2009.11.27-11.28
'09 FINAL、南伊豆へ海の幸を食べに行く
今年も有休取得の追い込みの時期です。秋口までかなり速いペースで消化していたので余裕だったのですが、日程変更でドタバタしている間に結局いつものペースに戻ってしまいました。おまけに今週は前半3日間が研修で栃木の山奥へこもってしまうことになったので、どうせならと有休2日つけて1週間職場に行かないようにしてしまいました。なんだか嬉しい反面、休み明けに大量のメールを読むことを考えると気が重い...。
閑話休題。この週末はこの時期には珍しくポカポカ陽気の予報になっていました。家でじっとしているのももったいないので、木曜朝に急遽行先を物色しました。この時期山はもう寒いので、行くなら海。どうせなら行き慣れていないところがいいでしょうということで、伊豆に出かけることに決定。いつものようにインターネットの宿泊予約サイトを通じ、クチコミで食事が美味しいと評判の民宿を予約。さて、久しぶりに新鮮な海の幸を楽しみに参りましょうぞ。距離はそれほどでもないはずなので、金曜日の朝は少しゆっくりめに9:00ごろ出発しました。
見ての通り、小春日和。気持ちよく走れそう。
本当は圏央道入間ICから入線しようと思っていたのですが、道路交通情報で所沢市内が混んでいるとのことだったので予定を変更。ちょっと遠回りになりますが、関越道所沢ICから入線して鶴ヶ島JCTまで北上し、ここから圏央道を使って八王子方面に向かうことにしました。さすがに平日の下り線は空いていて快適。圏央道も車はそれほど多くなかったので、走行は快調そのもの。あっという間に八王子JCTに到達、中央道に乗り換えて西に向かいます。さて、今日はせっかくなので新しい道を開拓することにしました。目標は相模原と山中湖を結ぶR413「道志みち」です。これは中央道と甲州街道の山一つ南側を東西に走る道。整備も進んでいるということだったので、一度走ってみたかったのです。相模湖東ICで中央道を降り、R412で相模原方面に向かった後にR413に入りました。
ところがこのR413、確かにそれなりの整備はされているものの、狭い区間があったりとなかなかハイペースで流せる道ではありませんでした。さらにタイトコーナーが連続するので前の車を抜くチャンスも極端に少ない。何度も行く手を遮られて難儀しました。それでも出発から約2時間、山の間から白い巨大な影が現れました。富士山です。
あ、富士山が見えてきた。
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さらにしばらく進むと、「道の駅 どうし」があったので最初の休憩を取りました。思っていたより意外と距離はあったなあ。平日にもかかわらずライダーも大勢出ていました。ここで既に11:00、予定だともう少し早いはずだったんですが、いきなりちょっと遅れ気味。今回ばかりは計画の煮詰めがちょっと甘かったかな...。念のために地図でルーティングを再確認して出発。幸い車の流れも途切れたタイミングだったので、ここで取り戻しますよ。
道志から緩やかな坂を下っていくと、周囲が開けて目前に湖が広がりました。山中湖です。その向こうには官設した富士山の雄大な姿が! この時間帯は雲を被っておらず、美しい姿を拝むことができました。ちょっと寄り道して、有名なビューポイントを訪ねて写真を撮ってみました。
おお! まさにこれぞ絶景なり。
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いきなりですが、これがこの旅のベストショットです。
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山中湖からはR138で南に向かいました。籠坂峠を越えて静岡県へ。この区間では大型車に引っ張られてなかなかペースが上げられず、ちょっとイライラ。御殿場を過ぎると小田原方面に向かう国道と別れ、r401で箱根スカイライン方面に向けて登っていきました。道は狭い上に、紅葉が進んでいて落葉がかなり多くスリッピーでしたが、クイックなハンドリングを思う存分堪能できました。8ヶ月経ってようやく自分の手足になってきたという感じです。
南関東も随分紅葉が進みました。
箱根スカイラインに入ってすぐ、右手に芦ノ湖が見えてきます。さすがに平日だけあって、車はほとんど走っておらず貸し切り状態でした。とはいえこういうところはやっぱり景色を楽しんで走るべきですね。肩の力を抜いて、軽く身体を傾けてコーナーをテンポよくクリアしていくのもまた楽し、です。
非常に走りやすい道です。ただ、休みの日は相当混むでしょうね。
芦ノ湖。こちらはまだ秋が深いという感じでもないですね。
芦ノ湖スカイラインは山の稜線沿いに走るので、眺めは抜群です。
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西を見ると、眼下には駿河湾が見えました。
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箱根峠からはr20でさらに南下し、熱海へと向かいました。ツーリングマップルによると、熱海に美味しいワンタンメンのお店があるとの情報があったので、昼食はそこにしようと思っていたのです。急な坂を下って熱海市街に入り、目指すお店を求めてウロウロ。ようやく探し当てたものの、そこには「本日休業」の文字が...。なんてこった!
とはいえ時間も14:00近くになってきたので、気を取り直してR135で南下を開始。20km先の伊東には道の駅があるはずなので、そこで蕎麦か何かを軽く摂ればいいや、と方針変更。R135は交通量は多いのですが、海沿いをアップダウンを繰り返して走るシーサイド・ドライブウェイ。左手には初島が見え、西からの日差しに海面が輝いてとてもきれいでした。
海沿いに出てきました。ここからは雰囲気一変。
14:00ごろ、ようやく「道の駅 伊東マリンタウン」に到着しました。ここは結構大きな道の駅で、レストランがたくさんあってメニューはよりどりみどり。が、今晩は美味しい海の幸がたくさん待っているハズ...。涙をのんで蕎麦にしました。ただしそこは転んでもただでは起きないツーリング・マスター。トッピングはご当地名物の桜えびとしらすの天ぷら付きです。味は...まぁこんなもんでしょうかね。
道の駅で昼食。桜えびとしらすがポイントです。
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伊東を出るとあとはひたすら南下です。幸いペースよく流れていたので、思っていたよりも早く下田の20km手前にある河津まで到着しました。ここで1回目の給油を行いましたが、250km走って14L以上入ってしまったので、かなり燃費も悪化していたようです。やっぱり頭を抑えられた走行が多かったからか...。
河津からはR414で北上。狙いは旧天城トンネルです。前回来た際には冬季通行止めで行けなかったので、できれば見ていきたいと思ったのです。しかし今回も時間切れで再び断念。手前にある河津名物のループ橋を1往復しただけで良しとしました。バンクさせている時間が非常に長いこの橋、何度走っても本当に面白い。
あれが河津名物のループ橋です。何度走っても楽しい。
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ループ橋の中から見る。全体の造りがよくわかります。
そのままR414で下田に出ることにしました。河津町内の道は1.5車線でタイトコーナーも多く、かなり走り辛かった。夕暮れ近いせいで林の中はかなり薄暗くなってしまったので、対向車に存在を認識させるためハイビームにして走行。幸い狭かったのは数km程度で、なんとか16:30前に下田に到着しました。下田ではお土産を買っておこうと「道の駅 下田みなと」に立ち寄りましたが、なんと営業時間が16:30までということで全部閉まっていました...今日はなんだかツキがない。
伊豆半島南端の街、下田に到着。黒船もいました。
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仕方がないので、そのままR136で宿に向かうことにしました。今回選んだ宿は下田の西10kmにある弓ヶ浜温泉の「民宿 ますはら」さん。目前が海水浴場で波の音が聞こえるのと、値段がリーズナブルでかつ食事が美味しいという評判を見て決めました。ところが温泉街に到達したところで17:00になってしまい、周囲は真っ暗に。おかげでしばらく彷徨った後に、なんとか辿り着きました。17:00チェックインの約束通りではありましたが...。
チェックイン後さっそく一風呂。お風呂はそれほど広くはなかったのですが、波の音が間近に聞こえてくつろげました。その後はお楽しみの夕食です。噂にたがわず美味しそう。時間をかけてたっぷりと頂きました。
本日の夕食。豪華でかつ美味しい。今週はいい食事が多くて嬉しい。
翌朝は5:30に目覚めたので、朝食前に一風呂浴びてすっきり。お湯が熱くてシャキッとしました。朝食も豪華でたっぷりと腹ごしらえしておきました。宿は布団敷きや配膳はセルフですが、潮騒が間近に聞こえて良い雰囲気でした。女将さんも気さくな方だったので、すっかりくつろげました。また利用したいと思います。
宿を9:00に出発、今日は前回来た時に冬季通行止めで走れなかった西伊豆スカイラインを目指します。その前に昨晩見られなかった弓ヶ浜の景色をじっくりと楽しみました。
お世話になった「民宿 ますはら」さん。また来たい宿です。
弓ヶ浜。きれいな砂浜が広がります。
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今回も海沿いに石廊崎に向かうr16を使って、西へと走ります。石廊崎の入口も寄りましたが、灯台まで徒歩20分かかるので結局行かず。その代わり高度を上げたところから断崖絶壁を眺められるあいあい岬で景色を楽しみました。やっぱり海の色が東京湾や相模灘とは違いますね。
海の近くを走れる。なんだか懐かしい感じ。
あいあい岬から断崖絶壁を眺める。海の色がとてもきれい。
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しばらく走ると道は再びR136に合流。ここから伊豆半島西岸を北に向かいます。この区間はタイトコーナーが続く上にアップダウンが激しく、CBR1000RRのようなコーナリングマシンで走るには楽しい道です。幸い車もほとんどいなかったので、自分のペースで走りを楽しめました。アップダウンが激しいだけに、高いところからの景色はすばらしく良く、所々で立ち止まって写真を撮りながら進みました。
所々できれいな景色が見られます。
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猿で有名な波勝埼も見られました。険しいです。
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これぞシーサイド・クルーズ。気分爽快!
松崎に到達したところで、r15で少し内陸に入り「道の駅 花の三聖苑伊豆松崎」に立ち寄りお土産を購入。再び国道に戻って今度はr59で山に分け入りました。目指す西伊豆スカイラインの手前にも良い道があるようなので、こちらも行ってみようと考えたのです。ところが仁科峠までの約23kmが極狭路区間で、1~1.5車線で見通しが悪いカーブ続き。おまけに対向車がかなり現れて大変でした。それでも30分程度で山を登りきると、目前には牧場が広がり、そこからの景色は雄大でした。
目前に牧場が広がりました。解放感あふれる雰囲気。
仁科峠からの景色はすばらしかった。
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仁科峠を越えると、道は山の尾根沿いに北へと向かっていました。正面に富士山、左右に駿河湾と相模灘が見えるという抜群のロケーション。東京から近いところにこんな良い道があったなんて。空に向かって続く道はまさにその名の通りスカイライン。バイクで来て良かったと思える瞬間でした。相模灘と駿河湾、伊豆の山々、静岡や小田原市街地に加えて富士山まで見えるという豪華な絶景。すばらしい。
空に向かって続く道。これぞまさしくスカイライン。
さらに高度を上げて行きます。山の合間からは富士山の山頂が!
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左、駿河湾の向こうには静岡市街が見渡せました。
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西伊豆スカイラインの終点からは少し西に向かい、途中で北上する道に入りました。きつい山道を下って行くと、今度は正面に駿河湾が現れます。その向こうには遠く富士山が見えるのですが、このタイミングでは残念ながら山頂部は雲の中でした。せっかく良い景色が見られると思ったのに...残念、またいつかの機会に。
雲に隠れてしまってちょっと残念でした。またいつかの機会に。
駿河湾沿いの道はR414に合流、そこから沼津市内を抜けて沼津ICから東名高速を使い帰途につくことにしました。相変わらず沼津市内は渋滞が激しく、市街地を抜けるまでにかなり時間がかかってしまいました。IC近くで2回目の給油を行ってから高速に入線。すぐに駒門PAがあり、長時間休憩を取っていなかったのでここで小休止。このPAは第2東名の接続道路の近くにあり、間近で真新しい高架橋を見る事ができました。この道路ができたら、きっと東海道の車の流れは様変わりする事でしょう。完成が待ち遠しい道です。
第2東名の高架橋。これができると交通の流れが変わる事でしょう。
駒門PAを出てからは一気に用賀の東京ICまで走りきりました。まだ14:00前だったためか比較的空いていて、快調に走行。ただし接続する首都高3号渋谷線は事故渋滞が発生しているとのこと。本当は首都高経由で帰ろうと思っていたのですがこれでは余計に時間がかかるかも。そこで環八に降りて北上することにしました。ところが環八も混んでいたので、高井戸で予定変更。首都高4号新宿線に乗り、C2中央環状線で5号池袋線へ入り、一気に自宅近くまでアプローチすることにしました。狙いは当たって順調に荒川を渡り埼玉県へ。15:30前に自宅に帰り着きました。
こっちは既に雲ってる。やっぱり天気はずいぶん違います。
2日間の走行は601.4km(うち一般道430.2km)。消費ガソリンは33.4Lで平均燃費は18.0km/L。今回は自分のペースで走れた時間が短かったので、これまでになく悪化しています。
天気・気温に恵まれ、美味しいものにありつけて、絶景を楽しめた旅でした。これで今年のロング・ツーリングは終了です。
地図のルートではコンパクトですが、かなり走りました。
2009.10.31
今年最後の会津行き
天気予報では日曜日から荒れ模様。土曜日は秋空が広がって気温もそれほど低くはないということで、出掛けてきました。ルートはいつもの会津路。磐梯山と喜多方ラーメン、只見川のセットです。11月からは急激に気温も下がりますから、今年最後の会津行きとなるでしょう。混雑回避のため5:30に出発です。
5:30、まだ真っ暗闇の中で出発です。
外環道はまだ空いていましたが、東北道はやはり車が非常に多い状態でした。それでもそこそこのスピードで流れていたのですが、埼玉・群馬県境付近で事故渋滞が発生していてスローダウンを強いられました。事故現場付近では車が追突したのでしょう、後部が凹んだ車が警察の到着を待っていました。ただでさえ車が多いのに、こんなことが重なるとますます首都圏脱出が難しくなります。
大谷PA・安積PAで休憩し、郡山JCTからは磐越道で猪苗代湖方面へ。磐梯山SAで高速上で最後の休憩。天気はやや霞んでいるものの雲一つない快晴。今日は紅葉も楽しめそうですね。出発から270km、1回目の給油もここで行いました。
磐梯山SAから見た会津磐梯山。今日は景色も楽しめそう。
磐梯河東ICで高速を降り、有料道路の磐梯山ゴールドラインに向かって走っていると、入口の手前に真新しい建物ができていました。これは以前来た時にはなかったもので、新しくできた「道の駅 ばんだい」でした。まだ時間が少し早かったこともあり、立ち寄ってみると駐車場からは磐梯山の山頂部がくっきりと見えています。高速ICと有料道路の近くということで、いい場所に休憩ポイントができました。
新しい「道の駅 ばんだい」からは磐梯山がきれいに見えます。
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道の駅を出発するとゴールドラインに入りました。見ての通り山の裾野にある料金所付近でも紅葉がかなり進んできています。これは高度が上がるときれいな色合いが期待できそうです。
有料道路に入ります。ここは走りも楽しいです。
ゴールドラインは思ったよりも空いていて、楽しく走れました。ただしビューポイントや登山道の入口ではかなり車が停まっていて、かなり人出も多かったようです。残念ながら猪苗代湖方面は霞んで写真映りがよくなさそうだったのでそのままスルー。どちらかというと走りに重きを置いて楽しみました。
カルデラの外輪を越えると、道は桧原湖に向かって降りて行きます。時間に多少余裕があったので五色沼に立ち寄りましたが、バイクと停められそうな場所がなかったので断念。そのまま桧原湖を反時計回りに走ってみました。道の周辺の林ではかなり葉も落ちてしまって、見通しが良い反面ちょっと寒々しいです。
桧原湖の南側です。季節は急速に冬へ。
山がオレンジなので、湖面のブルーが際立ちます。
いつもなら西吾妻スカイバレーで米沢方面に向かいますが、時間の都合で今日はそちらには行かず湖の西岸を南に下って行きました。こちらはまだ狭いところもありますが、林の中を抜けて行くのでより秋を実感できます。
まさしく秋ですねぇ...。
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R459に合流したところには「道の駅 裏磐梯」があります。ここは今まであまり立ち寄ったことがなかったのですが、時間調整の必要もあって寄ってみました。意外にもここからの桧原湖の眺めは良く、隠れたビュースポットであることが判明。通い慣れた道でもまだまだ知らないことは多い。
道の駅 裏磐梯。ここからの眺めも良かった。
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道の駅を出発し、R459で喜多方方面へ。市街地には狙い通り11:00に到着しました。いつもより1時間早いのですが、これは帰路の関越道の渋滞を避けるため。行動予定時間が実質1時間減ってしまうのは痛いですが、渋滞走行は高速巡航とは別のリスクも高いので避けたかったのです。
喜多方ではいつもの丸見食堂で昼食、2ヶ月半ぶりの訪問です。いつもの「ねぎチャーシュー」と餃子を注文しましたが、餃子は3個おまけしてもらえました。ラッキーでしたが、お腹もぱんぱんです。
食事後はあまりゆっくりせず、r21で会津坂下を経由してR49に出て、R252沼田街道に入りました。この日は残念ながらクリアラップは取れず、すぐに前走車に追いついてしまうという状態。このため追越ポイントではオーバーテイクを頻繁に仕掛け、前に出続けました。もうお馴染の道なので、どこに白波線があるかは熟知しているためにそれほど焦らずに済むのがありがたい。
金山町にある本名ダムの湖畔では、対岸の山肌のオレンジが陽射しで輝いているのが美しかった。
本名ダムの湖畔。対岸の山肌が秋色に染まる。
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中間地点の只見に近づくと、国道に並走するJR只見線沿いにカメラをセットする人が増えてきました。私は知らなかったのですが、この週末はSLが走る予定だったそうです。なるほど、それで人通りが多かったわけですね。あちこちで車が停まっているのでプチ渋滞が発生。なかなか走りにくい状態になってしまいました。
只見駅で休憩しようと思っていたのですが。あまりの車の多さに断念。ちょっと手前にバイクを停めてヘルメットを脱ぎ、一息ついていると先の方で「ポッ!」という小気味良い音が。目を凝らしてみるとちょうどSLが転車台から戻ってくるところを見ることができました。
SLが走行している姿がちらっと見えました。
只見を出発して六十里越区間に入ると、ますます走りにくいことに。カメラを向ける人々が大量にいて道を歩き回る、駐車するスペースがないので車線にはみ出して車を停める。停める場所を探して極低速走行する...。気持ちはわかるけど、もう少し安全をとか、交通を妨げないような配慮が必要でしょうに。
峠近くからは、ダイナミックな見事な景色が広がりました。
六十里越から見た紅葉に染まる田子倉湖。
最高の紅葉の景色が見られました。
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峠を越えてもノロノロ通行は続きます。50km/hの制限速度の道路で30〜40km/kで走るもんだからストレスもたまります。ラジエターに風も当たらないので水温も上昇。発散できない熱はフレームに伝わり、膝先はアッチッチ状態。前は6台ぐらいいたので難しかったのですが、追越ポイントとタイトコーナーの立上りを利用し、連続で抜き去りました。どうやら先頭はSLのビューポイントを探していたみたいですが、後ろは大渋滞しているのだからもうちょっと考えればいいのに...。
集団を抜け出てからはハイペースで走行を重ね、14:30過ぎにはなんとか魚沼に到着。渋滞避けられるかは微妙。
道の駅 ゆのたにに出てきました。ちょっと予想より遅れてしまいました。
魚沼で給油を行い、すぐに関越道小出ICから帰途につきました。いつもよりペースを上げて走行しましたが、湯沢までは風速8mとやや走行しにくい状態。状態を伏せてペースを維持し、タイムロスを軽減。いつもなら赤城高原に寄りますが、そんな悠長なことをしていては前回のように渋滞にハマること必至なので、そのまま連続して走り続けることを決断しました。
結果、花園・川越付近でスローダウンがあったものの停まることなく所沢ICに到着しました。時間も17:00過ぎでぎりぎり明るい状態。なんとか最後に帳尻だけは合わせられたかなという印象です。
なんとか明るいうちに辿り着きました。
本日の走行、704.3km(うち一般道236.9km)。消費ガソリンは33.1L、平均燃費は21.3km/Lでした。
陽の長さを考えると、今年の会津路行きはきっとこれで最後でしょう。
いつものコースだけど、今日は走りにくかったな。
2009.10.24
へぎそばの食べ比べ
以前から新潟十日町のへぎそばの名店「由屋」にぜひ行ってみたいと思っていました。ところがこのお店、へぎは2人前からしかないので、いわゆる「おひとりさま」にはやや厳しいお店でした。そこで先輩を誘って、二人で食べに行くことに。ついでに「小嶋屋本店」にも立ち寄り、食べ比べをしてくることにしました。先輩は車なので、現地集合・現地解散です。
渋滞を避けるために5:30に出発しました。ご覧のようにまだ真っ暗です。
ご覧のようにまだ真っ暗です。
給油を行ってから所沢ICより関越道で北上しました。渋滞こそまだ発生していなかったものの、車はかなり多くて混雑状態。一番右の車線で頑張っていましたが、藤岡JCTを過ぎるまではペースもあまり上がりませんでした。
いつものように赤城高原SAで休憩しましたが、この時点で7:00ごろ。集合予定は10:15だったので、まだかなり時間があります。そこでせっかくの早朝なので、月夜野ICで高速を降りてR17で三国峠越えをすることにしました。最初の登坂車線で前走車をかわしてからは一人旅状態で、自分のペースで走れたのは幸いでした。タイトなコーナーでもあまり減速せずにクイックターンし、テンポよく走れたので楽しい思いができました、
峠近辺ではかなり紅葉が進んでいました。
三国峠の手前側。道の近くでもオレンジや赤色が見られました。
こちらは新潟側、北斜面側もかなり進んできています。
そのままR17で小出まで北上しました。思ったよりも時間がかかっていて、9:00になってしまっていました。寒かったのでちょっと温泉に入って暖まろうかとも思っていましたが、このタイミングだとそれも無理。R252で十日町を目指しました。10:00前には市街地に入ったので、給油を行ってから駅前でちょっと時間潰し。天気は予報と異なり曇りで、かなり肌寒かった。
十日町駅前にやってきました。天気はいまひとつです。
待ち合わせの「道の駅 クロス10十日町」には約束5分前に到着、無事に先輩と合流できました。ちょうど道の駅では産業フェスタをやっていて、人も多くにぎやかでした。ただ、めざす店の開店時間は10:30なのであまりゆっくりせず、すぐに出発をしました。
道の駅ではお祭りやっていました。
目指す店「由屋」は市街地の外れ、JRで一駅先の場所にあります。R117沿いにあるので何度も見ているのですが、昼時はいつも車でいっぱい。さぁ、いよいよその美味しさに触れられる?
