぼ一定なので、暑すぎず寒すぎずのいい環境なのです。ただし排気ガスが気にならなければ...という条件付きですが(苦笑)。


日本一長い道路トンネルの入口、全長約11kmです。
(画像に触れると拡大します)

 関越トンネルを抜けて新潟県に入ると車も激減し、走りやすくなります。今回は膝や太ももの筋肉痛を避けるため、意識してニーグリップを甘くして巡航しました。それでも膝は曲げっぱなしなので長時間乗り続けるのはやはり辛くはなってきます。
 目指すR252には小出ICが最寄りになります。ICの近くにあるセルフスタンドで給油し、「道の駅 ゆのたに」で2回目の休憩を取りました。この日はちょっと風もあって、空には鯉のぼりがとても気持ち寄さそうに泳いでいました。天気も良くて空気もすっきり。絶好のツーリング日和です。


道の駅 ゆのたにでは鯉のぼりが迎えてくれました。
(画像に触れると表示が変化します)

 小出から福島県境までは約40kmほどあります。最初は町中を抜けていくのですが、途中から山道になりワインディング路になっていきます。まだ除雪から間もないことと、標識や写真を撮るために所々で車が止まっていて歩行者がいるなど、走行コンディションはあまりよくありませんでした。それでも薄い緑色の中にはまだ雪が残っていて、冬と春が同居しているのを見られるのはこの時期ならではです。
 県境のトンネルを抜けると、眩い景色が待っていました。東側斜面は陽が当たりやすいせいか、この傾向が顕著に現れます。まだ朝のうちなので空気もひんやりと澄んでいて、田子倉湖の水面もきらきらと輝いていました。


トンネルと抜けて福島県へ。バイクのワインレッドが映えてます。
(画像に触れると表示が変化します)


田子倉湖の奥只見方面。鮮やかな若葉色と雪がいいコントラストです。


いつものアングルから。さざ波が太陽の光を反射してきらきら輝いていました。
(画像に触れると拡大します)

 この先は残念ながら何ヶ所か工事で片側交互通行のところがあり、自分のペースで走ることはできず。また雪解け水があちこちで路面上を流れているのに加え、スノーシェッドの中が非常にダスティで、とてもコーナーで思い切ったアクセルワークができるような状況ではありませんでした。スリッピーな路面で何度かはテールスライドに見舞われ、走り抜けるのが難しかった...。ある交通量があれば轍の部分がきれいになって楽に走れるようになると思いますが、まだちょっと時間がかかりそうです。


田子倉ダムより。相変わらず水は豊富です。

 田子倉ダムからちょっと行ったところが只見の中心街になります。JR只見駅で3回目の休憩を取りました。ここは特に何もないところではありますが、駅前が広いのでバイクを置きやすいのでいつも利用させてもらっています。なおこの駅は上り下り合わせて1日に7本しか列車が来ないという、究極の閑散区間です。


駅名の文字がノスタルジックです。
(画像に触れると表示が変化します)

 只見を出て再びR252で喜多方を目指しました。この区間(沼田街道)は車も少なく、自分のペースで快調に走れました。ただし、ここでも残念ながら数ヶ所で工事片側通行止めの場所があり、所々で止められてしまいましたが、それほど予定に遅れは生じませんでした。気温も15℃を超えて風が心地よくなり、走っていてとても爽やかでした。
 さて、この旅のもう一つの目的は喜多方の丸見食堂を訪ねることでした。8ヶ月ぶりでしたが、今回はお店の人にとても歓待してもらえました。デザートにようかんをサービスしてもらえたり、お土産に買ったラーメンをおまけしてもらえたり...。なんだか色々もらいすぎて恐縮しちゃいました(笑)。


いつもの味は健在。スープがからみやすいコシのあるちぢれ麺と、シャキシャキねぎが絶品。

 喜多方からはもと来た道を折り返しました。所々で道路工事を行っており、路面がはがされて砂利道になっていた区間もあったりしたので、帰りは別の道にしようかとも思いましたが、やっぱり高速コーナーを走る抜けるという魅力は捨てがたい。
 帰路もそれほど車は多くなく、所々で追いついてしまった前走車も追い越し区間で楽にかわせたので、順調に只見まで戻ってこられました。瞬間燃費計も20km/L台後半をコンスタントに出せていたので、燃費も伸びていそう。