「小へぎ」2人前を注文してみました。麺の色は小嶋屋よりもやや薄い印象ですが、こちらもつるつるとしたのど越しが最高。また、からしを使って食べるというのも珍しい(このあたりは以前わさびが入手しづらかった名残らしい)。香りもよくて、噂に違わずなかなか美味しい。ただしコシがあるのに加えて麺が若干太いせいか、ちょっと食べにくいのがちょっぴり残念。
R117沿いにあり、いつも賑わっているお蕎麦屋さんです。
これが「小へぎ」2人前です。やや太めの麺が印象的でした。
結構お腹いっぱいになったのですが、そのまま次の「小嶋屋本店」に向かいました。比べて気づきましたが、こちらはつゆがちょっと濃いので、普通に食べるとそばの風味を生かせていないことが判明。うーん、やっぱり数ヶ所食べ比べないとわからないものですね。
こちらは私のサイトではお馴染みの「小嶋屋」のへぎそば。
夕方から用事があるという先輩と別れて、私はR117で小千谷方面に向かいました。途中、いい温泉があると地図に載っていたので探したのですが、残念ながら発見できず。そこで、以前来たことにある「道の駅 ちぢみの里おぢや」にある温泉施設に入ってきました。ところがこの施設、900円と高い上に眺めが良い訳でもなく、かなり外れに近かった...。
道の駅ちぢみの里おぢやに到着。一風呂浴びて帰りましょう。
小千谷からはR291で山古志を縦断し、小出に出て2回目の給油をしました。夕方あまり遅くなると渋滞にかかるため、今日はこれで切り上げです。小出ICから関越道で南下を開始しましたが、小千谷を出てから走り詰めだったので塩沢石打SAで休憩。その後は一気に所沢まで走り抜けました。残念ながら渋滞が始まっていて、花園・鶴ヶ島・川越付近で5kmクラスの渋滞に遭遇、幸い完全に止まったのは二度だけでしたが、それでも思った以上に時間をロス。結局自宅に帰り着いたのは17:30で、すっかり日が暮れた後でした。
本日の走行、548.9km(うち一般道232.2km)。消費ガソリンは24.6L、平均燃費は22.3km/Lでした。今日はあまりSTOP&GOがなかったのと、帰りの高速でいつもよりペースが遅かったせいでずいぶん数値が伸びました。
意外にも一般道も長く走れました。
2009.10.10
上水内で評判の蕎麦を食べに行く
Webで調べて長野県北部の上水内郡信濃町に美味しい蕎麦のお店があることを発見。天気も良さそうなので、食べに行ってみることにしました。いつものように早起きをして...のはずが、この朝は冷え込みと厚い掛け布団のバランスが絶妙で、あまりの気持ちよさに二度寝して(←めったにしないのだが)、出発は何と6:30...もう渋滞必至です。
もうすっかり明るい。渋滞回避不可能レベル。
予想通り、関越道に乗った瞬間から渋滞でした。結局嵐山小川IC付近まで渋滞していて、いつもの倍以上時間がかかりました。休憩も考えたのですが、ゆっくりしていると後続の車に追いつかれてしまい、いつまでたっても混雑から抜けられないので、止まらず一気に走り抜けることを決心。藤岡JCTから上信越道で西へ向かい、松井田妙義ICで高速を降りました。
松井田妙義ICからはR18碓氷バイパスを使い、入山峠に向けて登って行きます。この道は長いハイスピードコーナーが続く、非常に特徴的な道。傾ければ傾けるだけ曲がれる今のクルマでは、楽しく走れる数少ない場所です。ただし1点だけアクシデント、コーナリング中にハンドルのトップブリッジにあるナットのめくら蓋が吹っ飛んでしまいました。あらら、なんだかここに来てトラブル頻発...。
軽井沢は何と気温6℃で非常に寒かった。佐久に向かって降りて行くと少しは持ち直しましたが、それでも身体が冷えてしまったのは否めません。そこで小諸にある「あぐりの湯 こもろ」に寄って、暖まって行こうと考えました。ところが開くまでまだ1時間もあり、ここで時間を使うと目指す蕎麦にありつけなくなります。よってすぐに出発しましたが、駐車場からの眺めは壮快でした。
一番右が浅間山。雄大な景色が広がりました。
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小諸からR18で再び西へ。ところが上田に着いた時点ですでに9:30。目指す信濃町まではまだ80km以上あるので、このままでは11:00過ぎに到着したいという思惑に乗れません。そこで上田菅平ICから再び上信越道に乗り、高速を使ってリカバリーを図ることにしました。
10:30過ぎに信濃町ICに到着、まだちょっと店が開くまで時間があったので、近くにあるJR黒姫駅前でちょっと休憩。時間の潰しがてらぶらぶらしていると、駅裏に線路をまたぐ歩道橋のようなものを発見。とはいえ人の気配はないので何だろうと思って近寄ってみると、水道専用橋でした。流れが豊かで面白い造りです。
JR黒姫駅前。駅裏には面白いものがありました。
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ところが、ここで雨が降ってきました。背後にある黒姫高原もガスで霞んできてしまい、すぐには止みそうもない。駅前には雨を避けられそうな場所がなかったので、とりあえず走り出すことにしました。すると近くに橋があったので、その下に退避しました。そこから見ると空は明るく天気雨状態。こういう状況では天気の変化を読みにくいので、判断に困ってしまいます。
橋の下で雨宿り。やっぱり濡れるのは避けたい。
そうこうしている内に11:00を回ったので、目指す蕎麦屋さんに行ってみました。道から深い奥にあって、ちょっと場所は分かりにくいところにありました。一見、民家のようなこじんまりしたお店でしたが、驚いたことにすでに人が並んでいました。早く来たつもりだったんですが、まだ甘かったか?
幸いすぐに中に入ることができ、「大ざる」¥1,300を注文しました。ところが込み合っていたこともあって、蕎麦が出てくるまでに結構時間がかかりました。出てきた蕎麦は素朴な外見ですが、麺はつややかでボリューム満点。蕎麦らしからぬコシがあり、のど越しもよくて絶品でした。つゆも薄めで、それが豊かな蕎麦の風味を引き出してくれます。なるほど、評判がいいというだけのことはあります。美味しかった!
ようやく目指すお店に到着。「若月」さんです。
「大ざる」1,300円。素朴ですが、味・のど越し・香りは絶品。
目的を達成し、再び走り始めたところで雨が強くなってきてしまいました。止むなく近くにあった「道の駅 しなの」に退避。本当はここから高原が見えるはずですが、低い雲に覆われて展望は望めず。ただ、雲が北から南へ流れていたので天候回復は望めないと判断し、南に向けて走り始めることにしました。
残念ながら天候悪化により北上は断念。
信濃町IC近くで給油を行った後、R18で長野方面に向かいました。長野盆地へ向けて降りて行くと、陽が差してきて明るくなってきたものの、なかなか雨が止んでくれない。天気雨状態が長く続いてしまい、二の腕の部分に雨が染み入ってきて寒かった。
千曲川のほとりに出てきたところでR117に入り、新潟方面に走り出しました。意外にも飯山に出る部分で道は険しく、路面は濡れていたもののちょっと楽しめました。飯山に入ると道は堤防の上を走る区間に代わり、地形からくる解放感もあってのんびり流せました。
堤防の上をのんびり走る、千曲川旅情。
R117は道も良く整備され、交通量もそれほど過密という訳でもないので快適に流せます。千曲川は台風の影響か濁りがひどく、とても良い景色とはいえませんでした。途中にあった「道の駅 信越さかえ」で休憩しましたが、さすが世の中3連休。県外ナンバーばかりで大いに賑わっていました。
道の駅は大混雑。やっぱりこれも1,000円効果?
道の駅を出発すると、すぐに新潟県に突入です。近いうちに十日町の「へぎそば」を食べにくる予定があるので、その下見も兼ねて市内をゆっくり走行しました。
十日町の中心市街地を過ぎると、前方に不思議な光彩を発見。あれは...虹の足だ! 久しぶりに見ました。
虹の足を発見。こういう天気の日は遭遇確率高い。
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十日町からはR252で魚沼方面に向かいました。実はここでもちょっと降られてしまいました。この日はお出かけ日和と言われたのに、実際はあちこちで雨に降られてちょっとげんなりです。
夕方の混雑を避けるため、堀之内ICから関越道に乗って帰途につきました。また栄村からノンストップで来てしまったので、塩沢石打SAで休憩しました。今日は暖を取るためにコーヒーをたくさん飲んじゃったがために、ちょっと胃がムカムカ...。
塩沢石打で休憩。今日はコーヒーをたくさん飲んじゃった。
赤城高原SAで給油を行ってからその後は一気に所沢ICまで走り抜け、17:30には自宅に戻ってきました。本日の走行、587.5km(うち一般道207.8km)。最後に給油しなかったので燃費計算は行っていません。
ちょっと高速使いすぎたのが反省点。
2009.10.03-10.04
職場のグループツーリング
この週末は職場でグループツーリングの企画があり、参加してきました。ちょうど以前このWebサイトにも登場したHくんやYくんが誘ってくれたので手を挙げた次第。さて、今回の私の個人的なテーマは「バックミラーをあまり見なくていいグループツーリングをしたい!」ということ。これまでツーリングを企画することが多く、リーダーで先頭を走るためにバックミラーをかなりの頻度で見なければならないのが疲れる原因。そこで今回は「ちょい楽」立場で走ってみたかったということです。
9:00前に出発、所沢ICから関越道に入って集合地点である駒寄PAに向けて走って行きました。到着は集合時刻5分前ちょうどで、まさにぴったり。さて、今回同じグループで走るのは私の他にはCB1300SF、CBR1000RR欧州仕様、CRM250AR、DN-01の5台です。
集合後、渋川伊香保ICで高速を降りて赤城山方面へ。残念ながら雨は止んでいたものの、路面はウェットなので走りはあまり楽しめませんでした。
赤城山の表側登り。路面が濡れていてあまり楽しめない。
赤城山の頂上にある湖のほとりで昼食。名物「忠治うどん」を食しました。久しぶりにうどんを食べましたが、やっぱりうどんはさぬきが一番かなぁ...。赤城山の裏手では自分のペースで走れましたが、濡れている上に落ち葉も出ていてちょっと怖かった。山を下りてからはR120で日光方面へ。こちらもまだ路面は濡れていて走りにくい上、前走車も多くて快適ではありませんでした。途中でCBR1000RR欧州仕様に乗させてもらいましたが、やっぱりこちらの方が元気が良いようです。
しかし、金精峠を超えると中禅寺湖には日が差していて、天候回復を実感しました。戦場ヶ原で記念撮影。
金精峠の下り坂にて。後方には男体山が見えていました。
記念撮影。社会人らしからぬ?
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そのまま日光市を抜け、この日の宿泊先である鬼怒川温泉に向かいました。到着は17:00ごろ。ゆったり温泉に浸かってすっかり骨抜きになりました。
翌日は10:00ごろに出発。近くの日塩もみじラインを通って那須に抜け、東北道で帰ることになりました。
出発前、きょうも安全運転で。
日塩もみじラインもウェット路面のため、あまり楽しめず。天候もまだ今一つなので眺望もダメでした。駐車場ではCB1300SFにも乗せてもらいましたが、ポジションの違いにびっくり。でもさすがに低速トルクはもりもりで、市街地を走るのは楽そうです。
残念ながらここでも楽しめず...。
日塩もみじラインの出口でトラブル発生。DN-01が電装系トラブル(バッテリー)で始動不能に。ブースターや充電器を使用してもエンジンがかからず、やむなく山の下まで惰性で降りて救援を求めることになりました。救援を待つ間、近くの蕎麦屋で昼食。今週も鴨ざるそばです。う〜ん、どっちかというと只見の方が美味しいような気がする。
那須のおそば屋さん。今週も鴨ざるそばにトライ。
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救援を待つ間にバイク談義。その中に何かヒントが?
DN-01は救援車に乗せられ、最寄りのバイク屋まで回航されて行きました。それを見届けて帰途につくことになりました。西那須野塩原ICから東北道に乗った時点で解散。私はそのまままっすぐ帰宅しました。時間が早かったので混雑にもあわず、16:00過ぎには戻ってこられました。
この週末の走行、473.3km(うち一般道228.1km)。消費ガソリンは23.1L。平均燃費は20.5km/Lでした。ほとんど殿で走れたので、狙い通り楽ちんで走ることができました。
ほとんど殿だったので、楽に走れました。
2009.09.26
秘境・奥只見で初秋を感じる
雨や連休の混雑回避で2週間お出かけをスキップしたので、久しぶりに走りに行ってきました。今回の行先は奥只見です。3年前にR352の二輪車終日通行止めが解除され、VTR1000Fで一度行った時の秘境感がすごく印象に残っていました。そこで再び訪れてみようと思い立ちました。
ちょっと早めに5:30に出発しましたが、下の写真のようにまだ日の出の直前。確実に昼間は短くなっているのを実感。ひんやりとした空気の中、関越道所沢ICより高速に入線して北へと向かいました。
まだ薄暗い中での出発です。結露も増えてきました。
大型連休終了後の週末のせいか、狙っていた通り比較的高速も空いていました。順調に距離を消化して約1時間後には赤城高原SAに到着、ここで1回目の休憩。山間部に入るとさすがに空気が冷たくて、メッシュジャケットを透ける風で肌寒いぐらい。あまり水分は摂りたくないのですが、SAでカップのエスプレッソで暖を取ってから再び出発しました。
意外だったのが関越トンネルを抜けると、雲が低く垂れ込めて路面が濡れていたこと。やはり全長11kmのトンネルの向こうとこちらでは、天気が全く違うというのが改めて実感できました。約2時間ちょっとで奥只見の入口である小出ICに到着。IC近くにあったセルフスタンドで給油してから、「道の駅 ゆのたに」で休憩しました。ここから山に分け入ります。
道の駅 ゆのたににて。予報と異なり、ちょっと天気がよくないです。
小出からはR352に乗り、山へと向かいました。山の登り口まではR352沿線にはひなびた温泉街があり、落ち着いた雰囲気です。そこを過ぎると正面には越後駒ヶ岳が姿を現す...はずでしたが、あいにく雲が低く垂れ込めていてその姿ははっきりとは見られませんでした。今日は山の姿は楽しめないかも。
しばらく進むと特徴的な看板が出ていて、道も1〜1.5車線に狭くなりました。いよいよ"酷道"の本領発揮(?)です。
正面に越後駒ヶ岳が見える...はずだったのですが。
いよいよ酷道に突入です。下手をすると冗談抜きで遭難します。
最初の難関、枝折(しおり)峠は標高1,065m。そこまで約10kmかけて登って行きます。道は下の写真のように完全に1車線幅で、ところどころで待避所があるという状態。ただし路面は思っていたほど悪くもありませんした。3年前には中越地震の影響か、あちこちで崩落が見られたのですが、今回はそれも修復されていました。
登り勾配はかなりきつい上、ブラインドコーナーばかりなのであまり車速も上げられません。このため2速ホールドでそろそろと登って行きました。スピードが低いのにエンジン回転は高いので、水温も上がり気味。すでにフレームも熱くなってきて、乗り心地も悪くなってきました。
越後駒ヶ岳はやっぱり見えません。残念。
こういう道が延々と続きます。先々を見ると正直うんざりします。
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途中でちょっと広いところがあったので、バイクを停めてみると何かポールが立っていました、何だろうと思ってのぞき込むと路線バスの停留所でした。後から調べて知ったのですが、この道には何と路線バスが走っているそうです。しかし、ここで周囲を見渡して見ても全く何もありません。登山道のようなものも見当たらなかったので、停留所が何のためにあるのか理由がわかりませんでした。さて、ここで降りる人って本当にいるんでしょうか...?
福島県境までまだ46km? まだまだ先は長いです。
枝折峠に近づくと、ガスが出てきました。オドメーターからすると間もなく峠に到達するはずなのですが、やはり先が見えないというのは不安になります。対向車に存在を知らせるため、念のためにハイビームを点灯して走行をすることにしました。高度を上げるほどガスは濃くなってきて、一番視程が少なくなったところでは約100mほどにまでになりました。ただしすぐに峠に到達したので、白い闇の中から駐車場に並ぶ車が見えた時には、正直ほっとしました。
ガスの中に突入。念のためハイビーム点灯で走行しました。
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一番短いところでは100mちょっとの視界。心細さ満点です。
枝折峠を越えて、銀山平方面に下って行きました。すると雲が切れてきて、深い山々が見えてきました。一番心配したのは谷間に雲がかかって何も見えないことでしたが、それはなんとか避けられそうです。
どんより曇っていますが、湖の景色は楽しめそう。
山を降りたところが銀山平で、しばらくの間走りやすい道になります。。江戸時代までは銀鉱山があって栄えたものの、近代になり閉山。奥只見ダムの建設により鉱山跡は完全に水没しましたが、その名前だけは残ったとのこと。ここから先は人の手があまり入っていないので、紅葉の季節は非常に美しいそうです。遊覧船から見る紅葉は、写真で見ても素晴らしいものがあります。その季節にも来てみたいものです。
銀山平から先は再び"酷道"となり、本格的に人気がなくなります。
銀山湖に浮かぶ遊覧船。ここを過ぎると人気がなくなります。
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銀山平から先、R352は奥只見湖の西岸沿いに延びて行きます。ところがこの西岸側は入り組んだ沢が連続する形状になっていて、この凹凸の形状を忠実にトレースするためにかなり距離があります。一方で沢から出てくると、湖面を見渡せるビューポイントには事欠きません。そのみちブラインドコーナーばかりでスピードも出ないので、写真を撮るポイントを探しながらそろそろと進んで行きました。
銀山湖の様子。いよいよ秘境感が出てきました。
振り返ってみると、延々と同じ景色が続く。
高度が上がったところからの眺めは格別。
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高度の少し上がったところから見ると、ここがいかに山深いところかどうかが分かります。この銀山湖を形成する奥只見ダムは2009年現在、貯水量は全国NO.2(ちなみにNO.1はかの有名な徳山ダム)です。この写真のポイントはダムからかなり離れているはずなのですが、それでもかなり湖の幅があることからも、ダムの規模の大きさが伺えます。
行っても行っても湖は狭くならない。すごい。
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R352には路上河川、いわゆる"洗い流し"が多数存在します。その中でも一番大きかったのが下の写真。こういう部分はコンクリート舗装に変わって特に滑りやすい場合もあるので、通過の際は慎重に進入しました。ついでにホイールをそのまま洗ってしまおうか、などという邪な考えが一瞬頭をよぎりましたが、まだまだ先は長いのでやめました。
奥只見R352名物の"洗い流し"。通過は慎重に。
しばらく走ると雨池橋に到達。以前も同じ時期に来たはずですが、今回はなんだか紅葉が早いような気がします。この橋からは道の雰囲気が変わり、きつい登りになって山を越えて行きます。峠に向かって駆け上がる部分では見通しのいい坂だったので、久々にパワーを開放して一気に登りました。CBR1000RRのトロトロ走りはとても苦しい。
雨池橋にて。このあたりは岩が露出して険しい地形です。
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天気も本格的に回復、緑がきれいに見えてきました。
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山を越えると再び崖に沿って、またもや沢を大迂回の道でした。だんだん地形のスケールが大きくなっているような気がする。かなり走っているはずなのに、一向に深い山から抜けられそうな感じがしないという展開が、ちょっと疲労を誘います。大きな沢を回り込んで対岸を見ると、山肌に今まで走ってきた道が見えました。なるほど、遠いはずだ...。
対岸に見える今まで走った道。山に刻まれた切り欠きがはっきり。
再び山を回り込み、高度が下がってくるとまたもや雰囲気が一変しました。深い林の中を伸びて行くストレート。ここから先、R352は「樹海ライン」と名を変えて新潟・福島県境まで延びて行くのです。久しぶりの見通しがいい道に、アクセルも少し開け気味になりましたが、動物が出てこないとも限らないのでここは自制。慌てず焦らずステディに。
アクセルをつい開けたくなる...のですが、ここはまだその時ではない。
樹海ラインから少し登って行ったところに、新潟・福島県境である金泉橋があります。今回もVTR1000Fで来た時と同じくここで写真撮影。もう2時間も走ってきたのに、まだ魚沼市だったというのは一体...。一方ここからは福島県の檜枝岐村、尾瀬の北側の玄関口です。
この橋がかかるのは只見川。尾瀬沼を源流とするこの水は、奥只見湖・田子倉湖を経て只見に出て北東に向かい、会津若松付近で阿賀川に合流、再び新潟県に入ると阿賀野川となって日本海に流れて行くのです。
2時間の狭路走行を経て、ようやく福島県に突入。
尾瀬より出ずる只見川、この後日本海まで流れて行くのです。
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県境を越えると再びストレート主体の走りやすい道になりますが、それもつかの間。今度は山に向けて再び登りが始まります。この峠道の上にあるのが御池、尾瀬の入口になるのです。
県境を越えてしばらくは走りやすいのですが、すぐに峠道と化します。
御池に向けて高度を上げて行くと、次第に山の色が変わってきました。道の側にある木も、葉の先々で黄色に変色しているのがはっきりとわかりました。谷間に目を移すと、全体的にはまだ緑色ですがところどころに黄色と赤色が見えています。このあたりは燧ヶ岳の北斜面にあたるので、紅葉が進みやすいのでしょうか。
道の側の木々も黄色く色づき始めています。
よく見ると、渓谷の底のには色鮮やかな木々がありました。
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小出を出発して約2時間半で、尾瀬の入口である御池に到着しました。尾瀬に行くにはここでバスに乗り換えて行くことになります。トレッキングに向いた装備ではないので、今回もパス。ただ、尾瀬ヶ原はいつか行ってみたいところです。
尾瀬への入口。いつか歩きに来たいです。
御池からの下りでは大型の観光バスに引っかかってしまい、ちょっと辛い思いをしました。観光地では致し方ないのですが、速度差があまりにもあるのですから、どこかで譲ってくれても良さそうなものだが...。
山を下りたところにミニ尾瀬公園という休憩スペースがあったので、ここでいったんストップ。これからのルーティングを検討しました。早朝に出発したのと、渋滞などに引っかからなかったおかげでかなり時間を稼げたため、ちょっと遠回りする余裕ができたのが嬉しい。そこで快適に走れる道を流してくるようにルートを変更することに決定。
ミニ尾瀬公園にて休憩。ここからは走りを楽しみます。
檜枝岐の中心集落を過ぎたところから右に折れて林道に入ってみました。ツーリングマップルでは快適と紹介されていたので、楽しみにしていたのです。林道に入ってすぐ、おなじみの標識が現れました。やっぱりここも緑資源機構ですか...。
ここもですか...でも、今は楽しませてもらいましょう。
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全長約15kmほどの林道は、やっぱり貸し切り状態でした。路面は古いものの状況は良く、思い切ってバンクさせて鋭く旋回...したつもりだったのですが、あまり乗り切れずにテンポのいい走りはできませんでした。一度右コーナーでアクセルオープンが早すぎて、タイヤを滑らせてしまって以降にリズムが崩れてしまった印象。高回転型エンジンとハイグリップタイヤを今一つ操り切れていない原因は、やっぱりVTR1000Fの時に身に付いた「トラクションで旋回」という癖が抜けきっていないことかな...?
タイトコーナーあり、高速コーナーあり。面白い道です。
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檜枝岐林道から再びR352に合流し、今度は東へ。R121に合流してからは北に向かい、田島からはR289で只見方面に向かいました。このあたりは道も良く整備されていたので、きわめて快適に走行できました。12:30にはいつも寄る深沢温泉の「むら湯」に到着。ここで一風呂浴びてから只見で昼食の算段です。この施設は小高いところにあるため、谷間の景色がよく見えるのですが、そこからの展望も秋を感じさせるに充分でした。
深沢温泉「むら湯」に到着、谷間の風景は秋の色に染まっていました。
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R289はこのような谷間をずっと走って行く区間です。交通量も少なく、追い越しも可能なので流すには非常に快適でした。アクセルを一定に保った走行のおかげで、瞬時燃費表示も30km/L弱まで伸びました。狭路区間で燃費も悪化していたはずですが、燃料補給してからの平均燃費も21km/Lを超えるまでに回復。これなら無給油で小出まで戻ることができそうです。
開放的な谷間をずっと走る。気持ちのいい瞬間です。
今日の昼食は只見駅前にある「山六食堂」さんで摂ることにしていました。このあたりで食事といえばこのお店ぐらいしかないので、多くのライダーで賑わっていました。
この日頼んだ一品は「鴨ざる蕎麦」。鴨肉とネギ入りの熱いつゆにつけて食べるという、ちょっと変わったメニューです。つゆはちょっとむつこいのですが、素朴な味の蕎麦との相性はいいので食べにくくはありません。意外にもボリュームがあったので、食べ応えもありました。ごちそうさまでした。
只見駅前の山六食堂さん。鴨ざる蕎麦は独特の味。
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只見を出ると走りを楽しめる六十里越区間です。残念ながらクリアラップ(?)は取れなかったので、前走車に追いついたらストレート部分で一気に加速してオーバーテイクし、ペースを維持しました。かわした車に再び追い抜かれると余計な追い越しをしなければならなくなるので、どこにも停まらずに一気に小出まで走行しました。
小出ではちょっと寄り道、5月に来た長いストレートのある場所に行ってみると、辺り一面にコスモスが咲いているというところに行き合いました。これは予測しなかった展開です。道端にバイクを停めて白・赤・紫の色のハーモニーを楽しみました。
白・赤・紫のじゅうたんが広がる。嬉しいサプライズ。
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その後は再び道の駅ゆのたにに戻ってきました。約270kmの行程を7時間半で奥只見・只見を一周してきたことになります。ちょうどガソリンもリザーブに入りました。さあ、給油をして帰途につきましょう。
出発点の道の駅に戻ってきました。景色も走りも堪能しました。
小出ICから関越道に乗り、帰途につきました。赤城高原SAで休憩してからは一気に所沢ICまで走破。ところが花園IC付近で事故渋滞6kmがあり、ちょっと予想より到着は遅れたものの、18:00過ぎには無事帰着。帰り着いた時にはもう真っ暗でした。これからツーリングに出かける際には、帰着時間を若干早めないといけなさそうです。
今回は景色も走りもバランスがとれていて楽しかった。やっぱりこの魅力は捨てられないな。この日の走行、692.5km(うち一般道302.5km)。消費ガソリンは32.5L。平均燃費は21.3km/Lでした。
もうすっかり真っ暗になってしまいました。
あまり走っていないように見えますが、一般道区間も300kmほどあるのです。
2009.09.05
信州へ評判の蕎麦を食べに行く
週末はいい天気。気温もちょっと高めのお出かけ日和。ということは少し標高の高いところに行った方が快適ですね。Webで色々と下調べしたところ、美味しそうな蕎麦のお店を発見。距離も手頃で見どころも多い場所なので、ちょっくら行ってみることにしました。6:00に出発、関越道所沢ICから高速を使って北上開始です。
だんだん明るくなるのが遅れてきているのがわかります。
「食」がメインのツーリングの場合、11:00過ぎぐらいに目的地に着くのが理想です。そこで今回は直接長野や群馬まで行かず、埼玉県内の本庄児玉ICで高速を降りて一般道で美ヶ原方面まで行くことにしました。高速走行からそうでしたが、信号待ちで停車すると早朝のひんやりとした空気に包まれてとても爽快でした。
一般道走行開始! ひんやりした空気で頭もシャッキリ。
児玉市街地を抜け、R462で神流町方面に向かいました。徐々に谷間が狭まってくると、左手には長瀞とを分ける山が迫ってきます。その稜線上には靄がかかっていて、幻想的な風景が広がっていました。奇しくも太陽の光に照らされて、山が絹を纏っているようにも見えました。
逆光ではありますが、雰囲気は掴めているかな?
道の駅 上州おにしで休憩した後は、ひたすらR462で西へ向かいました。ところがR462は所々で工事片側通行になっていて、すぐに数珠繋ぎで走行する集団に追いついてしまい、我慢のライディングを強いられてしまいました。これは完全にルート選定ミスでした。
上野村からはr45で北上しましたが、前回の休憩から間隔を開けすぎたので、南牧村にある「村の駅 オアシスなんもく」で休憩しました。施設面では特に何もないですが、場所的には国道沿いにある「道の駅 上野」「道の駅 しもにた」の中間にあたるので、休憩ポイントとしてはありがたい存在です。
村の駅 オアシスなんもくにて。気温も上がってきました。
南牧村から下仁田に向け北上、R254を経由してr51に入り松井田に抜けました。ここからはR18碓氷バイパスで軽井沢に向かいます。碓氷バイパスは路面よし、半径の大きい長いカーブが連続する楽しい道。しかも登り側はほとんど全線で登坂車線があるので快適に走れます。ここはニュータイヤの残ったヒゲを完全に取り去るチャンスというわけです。
相変わらず交通量は少なかったので、バンク角を深く取れる最適ライン&車線を選んで走行できました。さすがにコーナリング中の安定感はすばらしいですね。一方でグリップや安定性といい、明らかに私の走行ペースではオーバースペックなのが逆に認識できました。これならBT-021の方が私には合っているのかも...?(でも、まだCBRに履かせたことはない)
軽井沢からはR18で佐久に向かい、佐久IC前にある佐久乃おぎのやで休憩。市街地を抜けてR142を使って諏訪方面に向かいました。途中で走行230kmを越えたため1回目の給油を実施。その先の笠取峠を越えるとR142はゆるやかな山間部を抜けて南下していきます。ドライブルートとしては単調ですが、道の見通しはいいので快調なペースで走れます。
和田峠に向かって谷間を走る。交通量も少なく快適。
途中、和田宿からr178に入ります。この先に目指す蕎麦屋さんがある...はずでした。
程よいワインディング路を5分ほど走ると、蕎麦屋さんの看板が出ていたので側道に入りました。ところが何か様子がおかしい。静まり返って人気がなく、まるで幽霊屋敷のよう。近くには張り紙がしてあって、その中身は...(下記参照)。
下調べを怠ったツケは、10km近くの余分な走行。
気を取り直して来た道を戻り、再びR142に出てさらに南下。しばらく行くと、比較的大きな駐車場を持つ蕎麦屋さんが現れました。ここが今回目指してきた「蕎麦処 黒耀とく田」さんです。ここの売りは田舎・さらしな・ダッタンそばを一度に味わえる「三色そば」で、開店は比較的最近なのですがクチコミで美味しいことが広がったお店なのだそうです。
お店には一番乗り。早速「黒耀三色盛り」を注文。聞けばセットにすれば天麩羅がつけられるとのことで、思い切ってそれも頼んでみました。
蕎麦処 黒耀とく田さん、国道沿いにあって入りやすい。
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ちょっと待たされましたが、それだけのことはありました。まず天麩羅は野菜中心でしたが、揚げたてで具がとてもジューシーでした。一人ではちょっと多すぎる分量かも。
遅れて出てきたそばですが、とても香り豊かでした。そばの実の中心だけを挽いた「さらしなそば」(写真中央)、皮を剥いて挽いたという「野々入そば」(写真左)、皮まで全部挽いた「田舎そば」(写真右)です。のど越しはそれほどでもないのですが、麺にコシがあって独特の味・歯応えです。惜しむらくは食べる際につゆとのマッチングを失敗してしまったこと。もうすこしそば湯で薄めて食べた方がもっと良かったと反省。さすがに全部で2,100円分(!)だけあってすごいボリュームでしたが、色々な味が楽しめて大満足でした。ぜひまた来たいお店です。
これが「三色盛り」、ボリュームあります。天麩羅も美味でした。
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さて、この先は昨年11月にもFORZAで通った道です。同じところを走ってもしょうがないので、r178で和田峠を目指してみました。地図では高低差の激しい道で、ワインディングが期待できた...のですが、実際には下のような過酷な道でした。サスのセッティングを固くしているクルマには正直きつい...。
ルーティングを猛烈に後悔した瞬間...それでも引き返さないのは、何故?
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幸い、2kmほど悪路を走った先には片側1車線の道が延びていて助かりました。ただし相変わらず路面は悪いので、なかなかペースは上げられず終い。少し路面状態が良くなってきたなと思ったら、すぐに和田峠に着いてしまいました。
和田峠からはビーナスラインを通って南下していきました。ここは標高2,000m級の山々の稜線を伝うという、日本屈指の風光明媚な道です。
日本屈指の山岳道路、景色の変化が楽しい。
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ビーナスラインは南下するに伴って視界が開けてきます。山を回り込むと、遠くに南アルプスや中央アルプスが見えてきます。この道は稜線伝いであるが故に空の広さを感じられるのが他の山岳道路とは決定的に違うところ。一方で観光の車が多いので走りにくいという一面もあります。この日は北向きは比較的込んでいて多くの車やバイクが走っていましたが、南向きは前走車もなく自分のペースで景色を楽しみながらのんびりと走れました。
山を回り込むと視界が広がってきます。
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もうすぐ霧ヶ峰、この先からは東西方向への道になります。
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霧ヶ峰からは白樺湖方面に向かいました。緑の草原がどこまでも広がる風景は、これも本州とは思えません。道の途中にあるスペースにバイクを停めると、数多くのトンボが群がってきました。先々週の東北行きでも感じたことですが、秋は確実に降りてきているようです。そういえば秋はススキがきれいに見えるとのことでしたが、この日はまだちょっと早いかなという印象でした。訪れた季節としてはちょっと中途半端でしたかね。
草原の中で停まると、トンボが群がってきました。
霧ヶ峰から下ると白樺湖に出ます。そこからはR152で茅野に向けて南下しました。
走りやすさを考えるとR20に出るのがベストですが、もう少し八ヶ岳に近いところを走ってみたくなったので、その北側にある県道を乗り継いで走ってみました。八ヶ岳は非常に裾野の広い山なので、右手に谷を見ながらの走行になります。それ故にとても陽当たりがよく、走っていて非常に気持ちのいいところです。交通量も少ないし。
八ヶ岳山麓を甲府方面に向けて走ります。
さて、14:00ごろに6月にも来た小淵沢ICに到着しました。「道の駅 こぶちざわ」で休憩してから地図を見て一思案。ここから本当は甲府を抜けて大月から奥多摩経由で埼玉に戻ろうと考えていました。ところがこのままのペースだと大月到着は夕方になってしまいそう。そこで思い切って中央道を使って甲府をスルーし、一気に大月までジャンプすることにしました。
まだ時間が少し早いこともあり、高速は比較的空いていたので順調に東進、15:00前に大月ICに到着しました。そこからはR139に入って山越えを開始。深い谷を分け入って行くと、正面には巨大なダムが出現。深城ダムというそうで、ちょうど中央ゲートから放流されているのが見えました。水の流れる様子というのはやはり涼しげです。
深城ダムの放流の様子。音も見た目も涼しい。
さて、ダムを過ぎるとR139は1.5車線となり、タイトターンを繰り返して高度を上げて行きます。この山を越える松姫峠は標高1,250m、道が狭いだけでなく登り勾配もかなりきついので、バイクといえども平均車速もあまり上がりません。しかもほとんどが林の中で見通しもよくないため、延々と峠道が続くという印象。峠近くになってようやく視界が開けるのですが、谷底を見てびっくり。あんなところから上がってきたの?
峠にかかる直前。東京のすぐ近くなのに、秘境感あふれる。
眼下に見えるのはこれまで通ってきた道。これはすごい勾配だ。
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松姫峠から小菅村に降りるのも似たような道ですが、こちらの方が急カーブは少ないので少しだけ走りやすい印象です。
小菅村の市街地を過ぎて谷を抜けると、奥多摩湖にぶつかりR139は終点を迎えます。ここからはR411で青梅方面へ。こちらの道も比較的空いていたのでそこそこ快適に走れました。青梅からはいつもの裏道で所沢市街地を回避、18:30ごろ自宅まで戻ってきました。入間では燃料警告灯が点灯しましたが、何とか給油せずに戻ってはこれました。ただし帰宅直前に給油した時にはタンク容量17Lに対し16Lちょっと入ってしまったので、実態としてはガス欠寸前での到着でした。きわどかった...。
本日の走行、530.4km(うち一般道392.3km)。使用ガソリンは26.7L、平均燃費19.9km/Lでした。ここ2回の燃費悪化...ひょっとして、原因はタイヤ?
高速・中速・低速と美味しい昼食がバランスよく配合?
2009.08.31
台風の中、首都圏と熊本を往復する。
台風が関東に接近しているというのに、私は何故か飛行機の中。工場に呼ばれたために、1年2ヶ月ぶりに熊本へ日帰りで行ってきました。が、行きはいいとしても果たして帰りは戻ってこられるのか? まぁ戻ってこれなきゃ馬刺しを食べてきてやろうという密かな野望を抱いて、機上の人になりました。今日搭乗予定の飛行機は行き帰りともA320です。
出発直前。ところがこの後、やたらと待つことに。
予想通りですが離陸順番待ちで出発は遅れました。最初の機長のアナウンスでは「19番目」とのこと。滑走路の安全離陸間隔は約2分程度のはずなので、単純に考えても滑走開始までに38分以上かかる計算です。ただし横風用のB滑走路が離陸に使われていたので、普段とはちょっと違う景色を楽しめたのが面白かった。そこから見えた建設中の羽田の国際線ターミナルも大分形になっていました。
関東平野を離れると雲も切れてきて、空からの景色を楽しめました。4月にバイクで走り回った浜名湖や、2年前に走った名港トリトン、中部国際空港(セントレア)や大鳴門橋、瀬戸大橋などがきれいに見えました。
あの雲の切れ間に見えるのは...浜名湖!
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眼下には名古屋港...その向こうはセントレア!
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瀬戸大橋! 最後に渡ったのいつだっけ?
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熊本に近づいても2年前に船に乗った熊本港の上空や新幹線建設の進む熊本駅など、ツーリングで訪れた場所の上空を飛んでくれたので、興味深いフライトになりました。
結局のところ熊本空港到着は45分遅れの13:00。本当は食事をしてから工場に行くつもりだったのですが、延着でその余裕もなし。仕方がないのでそのままタクシーに乗り込み目的地へ。会議開始には5分遅刻してしまいました。無念。
会議終了後、少し関係者と話をしてすぐに空港へ取って返しました。一つ前の便に空きがあったら予約変更しようと思ったのです。結果的には目的地滞在時間わずか3時間という最短記録更新、コストパフォーマンス劣悪。
ところが空港に着くと、ちょうど手続きが終わっていてそれも果たせず。結局19:00便まで待つ羽目になってしまいました。そういえば昼食抜いてしまったので、空港で食事をすることに。馬肉コロッケ定食が今日唯一の楽しみに...。
熊本らしい思いができたのは、これだけ。
予定通り搭乗したものの、羽田の混雑により離陸は40分遅れ。ただし少し短縮してくれたのか、羽田到着は25分遅れまでリカバリーしてくれました。ゲートを出たのは21:20ごろ、電車を乗り継いで自宅に帰った時には23:00過ぎになっていました。さすがに今日は待ちくたびれた...。
2009.08.18-08.21
みちのくツーリング "SEASON 3"
今年はなかなかツーリングに向いた天候が続かなかったのですが、立秋以後は今までの雨雲はどこへやら。高速1,000円政策のおかげでお盆中はどこに行っても大渋滞であることを予測し、盆明けに出かけることを画策していました。直前の天気予報では週末まで雨は降らなさそう。が、忘れていました。この時期の天気は変化が早いということを...。
行先はもちろん北東北。過去CB400SF、VTR1000Fで行っていないところをセレクト。今回の目的地は荒川高原・遠野・盛岡・尻屋崎・恐山が狙いです。振り返ると早いもので、みちのくツーリングは今年で6年連続7回目。前日に念入りに準備を整えて18日の5:15に自宅を出発、北へと向かいました。
出発です。天候曇り。気温は低め。
5:30に和光北ICより外環道に乗りました。川口JCTから東北道で北上開始。さすがは平日の早朝、車も少なくて非常に走りやすい状態で、120km/h前後で順調に走行できました。こんなに空いている環境で走るのは、何だか久しぶりな気がする(笑)。高速に乗って約1時間後、宇都宮を過ぎたところにある栃木県の上河内SAに到着しました。首の状態はまだまだ余力があるのですが、今日は長丁場なので確実に1時間に1回休憩を取って進むことにしました。
上河内SAに到着。テレビで見た先週の大渋滞が嘘のよう。
次の休憩は出発から200km地点になる福島県の安積PAです。ここで休憩ならびに1回目の給油を実施。渋滞や事故もなく順調に走行できたため、事前に立てた計画よりも20分ほど先行できているのが嬉しい。もともと私はかなり時間に余裕を持った行動計画を立てるので、ある意味では予想通りではあります。ただ、実際に早くチェックポイントを通過できると、後々に行動余力を残せるだけ焦りを生む局面が減るので、間接的に安全にも寄与するのです。
みちのくに突入。ようやく太陽がちらりとながらも見えてきました。
その後は福島市の外周部を通過、出発から3時間あまりで国見SAにて3回目の休憩です。いつもなら大型バスで賑わうSAですが、まだ早いこともあってか車も少なかった。時間を確認したところ、予定より30分早いペースで来れています。この先で宮城県に入り、白石ICまでは6月にも来ていますが、その先はCBR1000RRでは初見参になります。
ここまでは6月に経験済み。ここから先はCBRでは初見参。
宮城県に入り、山形道分岐の村田JCTを過ぎて仙台に近づくと、東北道は曲がりくねったアップダウンが続く区間に入ります。ここはカーブの曲率も小さい上に見通しも悪く、非常に走りにくいところです。ただし路面はそれほど悪くないのが救い。こういうところでは速い車に引っ張ってもらうのが楽です。出発から4時間あまりで川口〜青森の東北道中間点を通過、さらにその先に広がる穀倉地帯のど真ん中を走り抜けると、宮城県北部の長者原SAに到着しました。ここで高速道最後の休憩を取り、地図を確認して一般道走行に備えました。
岩手県に入る前、長者原SAにて高速での最後の休憩。
今回、1日目の宿は花巻郊外に設定しています。そこで岩手県で最初の一関ICで東北道を降り、ここから一般道で北上山地に分け入り、遠野を経由して花巻にアプローチしていく作戦です。出発から5時間経っていますが、ここからお楽しみの時間が始まります。ICを出たところで2回目の給油をし、山に分け入る準備を整えました。山中で燃料警告灯が点灯するとちょっと焦りますので、念のため入れておきました。
一関駅前にて。思ったよりも大きな街でした。
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一関からはR284で気仙沼方面に向かいました。一般的に東北の東西の道路はよく整備されていて、線形も良い上に道幅も広く、かつ信号もないのでのでいいペースで流すことができます。追い越し可能区間が長いので、遅い車をかわしやすいのも楽に走れる理由です。目指す川崎に近づいてくると、正面にちょっと変わった形状の大きな橋が見えてきました。あれは一体なんだ?
変わった形状のトラス橋です。これで北上川を渡ります。
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北上川を渡るとすぐに「道の駅 かわさき」に到着しました。ここで休憩を取って地図を再度確認。この先はマイナーな道を渡っていくので、どこでどっちに曲がるかを確認しておかないと、あらぬ方向に行ってしまいかねません。標識に出てくる地名は馴染みのないものばかりですし...。幸い今回はタンクバックを装着しているので、ツーリングマップルを見えるように入れてから走行を開始しました。
道の駅 かわさき。物産店が繁盛してました。
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川崎の先からr10に入り北上を開始。この道、田園地帯を抜けていくのですが交通量全くなし。路面もそこそこいいのでハイペースで走行できました。丘陵を駆け登り、下りに入ると山間部ののどかな風景が広がりました。濃淡混じった緑の中に赤い屋根がアクセントになって、なんだか風情がある景色です。
山間部ののどかな風景が広がる。里山ってこんな感じかなぁ。
r10は全体的によく整備されているのですが、峠の部分では一部狭い部分もありました。ただ、距離は短く狭いところでも1.8車線は確保されているので、それほどペースを落とさなくても走り抜けられました。今回、このツーリングに合わせて新しくしたタイヤは快調そのもの。タイトなコーナーでもぐいぐい曲がって行きます。
だいたいがこんな快走路ですが、たまにこんなところもある。
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正午前に水沢と大船渡を結ぶR343に出てきました。ここからは東に進路をとります。国道に入ってからしばらく走ると、種山高原に出てきました。ここでちょうど昼時になったので、「道の駅 種山ヶ原」で昼食休憩を取ることにしました。ここは鶏肉が名物らしいので、「辛味鶏定食」を注文してみました。出てきた鶏はジャンボサイズですが、ジューシーかつ身が締まっていて歯応えあり。スパイシーで美味しかった。これで800円は嬉しい。
道の駅 種山ヶ原にて昼食。辛味鶏定食800円がガツンときました。
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種山高原からは大船渡に向けて坂を下っていきます。この区間はタイトコーナー続きでなかなか面白かった。路面がいいので余裕を持ってコーナーをクリアできます。まだタイヤ性能は探りながらなのですが、路面への食いつき感が感じられて頼もしい。少しづつ倒し込みを大きくしてきたのですが、そろそろ信じてもいいかな。次はもっと思い切って攻め込もう。
途中から花巻と大船渡を結ぶR107に乗り換え、遠野に向けて北上していきました。さすがに番号の若い幹線国道、道幅も広くて走りやすく、他の車も良いペースで飛ばしていました。
R107にて。見通しがよくカーブも少ないので、みんな飛ばしてました。
道はやがてR283と分岐、この道を東へ行くと遠野に出ます。ここは名前の通り「遠野物語」の舞台です。そういえば小学生のころ聞かされたような気もするけど、え〜っと、どんな話だったっけ?