帰路、正面に雪山をバックにした田子倉ダムが見えました。
(画像に触れると拡大します)

 只見からは六十里越を再び走り抜けます。今度は登りなのでスピードコントロールがしやすいため、気分的にはもうちょっと攻めてみましたが、ここでもタイヤが微妙に滑っているのが感じられて思い切った倒し込みができませんでした。路面がスリッピーとはいえ、身体にはやっぱり恐怖感があるんだなぁ...。
 只見を出て3時間、15:00には再び「道の駅 ゆのたに」に戻ってきました。


再び戻ってきました。雪解け水の影響で足回りドロドロ。
(画像に触れると表示が変化します)

 その後は高速で帰るだけです。小出ICから関越道に乗って帰途につきました。行きと全く同じで赤城高原SAで休憩後は一気に所沢ICまで走りきりました。ただ、途中で高坂SAの前で事故渋滞が発生して車線規制が行われていたので、10分ほど時間をロスしましたが18:00前には自宅に到着。


まだ陽が高いうちに帰ってこれました。

 本日の走行、699.2km(うち一般道309.2km)。消費ガソリンは33Lで平均燃費は21.2km/Lでした。
 久しぶりに700kmツーリングをやりましたが、やっぱり身体には堪えるなぁ...。

2011.05.03

しまなみ海道ドライブ

 連休の間は特にイベントもなく、家でのんびり過ごす予定でしたが、さすがにじっとしているのは勿体ありません。それは両親も同じなので、リクエストをしてちょっと遠出をすることになりました。行先はまだ行ったことのない西瀬戸自動車道、通称「しまなみ海道」です。本州四国連絡橋の最も西のルートで、複数の大きな島を巡りながら広島県尾道市と愛媛県今治市を結んでおり、さまざまなタイプの橋を見ることができるとのこと。楽しみです。
 早朝に父のACCORDに乗って実家を出発、行くのは両親と私、あとおまけが一匹。


もちろん彼も一緒です...。若干漂う嫌な予感。

 6:00過ぎには高知道高知ICから入線し北上しました。3連休の初日ですが上り線はガラガラで走行は快調。久しぶりのACCORDは乗り心地もよく快適でした。あっという間に県境を越え、川之江東JCT・川之江JCTを経て松山道に入り西に進みます。残念ながらこの日は曇りの上、前日の黄砂の影響で視程はあまりよくありませんでした。景色は楽しめないかも...。
 石鎚山SAで休憩後、いよ小松JCTから今治小松自動車道に入り、半島先端を目指して北上します。残念ながらこの自動車道は未完成で、2016年まではしまなみ海道と四国本島の高速道路とは分断されたままだそうです。10kmほどの一般道区間を挟んで今治ICからは西瀬戸自動車道に入り、最初の橋の手前にある来島海峡SAには8:00には到着しました。思っていたよりも早くの到着になりました。来島海峡SAからの眺めはすばらしかったのですが、いかんせん天気が…残念。


来島海峡SAからの全景。天気がもっと良ければ…。


来島海峡大橋は世界初の三連吊り橋、全長は4kmを超えます。
(画像に触れると表示が変化します)


橋と車の前で記念撮影
(画像に触れると表示が変化します)

 しまなみ海道は四国側から来島海峡大橋、伯方・大島大橋、大三島橋、多々羅大橋、生口橋、因島大橋、新尾道大橋の順で10本の橋で結ばれています。瀬戸大橋や明石海峡大橋&大鳴門橋と異なるのは、ルートが右左に蛇行しながら伸びていくこと。このため複数の橋を一度に見ることはあまりなく、山を回り込むと次の橋が見える、という楽しみがあります。ほとんどが対面通行区間のため、速度があまり上がらずゆっくり景色を眺められるのもいいですね。ただ、セイディは興奮したのか吠えまくりました。


ウチはドライブ大好き一家です。行け行けGoGo!
(画像に触れると表示が変化します)