考えているうちにも「道の駅 遠野風の丘」に到着してしまったので、ここでちょっと一息入れました。民話の話はおいておいて、いよいよ今日のメインイベント荒川高原に向かいます。ここからは考え事している暇はありません。
道の駅 遠野風の丘にて。多くの県外ナンバー車で賑わっていました。
遠野の市街地を抜け、R340に入って少し進むと荒川高原への案内が出ていました。この高原を縦断する荒川林道、正式名称は「川井住田大規模林道」といい、遠野郊外から早池峰山の南側登山口近くまで結ぶ道です。山に分け入っていくと、スムーズな路面の道がタイトターンを繰り返して高度を上げていきました。ただ残念なのは落葉が非常に多かったので、マージンを多めにとってのコーナリングを強いられたこと。急な坂を登りきると、いきなり牧草地が広がりました。北上山地の特徴的な風景です。
登りきると周囲に牧草地が広がりました。
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道は尾根に沿って、天空に向かって伸びていく...。
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放牧されている牛馬。時々道路に出てくるそうです(笑)。
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荒川高原を過ぎると、道は急勾配で下っていきました。ここも落葉が多かったので慎重にコーナリング。木々に遮られあまり視界は良くないのですが、ふと見上げると圧倒的な山が聳えていました。どうやらこれが早池峰山だったようです。残念がら山頂部は雲に覆われ、下まで降りてしまうと全く見えなくなってしまったので写真には収められず。残念ですが、明日もまたこの近くを通るので見る機会もあるでしょう。
降りたところからはr25でR340に出ることにしました。ところがこの道、番号は若いくせに狭路でした。幸い路面がそこそこいいので、それほど苦しい思いはしなかったものの、こういう道を走るのは対向車に集中するのでバイクでも疲れます。
渓流沿いの狭路が続く。舗装がいいのが救い。
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R340に出てからは、進路を南にとって遠野に向けて戻っていきました。ところが工事で全面通行止めになっていて、迂回路の狭い道に誘導されてしまいました。こちらも路面は良かったのでそこそこのペースで走れましたが、何たって見通しが悪い。ここでも気疲れしちゃいました。約15分で元の国道に戻れたものの、ほっとしたのもつかの間で今度はいきなり国道そのものがヘタれました。何だまたかよ...。この立丸峠は難所なんだそうです。
これが国道? 迂回路の市道の方がまだましだよ...。
なんとか遠野まで戻って来ると、先ほど荒川高原に向け曲がった交差点で「カッパ淵」なる標識を発見。まだ時間もあるので、ちょいと入ってみることにしました。せっかく民話のふるさとに来たのですから、一応寄って行くべきでしょう。 道から100mほど奥に入ったところに薄暗い場所があり、豊かな流れのせせらぎが聞こえてきました。ただし観光客も一杯いて、落ち着ける雰囲気ではありませんでした。結局、カッパには出会うことなく淵を後にしました(笑)。
いそうな気もするし、そうでないような気もする。
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さて私の場合、旅したことを証明するための一つの手段として駅や特徴的なランドマークを訪ね、その前で写真を撮ることがあります。最近はその地方の特色を生かした外観の駅や建物が増えてきているような気がします。さて、遠野駅は古さは見られませんが、ちょっとクラシカルな趣でした。
最近は特色ある駅舎が増えています。こういうのを見るのも楽しみの一つ。
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再び遠野の道の駅で休憩した後、今度はR396でちょっと北上してみました。私は基本的にルートを設定する時は同じ道を使わないようにします。その方が緊張感を持って走れますから。さらにちょっと時間に余裕があったので、面白い道を探してみようという腹です。途中にある市道でR283に再度出て、今度はr178でR107に向け南下。山間いに入り、坂を駆け上がっていくと横に巨大なダムが出現。意外な景色の変化にちょっとびっくりしました。
田瀬湖というそうです。r178はこの湖畔を巡ります。
ダムから見た風景。さて、そろそろ陽が傾き始めました。
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この県道はダムの前後だけ狭かったのですが、それ以外は路面もスムーズでタイトコーナーも多く、走っていて面白かった。そろそろタイヤの特性も掴めてきたので、寝かし込みを大きくしてコーナリングしてみました。走りたいラインにピタッと決まるという印象。これはイイです。もう少しリアサスを固くセットした方がもっとイケるかも。
r178はR107と合流して終わります。ここからは西に向かい、北上を目指しました。市街地で3回目の給油を行い、さらに西へと向かいました。地図を見るとR107を秋田方面に向けてかなり行ったところに、宿に西から接近できる道があることがわかったので、そちらを走ってみようと思ったのです。ところが予想以上に時間がかかってしまい、「道の駅 錦秋湖」に到達したのは17:20。このままだとチェックインに遅れる恐れが出てきたので、来た道を引き返すことにしました。r37で北上、r12で山に分け入り17:50に目指す「大沢温泉 菊水館」に到着しました。引き返し判断は適切だったようです。
なんとか予定通りの時間に到着。判断は適切だった。
到着後、一風呂浴びてからの食事にしました。風呂は桧造りでいい香りがしていましたが、アブが入ってくるというので窓は閉められたまま。残念ながら景色は楽しめませんでした。泊まった宿の部屋は川に面していて、川のせせらぎが聞こえてくるので癒された気分。食事も美味しく頂きました。特に今回は予約の際に花巻特産の白金豚をお願いしておいたので、そちらも楽しみにしていました。口の中でとろけるような食感で、癖になりそう。1日頑張った後のささやかな幸せです。
本日の夕食。白金豚の角煮は最高でした。
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1日目の走行、761.3km(うち一般道328.9km)でした。まずまず距離も稼げています。
2日目は朝4:00に起床。せせらぎの中で目覚めたので起き抜けの気分は爽快。幸い内湯は朝9時まで入れると聞いていたので、早速風呂に入ってきました。まだ薄暗い中で入る風呂は貸し切り状態で気持ちいい。朝食は7時からなので、それだけでは間が持たないためにちょっと散歩もしてみました。ひんやりとした山間部の朝の空気はとても気持ちいいのです。
泊まったのは茅葺き屋根の棟。目の前に川が流れています。
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朝食後、ちょっと予定より早く8:00に出発しました。今日は青森県の下北半島の先端近くまで行くので、少しでも余力を稼ぐには早く出発すべきです。r12で山を下りてr13で北上開始。この県道、ツーリングマップルでは幹線であるR4の抜け道と紹介されていますが、思った通り信号も少なくて快走することができました。目論見より早く約1時間で盛岡に到達。
盛岡では中央市街地付近をウロウロ。NHKニュースでよく映る特徴的な開運橋や、岩手銀行中ノ橋支店などを見ることができました。さて、盛岡といえば私が好きな小説「君に舞い降りる白」の舞台です。できればそれに出てくる場所も廻ってみたい気もしましたが、まだ先は長いので断念しました。
この橋、NHKのニュース画像で見たことがあるな。
JR盛岡駅。さすが新幹線の駅、長いっ!
岩手県庁&盛岡市役所近くのトチノキの街路樹。
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盛岡市街からはR106で宮古方面に向かいました。盛岡からは区界峠に向けてきつい登りが続きます。しかし登坂車線があったり、ほとんどが追い越し可能区間だったのでハイペースで走行できました。ただし幹線道路でのスピードの出しすぎは怖いので、スピードメーターを確認しつつオーバースピードを抑制。
峠には「道の駅 区界高原」があったのでそこで休憩。出発から1時間半あまり、ちょっとインターバルを置きすぎました。
道の駅 区界高原にて。ここは牛肉が名物らしい。
区界高原からは川に沿ってほぼ平坦な道のりを西に向かいます。そこそこのペースで走ってくれる車がいたので、それに引っ張ってもらって淡々と走行しました。一つ残念なのは昨日見ることができなかった早池峰山の姿を探したのですが、手前にある山に阻まれてまったく姿をみることができませんでした。東北で自分の目で見ていない最後の名峰だったので、ものすごく残念です。区界高原から約30分で次の休憩地「道の駅 やまびこ館」に到着です。
道の駅 やまびこ館にて。ここは美味しいステーキハウスがあるそうです。
さて、ここからが今日のメインイベント第1弾、「八戸川内大規模林道」の走行です。この林道、ほぼ全面舗装で総延長は約100kmというちょっと信じられないような道とのこと。一体どんなワインディング・ロードを走れるのか、興味は尽きません。
実際に走ってみると、路面も新しく急勾配でタイトコーナー続き。まさにバイク向きの道といえるでしょう。路面の良さに助けられ、思いきりバンクを深くして旋回。激しい切り返しも軽々とやってのけてくれます。狙った通りのラインをピタッとトレースできるのは新タイヤのおかげか、ペースを少し上げても安心感を持ってコーナリングを楽しめました。また、最初の20kmでは対向車1台という、まさに貸し切り状態。
いよいよ噂の大規模林道区間に突入!
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かなりの急勾配で山を駆け登っていきます。楽しい!
意外に距離は長くて、そこそこ長い時間楽しむことができました。かなり高度を稼いで坂を登りきると、そこには驚きの風景が広がりました。交通量を考えると、コストパフォーマンスなる言葉がぶっ飛ぶぐらいの造りです。壮絶無駄使いの悪名高い緑資源機構←緑資源公団←森林公団、恐るべし。全線片側1車線が本当に必要なのでしょうか...?
ちょっと待て、あんなところまで登るのか!?
峠で来た道を振り返る。全線片側1車線が本当に必要なのでしょうか...。
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峠を越えて山を駆け降り、r171を経由して二番目の区間に突入しました。こちらも出会った対向車は1台だけ。ただ、こちらの道は路面の轍の間が白く変色していて、砂が出ているのかそうでないのかが見ただけでは掴めない。フロントが砂に乗ると危険なので、路面の白い部分を避けながらの走行になりました。このためいつもよりペースを落とさざるを得ず、ちょっとストレスのたまる展開になりました。
こちらは路面が古くて走りにくかった。快走路には違いないのですが。
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この大規模林道、一旦R340に合流して終わります。R340はそこそこ整備されているので、快調に北上できました。途中で4回目の給油を行い、次の山間部の長距離走行に備えることにしました。その先で分岐があり、今回はR281で太平洋側の久慈方面へと進みました。途中、平庭高原の区間では深い白樺林の中を走っていく区間があり、意外に距離は長くて約3kmほど続いていました。その林の中はひんやりとした空気で、ちょっと落ち着けました。
深い白樺林の中を走る。3kmほど続いていました。
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白樺林を抜けて坂を下ると、次の林道の入口にある「道の駅 白樺の村やまがた」に出てきました。休憩に適したポイントがなかったため、結果的に前回の休憩から約2時間ほど走り詰めになってしまったので、ここで昼食ついでにロング休憩を取ることにしました。ここでは豚の生姜焼定食が美味しそうだったので、それを頼んでみました。800円でこのボリューム。たっぷり食べることができて満足です。
出発しようとしたら、いきなり天候が悪化し、雨が降り始めてきました。とはいえここでこれ以上時間を使ってしまうと目的地に到達できない恐れがあるので、やや強引ですが出発しました。
道の駅 白樺の村やまがたで昼食休憩。生姜焼定食はボリューム満点でした。
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出発しようとしたら雨が降り出してきました。やばい、予想より早い!
道の駅の裏手から、次の林道入口に向かうためにr5で北上しました。ところが雨がどんどん激しくなってきてしまいました。林道の入口で山の方を見てみると、低い雲に覆われて視程がかなり短そう。本降りの雨が予想されるのと、タイヤがどちらかというとウェットコンディションが苦手なものなので、急遽予定を変更してr5をそのまま進み、八戸道に出ることにしました。
r5の下り坂ではタイヤ性能も考慮していつもより余計に速度を落として走行。幸い高度が下がってくると雨は小降りになってきて、再びR340に出てきたときにはほとんど止んでいました。30分後、八戸道九戸IC前にある「道の駅 おりつめ」で休憩。シューズの中にまで水が染みてきて気持ち悪かったのですが、どうしようもないのでそのまま出発、高速に乗りました。
道の駅 おりつめにて。ここも雨がひどく降ったようです。
九戸ICからは八戸道で北上しましたが、この区間は高機能舗装になっていなかったので、前のトラックが巻き上げる水しぶきがバイザーについて前が非常に見にくい状態でした。特に走行車線は轍に水が溜まって顕著。あまりにひどいところではあえて追越車線に退避して視界が遮られるのを防ぎました。ただし八戸JCTに差しかかるころには雲も切れて晴れ間がのぞき、路面も完全にドライになりました。風通しのいいメッシュジャケットのおかげで、濡れたTシャツもすぐに乾いてくれます。
八戸北ICからは百石道路・第二みちのく道路という有料道路を使って完全に八戸市街地をスルーし、三沢に出てきました。ここから市街地を抜けて小川原湖のほとりにある「道の駅 みさわ」を目指しました。さすがに高速を使うと早いですね。1時間ちょっとで目指す休憩地に到着しました。周りの景色と同じで、やたらだだっ広い道の駅でした。
道の駅 みさわ。広大な中にあってさすがに駐車場も広いです。
道の駅 みさわを出ると、原野の中をひたすら走っていく区間になります。行けども行けども景色も変わらず、大きなカーブもないので走っていて本当に退屈です。iPodがなければ寝ちゃうようなところだ...。ここ、本当に本州か? 空もべったり雲に覆われてしまい、写真も非常に退屈な仕上りになってしまいました。
広大な原野。ここ本当に本州か?
全然景色が変わらない。トリップメーターはかなりの勢いで数字が増えていくのに。
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道はやがて海岸沿いを走ってきたR338に合流します。途中には大きな沼を渡るところがあり、そこからは数多くの風力発電の風車が見えていました。どの風車もかなりの回転をしていました。ということは、ここは風が強いところということですね。地形がフラットなので、海から来る風を遮るものがないんでしょうね。このあたりから何とも言えない孤独感を感じてくるようになりました。
鷹架沼から前方の風車群を望む。かなりのスピードで回転していました。
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R338は海沿いにずっと北上していくのですが、1ヶ所だけ断崖絶壁を通るところがあります。六ヶ所村と東通村を隔てる物見崎です。ここからは少し先の状況を見渡せたのですが、白波が確認できるほど波が高く、その向こうは霞んでしまっています。今日は先端の尻屋崎まで行きたいと思っているのですが、天候は予断を許さない状況です。雨は大丈夫かな?
ちょっと登ったところから海岸線を望む。波が高い。
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東通村に入り中心集落を抜けると、R338はむつ市に向けて西に転じます。そこでr248を使って尻屋崎に向けてショートカットするルートを選びました。このr248、林の中を抜けていく道で信号も全くない快走路。右手には砂丘が広がるはずですが、木々に遮られてほとんど海は見えません。何もないが故についつい出てしまうスピードを抑えるのに苦労しました。
ご覧のような快走路。20kmをあっという間に走行できました。
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やや高度を上げたところでr172に合流、坂を下って海岸線に出るとr6に突き当たります。面しているのはもう津軽海峡になります。r6に入ってすぐに駐車帯があったので、休憩がてら展望台に上ってみました。雲が低く垂れ込めていて、残念ながら北海道の姿を見るには至らず。ただ先ほどまでの太平洋側と違って波が比較的穏やかでした。
天気は何とか持っていますが、北海道までは見えず。
r6を岬の先端に向かって走っていると、前方に巨大な構造物が見えてきました。ツーリングマップルには特に何も記載されておらず、一体何なのかこの時点ではわかりませんでした。景勝地と言われているのに、なんだかすごく場違いな印象がするのですが....。とても気になります。
何だ? あの巨大構造物。地図には何も書いてないのに。
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巨大構造物は石灰石鉱山と、セメントのプラント、さらには積み出しの大きな工場&港でした。こんな最果ての地に大きな工場があるなんて...。地図には明確に示されていないので、とても意外に感じました。
ちょっとした驚きの後、さらにr6を先に進むと尻屋崎灯台への入口が現れました。入るのは無料ですが、なぜがゲート方式。これは岬部分が放牧場になっているので脱走防止なのだそうです。傍らに設けられた押しボタン信号と同じスイッチを押すと、ゲートが開いて中に入ることができました。ここは安全確保のため入退門の時間制限があるそうです。
いよいよ尻屋崎へ。前回来れなかった心残りがようやく解消か。
ゲートを入ってしばらくすると、すぐに海沿いに出ます。草原の中を動物に注意しつつゆっくり進んでいくと、前方に白い塔のようなものが見えてきました。あれが尻屋崎灯台か? 見たところ非常に大きそうです。灯台のすぐ近くまで接近することができたので、そこで写真を何枚か撮りました。明治時代に東北地方で始めて設置された洋式灯台で、津軽海峡の東端を示す標識として全国でも最大級の光度を誇るそうです。高くスマートに聳える白いその姿は非常に美しい。ただ、戦争中に機銃掃射を受けて職員が殉職し、今もその弾痕が残るなど、悲しい歴史もあるそうです。
灯台が見えてきました。本州最北端は大間崎ですが、最果て感はこちらの方が上。
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高くスマートに聳える白いその姿は非常に美しい。
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再びゲート付近に戻ってくると、先ほどはいなかった寒立馬(かんだちめ)がたくさん集まってきていました。野生ではないせいか、人や車をあまり警戒することなく、道のすぐそばまで来ています。迂闊に近づくとけっ飛ばされる危険もあるので、接近は控えたものの何とものどかな風景でした。基本、農耕馬なので足が非常に太いのが特徴的ですが、毛皮がとてもきれいな馬達でした。冬の厳しい寒さにも耐えるとのこと、その頃の姿も見てみたいものです。
なるほど、これでゲートが必要なんですね。ものすごい道に近いんですけど。
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寒立馬と我が愛馬。CBRのエンジン音にも驚きませんでした。
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今回のみちのくツーリングの大きな目的を一つ達成したので、むつ市街地に向けて西に向かいました。チェックインの時間まであと1時間、市内に寄って職場へのお土産を物色。ただ、これまでのVTR1000Fと違って積載能力が低いのであまり大きなものは買えません。数量と大きさが両立するものを選ぶのに難儀しました。向かいにあるイベント会場ではみこし祭りの準備で賑わっていました。東北の短い夏もそろそろ終わろうとしています。
むつ市内にあるイベント会場「まさかりぷらざ」でちょっと一服。向かいではイベント実施中。
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むつ市内で5回目の給油を行い、さらに北へ走ります。今日の宿は本州最北の温泉の一つである下風呂温泉郷です。井上靖の小説「海峡」で漁火の見える温泉郷として描かれた場所とのこと。R279で本州最北端の大間に向けて走行するのですが、意外に距離がありました。結局5:50ごろに到着したのですが、行ってみるとこじんまりした温泉街で、少し坂を登ったところに目指す宿がありました。
今回お世話になったのは「まるほん旅館」さん。女将さんの厚意でバイクを車庫の中に入れさせてもらいました。潮風に一晩さらすのは辛いものがあるので、これは非常にありがたかった。事前の情報通り部屋の窓からは海を見ることができて、くつろげる雰囲気でした。ちなみに案内してくれた宿の方は田中美里似の美人さんで、久々にトキメキました(笑)。
まるほん旅館さんに到着。視界を遮るものもあるけど、確かにオーシャンビュー。
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一風呂浴びた後の楽しみは夕食。ここは海沿いなので新鮮な海の幸が期待できます。刺身はもちろんウニ、帆立など。特に烏賊の焼き物は絶品でした。今まであまり烏賊って美味しいと思わなかったんですけど、歯応えあって噛むほどに味が出るのに驚きました。普通に日常食べているのは烏賊もどきなのかも。考えを改めさせられました。
海の幸尽くし。噂通り烏賊は絶品で大変美味しく頂きました。
いつも通りすべて完食しましたが、さすがにお腹が重くなったので少し外に出て散歩をしてくることに。宿の前にある遊歩道を歩いていくと、なんだか鉄道の駅を模した施設が見えます。もともとここは太平洋戦争中、大間にある海軍要塞に弾薬を運ぶために鉄道建設をかなりの段階まで進めていたそうです。ところが戦争により中断。戦後整備の話もあり、青函トンネルをこちら側から通す計画も浮上したものの、津軽半島側のルートでトンネルが掘られることになったため、幻の鉄道線ということになってしまったそうです。その遺構はあちこちで見られますが、下風呂温泉近傍では遊歩道として整備したそうです。
その駅もどきには足湯があって、なんとも気持ちよさそう。ビールでちょっと酔ったこともあり、足を浸けこんで潮風に吹かれながらのんびり海を眺めていました。気持ちよかったなぁ。
未成線の跡である高台にある遊歩道を歩いていくと...。
足湯がありました。潮風に吹かれつつリラックス。
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20分ほどで宿に戻り、本日の行動はすべて終了としました。走行距離は446km(うち一般道406.7km)。一部ルート変更をしてしまったものの、予想よりもかなり距離が延びました。2日間の積算は1,207.3km。
3日目も4:00起床。朝食を少しゆっくり目の7:30でお願いしたので、朝から窓際にぼんやり座って海を見ていました。天候が少しはよくなってくれていればと期待していたのですが、残念ながらかろうじて晴れているものの北海道は見えず。天気予報では青森は午後から雨が降り出すそうで、慎重な判断が要求されそうです。朝食は朝からイカ刺しが出たのが嬉しい。たっぷりと腹ごしらえをして、ハードな走行に備えました。
天気はまずまずですが、北海道のあるべきところに低い雲が垂れ込めています。
8:00に宿を出ました。出発前には女将さんに写真を撮っていただけました。「ホームページに載せていいですか?」と聞かれたので快諾。帰ったらぜひHPも見てみよう。
下風呂温泉郷からはR279でむつ市に向けて戻っていきました。風間浦村とむつ市を隔てる木野部峠からもう一度津軽海峡を見渡してみましたが、こうしてみると結構険しい地形です。この日は波もそれなりにありました。陽が差し込んでいるところは海面が輝いていて、さわやかな朝を実感できました。ここに来るのは2006年に次いで2回目ですが、なかなかいい天気には巡り合えません。
地形は結構険しいところです。陽が差し込んでいるところは海面が輝いていました。
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むつ市街地に入る前にr4に乗り換え、恐山に向かいました。ここはまだ訪れていない名勝(って言っていいのかな?)地、どんな景色が見られるか、とても楽しみです。沢に沿って山の方に分け入っていくと、道幅は1.8車線になり急勾配で上がっていきました。路面はいいので走りやすかったのですが、タイトコーナーが連続してとても忙しかった。CBR1000RRを持ってしても、全身運動で激しい切り返しをしなければなりませんでした。
山道に突入。でも、これはまだまだ序の口でした。
坂を登りきると、今度はきつい下りです。地図で見るとどうやら湖を中心にした外輪山になっているようです。底に降りきると正面には深い青色の湖が広がりました。その横には湖に流れ込む川の河原があったのですが、そには所々黄色いものが浮き出ています。近いところでは強烈な硫黄のにおい。何とも不気味な雰囲気が漂っていました。
硫黄のにおいが強烈。所々で黄色いものが吹き出ています。
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沢を下ると宇曽利山湖畔に出てきました。深い青色の湖面がちょっと神秘的です。意外にも水はきれいに澄み渡っていて、すぐ近くでは底が美しく見えていました。湖面を注意深く見てみると、所々で気泡が浮き出ていて、ガスが吐出していたようです。なんだかあまり空気は良くなさそうですね...。
深いブルーの湖面がなんとも神秘的。でも水は意外に澄んでいます。
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しばらく進むと道は行き止まりになりました。そこは霊場の入り口で、参拝客がそろそろ増えてきたよう。ここはイタコの口寄せで有名ですね。私の場合、現時点であの世にいる人と話したいという希望は持っていませんので、中に入ることはしませんでした。そうなると留まる理由もないので、引き返してむつ市に向かうことにしました。
突き当たりは菩提寺の入口です。その先には賽の河原、手前には三途の川を渡る橋がありました。
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r4でむつ市に向けて外輪山を駆け登りました。快調に走っているとその途中には何かゲートのようなものをくぐりました。ちょっと気になったので、通り過ぎて振り返ってみると「霊場恐山」の文字が。こちらがどうやら正門にあたるようです。ということは、私は裏から入っちゃったんですね。
ゲート前にて。こちらが正門だったんだ...。
途中に釜臥山への登り口があったので、そちらにも行ってみました。道はタイトコーナー続きの急勾配で、走って楽しい道でした。まだ時間も早い上に天気も今一つなので、道は貸し切り状態。途中、2ヶ所ほど展望台があったので寄ってみたのですが、残念ながら視程は短く絶景を楽しむことはできませんでした。
釜臥山への道は、短いながらも楽しめるワインディングでした。
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津軽海峡方向を見る。霞んで海までは見えませんでした。
こちらはむつ市街。天気がいいと尻屋崎まで見えるそうです。
実はこの釜臥山、山頂付近は防衛庁の敷地になっていて、二輪車は入ることができませんでした。もっともそうでなくてもガスで何も見えない状態でしたけど。天気が良ければ航空自衛隊のレーダー基地越しに青森方面が見えるはずなんですけど。ゲート前で180度ターンをしている間にもガスがどんどん濃くなってきました。こうなると長居は無用、山を一気に駆け降りました。
山頂は防衛庁の敷地で二輪車は入れません。ガスもどんどん濃くなってきたので退散しました。
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再びr4でむつ市街地に向け東に走り、市内からはR279で野辺地に向けて走行を開始しました。R279は陸奥湾に沿って走っていきますが、所々で駐車帯が整備されているので景色を楽しめます。写真は横浜町の手前で撮ったものです。対岸はまだ全く見えません。ただ、内海なので波は非常に穏やかなのが印象的でした。
出発から約2時間ちょっとで、休憩ポイント「道の駅 よこはま」に到着しました。
横浜町から見た青森方面。対岸の様子は全く見えません。
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道の駅 よこはまにて。ここはむつと野辺地のほぼ中間なので、休憩ポイントには外せません。
R279は別名「むつはまなすライン」といいます。シーズンにははまなすの咲く中をひたすらまっすぐ進むという体験ができるそう。下北半島の付け根付近はマクロ的な地形はフラットですが、小さな凹凸があって丘を越えるたびにはるか彼方の前走車を確認することができます。こういった道はなかなかありませんから走っていて新鮮です。
むつはまなすラインは、こういう道が延々と続くのです。
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野辺地に近づくと、ようやく対岸の様子が見えるようになってきました。といってもこれは夏泊半島。ここも距離は短いながらも海岸線を巡るいいドライブコースです。3年前に走っているので今回は行きません。これでようやく下北半島の付け根に戻ってきたことになります。やはり、青森から大間までは非常に遠いです。
野辺地市街に近づいたところで、ようやく対岸が見えてきました。
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今日はここからさらに南下します。天気予報では昼から青森方面は雨とのことでしたが、11:00過ぎ現在でまだ遠くの山の形もはっきり見分けられました。このためもう少し粘れると判断し、七戸へ向かうことにしました。R4では遅い大型車に引っ張られてエンジン水温だけが上昇してしまい、熱でちょっと苦しみましたが、11:30ごろに休憩ポイントである「道の駅 しちのへ」に到着しました。ここは3回目の訪問ですが、いつもバイクが違っています。
実はここ、全部違うバイクで3回来たことになります。(2004, 2006, 2009年)
ここでツーリングマップルを見てみると、道の駅の裏手に農林水産省の牧場があり、そこに10km近い松並木があることが書かれていました。時間も余裕があるので、ちょっと寄ってみることにしたのですが、これが凄かった。ものすごい高い松の木が、延々と続いているのです。そのスケールの大きさにすっかり驚いてしまいました。
松並木がストレートに沿ってどこまでも続く。
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すごく背が高いことがわかってもらえると思います。
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松並木の終点から広域農道を使って再びR4に出てきました。農道はよく整備されているものの、網の目のように走っているので標識を注意しておかないと迷ってしまいます。私も2度ほど標識を読み間違い、明らかに違う方向に走っていることがあったので早めに修正。何かランドマークがあればもっと楽にルーティングできるのですが、何もない原野だとなかなか難しい。
R4に戻ってすぐr242に入って西に転じます。この先には「みちのく有料道路」という有料道路があり、七戸から青森へショートカットできるようになっています。距離も30kmありほとんどが60km/h区間。長大トンネルもあるせいか通行料金はやや高目でした。
未踏の道、みちのく有料道路に向かいます。
林の中を抜けたり、長大トンネルもある、ハイペースで走れる道でした。
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料金所。中途半端な位置にあったのでちょっと戸惑いました。
みちのく有料道路の終点は青森市街地の東端です。ここからR4で青森中心部に向かいました。ここのあたりも一度来ているのでもう迷うことはありません。片側3車線の広い通りを快調に走っていると、青森市街地中心に近づいてきました。
青森市街地の中心部に近づいてきました。
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まだ昼過ぎにもかかわらず、3日目の最終目的地である青森市街に入ったのには理由があります。実はこの日の宿はまだ押さえていなかったのです。いつもの定宿であれば大丈夫だろうと思い込んでいたこともありますが、これが意外な展開を呼ぶことになりました。
青森市街地のガソリンスタンドの位置をチェックしながら、JR青森駅裏手の八甲田丸のところに出て休憩しました。ここに来ると「ツーリングの終点に着いた」と感じるようになってしまっています。
青森港に到着。三角の建物は物産館アスパム。
ベイブリッジと八甲田丸。ここは最初に来たときから全然変わっていません。
ここからいつもの定宿に電話し、予約を取ろうとしました。ところが電話は通じたものの、答えは「もう営業していません」。頼りにしていたのでかなり衝撃を受けました。折しも雨がポツリポツリと降ってきたので、ちょっとやばい状態です。チェックインするにしてもずぶ濡れは避けたいし...。一瞬、今から埼玉に帰ると何時になるんだっけ?と計算してみましたが、さすがにちょっと辛いものがあります。
しばらく対応策を考え、2002年に初めて来たときの手を再び使うことにしました。JR青森駅には観光案内所があるので、そこで宿を紹介してもらうことを決心。条件は「バイクを停めたいので屋根のあるところ」ということで、窓口の方にリクエスト。幸い、駅のすぐそばのビジネスホテルを紹介してもらえました。ただし、チェックインまではまだ1時間半ほどあるとのことなので、それまで時間を潰すことに。でも雨が心配だ...。
JR青森駅にある観光案内所で宿を紹介してもらいました。
さて、時間を潰す方法を考えてみました。あまり遠くに行ってしまうと雨が降り出したときに対応できない。かといって街中で屋根付きでバイクを停められるところはそうはありません。そこで、郊外にある三内丸山遺跡に行ってみることにしました。縄文時代の巨大集落遺跡で、メディアにもよく登場するところです。市街地から15分ほどの距離なので、本降りになってもすぐに戻ってこられると判断し、行ってみました。
三内丸山遺跡に到着。意外と市街地から近いところにありました。
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中に入ってみると、かなり広大な公園になっていました。本などでよく見る櫓や竪穴式住居が再現されており、なかなか興味深いものがあります。中でも一番驚いたのは櫓。テレビなどでもよく映りますが、実際に見てみるとその巨大さに圧倒されました。写真に写り込んでいる人と比べると、そのサイズがわかります。
並べてみると住居の進化が感じられます。
高床式の建物。床は意外に高いです。
一番印象的なのはこの櫓。とにかく巨大、人と比べると一目瞭然。
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資料館などをゆっくりと見て回ると、ちょうど14:40ぐらいになりました。今から市街地に戻って給油してから宿に行けばいい時間になるはず。ちょうどまた雨粒がポツリと落ちてきたので、すぐに出発して市内に向かいました。青森県庁の近くで6回目の給油を行い、次の日の帰路に備えます。15:10に宿に到着、チェックインしました。
三内丸山遺跡で歩いたせいで汗をかいてしまっていたので、シャワーを浴びてから夕食に繰り出しました。夕食はもちろんいつものあのお店、青森駅の東側にあるしんまち商店街にある帆立料理の「柿源」さんです。この日は昼を結果的に抜いてしまったこともあり、ちょっとスペシャルに行こうと考え、色々なものが食べられる「帆立づくし定食(松)」にしてみました。顔ぶれは塩焼、塩辛、刺身、フライ、煮物で2,800円。今回ばかりはゴージャスに行こう。
ここが青森での楽しみ、帆立づくし定食(松)は塩焼、塩辛、刺身、フライ、煮物が楽しめます。
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このつやつやしい刺身は旨かった。でもシンプルな塩焼が私は一番だと思う。
夕食後は駅でちょっと買い物をしてから宿に戻りました。次の日の天気がちょっと心配ですね。また去年のように雨中走行になるのかな。本日の走行はすべて一般道で217.5km、3日間の積算は1,424.8kmになりました。実質的に半日を棒に振ってしまったのは痛かった。
4日目、ちょっとゆっくりめ5:00に起床。最終日は高速で帰るだけですが、あまり早く自宅に帰り着いてもやることがありません。そこで天気予報をじっくり分析し、雨をできるだけ避けられないか計画を検討しました。ところが青森・岩手は午前中雨が降り続くようで、それを避けると帰宅が夜になってしまいます。夜間走行は避けたいので、あえて雨中走行する決心をしました。
7:30にホテルを出発。この時点ではまだ市内は降っておらず、ちょっぴり楽観的になれました。
青森駅前、ちょっと明るいのが救いかな。雨は小康状態。
朝の通勤で混み合う市内を抜け、郊外にある青森ICから東北道に乗りました。予想では15分ぐらいで入口に行けると思っていたのですが、それよりも時間がかかってしまい、実際に入線できたのは目論見よりやや遅れて8:10前。ここから終点である川口JCTまでは680kmの道のりです。心配なのは激しい雨に遭わないかどうか...。さて、今回はどれぐらいの時間で帰れるかな?
東北道の終点からスタート。なんか苦しかった去年を思い出す...。
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青森ICから大鰐弘前ICまでは雨は局地的で、山間部よりもむしろ平地の方が雨足が強かったです。高速は青森県内全線で80km/h規制がかかっていたので、通常よりも遅いペースで走行。高機能舗装になっていないところでは、前車の掻き上げるウォータースクリーンで視界が閉ざされるので、かなり早い段階で車線を変えて追い越さねばなりませんでした。
青森・秋田県境の坂梨トンネルを抜けてしばらくすると、最初の休憩ポイントである花輪SAに到着しました。ここまでは交通量が少なかったので比較的走行は楽だったと言えますが、ここから徐々に追い越し時の判断が難しくなっていきます。
100km走行後の休憩、秋田県の花輪SA。雲が低い...。
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秋田県はすぐに過ぎてしまいます。岩手県に入ると深い谷間を縫うように走りますが、意外にもそれほど雨はひどくありませんでした。この分ならこれ以上酷く濡れずに済むかなと思えたのですが...。八戸道分岐・安代JCTを過ぎると車も多くなってきて、車線変更を行う機会も増えてきました。安代から長い下り坂を降りたところが松尾八幡平ICです。ここからは正面に岩手山がきれいに見えるのですが、やっぱり今日は雲の中でした。
ここまでで深い山間部はほぼ終わったのでほっと一息...だったのですが、実はここから花巻までが一番雨がひどかったのです。特に盛岡近辺は路面が水で覆われ、センターラインが全く見えないほどでした。さすがに連続走行するのに不安を感じたので、紫波SAで2回目の休憩を取りましたが、すっかりずぶ濡れになってしまいました。
さて、燃料の方は計算すると残り500km、ここでガソリンを入れておけば280+220kmでつなげます。これまでの経験で高速をステディに走行すれば300kmは走れることがわかっていたので、ここで7回目の給油をしました。
200km走行後の休憩、岩手県の紫波SA。このあたりは雨が酷かった。
紫波から花巻までは雨足が強く、バックミラーも曇ってしまって後方も見えないほどでした。幸い走行している車の数はそれほど多くなかったので、慎重に後続車を見極めてから追い越しを仕掛けます。ただ、判断を間違えると追突される危険があるので、まさに車線変更は大袈裟ではなく命がけです。振り返ると、この区間が一番運転が厳しかったです。
往路に高速を降りた一関ICを過ぎ、宮城県に入るとようやく雨は止んで、路面も乾いてきました。若柳金成ICを過ぎてからは80km/h規制が解除されたので、ペースを上げました。ジャケットが風を通してくれるので、濡れたTシャツはあっと言う間に乾いてくれました。出発から300kmの地点にある、宮城県北部の長者原SAで3回目の休憩。ちょうど昼になったので、出店で牛タンコロッケ200円を買って食べてみました...が、どこに牛タンが入っているのかよくわからなかった(悲)。
300km走行後の休憩、宮城県の長者原SA。牛タンコロッケを食す。
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仙台近辺では線形が良くないので常時80km/h規制区間になります。ここでは良いペースで走る車に引っ張ってもらってタイムロスを軽減。12:30過ぎには東北道中間点を通過しました。やはり雨の影響でペースが遅くなってます。山形道分岐・村田JCTを過ぎてからは再びペースアップしました。青森から約400km、福島に入ってすぐにある国見SAで4回目の休憩をしました。
400km走行後の休憩、福島県の国見SA。ここまで来ると日帰り圏。
国見の坂を駆け降りると福島市です。このあたりで気温が一気に上昇。走行中の水温も2〜3℃上がり、ラジエターからの排熱を熱く感じるようになってきました。一方、朝食が5:30だったのでさすがにそろそろお腹が空いてきてしまいました。青森から約500km、郡山を過ぎたところにある安積PAでちょっと遅い昼食を摂ることを決心。ここでは鶏唐揚定食を食べてみたのですが、カラッと揚がっていてなかなか美味しかった。ボリュームも満点でした。
500km走行後の休憩、福島県の安積PA。カラッと揚がった唐揚が美味しかった。
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安積PAで行程中の最後となる8回目の給油を行いました。残り距離は約220km、これで自宅までガソリンを入れずに戻ることができます。安積からはいつもの巡航ペースで一気に南下しました。順調に距離を消化して15:00ごろには県境を越えて栃木県に入り、みちのくを後にしました。さすがに矢板付近からは混み始めましたが、速度をそれほど落とさなくても良いレベルでした。600km走行後、宇都宮近郊の大谷PAで最後の休憩です。
600km走行後の休憩、栃木県の大谷PA。ここから3車線になります。
大谷PAからは大都市近郊区間の3車線の道です。ほとんどの部分で一番右の車線を流れに乗って走っていたので、意外に早く埼玉まで戻ってきました。16:30に浦和本線料金所を通過、7度目の完走ですが、どこにどんな景色があるかを学習してきているせいか、なんだか達成感も年々失せてきてますね。ETCで「料金を払う」という意識が小さくなっているのもそのそれを助長しているような気がします。
680kmを完走! ETCでぴったり10,000円。
川口JCTからは外環道に乗り換え、和光北ICまで走行して高速を降りました。自宅近くで最後の給油を行い、帰着は17:00を少し回ってしまいましたが、今回も無事に戻ってこれました。最終日の走行は710.3km(うち一般道18.7km)。
旅のまとめです。4日間の総走行距離は2,135.1km(うち一般道971.8km)。天候の問題で予定していた距離よりも少なめになってしまったのが少し残念。消費ガソリンは給油9回で101.3L、平均燃費は21.1km/Lとなりました。雨中走行している間、燃費の悪い回転数を長く使ってしまったせいか、それとも新しく履いたタイヤのせいなのかははっきりしませんが、いつもの日帰りツーリングよりも燃費はやや悪いレベルでした。
無事にツーリング全行程終了。総走行距離は4日間で2,135.1kmでした。
(画像に触れると表示が変化します)
さて、今回の旅は前半は走りをたっぷり楽しめたのですが、後半は天気が崩れて景色も走りもいまひとつでした。走りの面での充実度は60%ぐらいですが、温泉や美味しいものが色々と食べられたので満足です。今回のみちのく行きで東北地方の有名どころはほぼ網羅できました。
行程図は縦に長大なので別ファイルで記載しています。
2009.08.14
番外編、夏はやっぱりカレーでしょ。
ようやくやってきた感のある暑い夏。なんとな〜くカレーが食べたくなったので、Webでちょっと調べてみたところ、秩父に美味しそうなカレー専門店があるのを発見しました。お店の名前は「マジョラム」、欧風カレーというのはあまりなじみのない路線ですが、それだけに興味を引かれたので食べに行ってきました。
場所は秩父鉄道の秩父駅から近いところなのですが、通りから一つ裏手の路地の奥まったところにあって、探し当てるのにちょっと難儀しました。看板も控えめなのでわかりにくかったのですが、なんとかたどり着きました。
秩父の「マジョラム」さん。さて、気になるお味は?
途中、混雑に巻き込まれて到着は14:00を回ってしまったので、もうお腹ぺこぺこ。そこで、サラダ+夏野菜カレー+アイス+コーヒーの「夏のスペシャルAセット」を注文してみました。お店はそれほど広くはなく、カウンター席が数席と小テーブル2つ、大テーブルが1つと、収容人数は少なそう。ただ落ち着いた雰囲気なので、夕食に来るのもいいかもしれません。
最初に出てきたのはホタテとトマトのサラダ。トマトは自家製だそうで、甘くてジューシー。夏野菜のカレーは辛口を頼みましたが、あっさり気味のガーリックライスとの組み合わせが絶品。夏野菜の甘みがアクセントになって、とても美味しく頂きました。最後に出てきたデザートはバニラアイスの下にコーヒーゼリーが敷かれていて、甘さと程よい苦さの組み合わせがGOOD。セットで2,000円は昼食としてはちょっと高いけど、それだけの価値はあるかな。ごちそうさまでした。
ホタテとトマトのサラダ。トマトが甘くて美味しかった。
見た目よし、香りよし、味もよし。これはいけてます。
大人のデザートです。バニラのシャリシャリした食感がよかった。
さて、目的を達したのであとはこのまま帰ります。駅前の通りに出ると、正面に大きな橋が見えました。秩父公園橋というそうです。この橋の下には荒川が流れていて、ここから長瀞を経て埼玉の中央部を縦断し、東京湾へ注いでいるのです。
秩父公園橋。正面から見ると普通の橋っぽいのですが...。
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橋を渡ってみると大渋滞だったので、すぐに側道に入ると秩父公園橋の下側に出てきました。下から見上げると美しい斜張橋の姿が際立ちます。密度の濃いワイヤーが何とも芸術的です。
斜張橋を見上げる。密度の濃いワイヤーが特徴的です。
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秩父公園橋の下には旧道の橋があり、そこからは荒川の流れを見ることができました。今日もとても暑いので、水遊びする人、釣りを楽しむ人で水辺は賑わっていました。いいなぁ、涼しそう。バイクの上は灼熱地獄なのでとてもうらやましい。
水辺は釣りや水遊びをする人で賑わっていました。
その後はR299で正丸峠まで戻り、r53で青梅を経由して自宅まで戻ってきました。本日の走行は一般道のみで149.7km。帰宅直前にフロントタイヤをチェックすると、一番摩耗の進んでいるところはほとんどのっぺらぼうになっていました。一応タイヤに負担をかけないように走ったつもりなのですが、路面温度も高いせいかさらに摩耗させてしまいました。乗り心地もそうとう悪化しているので、タイヤ交換まではCBRは封印です(笑)。
2009.08.12
プチ登山と川辺の温泉
やっと夏空が垣間見れました。朝、目覚めるとすごくさわやか。これは出かけない訳にはいきませんね。明日からは帰省のクルマで高速道路は大渋滞でしょうから、お盆前のお出かけはこれが事実上最後でしょう。行先は福島方面に決定。もうすっかり「通い」と化していますが、景色も走りも楽しめる道が多いのが福島が好きな理由です。
5:45に自宅を出発し、外環道和光北ICより高速に入線し、川口JCTからは東北道で北上しました。
久しぶりに爽やかな朝を迎えました。行ってきましょう気晴らしに。
宇都宮までの首都圏近郊の区間では車が多く、100km/hでの巡航が精一杯で追越車線が一番混んでいました。宇都宮まではいつもなら1時間ちょっとで通過できるのですが、既に1時間半近く経過していました。
さらに、西那須野塩原IC直前で事故渋滞が発生。そろそろと前に進んで行くと3kmぐらい先でトラックが中央分離帯に乗り上げていて、1車線規制が行われていました。後でPAで道路交通情報を聞いたら渋滞はその後20km近くまで延びたようです。結果的には計画を組み替えるほどの事態は避けられましたが、あと15分出発が遅れていたらアウトでした...。渋滞を切り抜けた黒磯PAで休憩を取り、さらに郡山を過ぎたところにある安達太良SAで給油を行い、目的地の直前にある福島松川PAで再度休憩しました。鮮やかな空の色に緑が映えてきれいです。
福島松川PAにて。夏をようやく体感できた感じがします。
福島西ICで東北道を降り、R115とr5で磐梯吾妻スカイラインに向かいました。この道に来るのは三度目になりますが、路面がよい上にタイトコーナーが続き、かつ特徴的な景色が見られる最高の道です。惜しむらくは通行料金が高いこと。さらに残念ながらこの日は天候が今一つ。山の上の方がガスに覆われてしまっていました。途中の展望台からは福島市街が見られるはずなのですが、雲に隠れて全く見えませんでした。
残念ながら福島市街地方面は全く見えず。
森林の中を高度を上げて行くと、まわりはやがて荒涼とした風景に変わってきます。このように短い距離でいろいろな風景が見られるのです。また、所々に駐車帯が設けられているので、停車して景色をよく見ることもできます。速く走っても楽しいですが、それよりも景色の変化を楽しみながら走り抜けるのがきっと正解です。
目まぐるしく風景を変えてゆくのがこの道の魅力です。
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途中には有毒ガスが噴出する区間が1kmほどあり、そこでは停車しないように注意の看板が立っています。その部分を通過する時は確かに硫黄臭かった。車でエアコンをかけているとあまり感じないのでしょうが、バイクで走る良くも悪くも空気の変化まで感じられます。その危険地帯を抜けて九十九折れを登ると、登山道の入口のある浄土平に出ます。
浄土平の出口から振り返ってみました。写真中央が停車禁止区間です。
浄土平には有料の駐車場があります。過去2回はそのまま素通りしてしまったのですが、気まぐれでちょっと身体を動かして見る気になりました。駐車場料金は二輪車が100円で、かなり先客もいて賑わっていました。後ろを振り返ると標高1,707mの吾妻小富士が聳えていて、時間もちょっと余裕があるので登ってみることにしました。
吾妻小富士(1,707m)。ちょっと登ってみることにしました。
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火口までは階段で登ることができます。勾配は少々きついですが、草津白根山よりも短いのでそれほど苦痛は感じませんでした。多少息は弾んだものの、足はまだまだ大丈夫? 長時間のライディングだと血行が悪くなるので、こういう風に負荷をかけておくのは却っていいかもしれません。約5分ほど登ると火口部北端に到着しました。そこから見えたものは、荒涼とした火口部でした...(下の写真をクリック)。
火口に向けて登る。その先で見えたものは、「!」
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振り返ると、一切教山が圧倒的な威容を見せつけています...が、ほとんど雲に隠れてしまっていました。ただ、壁からは硫黄ガスが噴出しているのが見え、「地球は生きている」ことを実感できます。
この反対側には幻想的な五色沼があるとのこと。行ってみたいとも思ったのですが、装備(服装)が不十分で、かつ山頂まで1時間半はかかるということなので断念。また次の機会に。
一切教山の硫黄ガスの噴出に、地球の息吹を感じる(大袈裟?)。
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そのまま折り返すのももったいないので、吾妻小富士の火口をぐるっと一周してきました。ただ、足場は非常に悪くて脆かったです。幸いライディングシューズは靴底がしっかりしているので、歩くのに難儀はしませんでした。
歩いているとあっという間にガスが出てきて、視程が下がるという状況にも遭遇。やはり、山の天気は変わりやすいということはよく覚えておかなければなりません。
火口の部分を反時計回りに歩いてみる。荒れ果てたという言葉がふさわしい。
最も高いところから、登り口側を振り返ってみました。
駐車場までの往復で、結局40分ほどかかりました。涼しいとはいえ全身汗だくになっちゃいました。浄土平からは土湯方面に向け、森林地帯の中を下って行くことになります。路面が濡れていたのであまり無理をせず、ゆっくりと空気を吸い込みながらのライディングを楽しみました。ただし、途中で遅い車に追いついた時だけはちょっと頑張りました。最近は追い越しの前にタコメーターでエンジン回転3,000r/minキープを確認してから追走するので、スムーズに抜けるようになってきました。
スカイラインの終点からはr70で裏磐梯に向かいました。こちらも有料道路で、裏磐梯の湖沼群を抜けて行く磐梯吾妻レークラインです。しかし、レークラインといいつつもあまり湖沼群を積極的に見られるわけではありません。眺望ポイントがちょっと少ないことが、比較的マイナーであることの理由でしょうか。
森の中を走っていると、正面に湖が現れました。秋元湖です。
レークラインといいつつも、道はこういう雰囲気の方が多いです。
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ただし景色のいい場所もあります。3つの湖が一度に見えるポイント。
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レークラインの終点は裏磐梯です。いつもなら桧原湖を一周するのですが、この日はプチ登山で時間を使ってしまったので寄り道はせず、R459で喜多方に向かうことにしました。R459は西斜面を喜多方に向けて降りて行きますが、意外にも景色の変化が大きいのが特徴。森の中を走っているとせせらぎが聞こえてきたので、ちょっと立ち止まってみました。暑い夏、水辺から聞こえる音は涼しさを演出してくれます。
道の横には渓流が。せせらぎの音が涼しさを演出します。
喜多方市街が見えてきました。ちょうど昼時、いつものお店へ。
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市内に入ってくると観光馬車と遭遇。この時の気温は30℃を超えていました。それに加えて車からの熱風に晒されたり、路面からの熱でかなり熱いはず。ちょっとかわいそうになっちゃいました。
観光馬車と遭遇しました。ちょっとかわいそうな気もする。
昼食はいつもの丸見食堂です。残念だったのはかき入れ時のせいか、餃子を「今日はやっていない」と言われてしまったこと。いつもなら漬物もサービスしてもらえるのですが、今日はそれもありませんでした...残念。それでもねぎチャーシューメンを美味しくいただきました。
いつもの丸見食堂です。この日は繁盛していて、ゆっくりする余裕なし。
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喜多方からはr21で南下、会津坂下からR49で西に進み、R252沼田街道に入りました嬉しかったのは序盤で1台ワゴン車をかわしてからは前走車がおらず、自分のペースで走れたこと。天気もよくて最高の流し走行ができました。もうすっかりコースの構成も覚えているので、効率の良いライン撮りができるようになったというのもあるかもしれません。ただ、長雨のせいで水の濁りがあるのがちょっとマイナス。
自分のベースで快走、こういう状況は非常に嬉しい。
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喜多方から約1時間半ほど走ると、只見町に出てきます。いつもならここから12kmほど南下して深沢温泉で一風呂浴びるのですが、今日はちょっとここまで到達するのが遅くなってしまったのでやめました。代わりに只見川の川辺にある温泉に寄ってみることにしました。駅前市街地からちょっと南に行ったところにあるのが只見温泉です。
でも、温泉というよりは銭湯だよ、これ...。
只見温泉保養センター。観光客を呼ぶには物足りないか...。
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堤防から見える只見川の流れ。水が豊かで癒されます。
温泉で汗を流した後は、六十里越のワインディング走行です。ただし今回はタイヤライフが末期に来ているので、右旋回はちょっと余裕を持っての走行にしました。最近はエンジン回転を3,000r/minにキープしての走行ができるようになってきたので、まずまずスムーズにコーナーを抜けられるようになりました。
新潟県側に降りてきたところの入広瀬で2回目の給油を行い、小出にある道の駅ゆのたにで休憩し、関越道に乗って帰途につきました。いつもと同じで赤城高原SAで休憩、そのまま戻るつもりでしたが情報表示板で渋滞表示が出ていました。このため予定を変え、寄居PAで夕食を摂ってから帰ることにしました。
寄居PAで夕食を摂ってから帰ることにしました。
寄居を出るとすぐに渋滞が始まりました。ここから嵐山小川ICと、東松山から鶴ヶ島の区間で渋滞が発生していましたが、特に雨や事故などの要因ではなく上り坂の自然渋滞だったようです。ただ、所沢ICに到着した時にはすっかり陽が暮れていました。
本日の走行は735.1km(うち一般道273.1km)。消費ガソリンは34.3L、平均燃費は21.5km/Lでした。
そろそろ新しいルート開拓が必要ですかね。
2009.08.01
珍味ツアー第3弾は、「熊」
この週末の関東地方の予報は曇りから雨。どちらかというと土曜日の方がまだましそう。ところが甲信越や東北南部は土曜日から雨が降るようなので、遠くに出かけるのは得策ではありません。そこで近場の行先を物色しました。結果思いついたのが栃木県の奥鬼怒です。ツーリングマップルとWebで調べると、このあたりでは熊肉を食べさせてくれる店があるようなので、それを目的に行ってみることにしました。6:00に出発です。
6:00出発。天気大丈夫かな? 山の方は霧が心配。
所沢ICから関越道に乗り北上しました。高崎から先は霧雨が降ってきて走りにくかった。相変わらずクルマも多くて藤岡JCTまでは100km/h前後で走り続けるのがやっと。渋川伊香保ICから先の赤城の長い登りからは霧が出ていて50km/h規制がかかっており、視界は最も深いところで約80m程度まで落ち込みました。
1時間以上かかって沼田ICに到達、ここで高速を降りました。そこからはR120で栃木方面に向かいます。ここまで一度も休憩をしていなかったので、道の駅 白沢で最初の休憩しました。ここでも霧が深く出ています。
道の駅 白沢にて。ここでは雀が近寄ってきました。
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道の駅を出発し、再びR120でさらに東へ向かいます。片品村までは車が数珠繋ぎで我慢の走行でしたが、尾瀬に向かうR401と別れてからは車も少なくなり、1台かわしてからは快調に走れました。約1時間で群馬・栃木県境の金精峠に到着、この峠にあるトンネルを抜けると中禅寺湖・男体山・戦場ヶ原が一望できるのですが、この日は霧で何も見えませんでした。
中禅寺湖を望む。何も見えないという方は心眼で見てください(苦笑)。
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金精峠を下り、戦場ヶ原を抜けて中禅寺湖畔で1回目の給油。ここから第一いろは坂を降ります。日光市内からはr169で北上、霧降高原に向かいました。このあたりでは前を観光バスに遮られ、30km/hで走らされるという悲惨なことに。ハイパワーエンジンを極低速で使うのは熱的にかなり苦しい。膝が火傷しそうになりました。
霧降高原ではさらに深い霧に覆われました。ここは牧場の中を走り抜けて行くはずなのですが、どこまで行っても白い闇。ひどいところでは20mぐらい先しか見えないという状況もありました。
放牧地の中を抜けて行くのですが...何も見えませんでした。
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霧降高原を抜けてr23に入り、さらに東に向かいます。まだ昼食には早いので、少し遠回りをしてから行こうという作戦です。川治ダムで休憩した後、r249で湯西川温泉を経由して反時計回りに走行しました。ツーリングマップルではおすすめルートとして記載されていましたが、狭くて路面もあまり良くなくハイパワーオンロード車では少々きつい道でした。それでも予定より少し時間がかかったものの、無事にr23に戻ってきました。今度はここからは西に進路をとります。12:00前に目指す「またぎの里」に到着しました。