 まだ時間も早いので、設置されているPAを次々と止まりながら北上していきました。瀬戸田PAからは美しい斜張橋が眺められました。ただ、このアングルではちょっと邪魔なものがあって惜しいという感じです。ここでは下り線の方が海に面しているので眺めがよさそう。帰りがけにも寄ってみましょう。


瀬戸田PA上り線から見た多々羅大橋。優雅です。
(画像に触れると表示が変化します)

 そのまま北上を続け、本線料金所を通過しました。最後の新尾道大橋を渡ると本州に到達です。


いよいよ本州へ。ここまで約50kmですが、景色がよくてあっという間でした。

 しまなみ海道の本州側終着点は尾道です。尾道といえば、先日まで放送されていたNHKの朝の連続テレビ小説の舞台でしたね。せっかく来たので、駅前の駐車場に車を止めて周囲を散策することにしました。


駐車場からは対岸のドックが真っ正面に見えました。
(画像に触れると表示が変化します)


尾道駅前にて。主要駅なのに風情のある駅です。

 まだ10時過ぎで、昼食には早い。そこで目に入ったのが駅前から出ている渡船です。見ていると数分間隔で対岸の向島とを結んでいるみたいで、時間潰しに乗ってみることにしました。料金は100円で自転車を積むと+10円とのこと。対岸まではほんの数分でしたが、船に乗ったのは久しぶり。船から地上の様子を見るのもなかなか面白い。


渡船の船上にて。内海なので揺れも少ない。
(画像に触れると表示が変化します)


橋の上から見た尾道市街。造りがミニミニ神戸という感じがします。
(画像に触れると表示が変化します)

 さて、せっかく尾道に来たのですから昼食はお好み焼きにしたいところ。11:00開店の店をあらかじめ調べて行ってみましたが、既に行列ができていました。今回は商店街アーケードの入口にある「てっぱんや」さんに行ってみたのですが、座席が7席しかなく結局1時間ほど並びました。食べたのは砂ずり、卵、イカとそばが入った「お好み焼き」680円。麺が入っているので関西風に言うなら「モダン焼」ですね。麺がモチモチしていてまずまず美味しく頂きました。ただ、行列してまで食べるかというとちょっと微妙かな…。


食事も終えて再合流。おとなしく待ってましたか?
(画像に触れると表示が変化します)

 さて、目的も果たしたことだしそろそろ帰途につきますか。ところが新尾道大橋で渋滞が発生していて、いきなり出ばなを挫かれました。でも、橋の上で車が停車したので景色を楽しむという逆の効果がありました。そういえば、なんか静かな感じがするな…と思っていたら、セイディの目が半分閉じかかっていました。さすがにあれだけ吠えれば疲れますわな。でも、そこまでして前を見なくてもいいのでは?


新尾道大橋で渋滞が発生。おかげで景色は楽しめましたが...。


すっかり眠そうなセイディ。そこまで頑張らなくても寝ればいいでしょ。
(画像に触れると表示が変化します)

 さて、ここからは色々な橋を紹介していきましょう。


因島大橋、吊り橋タイプで全長1,270m、桁の中に自転車道・歩道があります。
(画像に触れると表示が変化します)


生口橋、斜張橋で全長790m、完成当時はこのタイプで世界最長だったそうです。
(画像に触れると表示が変化します)

 ここで、行きがけにも寄った瀬戸田PAに再び寄りました。考えていた通り、下り線PAからの眺めは橋を真っ正面から捉えられて最高のロケーションでした。あいにく小雨が降り始めてもともと悪かった視程がさらに悪くなってきたのがとっても残念。


PAの展望台で記念撮影。多くの人が写真を撮っていました。
(画像に触れると表示が変化します)


多々羅大橋、斜張橋タイプで全長1,480m。広島県と愛媛県の県境です。

 多々羅大橋を渡ると愛媛県に戻ってきます。


多々羅大橋を橋を渡るところ、構造上、すごく狭い空間に感じます。
(画像に触れると表示が変化します)


大三島橋、最も早く開通した橋で、唯一のアーチ橋です。全長328m。


伯方・大島大橋。二つの橋が一体構造になっています。全長1,230m。
(画像に触れると表示が変化します)