ここの名物は熊肉と鹿肉料理とのこと。特にツーリングマップルに紹介されていた「熊丼」だと聞いていたので、迷わずそれを注文しました。
「またぎの里」に到着。なかなか賑わっていました。
店の中には鹿と熊の剥製が。熊丼は美味しかった。
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さて、熊丼ですが意外にもむつこくなかった。ちょっと固い牛肉という印象で、噛み応えもあって不思議な食感でした。もっとも牛丼風の味付けだったのでそう思っただけかもしれません。ただ、噛めば噛むほど味が出る...というわけでもないので、料理としてはちょっと微妙かも。
昼食の後は奥鬼怒林道で山越えし、再び戦場ヶ原に向かいました。奥鬼怒林道は全線20kmちょっとの舗装林道。こちらもツーリングお勧めルートとのことですが、所々路面が悪いところもあってCBRでは走りにくいところでした。
山王峠にて。雲に覆われ眺望いまいち。
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山王峠から降りると、戦場ヶ原に戻ってきます。ここまで降りてきたところで天候回復。ただ、さすがに高地だけあって涼しかった。R120に近づいてくると道は林の中を駆け抜ける快走路に変貌しました。緑のトンネルをのんびり流して走るのは気持ちいい。四輪車では決して味わえない至福の瞬間です。
戦場ヶ原近くの緑のトンネル。空気が澄んで気持ちいい。
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その後は往路のルートをたどり、沼田ICから関越道に乗り帰途につきました。
本日の走行は522.0km(うち一般道289.2km)。消費ガソリン25.2L、平均燃費は20.7km/Lでした。低エンジン回転運転を迫られた時間が長かった分だけいつもより悪化しているようです。
総距離500km強と控えめ。ただ山道が多かったので疲れました。
2009.07.25
珍味ツアーその2、鯉を求めて200km
例年鈴鹿8時間耐久レースのある週末は東北に出かけていました(過去7年で6度)が、今年は計画していたものの天候不順につき断念しました...残念。ただ起きてみるとそこそこいい天気なので、近場に出かけることにしました。今回の目的はかねてから計画していた「佐久鯉」を食べに行くという企画です。9:30ごろゆっくり出発しました。
高速は事故で渋滞していたため、R463とR299で秩父に向かい、下道で佐久まで行こうという作戦です。下の写真は秩父にある秩父橋です。この隣には旧橋があり、こちらも趣があります。ちなみに時点ですでに11:30。いったい昼ご飯はいつ食べられますやら...。
R299で秩父・荒川にかかる美しい橋。
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小鹿野町を抜け、志賀坂峠を抜けて群馬県神流町へ。志賀坂峠は濡れていたものの、路面がいいので思いきり寝かし込んでクイック旋回。まともな立上り加速が可能な3,000r/minキープで坂を駆け上がりました。音でエンジン回転数がだいたい読めるようになってきたので、大分慣れてきたかなという感じです。あとは減速時にリアに荷重をかけてホッピングを抑え込めればもうちょい滑らかに走れるかな。それは次回の課題です。
上野村からは下仁田を経由し、R254で内山峠を越えて佐久へ入りました。が、この時点で14:00...、もうお腹ペコペコ。今回お目当ての店はJR小海線・中込駅前にある「三河屋食堂中込本店」さん。ここは鯉料理をリーズナブルに食べさせてくれるとのこと。今回はあらい定食を注文してみました。
三河屋食堂中込本店の「鯉のあらい定食」¥1,150なり。
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定食は豪華で美味しかったけれど、正直「病みつきになる...」ほどではなかったかな。比較的薄く切られているのに、意外に噛み応えがあって不思議な触感でした。
佐久からはR142で西に向かい、途中から北上して日帰り温泉施設「あぐりの湯 こもろ」に立ち寄り、一風呂浴びてきました。ただ、気温が高いので露天風呂もあまり気持ちよくはありませんでした。浅間山もすっかり雲の中で、今日は眺望もいまいち。
駐車場から浅間山を見る。山頂は雲の中。
そのまま帰るのも芸がないので、帰りがけの駄賃でチェリーパークラインを走行してきました。今日は比較的空いていて、4台かわしただけで山頂近くまで行けたのはラッキーでした。ここも路面がいいので、安心してエンジンブレーキを使えます。ここでもエンジン回転を3,000r/minミニマムキープできたおかげで、結構ハイペースでタイトコーナーを抜けられました。やっぱりタイトコーナー連続路はとても楽しい。山頂部では雲に覆われて視界もかなり落ちたため、途中から引き返しました。
山頂は白い闇の中。ここから引き返しました。
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高峰高原から降りてきて、R18で再び佐久に向かい、IC近くで給油してから上信越道に乗りました。結局一度も止まらずに自宅まで帰着。本日の走行は402.6km(うち一般道262.1km)、消費ガソリンは21L、平均燃費は19.2km/Lでした。前半は市街地走行、後半は峠道でエンジンを回したせいで、いつもよりかなり落ちてます。
2009.07.11
定番コースにスパイスを効かしてみる
直前になってまたもや予報が変わり、週末の雨は回避されました。CBR1000RRの調子がイマイチなのでちょっと迷ったのですが、症状がまだ出るかどうかも確認したいので出撃しました。ルートはいつもと同じなのですが、登山道国道として有名だったR289を通行可能にした甲子道路が昨年開通したので、そこを通るように設定。5:30に出発しました。
全天くもり。でも湿気が少ないので快適に感じます。
和光北ICより外環道に乗り、川口JCTからは東北道で北上しました。この日の高速はまずまず空いていました。本来なら上河内SAあたりで休むのですが、バイクが結構出ているだろうと推測し、ちょっと外れたところで休憩することにしました。西那須野塩原ICを過ぎた黒磯PAで一休憩し、白河ICで高速を降りて西に向かいます。ここにきてようやく陽が差してきました。
白河にて。ようやく陽が差してきました。
R289で坂道を上がっていくと、開けた部分に展望台が用意されていました。ここからは阿武隈川沿いの高原の景色が見られました。なだらかな高原の緑がとてもきれいでしたが、久しぶりに見る空の広さにも感激。
展望台にて。まだ朝早いので誰もいません。
雄大な景色が広がります。何もないのが逆にいい。
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そのままR289で会津西街道に向かいます。甲子道路は道幅も広く、長大トンネルということもあって非常に走りやすかった。でも、災害復旧などの影響でやたらと曲がりくねったトンネルなどもあって、なかなか珍しい道と言えそうです。
R289はやがてR121に合流、ここからは北上して次はR118鳳坂峠を目指すことにしました。ところがこの道は普通の山道なのにほとんど全線で40km/h規制。タイトコーナー続き・路面が良いという楽しい道なのに、ちょっとスロットル開けるのを躊躇してしまいました。峠の手前にある羽鳥湖の展望台からは南会津の山々が見えていました。
羽鳥湖にて。南会津の山々が見られます。
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鳳坂峠を降りてからはR294に入り、猪苗代東岸を走ってみました。ところがこのあたりは直前まで雨が降っていたようで、路面は完全ウェット。幸い降られずには済んだものの、足回りはドロドロになっちゃいました。今日は磐梯山も雲の中、これではゴールドラインに行っても楽しめそうにありません。近くに目をやると水の透明度が高く、底の岩場がはっきり見えていました。以前水質悪化の話があったと記憶していただけに、ちょっと意外でした。
湖面の先にある磐梯山も雲の中。意外にも水の透明度は高い。
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猪苗代湖の北岸に達すると、道はR49と合流します。ここから会津若松方面に向かって走ります。途中、猪苗代町で1回目の給油。今回はリザーブに入るまで引っ張ったところ、300km無給油でここまで来られました。
会津坂下からは北上して喜多方へ。いつもの丸見食堂で昼食を済まし、再び会津坂下まで戻ります。ここからはお楽しみのR252沼田街道の走行。全線で単独走行とはいきませんでしたが、それでもそこそこ楽しめました。ただし今回は只見まで直接行かず、途中から山越えでR289へショートカット。深沢温泉に立ち寄りました。
深沢温泉の「むら湯」。景色のいい風呂でくつろげました。
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さっぱりした後はR289で北上。只見駅前からは再びR252に戻り、今度は雪割り街道に入ります。ちょっと県境付近の天気が気になったので、田子倉ダムに立ち寄り田子倉湖を覗いてみました。雲は低いですけど雨が降りそうな気配はなし。ちょっぴり安心しました。
田子倉湖から奥只見方面を見る。雲は低いが雨には会わなさそう。
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六十里越区間では久しぶりにスロットルを思い切り開きました。とはいえ路面が濡れていたのであまり無理はせず、車体をしっかり起こしてからの加速を心がけます。CBR1000RRは3,000r/minより下では反応が鈍いので、加速よく走ろうとすると最低でもその回転数をキープしなければなりません。ところが4,000r/minまで回すと今度はスピードが乗り過ぎるので、ギアを上げたくなるのですが、そうすると今度はコーナーで失速気味に...。もうすぐ8,000kmを超えようというのに、なかなか使いこなせないのがもどかしい...。
県境となる六十里越トンネルを抜けると、新潟県に入ります。
六十里越のいつものポイントから。草ぼうぼうです。
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新潟県境となる六十里越トンネル。田子倉湖とはここでお別れ。
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新潟県に入ってからはどこにも止まらずに魚沼市の小出まで走行。ここで二度目の給油を行い、道の駅で休憩してから関越道に乗りました。休憩もいつもと同じ赤城高原SAで。ただしこの日はまだ17:00の段階で埼玉県まで戻ってきたので、寄居PAで夕食を摂ってから自宅まで戻りました。13時間ちょうどで帰着です。
本日の走行は723.1km(うち一般道346.3km)、消費ガソリンは33.5L、平均燃費は21.6km/Lでした。前半はおとなしく走っていたのですが、六十里越でブン回したのでいつもより燃費は悪化してます。
いつものルートをちょっぴり嗜好を変えて巡りました。
2009.06.20
長い一日、いちばん遠くへ。目指せ米沢ラーメン!
直前になって予報が変わり、土曜日は雨は避けられそう。とはいえ来週からは本格的な梅雨模様が続くらしいので、ここはぜひとも出かけておきたいところです。ところで明日は夏至、言うまでもなく一番陽が長くなる日です。ということはツーリングでの作戦行動時間が一番長いということになるので、これは遠くへ行くチャンスでもあります。
そこで今回は米沢ラーメンを目的に出かけることにしました。またR113の東側とR49の西側を走ったことがなかったので、それを組み合わせて計画を組んでみました。予定通りにいけば宮城・山形・福島・新潟を横断するということになります。時間がそれなりにかかりそうなので、ちょっと早めの5:15に出発しました。
5:15、もうこんなに明るい。でも天候はまだ微妙。
和光北ICから外環道に乗り、川口JCTから東北道で北上します。まだ早朝なのに車はずいぶん多くて走りにくかった。栃木県に入ってようやく走りやすくなってきました。今日は先が長いので、あまり無理はせず100km毎に休憩を刻んでいく作戦です。宇都宮の先にある上河内SAにて最初の休憩をしましたが、ご覧の通りバイクでいっぱい。本格的に暑さがやって来る前の今が気持ちよく走れるぎりぎりの時期ですから、考えることは皆同じということですね。
上河内SAにて。バイクもいっぱい来ていました。
那須にさしかかると気温がちょっと下がり、メッシュジャケットでは肌寒いぐらいになってきました。この辺りまで来ると車の数は少なくなってくるので快調に走れましたが、那須の山々も雲に隠れて何も見えませんでした。白河を過ぎて福島県に入ってもまだ天候は回復せず。情報では白河から先で雨スリップ注意の情報が出ていました。雨装備していないのでちょっと心配。
多少時雨れたところはあったものの雨には会わず。出発から200km、安積PAにて給油&休憩しました。
安積PAにて。天候はまだ回復せず...。
安積を出てさらに北上、福島市付近からは北上する車が多くなってきて、再び込み始めました。国見の登り坂付近では80km/hを割り込むレベルまで速度が落ちて、なんとももどかしかった。今回は宮城県の一番南にある白石ICで降りる予定にしていたので、その手間にある国見SAで休憩を取りました。結局、高速になっている間は晴れ間を見ることなく来てしまいました。
宮城県の手前、国見SAにて。結局天気はここまで回復せず。
国見SAを出て宮城県に入り、予定通り白石ICで高速を降りました。和光北からここまで311.4km、ようやくタイヤサイドを使える時が来ました。R4で少しだけ南下してR113に乗り換え、西へ向かいました。R113は山を分け入って典型的な山間国道の雰囲気になってきました。路面も良くて楽しかったのですが、濡れていたのでスピードをやや控えめにして走り抜けました。今のタイヤ、ウェットでもそこそこグリップしてくれるようです。
しばらく走るとトンネル連続区間に突入。トンネルとトンネルの間に七ヶ宿ダムの展望台があったので寄ってみました。丘の上にある展望台からはロックフィルダムの美しい堰堤が見られました。
七ヶ宿ダムの展望台。登った先には...。
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展望台からちょっと先には「道の駅 七ヶ宿」がありました。ここからはダム湖を一望することができました。またダム湖には噴水が設置されていて、高さ80mにもおよぶ水柱を見ることができるらしいのですが、残念ながら稼働はしていませんでした。R113はこのダム湖の北岸を走っていきますが、路面もいいので快適なリバーサイド走行が楽しめます。
道の駅はダム湖を一望できる展望スポットでした。
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ダム湖を過ぎると七ヶ宿の宿場町をいくつか走り抜け、高度が上がっていきます。谷間に広がる田園風景はのどかで、走っていて気持ちいい。途中で遅い車に引っかかりもしましたが、抜きどころもあったのでそれほど引っ張られずに済んだのはラッキーでした。この七ヶ宿街道は短いながらも景色が次々と変わるので、走っていて楽しかった。峠の長いトンネルを抜けると、今度は山形県に入ります。
出てきたのは高畠町です。ここまできてようやく太陽が出てきて気温も急上昇。R113沿いに「道の駅 たかはた」があったので寄ってみました。ただし特に見るべきものはなかったのですぐに出発、これで日帰りツーリング圏の北限を更新です。この先でR113から別れr1で米沢に向かいました。
北限「道の駅 たかはた」にて。ようやく太陽が!
11:00に米沢に到着しました。今日狙いを定めたラーメン屋は上杉神社の正面にある「まつかわや」さん。ここの名物は「もつ煮ラーメン」だそうです。ちょっとお値段は高めでしたが、これを食べるためにはるばる6時間走行してきたので迷わず注文。出てきたラーメンは...。
名前だけ聞くと「むつこそう」ですが、スープは脂っこいという印象はなく、意外にも味はあっさりしていました。麺はコシはあまりなかったですが、粘りがあってさばさばな分だけスープへのなじみが抜群でした。肝心のもつ煮はこりこりとした食感で、上に載せられたネギのシャキシャキ感と相まって非常に美味しかった。ごちそうさまでした。
あ、しまった。お店の写真を撮り忘れちゃった!
もつ煮ラーメン、1,100円なり。意外にあっさりしていました。
店の前は上杉神社の入口です。この日は観光客も大勢いました。至るところに立てられた大河ドラマののぼり。近くにある郷土資料館では催し物も開かれていたようで、かなり賑やかでした。私の中では米沢=伊達旧本拠のイメージが強いのですが、世間ではやっぱり原代に近いだけ米沢=上杉新本拠なんでしょうかね。
大河ドラマ効果か、観光客でいっぱいでした。
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米沢からはR121で喜多方方面へ向かいました。この道はもうおなじみの道です。道幅も広くて走りやすい上、追い越しポイントもあるので快適に走れます。全長4km弱の大峠トンネルを抜けると福島県に入ります。喜多方市街地の北にある「道の駅 喜多の郷」で休憩しました。ここに寄るのは初めてですが、その奥には日帰り温泉施設もあり、かなりの数の車が停まっていました。今度寄ってみようかな。今回は先が長いので入らずに出発しました。
「道の駅 喜多の郷」にて。今度温泉も入ってみよう。
喜多方市内のセルフスタンドで2回目の給油を行ってから、いつものショートカットルートを使って会津坂下町に出ました。ここからR49で新潟方面に向かいます。いつもならR252で只見方面に向かうのですが、今日はR49の未走行区間を埋めるのが目的なのでそのまま直進します。少し走ると只見川を大きな橋で渡るポイントに出てきました。いつも思うのですがこの川は本当に流れが豊かで、見ているだけで癒されます。
流れの豊かな只見川。新しいアングルから見る川は新鮮。
R49は太平洋側の福島県いわき市と日本海側新潟市を結ぶ幹線国道です。このため道路はよく整備されていてとても走りやすい。一方でトラック街道でもあるので、峠道で引っかかるとちょっと悲惨なことになります。幸いこの日は大型車には引っかからなかったので快調に走行できました。しばらく走ると福島の一番西の西会津に到着、「道の駅 西会津」で休憩しました。この先で県境を越えて新潟県へ入ります。
「道の駅 西会津」にて。暑さはピークに。
新潟県に入ると、道は間もなく阿賀野川沿いを走るようになります。阿賀野川は上流の只見川と同じく電源開発のメッカ。至るところに巨大なダムがあって、そのダム湖に沿った形で道が造られています。このあたりも爽快なリバーサイド・ルートで、ロックシェードやトンネルもあって流して走るだけでも楽しい。タイトコーナーもなくペースも速いので前走車がいてもあまり気になりません。
阿賀野川沿いに西へ。日本海に向け徐々に下っていきます。
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しばらく走ると「道の駅 みかわ」に到着しました。ところがこの道の駅、駐車場の反対側に店がある他はトイレしかなく、非常に寂しい。大型バスの停まる場所まで用意されているというのに...。ちなみに、ここの裏手には日本一の巨木があるそうなのですが、今日はあまり時間がないのでパス。ヘルメットを脱ぎ、首まわりの筋肉をほぐしてすぐに出発しました。
ほとんど何もない道の駅。それでも休憩できるのはありがたい。
さらに西へ向かうと谷間が広くなり、新潟平野に出てきました。この時点で15:00前になったので、そろそろ旅先での活動限界と言えそう。そこで最寄りの安田ICから磐越道に入線し、帰途につきました。
高速に乗ってすぐ、新潟PAにて休憩をしました。PAからは新潟平野が望めましたが、今はちょうど水田が真緑に染まっている季節です。どこまでも続く水田に圧倒されました。さすが日本の米どころです。
PAの出口付近からは新潟平野が望めました。
PAを出るとすぐに新潟中央JCT、ここから北陸道に乗り西へ向かいます。途中で黒埼SAに立ち寄り長岡まで北陸道で走行、長岡からは関越道に乗り換えます。そこからは一気に関越道越後川口SAまで走行、ここでこの日3回目の給油を行いました。この時点で既に走行は600kmを超えていました。
ゆったり流れる信濃川。数あるSAの中でも眺めのいいところです。
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関越道は風がやや強く、新潟側も80km/h規制がかかっていました(最近規制なしの状態を見たことがないけど...)。小出からは勝手知ったるいつもの道、淡々と南に向かいます。いつも通り赤城高原SAで一休憩し、所沢に向けてアプローチしていきます。この時点では鶴ヶ島JCT付近でちょっと混雑しているようでしたが、深刻な渋滞にはなっていなさそう。そこで、昼食が11:00だったので、ちょっと早めの夕食を摂ることにしました。家で食べなければならない理由もないですしね。
寄居PAで「チキンカツ定食」を安く出していたのでそれで夕食です。味は普通でしたけど、見ての通りボリュームはなかなかのものでした。ごちそうさまでした。
寄居PAで夕食、チキンカツは久しぶりだな。ボリューム満点でした。
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事前の情報通り、鶴ヶ島JCTから川越ICにかけてやや渋滞していて、ちょっと時間がかかりました。それでも完全に停まることはなかったので、ラジエターからの熱風で灼熱地獄に陥ることもなく、最寄りの所沢ICに到着しました。近くのGSで最後の給油をしてから自宅に戻りましたが、帰着時間は日没直前の18:45ごろ。長い一日を最大限に使い切って無事ツーリング終了です。
長い一日を最大限に使い切って、無事一周できました。
本日の走行、854.6km(うち一般道228.3km)。消費ガソリンは37.7Lで平均燃費は22.7km/Lでした。今回の旅は高速が全体の70%以上になっているので、アクセル開度が安定していたのも影響したのか、燃費も若干伸びたようです。ちなみに今日走った距離は、ずっと高速を使えば東京から広島と山口の中間ぐらいまで行けるぐらいの距離になります。でも、今日はコーナリングを楽しめる機会がほとんどなかったので、正直ちょっと物足りませんでした。
ただしワインディングを走っていないので、充実感は薄い。
2009.06.13
逆回りで南会津のそばを食す
今週は関東甲信越も梅雨入りしました。ただし、この週末は土曜日の午前中はかろうじて雨が降らないという予報だったので、ちょっと早めに切り上げるという制限つきで出撃決定。目的はライダーのバイブルである「ツーリングマップル」に絶品と評された南会津のそばを食べに行くことにしました。ただまっすぐ行ってもつまらないので、いつものルートを逆回りで走るという変化を取り入れることに。6:00に自宅を出発し、セルフスタンドで燃料を満タンにして、所沢ICから関越道に入線しました。
いざ、出発。南会津のそばの味はいかほどか?