最長の三連吊り橋、来島海峡大橋が見えてきました。全長はまとめて4,105m。
(画像に触れると表示が変化します)


来島海峡第一大橋。まだまだ先は長いです。


来島海峡第二大橋。ここから先は四国の景色が楽しめます。
(画像に触れると表示が変化します)


来島海峡第三大橋。四国への最後の橋で、最も長い橋です。

 来島海峡SAでお土産を購入した後、松山道を経由して帰途につきました。ただし帰路はいよ西条ICからR194で高知方面を目指しました。道は空いていてかなりのハイペースで走行できたため、意外に早く18:00には実家まで帰り着きました。
 駆け足でしたけど景色も道も味も楽しめて大満足。ただ、できればバイクで行きたかったな…。

2011.04.19-04.27

気の重い出張

 19日から27日まで、中国・広州に出張に行っていました。今回の出張は自分の不始末から出たトラブルに関するものなので、なんとも気が重い…。
 それでもなんとか仕事を終えて来ましたが、ストレスがたまることが多くてやたらと疲れました。もう二度と行くことはない、と信じたい。

2011.04.17

リハビリ&リハビリ

 思えばもう1ヶ月もCBR1000RRで週末のお出掛けをしていません。このままだと身体もなまるし、バイクも錆だらけになってしまう...。そうならないように、近場に出かけてリハビリをしてくることにしました。行先は長野県の佐久&小諸に決定、6:00に出発しました。前日とは打って変わってちょっと気温は低め。


ちょっと気温も低め。排気が白く見えています。

 R463からR299を使い、所沢・飯能を抜けて秩父へ。残念ながら遅い車に引っ張られてしまい、ひたすらまったりと走る展開になってしまいました。走っていて一つ気になったのは、視線が近くに漂い気味になっていること。運転の時には少し遠いところを見るようにするのがいいのですが、ここのところ長い時間乗っていないので感覚が狂っているみたいです。
 所沢であまり時間がかからなかったおかげか、約1時間で「道の駅 ちちぶ」に到着しました。道の駅の駐車場からは武甲山の特徴的な形状がはっきりと見えています。今日もいい天気。


道の駅 ちちぶより南を望む。武甲山がくっきり見えています。
(画像に触れると拡大します)

 秩父からはR140で北上しました。いつもなら途中からr13に入って神流川方面にショートカットするのですが、少し変わった道も見てみたくて、曲がらずにr44で児玉方面に向けて進んでみました。あまり期待はしていなかったのですが、路面のいい連続高速コーナーもあって意外に楽しめました。一方で山間部ではまさに桜が見ごろ。見事な木がある度に止まって花を愛でてきました。


山間部はまさに今が見ごろ。朝日に輝いて美しい。

 児玉からはR462で神流川を遡っていきました。ここでも残念ながら遅いトラックに行く手を遮られ、気持ちよく走ろうというもくろみは瓦解。とはいえ9:00を回ったあたりから気温も上がってきて、走っていると爽快でしたよ。まだ山の色は茶色の部分が多いのですが、日差しが当たる部分は新緑が出てきていて、所々に白い桜が見られる状態。走っていて色々な色が目に入ってくるのでとても楽しい。
 1時間以上連続走行したので、「道の駅 オアシスなんもく」で小休止。まだ9:30なので観光客の姿もなく、ゆっくり休憩できました。ここでも川向こうに見事な桜が見られました。


道の駅で休憩中。川向こうにも見事な桜。
(画像に触れると拡大します)

 南牧村から下仁田を経由し、妙義山の東側を迂回してR18に出ました。ここに来れば碓氷バイパスを走らないわけにはいきません。連続高速コーナーを走ってもう一度寝かし込みの感覚を思い出しておきたい、これが今回のリハビリの正体です。幸いこの日も道は空いていて、自分のペースで走れました。制限速度+αで一定速旋回し、リアタイヤのグリップ感を確認します。コーナーごとに少しずつバンクを深くして行きましたが、タイヤがしっかり路面を掴んでいる感覚がちょっと甦ってきました。
 軽井沢を過ぎてちょうど11:00になったので、佐久ICのそばにある佐久乃おぎのやで早めの昼食にしました。ここにくるともちろん食べるのはアレですね。でもちょっとボリューム物足りないなぁ...。


久しぶりに来ました。ここに来ると...。


昼食はもちろんこれ。ちょっとボリューム足りないな...。


浅間山もずいぶん雪が少ないですね。

 昼食後は再びR18に戻り、小諸を目指します。最近温泉にご無沙汰なので、景色のいい風呂で手足を伸ばそうと思っていたのです。そこでお気に入りの日帰り温泉施設「あぐりの湯 こもろ」に寄ってきました。なお、6月からリニューアル工事に入るそうで、しばらくお休みするとのことです。


ここの温泉は景色がいいので好きです。

 露天風呂が最高に気持ちよかったです。気温が低いので頭がのぼせにくく、ゆっくりと風呂に浸かることが出来ました。確かに足腰は伸びたけど、ここに来るまでにずいぶん首や肩、腰に負担がかかったような...?
 ここは景色がいいので飽きません。露天風呂から見る浅間山は最高です。


ここは浅間山が真っ正面に見えるところです。
(画像に触れると拡大します)

 今日はリハビリなのでここまで。13:00には小諸ICから上信越道に乗って帰途につきました。15:00前には三芳ICで関越道を降り、バイクショップに寄ってから自宅に戻ってきました。
 本日の走行、9時間半で406.1km(うち一般道259.3km)。消費ガソリンは19.8Lで、平均燃費は20.5km/Lになりました。一般道が多かったのでもっと伸びているかと思ったんですけど、意外にもかなり落ちていました。あと、手のひらと腰が思いっきり筋肉痛になりました。やっぱりバイクで使う筋肉は相当鈍っているようです...。


距離は控えめですけど、実は結構疲れた。

2011.03.26-03.27

祖父の法事で四国へとんぼ返り

 祖父の十三回忌で実家に戻っていました。本当なら1日だけでも有休をつけて2泊したいところですが、仕事の都合でそうもいかなかったので土日で往復するという強行スケジュールになってしまいました。とはいえ時間を最大限に使いたいことから土曜日は朝一の便、戻りは最終便を使うことに。
 朝一便は8:15発なので、電車を使えば家を出るのは6:00でも間に合うのですが、今回は羽田で朝食を摂ろうと思ったので隣駅からの直通バスを使うために1時間早く出ました。朝早いのはつらいですけど乗り換えなしは魅力です。出発してすぐに夜明けを迎え、あちこちで朝焼けに浮かぶ美しい都市を眺めることができました。


荒川を渡る。太陽が昇ってきました。


レインボーブリッジにて。今日はいい天気ですよ。

 休日早朝で道が空いていたおかげで、搭乗する1時間半前には羽田に到着できました。さっさとチェックインを済ませてエアポートラウンジで朝食です。前回と同じくクロワッサン2個だけでしたけど、無料なんだから文句は言えませんね。飛行機は10分ほど出発が遅れてしまい、さらに離陸がスポットから最も遠いD滑走路からということもあり、離陸したときにはすでに出発の定刻から30分は経っていました。
 この日は東海地方まではほぼ快晴で、窓からの眺めを楽しめました。


まずは多摩地方。右に見えるは横田基地。
(画像に触れると表示が変化します)


富士スピードウェイです。
(画像に触れると拡大します)


こちたは山中湖です。


言わずとしれた富士山。


大井川鉄道のレインボーブリッジ。
(画像に触れると拡大します)


佐久間ダムです。湖の色がなんとも独特。


東海地方、中央やや下は中部国際空港です。

 紀伊半島上空からは雲に覆われてしまったので、この日の眺望はここまででした。
 飛行機は結局20分遅れで高知空港に到着。空港連絡バスでJR高知駅に向かい、迎えに来てくれていた父にピックアップされて実家へと戻りましたが、遅れやら何やらでこの時点で既にクタクタでした。
 午後は調子が悪いと打ち上げのあったパソコンの修復作業を行った後、夜は祖母を誘って近くの創作料理のお店で食事をしてきました。同じく帰省してきている妹の再就職が決まったということもあって、そのお祝いも兼ねての外食です。料理は評判通りなかなか美味しく、さっぱりしていて食べやすかった。久しぶりにお腹いっぱい食べた気がします。やはり、大勢で食べる食事というのは美味しいですね。