高速は結構車が多くて、上信越道分岐まではいつもより多少時間がかかりました。それでも高崎を過ぎると車も少なくなって、ここからは快調に飛ばせました。約1時間で赤城高原SAに到着。まだ気温も上がり切っていないのでちょっと肌寒い。温かいコーヒーで身体を暖めてから再スタートしました。
赤城高原SAにて。今日は谷川岳まで見通せませんでした。
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赤城高原SAからさらに約1時間で小出ICに到着、高速を降りてすぐの「道の駅 ゆのたに」で休憩しました。いつもなら西日がきついころに来るのですが、まだ朝早いので人も車もそれほど多くありません。ここからいよいよ一般道走行です。まだ時間も早いので楽しく走れそう。近くのGSで給油をして、R252に入りました。
いつも寄る「道の駅 ゆのたに」。人も車もまだまばら。
R252はまだ走っている車も少なく、快調そのものでした。入広瀬を過ぎると道は登り坂になって、険しい山に分け入っていきます。道端の、少し湿り気を帯びたような深い緑がとても印象的でした。逆から見る景色はとても新鮮で、今まで見落としていたランドマークも発見することができました。
深い緑の中を福島に向けて登っていきます。
今日は雪割り街道をまさに貸切状態でした。時々車に追いつきましたが、進路を譲ってくれたのでハイペースを維持できたのはありがたかった。やがて高度を上げてくると、道はタイトターンが連続する区間にさしかかります。ここを越えると福島県に入ります。いつもなら下りでスピードを抑え気味で走るのに対して、登りでは思い切ってアクセルを開けていくせいか、県境まで思ったよりも早く到達しました。
あのトンネルを抜けると福島県只見町です。
トンネルを抜けて福島県側に入ると、眼下には田子倉湖が広がりました。1ヶ月半前と比べると緑の色が凄く濃くなり、湖面と区別がつかないほどです。一方、路面は濡れていることを覚悟していたのですが、完全ドライでした。田子倉湖を見ながらゆっくりとダムに向けて下っていくと、湖面が徐々に近づいてきます。やっぱり眺めはこちらの方がずっといいですね。
六十里越開通記念碑から田子倉湖を望む。
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まだ10:00にもなっていなかったので、田子倉ダムに立ち寄りました。このダムは堰堤の約半分が一般に開放されているので、標高差百メートル以上からの迫力ある景色を見ることができます。天気が今一つなのが残念ですが...。
こちらは下流側。向こうに見えるのが只見湖です。
こちらは上流側。奥只見の山々は霞んでいます。
ダムから降りていくと、只見湖をめぐる道があったのでそちらに入ってみました。距離は非常に短いのですが、フラットで滑らかな路面。交通量もほとんどないので、ちょっと遊ぶにはちょうどいい道ですね。真っ正面から見る田子倉ダムは大迫力でした。
只見湖畔を巡る道。距離は短いですが流すにはいい雰囲気。
回り込むと、正面には田子倉ダムの巨体が見えました。
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只見湖を過ぎると、すぐに只見の市街地に入ります。いつも通り只見駅でちょっと休憩しました。ところがここで雨がポツリ、ポツリと降り始めました。早く平地に出ないと本降りになりそうだと判断し、ゆっくりせずに再スタートしました。
雨が降ってきた! やばい、早く東へ向かわねば。
只見を出てすぐに雨は本降りになってきました。幸いR252はスノーシェッドが多いので、所々で雨を凌ぐことはできたのですが、それでも腕にはかなり雨水が染み込んで肌寒い。とはいえ停まったところで状況は変わらないので、むしろペースを落とさずいつも通りのスピードで走り続けました。このタイヤ、やっぱり雨中のグリップは弱い...。
金山町からはR400に乗り換え南下を開始しましたが、こちらも状況は変わらず。さらに舟鼻峠では雨足が強くなってきました。さらにここで痛恨のルートミス。本当はR400でR289に出るはずが、分岐を通り過ぎてr346に入ってしまい、距離も遠回りをして予定よりもかなり北側に出ることに...失敗した。
幸い、下郷からは雨も上がりドライ走行に戻りましたが、走行風で濡れたところでが乾くまではかなり気持ち悪かった。それでもなんとか昼前には栃木県境に近い田島町にあるそば屋さん「かいなり」に到着しました。さて、絶品といわれるそばの味は?
「かいなり」さん、手打ちそばが絶品とのこと。
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今回は最上級グレード(?)の「天ぷら・もりそば」1,300円を注文してみました。天ぷらは揚げたてでほくほくしていて美味しかった。そばは非常に素朴な味で、見た目よりもかなり強いコシがあるのに驚きました。のど越しもいいのですが、噛んでも充分歯応えあり。信州や新潟のそばとは違った味わいで、こちらも病みつきになりそうです。
田島からはR121で南下、途中からR400で分岐し、塩原からはr56に入ってみました。地図で見ると面白そうなワインディングそうだったのですが、行って見るとあっさりヘタれました。道は狭い上にタイトすぎる...。結局、辛いだけだったな。
道は狭い上にタイトすぎる...北側は全然ダメ。
山を降りるのに予想以上に時間がかかってしまいましたが、13:30過ぎにはなんとか矢板に出てきました。ちょっと早いですが、栃木県は夕方から強風・雷雨の予想が出ていたのでこれにて今日は終了です。
矢板IC近くで給油して東北道で帰途につきました。途中、大谷PAで休憩した以外はずっとハイペースで走行、川口JCTからは外環道で和光北ICまで走り、15:30前には自宅に到着しました。
本日の走行、587.5km(うち一般道260.2km)。消費ガソリンは26.4Lで、平均燃費は22.2km/Lでした。
距離はまずまずですが、緊張を強いられる場面が多かったので疲れました。
2009.06.07
八ヶ岳へ湯に浸かりに行く
日曜日、目覚めるといい天気。空気もまだ湿っていたものの、予報では気温も上がることだったので出かけることにしました。行先は北か西か迷いましたが、日曜日であることも考慮して距離を短くできる西を選択。最近は体力の回復スピードが鈍っているので、日曜日に無理すると月曜日が辛くなります。そこで今回は八ヶ岳の麓の温泉に入りに行くというサブテーマを設定。6:00前に出発し、近所でガソリンを満タンにしてから関越道所沢ICから高速に入線しました。
出発! 空は澄みきってきました。
鶴ヶ島JCTからは圏央道に入り、八王子に向けて南下しました。圏央道の青梅からはトンネル区間が連続する面白い道です。路面も新しいので非常に滑らかに走れます。まだ車も少なく、快調に距離を消化できました。八王子JCTからは中央道に入り西へ。さすがに中央道は車が多く、なかなか自分のペースで走れませんでした。途中で動物が車線に進入したらしく、その影響で渋滞も発生していました。
甲府盆地に入ってからはペースが上昇、八ヶ岳に向けて登っていくところでは、バックミラーに富士山の姿が美しく見えていました。残念ながらゆっくり見られるところがなかったので、写真は撮れませんでしたが...。約2時間後にはとりあえずの目的地である小淵沢ICで高速を降り、近くの「道の駅 こぶちさわ」で休憩しました。ここは足湯もあって心引かれましたが、まだ先は長いのですぐに出発。
道の駅 こぶちざわにて。標高が高いので空気がひんやり。
道の駅を出てからは山に向かって八ヶ岳高原ラインを使ってアプローチしていきます。この日はメッシュジャケットの下は厚めのTシャツ1枚というやや夏に振った仕様でしたが、このあたりは非常に肌寒かった。標高も高いし時間も早い...。
ここから高原の中を駆け抜けていきます。
八ヶ岳高原ラインは非常に走りやすい道でした。ただし林の中を駆け抜けていく道なので、展望はあまりよくありません。それでも所々で山頂がちらりと見えたりして、のんびり流すにはいい道といえます。路面状況もまずまずなのですが、タイトコーナーが所々あるせいか、全線で40km/h規制。このため、かなり抑え気味の走行を強いられたのが苦しかった...。
八ヶ岳高原ライン。ゆっくり流すと気持ちいい。
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かなり東に戻ってきたところで、大きな橋を渡ったところに展望台があったので寄ってみました。新緑とむき出しの山肌、そして青い空の色の組み合わせが非常にきれいでした。空気も美味しかった。
色の取り合わせがきれいです。空気も美味しかった。
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展望台を過ぎると、道はすぐにR141に合流します。北に向かうとすぐに長野県に入りました。その辺りは野辺山高原で、CB400SF時代からよく訪れていたところです。しかしWebで調べたところによると、国道から少し入ったところに絶景ポイントがあるということなので、そちらに行ってみたかったのです。
JRの駅で一番高いところにある野辺山駅から少し南に入ったところに、目的の場所、平沢峠がありました。ここからの景色はすばらしいの一言でした。
平沢峠から見た八ヶ岳、ワンダフル!
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峠を降りてR141に戻り、さらに北に向かいました。途中で給油を行ってから、今度はR299に入って麦草峠方面に向かいました。ただし同じ道を使うのは芸がないので、今回は新ルートを開拓することに。途中から八千穂高原のど真ん中を抜ける市道に入ってみました。こちらの道、意外にも快適なワインディングでした。路面はR299よりむしろいいかも。上の方はちょっとだけ狭いところがあったものの、これなら状況に応じて使い分けられそうです。
快適なワインディング・ロードでした。エンジン快調!
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しばらくは走ると峠の茶屋に到着。今日はバイクがたくさん出ていました。このまま走ると諏訪湖方面に出ますが、今日の目的は温泉なので、ここからr480で再びR141に向かって降りて行きます。峠の茶屋からは佐久の市街地まで見渡せました。
峠の茶屋から北、佐久方面をみています。
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r480できつい坂を下っていくと、目的の温泉施設に到着しました。「八峰(ヤッホー)の湯」です。露天風呂からは八ヶ岳の姿が正面に見える...ということで期待大。
日帰り入浴施設「八峰(ヤッホー)の湯」。眺めがいいところにあります。
施設はまだ新しく、先日利用者数が30万人を超えたそうです。風呂はそれほど広くはありませんでしたが、露天風呂ではひんやりした空気の中で温かいお湯に浸かるのはとても気持ちよかった。残念ながら正面にある塀が高すぎて、露天風呂からは景色を楽しめなかったのがちょっと残念...。
その代わり、駐車場にある展望台からは八ヶ岳の姿を正面から捉えられました。
展望台からみた八ヶ岳。ここからだと残雪が確認できます。
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再びR141に出て北上を開始しました。まだお昼にはちょっと早いので、ちょっと走り込んでから食事ができるところを探すことに。佐久からはR254で下仁田方面へ。内山峠を越えると群馬県に入ります。今日はR254も空いていたので快調に走れました。下仁田からはr45で南下、上野村に出てR299で東に転じます。R462に入ったところでそろそろ13:00に近づいてきたので、「道の駅 万葉の里」で食事にすることにしました。ここのそばはなんだかコンニャクみたい...。
「道の駅 万葉の里」にて。ここのそばはまるでコンニャクです。
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食事を終え、裏手を流れる川に張り出した展望台からは涼しげな光景が見られました。釣り人も大勢出ていたので、いよいよ夏の入口に来たな、という雰囲気が感じられました。気温もかなり上がっているようです。ここまで来ると厚手のTシャツではちょっと辛くなってきました。今日は温度変化が大きくて、なかなか快適なところに巡りあえませんでした。
だんだん夏の雰囲気が出てきました。水辺は涼しそう。
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その後はR462を東に向けて走りましたが、4ヶ所ほど工事で片側通行を行っていて、しょっちゅう止められてしまいました。気温が上がっていることもあって、エンジンからの熱で暑いことといったら...。
4月末に走ったルートを逆に辿り、花園ICから関越道に入線、15:00過ぎには自宅まで戻ってきました。本日の走行距離は483.1km(うち一般道265.6km)。消費ガソリンは21.7Lで、平均燃費は22.3km/Lでした。まずまず優秀かな。
軽く、のつもりが結構走っちゃいましたね...。
2009.05.31
南房総へ鯨を食べに行く
この週末はゆっくりする...つもりでしたが、天気予報によれば日曜日の午前中は雨が降らないとのこと。早めに帰ってくれば問題なかろうと考え、近場に出かけることにしました。ツーリングマップルで行先を物色していたところ、南房総の鴨川の近くでくじら料理を食べさせてくれるお店があるとのこと。懐かしい味が楽しめそうなので、行ってきました。
5:30に出発、R463でR17新大宮バイパスまで出て、戸田南ICから首都高で都心を目指しました。東京はまだ雲が低く垂れ込めていて、花火一発上げたら雨が落ちてきそうな空模様でした。都心環状線内回りを使い、台場線のレインボーブリッジを渡って湾岸線に進出。レインボーブリッジから見える東京港は靄がかかっていて、あまり視程もよくありませんでした。
湾岸線を南下し、浮島からはアクアラインで東京湾を横切ります。まだ7:00前だというのに、走っているクルマの数は非常に多かった。これがETC1,000円効果というヤツでしょうか。
昼食までまだ4時間以上あるので、今回は圏央道木更津東ICまで進み、R409で茂原まで出ることにしました。茂原で休憩した後、いすみから海沿いに出てR128で海岸線沿いを西に向かいました。鴨川市の外れにあるオーシャンパークで休憩しましたが、なんだかあまり天気がよくありません。
鴨川オーシャンパークにて。なんだがすっきりしない天気です。
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この時点で10:00前で、まだ食事に行くにはかなり早い状態です。そこで内陸に向かって舵を切りました。r89とr34を使い、館山市をぐるっとひとまわりして来たところ、ちょうど11:30ごろに鴨川市の西にある目的の店に到着しました。
今回行ったお店は喫茶店の「ぴーまん」さん。地元で揚がる鯨の料理を食べさせてくれるそうです。メニューは定食から単品まで数多くありましたが、今回は一通りの料理が食べられる「くじら御膳」を注文しました。刺身にカツ、唐揚げなど。子供の頃に食べた、あの懐かしい味を思い出しました...。とても美味しかった、ごちそうさまでした。
「ぴーまん」さんで食べた「くじら御膳」。懐かしさにホロリ。
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腹ごしらえの後は海岸沿いを西に向かって走行しました。このころには天気も大分良くなってきていて、海が日差しで輝いていました。気温も暑すぎず寒すぎずで快適。音楽を聴きながら一定速で景色のいい道を流すなんて、最高の贅沢です。
波の音が聞こえてくるほど近いところを走ります。
このあたりは心のふるさと、室戸の海を彷彿とさせてくれます。
最南端を回り込むと、今度は東京湾が現れてきます。が、正面には大きな雲が...。快適なツーリングになっていますが、ひょっとして天気がいいのはこの辺りだけなのでは...? 早めに帰らないと危ないかも。
東京湾が現れました。対岸は三浦半島です。
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とはいえまた同じ道で帰りたくはないので、今回も休憩がてら東京湾フェリーを使うことにしました。乗り場に着くとちょうど乗船が始まったところ。すぐに乗船券を購入して船に飛び乗りました。待ち時間が最小で済んだのはラッキーでした。
フェリー再び。35分休憩できるので楽です。
出航前、一番後ろのデッキからは鋸山の特徴的な姿を見ることができました。前回来た時にはまだ緑が薄かったのですが、今回は色がかなり深くなったので随分と印象が変わります。
鋸山の特徴的な形状。ロッククライミングの名所でもあるそうです。
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フェリーから見る東京湾の奥は、なんだか怪しげな雲に覆われていて、ちょっとやばそうな雰囲気。嫌な予感...。
なんだ、あの雲。降られずに帰れるかな?
15:00過ぎに久里浜に着岸。佐原ICから横浜横須賀道路に入り、釜利谷JCTからは首都高に乗り換え。湾岸線で東京に戻ってきました。ところが羽田空港近辺から雨が降り始め、都心方向の雲は非常に低くなってきました。その上、都心環状線も中央環状線も渋滞が出ているとのこと。その間隙を縫って9号深川線と6号向島線を経由し、中央環状線で板橋に出ることにしました。ところがこれが大はずれ。事故渋滞に巻き込まれた上に、その間に雨は土砂降りになってしまうなど散々でした。その他のところでは渋滞にかからなかったので。なんとか18:00前に自宅に到着。とにかく疲れました。
最近、ルート選択や時間読みに関しては、"かけみずコンピュータ"は狂いがちです。ま、そんなこともあるさ。
本日の走行、481.6km(うち一般道427.5km)。消費ガソリンは22.5Lで、平均燃費は21.4km/Lでした。
思っていたよりも長く走っちゃった。
2009.05.23
信号は運なし、道選びは判断ミス多発
1年ぶりにグループツーリングを企画。昨年は高速を使って小諸へ向かいましたが、今回は参加のハードルを下げるため馴染みの秩父・奥多摩にしました。それでも参加者は少ないですけどね(笑)。
ところが、この日の私の運&判断は最悪でした。信号には片っ端から引っかかる、空気の読めないクルマに前を塞がれるなど、もう散々。R254での大渋滞などルート選択の判断ミスも多発。計画の時間から大幅に遅れてしまいました。バックミラーを見る時間も長かったので、なんだかいつも以上に疲れちゃいました。参加者に喜んでもらえたかどうかが、とても気になります。
今回の参加者です。お疲れさまでした。
この日の走行は一般道のみ266.5kmでした。
2009.05.09
中越地方のマイナー国道を巡る
4日間も雨が降り続いてうんざりしていたのですが、週末は好天が帰ってきました。GW明けということもあり、疲れたお父さんたちはきっとこの週末はおとなしくしているでしょう...たぶん。ということは、私にとっては絶好のお出かけチャンスとなります。今回は新潟県中越地方を巡ることにしました。この地方は5年前からの度重なる地震で被害を受けた地域、これまでツーリングでは通過するだけのことが多かったのですが、事前に調べた地図やWebサイトを見ると絶景の場所もありそうなので、訪ねてみることにしました。
6:00に自宅近くのセルフスタンドで満タンにしてから出発、関越道所沢ICから入線し北上しました。
出発です。前日までの雨でちょっとひんやり。
関越道は狙い通り、休日にも関わらず比較的空いていたため、速いペースで快調に走り続けられました。渋川伊香保IかCら赤城ICにかけての勾配の大きい長い登りも余裕の動力性能で楽々。これが前車250スクーターのFORZAだったらこうは快適にいかないところです。出発から1時間後に赤城高原SAにて休憩しました。見通しが良く、SAからでもこれから抜ける谷川岳付近まで見渡せました。さぁ、一気に関東地方を脱出しますよ。
水上方面に見える雪の壁、谷川岳まわりです。
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沼田を過ぎると交通量は激減。関越トンネルを抜けて新潟県に入ると線形がよくなるため、さらにペースアップしました。右手に越後三山が見えてくると、まず最初の目的地である小出(魚沼)です。堀之内ICで高速を下り、ICのすぐわきにある道光高原行きの道に入りました。ここから先は小出郷広域農道といわれているそうで、交通量極めて少ないのに道はいいというすばらしい(?)ところ。山というよりは丘陵といった趣で、林の中を登っていきました。途中で大きなアオダイショウがいてちょっとびっくりも...。
林の中を駆け上がっていきます。空気ひんやり心地よい。
高度を上げると視界が開けてきました。北側に広がる山々は緑豊かですが、所々崩落した痕跡が見られます。しかも、山肌が比較的新しい。どうやらこれは2004年10月の新潟県中越地震の爪痕のようです。そういえば、これらの山の向こうが大きな被害を受けた旧・山古志村になるはずです。
緑がとてもきれい。が、露出した山肌は地震の爪痕?
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このあたりは地図で見ると高原になっていたのですが、沿線にはゴルフ場への入口以外にはほとんど何もなく静かな雰囲気でした。山を時計回りに回り込んで道が南に向くと、今度は正面に越後三山が見えてきました。1ヶ月前に糸魚川から帰路に高速から見た時と比べると、だいぶん雪も減ってきた印象です。2007年にも行きましたが、また奥只見も訪れてみたい。
正面に越後三山が出現しました。
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そのまま進んで、いつも会津地方からの帰路で使うR252に出てきました。今日は初めてここから西に向かいます。R17で少しだけ北上し、小出の市街地を過ぎたところからR17より分岐して西へ進路をとります。こちらの道もほぼ全線で快走路でした。峠も2ヶ所ほどありますが、それほど険しくはなくちょっと登ってはトンネルで越えるという感じ。抜き所も多数あるので、遅い軽トラックにひっかかっても簡単にかわすことができます。高速を降りてから約1時間後、「道の駅 瀬替えの郷せんだ」に到着し休憩しました。このあたりは緑がとてもきれいです。
道の駅、時間がまだ早すぎるのかスタッフ以外の人気なし。
道の駅を出てからもR252でそのまま北上、柏崎市に近づいてきました。柏崎の駅近くでセルフスタンドを見つけたので、そこで給油しました。280kmほど引っ張ったにもかかわらず、燃料残量警告灯は点かなかったのでなかなか優秀。性能なのか走り方がいいのかはわかりませんが(笑)。
とりあえず海が見たくなったので、海岸沿いに出ようとうろうろしていると、目の前に林が現れました。近くに設置されていた案内板をよく見ると「東京電力 柏崎刈羽原子力発電所」。意外に市街地から近いところにあったんですね...。さすがに敷地に入るゲートはものものしい雰囲気でした。用もないのにウロウロすると挙動不審でつかまりそうなので、さっさと退散します。
この林の向こうに原発が...ところで、「負けない」って、何に?