なかなか美味しいお店でした。祖母と母です。


久しぶりのくつろぎ。父と私です。


本日の主役の一人、妹です。


おっと、忘れるところだった。留守番ご苦労様。

 日曜日は11:00から祖母の家で法事に参列。身内だけのささやかな会でしたが、久しぶりに顔を合わせた人もいてあっという間に時間が過ぎたという感じでした。ただし今回の帰省はここで時間切れ。直会終了後16:00にタクシーに乗ってJR高知駅へ向かい、そこから再び空港連絡バスで高知空港へ。慌ただしいったらこの上ないです。
 帰りの飛行機はまずまず混んでいました。座席指定した時にはまだこんなに込んでいなかったんですが。もっとも週末の最終便だったらこんなもんかな。が、またしても機材到着遅れによる出発遅延。おかげで羽田では数分差でバスに間に合いませんでした。定刻通りに出発できていればもっと楽に帰れたのに...。
 時間も20:00に迫っていたので、羽田で夕食を摂ってから電車を乗り継いで自宅まで帰ってきました。祖母の家を出てから5時間半、やっぱり時間的には遠いです。
 でも、戻っただけのことはあったかな。笑顔に囲まれて、いい気分転換になりました。


ナイトフライトですが、ほとんど洋上飛行のため夜景はあまり見れません。

2011.03.18

ヘロヘロ

 前日に急遽決断した熊本日帰り出張。出張申請がどうやら途中で滞ったらしく、チケットを出してもらえずとりあえず自腹で行く羽目になりました。なんてこったい。
 まだ交通機関の運行状況や混雑がどんなものかわからないので、念のためいつもより1時間早く家を出ました。5:30に隣の折り返し設備のある駅で電車に乗り、久しぶりに都心へ。山手線やモノレールは通常通り動いていたので、結局いつも通りの所要時間で羽田空港まで来れました。
 あまりに時間が空いてしまったので、エアポートラウンジで軽く食事を取ろうと行ってみたところ、クロワッサンが2個だけというちょっと期待外れな状態でした。でもカードの特典で無料なわけだし、文句は言えないか...。
 帰路は熊本19:00発だったのですが、羽田からの到着遅れで結局定刻より25分遅れとなり、結局羽田に着いたのは21:00でした。ただ、近くの駅までのバスが45分後にあったので、その時間を利用して羽田で夕食を摂ってからバスを使って帰りました。
 結局自宅に着いたのは23:00。色々と予定と違うことが続いて、なんだかもうヘロヘロです。

2011.03.06

恐怖心を克服するために

 この日は最高気温が15℃と、まさに啓蟄にふさわしい陽気になりました。ただ、パスポートの受け取りがあったので出掛けるのは午後から。とすれば必然的に行き場所は近くになります。また、足が本調子でないのであまり一般道で頻繁に足がつく状況は避けたいところ。そこで、久しぶりに高速走行の感覚を呼び覚まそうと高速・首都高を走ってくることにしました。
 まずは関越道・所沢ICから入線して北へ。鶴ヶ島JCTから圏央道に乗り換えて八王子に向かいました。八王子JCTからは中央道で都心方面に 舵を切り、一気に首都高都心環状線まで走行。三宅坂からは内回りで芝浦へ向かい、レインボーブリッジを渡って有明へ入りました。ここからは湾岸線でさらに東へ。葛西JCTからは中央環状線で北上し、川口JCTまで走行した後は外環道を使って和光北ICまで。あとは一般道でそろそろと帰りました。結局約2時間半走り詰めでした。
 これだけ乗っても足の痛みがひどくなったりはしなかったので安心しました。ただしハードにニーグリップをすると車体に当たる部分がまだ痛むので、山へ行けるのはまだまだ先になりそうです。もっとも、今年は雪が多いので当分は行けるところもないというのが実態ですが。


春を思わせる陽気。せっかくだから出掛けましょう。

 それよりも気になるのはバンク時の恐怖心。首都高のハードなカーブや、高速JCTの旋回半径が小さいスロープでは思わずバンクさせるのをためらってしまいました。タイヤが横滑りする感覚が脳裏に甦ってきてしまうので寝かし込みが甘くなってしまい、コーナーに入ってから舵角を修正することが何度かありました。やっぱり一度身体に染み込んだ恐怖心は、おいそれとは取れそうにないですね。 また慣れて行くしか克服の手段はなさそうです。
 本日の走行、181.8km(うち首都高・一般道75.2km)。春先の風に乗っての流し走りとしては爽快でした。

2011.01.23

広州の休日

 17日から28日まで、中国・広州へ出張に行っていました。広州へはトランジットで立ち寄ったのを除けば5年半ぶりになります。平日は会社近くのホテルから通勤してるのですが、場所が市街地からかなり離れているので中心街にはそうやすやすと出かけることができません。しかし日曜日は完全にオフとなったので、暇つぶしに街へと行ってみることにしました。まずはホテルの敷地を巡回するバスに乗って、交通中心(バスターミナル)へと向かいました。


会社の定宿。なかなか規模が大きいですが、市内までは遠い...。

 バスターミナルからは市街地に向けて15分おきにシャトルバスが出ています。ただ、シャトルとはいっても高速道路を使うこともあって、見ての通り普通の観光バスです。このバスはホテルの宿泊客だけでなく、周辺の住人も使用するために大勢の人が並んでいて、発車した時には見ての通りほとんど満席になりました。


日曜日の午前中ということもあって、満席になりました。

 交通中心から市中心部にある体育中心(体育館?)までは40〜50分かかります。高速道路を使っての移動なので、距離はそれなりにありそう。市街地の中にあるバスターミナルに到着後、ここからは地下鉄で移動です。事前に乗り方を会社の通訳の方に聞いておいたので、スムーズに切符を買うことができました。
 さて、ここで驚いたのは路線図です。以前に来たときにはまだ2〜3路線しかなかったように思ったのですが、今は8〜9本の路線ができていて、碁盤の目状に地下鉄が走っていました。これなら大概のところにはタクシーを使わなくても行くことができそうです。路線図のイメージは大阪みたいな感じかな。


最寄りの地下鉄駅。構内は最新式の設備で安全性も高い。
(画像に触れると表示が変化します)

 3号線に乗って1駅行ったところで、市内を東西に走る1号線に乗り換えます。広州の地下鉄はスリムで、都営大江戸線のようなサイズでした。1号線を5駅進むと、2号線と交差する公園前駅があり、今回はここで下車。目的地は広州一の繁華街である北京路です。前回は下調べが不十分だったこともあり、史跡(?)を中心に巡ったので、ここは初めてです。


広州一の繁華街、北京路に到着しました。ホコ天には人がいっぱい。
(画像に触れると表示が変化します)

 ここは歩行者天国なのですが、真ん中には何やら妙な仕切りがありました。覗いてみると地面にガラスがはめ込まれていて、その中の一段低くなったところに古い石畳がありました。説明を見ると約千年前に造られたというものだそうです。千年前にも同じように人や荷物が通ったんですかね。


歴史を感じさせる石畳、昔の遺構を上手く街造りに使っていますね。
(画像に触れると表示が変化します)

 北京路をそのまま南下していくと、すぐに通りは終わってしまいました。 なんだかとてもこぢんまりした印象がしました。広州といえば上海、北京に次ぐ中国第3の都市で人口も1,000万人を超えているはずですが、ちょっとそのイメージからすると物足りない印象です。
 そのまましばらく歩き続けると、大きな川に出てきました。これがよく紹介される珠江です。時間潰しに橋と橋の間を散策してみたのですが、川沿いは遊歩道が整備されていて散歩にはぴったり。夜、船から街を見られたらきっと美しいことでしょう。


西側を見てみました。でも、水はあまりきれいじゃないな...。


こちらは東側。高層ビル群が威圧します。

 橋を渡っているときに、東の方に大きな塔のシルエットがぎりぎり見えました。どうやらこれが昨年完成した全高600mのテレビ塔である「広州塔」のようです。まだ時間もあったので行ってみることにしました。とりあえず地図で場所を確認したのですが、まだ乗っていないようです。そこで、距離と方向を推定して最寄り駅を割り出し、地下鉄を使って行ってみることにしました。


あれが広州塔か? なんか神戸のポートタワーにシルエットが似てる。

 再び公園前駅から地下鉄に乗り、今度は体育西路駅で3号線に乗り換えます。そこから2駅、赤崗塔駅で降りて地上に出てみると、予想通りどでかい塔が眼前に聳えていました。なんだか外側の構造は今建設中の東京スカイツリーに似ていますねぇ。
 この塔、全高は600m。本来は610mだったらしいのですが、航空法に抵触して10m削られたんだとか。ただしそれでも人工建築物としては世界第2位で、今年一杯はその座を守るそうです。
 登ってみることも考えたのですが、チケット窓口がかなり混雑していたのと、チケットがやたらと高いこともあって行って見る気が失せました。それに、正直言うとあんまり高いところ好きじゃないんだよね(苦笑)。


やってきました広州塔。が、あまりの混雑に登るのは断念。
(画像に触れると表示が変化します)

 うーん、やっぱり広州って本当に見どころ少ないです。Webサイトで見てもあまり情報が引っかからないし...。ただしアジア大会のおかげかずいぶん街の整備が進んで、移動しやすくなったことがわかったのが収穫ですかね。

2011.01.08

とても長い一日

 正月明け、待っていたのは熊本出張のお誘い。しかも日帰り。最近はお金に厳しくて、前泊移動はめったなことでは認めてもらえません。風邪が治りかけなのであまり無理はしたくないのですが、拒否できる立場にもないので6時前の電車に乗って羽田まで移動。ターミナルから眺める快晴の空はとてもきれいでした。
 8:10、定刻通り熊本に向けて離陸しました。


第2ターミナルからエプロン越しにみる太陽。

 帰りは19:00発なのでナイトフライトでした。さすがに土曜日の最終便は乗客も少なく、荷物を隣席の足下に入れられたりで快適でした。また、この日ももくろみ通り広島、大阪、京都、奈良、名古屋市街の夜景が眼下に広がっていました。写真を何枚か撮ってみたものの、二重窓の映り込みであまりいい絵は撮れなかったのが残念でした。
 下の写真は大阪市街地、左の黒い部分が大阪湾で、中央やや上の横に伸びる黒線が淀川です。


ANA648便から見た大阪市街。
(画像に触れると表示が変化します)

 羽田到着は20:35。この日は珍しくB滑走路への着陸だったため、ターミナルをほぼ一周してスポットに入ったことで思ったよりも時間がかかりました。このルートだとA滑走路を横切るんですが、飛行機の離陸の間隙を縫っていそいそと飛行機が移動するのがわかり、改めて羽田の混雑ぶりを実感しました。
 自宅到着は22:30、やっぱり熊本は日帰りには遠いです。

2011.01.05

戻りは長く...

 Uターンです。今回は風邪というあまりありがたくないお土産を持って...。こういう時は正直飛行機でサクっといきたいところですが、いまさら払い戻すのも大変なので予定通り帰ることにしました。


ここから長い旅のはじまり、JR高知駅です。
(画像に触れると表示が変化します)

 車両は今度もN2000系でした。2000系の登場からほぼ20年が経過し、次期モデルの登場が気になります。噂ではそろそろ新型気動車の設計に着手するということなので、登場を楽しみにしましょう。


今回もN2000系の車両でした、カラーリングが独特。

 土讃・予讃・本四備讃・宇野線「特急 南風8号 岡山行き」高知 9:13 → 岡山 11:41

 今回は進行方向左側のA席を選んでいたので、比較的眺めのいい区間が多く楽しめました。「南風」に乗るなら下りはD席、上りはA席を指定することをお勧めします。

 山陽・東海道新幹線「のぞみ24号 東京行き」岡山 12:14 → 東京 15:30

 岡山からは再びN700系「のぞみ」で東京へと向かいます。在来線から乗り換えると足下の広さがとても嬉しい。今回も新大阪からインターネット接続サービスを利用させてもらいました。
 自宅に到着したのは17:00ごろ、さすがに移動疲れが残りました。