柏崎刈羽原発の裏手をR352で再び柏崎市街地方面に戻っていくと、途中で「潮風公園」という表示が出ていたので寄ってみました。堤防の裏手にある駐車場にクルマを停め、堤防の上に登ってみると眼前に日本海が出現。このあたりの海岸線はまっすぐなので非常に見通しが良い。東側は防風林であるクロマツ、西側は市街地が広がっていました。こちらの方では気温も高かったせいか、海岸で水遊びをする人たちで賑わっていました。
こちらが東方面です。赤茶けたクロマツが並ぶ。
市街地方面です。水遊びをしている人が大勢いました。
さて、今日のお昼は「へぎそば」にするつもりなので、ここから十日町に向けて南下していきます。ただし同じ道で戻っては面白くないので、今度は十日町のやや西側に出るR353を使ってみることにしました。柏崎市街地を出ると典型的な田園風景でしたが、正面には山が何層にもそびえ立っているのが見えました。しばらくは2車線快走路でしたが、しばらく走るとやっぱり道はヘタれました。小岩トンネルを抜けて下りたところから約10kmは、1〜1.5車線の狭い道。しかもタイトなコーナーばかりでなかなか疲れる展開でした。
やっぱりヘタれました。走るのは楽しいけどね。
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この区間を過ぎると、上越から六日町に向かう幹線R253と交差します。このあたりから十日町までは整備されていて走りやすい道でした。予定より少し遅れましたが、12:00過ぎには目指すそば屋「由屋」に到着。
ところが、行ってみてびっくり。大型バスが止まっていたり、店の前に行列ができていてかなり込んでいそう。おまけに次々とクルマがやってきている状態。これだと時間が読めなくなるので、今回は店に入るのを諦めました。インターネットで評判の店だったので楽しみだったのですが、この分では休日はなかなか大変そうです。今度は平日に来てみることにしよう。
気を取り直して、十日町市街地に入って2月末に行った店に再度行ってみることにしました。その前に「道の駅 クロス10十日町」で時間調整も兼ねてちょっと休憩です。
2月に映画を見に来た際にも寄ったところです。また来ることになろうとは。
ちょっと休憩してから「越後十日町小嶋屋本店」に向かいました。ここはR117に沿った商店街にあり、バイクが停められるかどうか不安だったのですが、裏手に十数台おける駐車場があったのでそこに停めることができました。
前回と同じく、へぎそば1人前と野菜のてんぷらを注文。やっぱりこの辺りのそばの「のどごし」はいいですね。てんぷらも前回とは顔ぶれが変わっていましたが、とても美味しかった。
店の裏手にバイクを停められたので、安心して食べられます。
1人前だとこんなボリュームです。そばの"つや"がすごい、
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腹ごしらえを終え、次のステージに向かいます。今度は小千谷に向かうのですが、そのままR117で行ったのでは味気ない。そこで、R253で少し北上したところからR403でアプローチしていくことにしました。地図で見るとそこそこのワインディング路っぽかったので、食事の後の眠気を感じないためにはちょうどいいところです。ところが、十日町市内からR403の分岐までは大型トレーラーに引っ張られてしまい、眠くなってきちゃいました...やばい。
R403に入ってすぐの東川には鯉のぼりが谷をまたいで泳いでいました...って、なんか密度が低いので元気に見えないです。この日は風が吹いていなかったので余計にそう思います。いささか中途半端な印象。
東川の谷をまたいだ鯉のぼり、密度低くて元気なし。
その先ではいきなり道が狭くなりました。交通量はほとんどなく、路面もまずまずですが、砂が出ていてスリッピーでした。おまけに川沿いに走っていくのに結構アップダウンが激しく、ブラインドコーナーも多いので運転に疲れる道でもありました。それでも新緑の中を走り抜けるのは気持ちよかった。虫が結構出ていたのでバイザーは開けられなかったのですが、口元のベンチレーションから流れ込む空気だけでも爽快感は感じられます。
谷に向かってかなりの勾配で突っ込んでいきます。
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この道はあまりスピードは出せませんが、周囲を見てみると小さいながらも棚田があったり、崖の部分では地層が露出していたりとなかなか見どころあります。走っては停まって写真を撮りながら進んだので、かなり時間を食ってしまいました。でも、こういうところは多分二度と訪れる機会もないので、景色を楽しみながら進んだ方がいいでしょうね。
途中で見つけた棚田、間もなく田植えでしょうかね。
R403はやがて一瞬だけR252に合流します。ちょうど「道の駅 瀬替えの郷せんだ」のところに出てくるのです。今回は素通りしてすぐにまた分岐し、単独区間に入ります。
分岐してすぐはよかったのですが、先に進むと道は相変わらず狭く、ひどいところはガードレールすらありませんでした。ただし流して走るには気持ちいい。ただし、慣れないドライバーが道幅いっぱい使って車幅の広いワゴンで突っ込んでくることがあるので要注意です。すれ違う時も車幅感覚がないのか、ほとんど反対側に寄ってくれないのでかなり接近して行き違うこともあります。これもカーナビの罪でしょうか。
流して走ると気持ちいい。せせらぎも聞こえる。
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平野部に出てきたところで、今度はR291に乗り換え小千谷市内を目指します。さすがに小千谷と柏崎を結ぶ幹線だけあって走りやすかった。あっという間に市街地に到着、西側の山の麓にあるJR小千谷駅前に到着しました。小千谷というと長岡と並んで地方の中核という印象がありましたが、駅前はちょっと寂れ気味でした。
JR小千谷駅前に到着。駅前はちょっと寂しげ。
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十日町から休憩をしていなかったので、街外れのR17バイパス沿いにある「道の駅 ちぢみの里おぢや」で休憩しました。ここは天然温泉の日帰り入浴施設もあるそうです。入っていきたかったけど、時間が押してきているのと今日は入浴セット(!?)を装備してなかったので、残念ながらお茶休憩のみにしました。ただしアクセスしやすい場所にはあるので、今度ルーティングする時は是非計画に入れてみよう。
道の駅 ちぢみの里おぢやにて。温泉は入りたかったな...
R17でちょっと北上、再びR291に入ります。実はこのR291は群馬県前橋市まで(書類上は)続いているのです。そして、ここから魚沼までの区間があの旧・山古志村を通っているのです。そこへ向かう行程での山への登り坂はかなりきつく、険しい山に囲まれたところであることが分かります。道沿いには多くの錦鯉の養殖場の看板が出ていました。
道自体は路面もほとんど改修されたらしく、滑らかで走りやすかった。峠を越えて西側に下りていくと、目前に立派な橋と湖が現れました。そういえばテレビで見たことのある景色です。ここは地滑りの土砂で川が堰き止められたダム湖で、国道も完全に破壊されたところだったのです。ただし、もうすでにそういったものを感じさせるものはありませんでした。
R291のある意味有名な風景、5年前まではなかった湖です。
ところで、このR291にはもう一つ名物があります。それが「中山隧道」。山古志村と南側の旧・広神村を結ぶ、昭和初期から15年の歳月をかけて貫通した村人の素掘りトンネルなのです。1998年には平行して道路用の新トンネルが完成したそうですが、ずっとこの旧トンネルが国道だったというから驚きです。入口の人と比べてもらうとわかりますが、とてもクルマが対向できるほどの幅ではありません(バイク同士でも無理がある)。さらに全長は900m弱で、素掘りによる道路トンネルとしては最長だそうです。人間の執念を感じます。
平行する親子トンネル。たった10年前までこれが国道だったとは...。
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旧・山古志村を後にして、さらにR291で南下しました。山をずっと下って行って魚沼に近づいてくると、「広域農道」の表示が出てきました。「まさか?」と思ってそちらに入って急な坂を駆け上がっていくと、思った通り朝通った小出郷広域農道に出てきました。頂上付近で左に曲がると、正面には見事なストレートが広がりました。本州らしくない風景です。その向こうには越後三山の雄姿が見えました。
見通し抜群のストレート、気持ちいいぞ。
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峠の向こうには越後三山の雄姿が見えました。
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峠からは魚沼の市街地に向けかなりの勾配で下りていく道でした。道の途中からは越後三山に加え魚沼・南魚沼の平野部も望めました。この道、ガイドブックやツーリングマップルにも触れられていませんが、短いながらも走ってよし、眺めよしの道でした。只見帰りなどで時間がある時には寄ってみるのもいいかもしれません。
越後三山の手前には魚沼・南魚沼の平野部が見えました。
小出の市街地で2度目の給油を行ってから、「道の駅 ゆのたに」で一般道で最後の休憩を取りました。時間は15:30で当初の計画よりもちょっと早いですが、今日はここで終了することにしました。
またまた立ち寄った「道の駅 ゆのたに」。すっかり常連。
いつものように関越道小出ICから高速に入線し、帰途につきました。この1ヶ月でもう3度目なので、もうすっかり慣れたものです。約100km走行し、これもいつもと同じ赤城高原SAにて休憩。今日は渋滞もなさそうなので順調に戻れそうです。
そのまま戻れば17:30には所沢ICに到着しそうだったのですが、途中である考えが思い浮かびました。先週探した所沢市街地の迂回路を試せないか、ということです。ちょうど時間は18:00前後、一番試したいのは日曜日ですけど、土曜日にだめなら日曜日はもっとダメでしょうから、実走してみる価値はありそうです。そこで鶴ヶ島JCTから圏央道に乗り換え、日高狭山ICで高速を降りてR299を経由しR463に出てきました。案の定、入間市から所沢市に入ったところでバイパスの渋滞が始まりました。さぁ、ここから裏道に入ります。
R463でいよいよ所沢市に突入、果たして渋滞回避できるか?
詳しい説明は省略しますが所沢市街地の北側を大きく迂回し、最終的にはR463の所沢陸運局近くまで出てこられました。途中の踏切でちょっと込み合ってはいましたが、動けなくなることはなくそれなりの速度で走り続けられました。結果、渋滞にかかってから約45分で自宅近くまで戻って来れているので、15〜20分の時短効果はあるかもしれません。あとは、踏切を回避できればもっと効果は高まるのですが...もうちょっと工夫してみよう。
短いようで、一般道も300km走っています。
本日の走行、約13時間で690.8km(うち一般道302.5km)。消費ガソリンは32.6Lで平均燃費は21.2km/L。これまでの中ではちょっと悪化傾向です。最後に遅いアベレージスピードを強いられたのと、高速走行で間違えて5速で巡航してしまったので、最後はちょっと悪化したのが効いてしまったようです。
また空白地帯が一つ埋まりました...次は、何処に向かえばいいのだ!?
2009.05.01
六十里越よ、私は帰ってきた!
GWの連休も中盤です。明日からは高速道路は大渋滞が避けられないので、快適に遠くまで出かけようとするとこの日が事実上の最終チャンス。さて、新しいクルマに乗り換えてどうしても行っておきたいのが、私が日帰り圏の中ではベスト・ワインディングと思うR252雪割り街道です。ちょうど冬季の閉鎖が解除されたようなので、今年も行ってみることにしました。いつも通り6:00の出発です。
6:00に出発ですが、ちょっと空気はひんやり。
外環道和光北ICから高速に乗ったのですが、いきなり事故渋滞が発生していて、川口まで少し時間がかかりました。川口JCTからは東北道で北上しますが、こちらは流れも良く快調に走れ、約1時間30分後に上河内SAに到着。しかしながらちょっと休憩のインターバルを開けすぎたので、もうすでに首がカチカチ。まだ先は長いのにどうなることやら...。
上河内SAから、郡山近郊の安積PAまではクルマも比較的少なかったので、ペースを上げて走行。気温は17〜18℃と非常に快適でした。この日も天気は快晴で、左手には那須の冠雪した山々が美しく見えていました。安積PAでいつも通り給油、郡山JCTからは磐越道に乗り換えで西に向かいました。目的地の直前の磐梯山SAで一般道に降りる前に最後の休憩。このあたりではまだ桜が残っていました。
後ろ中央にちょろっと見えるのが磐梯山。このあたりはまだ桜が咲いていました。
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磐梯河東ICで高速を降り、r64・r7を経由して有料道路の磐梯山ゴールドラインへ。正面には会津磐梯山の姿がはっきりと見えています。雲がまったくないので、山のシルエットが空に美しく浮かび上がってます。今日は走りも絶景も両方楽しめそう。いよいよコーナリングマシンの本領を発揮できる瞬間が迫ってきました。さぁ、ここからはもう何も考えまい。
正面に会津磐梯山の雄姿が迫ってきました。
磐梯山ゴールドライン入口、さぁ、ポテンシャルを解き放て!
磐梯山ゴールドラインはほぼ全線で追い越し可能なので、自分のペースで走れます。ただやっぱりまだ耳が慣れていないせいか、音でエンジン回転がわからずタイトコーナーでは回転を落としすぎてしまい、鋭い立ち上がり加速ができなかったこと多数。2,500r/min以下ではほとんどトルクが出ていないので、この回転数を割り込むとペース良くは走れません。自分の走りにやや不満が残ったものの、その代わり各所の展望台からはすばらしい景色が見られました。
猪苗代湖と磐梯山麓、まだ緑がちょっと弱い印象です。本当の春はこれから?
こちらは磐梯山、雪は山頂付近にだけ残っています。
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こちらは裏磐梯側から見た爆裂火口、さすがに残雪がまだ多い。
桧原湖の東岸を巡り、r2西吾妻スカイバレーに向けて北上しました。このあたりはまだ木々の葉が落ちたままで、春という感じではありません。表磐梯から裏磐梯へ、距離にするとほんのちょっとなのに、色々な季節が同居しているようで面白い。空気もひんやりしていました。
檜原湖畔、ここはまだ春という印象は薄い。
西吾妻スカイバレーはきつい登りに、タイトコーナーが連続するバイク向けの道です。少々路面が荒れ始めてはいるものの、高いμがあって道幅が比較的広いので、どんどんアクセルを開けられます。今回はゴールドラインでの反省を踏まえ、シフトアップをあまり行わずに高い回転数のまま進入、トラクションを感じながら旋回することで立上り時の失速を抑えました。低い回転数でのトルクがそれなりにあったVTR1000Fとは、かなり乗り方を変えないといけないようです。
高度が上がってくると、すばらしい景色が眼前に広がってきました。
だいぶん高度が上がってきました。きれいな景色が見られそう。
特徴的な東鉢山の七曲り、その向こうには桧原湖と磐梯山。
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そのまま福島・山形県境の白布峠まで登っていきました。本来の計画だとこのまま山形側に降りて、米沢を巡り喜多方に入ろうと思っていたのですが、この時点で10:30を回っていました。米沢をまわると喜多方まで1.5時間は覚悟しなくてはならないので、今日は峠越えを断念し折り返すことにしました。
福島・山形県境に到着、山形側に降りるには時間が厳しくなっちゃった。
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登ってきた道を振り返ると、まだ雪がこんなに残っていました。
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西吾妻スカイバレーを降りて、r64で桧原湖の西岸側を進みました。こちらはまだ道路の改良が済んでおらず、所々狭いところもあって走りにくいところです。それでも湖面につき出している部分を回り込むと、静かな湖面と磐梯山の姿を一度に捉えることができるようになります。
やはり北斜面にはまだまだ雪が残っていますね。
桧原湖をほぼ一周し、今度はR459で西の喜多方に向けて走り始めました。ここも高原の道をずっと下っていくところ、降りるほどに緑がどんどん濃くなっていきます。気温も上がってきて非常に気持ちよかった。
ちょっと予想より遅れましたが、11:30に喜多方駅前にある丸見食堂に到着。8ヶ月ぶりでしたが、店の人にはしっかり覚えていてもらえました。いつものネギチャーシューメン+ギョーザで腹ごしらえ、やっぱりここのラーメンが好き。
丸見食堂に到着、いつもの味は健在でした。
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喜多方からはr21で会津坂下に向け南下しました。この区間は会津盆地のど真ん中を走る気持ちのいい道です。北には福島と山形を隔てる2,000m級の山々が望めました。周囲は春めいているのに、その向こうには圧倒的な雪の壁がそびえているというアンバランスな景色がとても印象的です。
春の会津盆地の向こうには、圧倒的な雪の壁が見えました。
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会津坂下の市街地で2回目の給油をして、R252沼田街道に入りました。途中までは何台かのクルマに引っ張られてしまいましたが、三島の市街地を過ぎたあたりからは単独走行になり、快調に走ることができました。気温も高すぎず低すぎず、非常に快適なツーリングになりました。並走する只見川は深い緑色で、相変わらずとても豊かに流れていました。
金山町付近の沼田街道、ツーリングには最高のコンディション。
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只見町の寄岩橋付近、橋を幾度となくも渡るのもこの道の魅力。
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14:00前には魚沼までの中間地点にあたるJR只見駅に到着しました。今日はここからR289で15kmほど南下し、昨年初めて来た深沢温泉に立ち寄っていくことにしていました。ここは「むら湯」という施設があります。入湯料は600円とやや高いのですが谷間を一望できる眺めの良さと、赤茶色の湯が温泉気分を盛り上げてくれます。
連続走行ですっかり首の後ろの筋肉が硬直していたので、しっかりと筋肉をほぐしながら湯に浸かってきました。源泉かけ流し100%で、ちょっとぬるめですけど湯冷めしにくいので却っていいかも。風呂から上がった後のポカリスエットが効きました。
深沢温泉の「むら湯」。気楽に入れるのがいいです。
浴室からはこういう景色が楽しめます。
深沢温泉を出てR289で再び只見市街地に戻り、R252で西に進路をとります。ここから道は雪割り街道となり、道は本格的なワインディング路に変貌します。市街地を出るとすぐに田子倉ダムです。思えば初めてここに来たのはVT250 SPADAに乗っていた2000年の夏。あれからCB400SF、VTR1000Fで一体何回来たことやら...。田子倉ダムに上ると、正面には奥只見に続く山々がまだ雪を多く残した状態でそびえていました。
田子倉ダムが見えてきました。初めて訪れたのは2000年でした。
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奥只見に続く山々、この雪が只見川の豊かな流れを支えています。
ダムを過ぎると道は田子倉湖の北岸を縫うように走り、新潟県境に向け高度を上げていきます。ここが年の半分は冬季通行止めになる六十里越の区間です。ここは交通量の極端に少ないワインディングで、道の改良もかなり終わってきているので思い切ってアクセルを開けられる数少ない場所です。ただしスノーシェッドの中は融雪で濡れているので、そこだけは注意が必要です。
ここでは思い切ってアクセルを開けましたが、まだ車速が上がった状態でのライン取りのイメージがあわず、ちょっとちぐはぐな走りになってしまいました...。
田子倉湖を振り返る。六十里越よ、私は帰ってきたー!
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この向こうが人跡未踏の奥只見になります。
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道の回りにもまだ相当雪が残っています。
六十里越のトンネルを抜けると新潟県です。残念ながらこちらでは何度か遅いクルマにひっかかってしまいましたが、少ないチャンスを活かしてかわすことができたため、タイムロスは最小限にできました。それでも想定されていた時間よりやや遅れて、16:15ごろ魚沼の小出に到着。給油を行ってから「道の駅 ゆのたに」で休憩しました。
ちょっと予定より遅れて16:30、ぎりぎり明るいうちに帰れるか?
小出ICからは関越道に乗り、帰途につきました。相変わらず新潟側は空いていて快調に走行。風もなく非常に快適でした。途中の赤城高原SAで一度休憩しただけで、あとは最寄りの所沢ICまで一気に走行。なんとか明るいうちに帰ってくることが出来ました。CBR1000RRでのいつものルート、楽しかったけど走りの方は反省点もたくさん。この経験は次回以降に活かしましょう。
本日の走行、748.6km(うち一般道281.2km)。消費ガソリンは34.6Lで、平均燃費は21.7km/Lでした。
休憩が多かった分、写真の数も増えました。
2009.04.27-04.29
やっぱり旅はやめられない 高山から裏木曽を巡り浜松へ
今年のGWは日の並び良し。1週間前の予報では昭和の日前後の前半は天気も良いということで、このタイミングで出かけることにしました。後半は高速道路が大渋滞必至なので、泊まりで出かけるならばこの機を逃してはいけません。行先ですが...正直悩みました。VTR1000F時代に1〜2泊で行ける所ってだいたい網羅してしまっています。地図を見ながらあれこれとルートを検討したところ、岐阜県の高山から静岡県の浜松までの縦のラインがまだ未走破であることを発見。日本百名道に掲載される道もいくつか走れそうなので、行ってみることにしました。
月曜日の5:30に出発。最寄りのセルフスタンドで満タンにしてから出発です。燃費どうなるかな?
いよいよ出発、CBRになってから初めてフル積載です。
いつも通りR463で所沢市内を抜け、飯能市から秩父へ向かうR299に入りました。さすがに平日早朝なので車も少なく走りやすかった。約1時間でいつも休憩する西武の東吾野駅に到着。そのまま連続走行しても良かったのですが、今日は長丁場なので首への負担を考えて休むことにしました。それにしてもこの日は下の写真のように快晴です。気温はやや低かったものの、3シーズン用グローブをつけた指先がちょっと冷たいぐらいで、操作にはさほど影響はありませんでした。
この日はすばらしい天気です。いい一日になりそう。
東吾野駅を出て再びR299で西へ向かいます。秩父市までは約1時間弱。この日は大型車に前を塞がれることはなかったものの、軽自動車が5kmほど遅いペースで引っ張ってくれたのでちょっとストレスがたまる展開。こういうのが長く続くと肩がこってしょうがないです。秩父市内はスルーするつもりでしたが、また首の後ろの筋肉が硬くなってきていたので「道の駅 ちちぶ」で休んでから進むことにしました。道の駅からは武甲山の特徴的な輪郭がはっきり見えました。
正面が石灰石採掘で削り取られた武甲山です。
秩父を出ると今度はR140で北上します。R299で上野村まで行く道も志賀坂峠という面白い道があるのですが、いかんせん走りを楽しむには距離が短い。そこで神流川沿いを走るR462を流してから行こうと思ったのです。川下りで有名な長瀞を過ぎたあたりからr13に入り、山越えで鬼石に向かいました。残念ながらここではダンプに前を遮られ、我慢の走行を強いられてしまいました。本格的なワインディングに入る前に疲れてはもったいないので、鬼石の市街地で間を開けるためにちょっと休憩。さぁ、ここからお楽しみタイム!
ここを左に行けば神流川沿いの爽快ワインディングです。
R462は神流川に沿って約30kmほど続く渓谷の道、路面も滑らかで中低速の細かいコーナーが連続するところです。さすがに時間が早いこともあって、車は少なく快調に走れました。この区間ではちょっと意識してライン取りを工夫してみました。コーナリング性能が高いのを計算に入れてぎりぎりまでアウト側で粘り、できるだけコーナーの先の状況を把握してから一気に切り込んでコンパクトに旋回すると、ペース良く走れるようです。次のチャンスでもまたやってみよう。
神流町の役場前では、神流川を跨いで大量の鯉のぼりが泳いでいました。壮観です。
GWらしい景色ですね。神流町役場前にて。
約40分弱で、次の休憩ポイント「道の駅 上野」に到着。ここから今度は北上して妙義山へと向かいます。
上野村からはr45で山を越え、R254に合流して少しだけ西に進んでr51、r196でさらに北上、妙義山に登ることにしました。ここは急勾配のタイトコーナーで高度を一気に上げるバイク向けの道なのですが、いかんせん路面状態が悪くて、飛ばすと非常に危ないところでもあります。はやる気持ちを抑えつつ登っていき、峠の大きな駐車場で景色を眺めつつの休憩です。この日はとても視程がよく、関東平野のかなり先まで見えていました。
岩が天に向かってそびえ立つ、特徴的な妙義山の姿。
西側には関東平野が遠く広がっていました。
今度は妙義山の北斜面を降りて行きます。この道は登ってきた南側ほどタイトではないものの、大型車などがいるのである意味走りにくいところです。残念ながら今回は観光バスにつかまり、30km/hほどでそろそろと降りる羽目になってしまいました。こういう状況は発熱量の多いエンジンを搭載するクルマに乗る身にとっては辛い...。それでも途中でちょっとした待避スペースがあって、そこからは上州が一望できました。こちら側の景色もすばらしいですね。
緑の多い上州の風景が広がる。左手は赤城山です。
妙義山を降りると、道はR18に合流します。ここからは前週と同じく、碓氷バイパスを駆け登ることにしました。幸いこの日も道はガラ空き。アクセルを一定に保ちつつ身体を傾けるだけで滑らかに走るのは快感。V型2気筒に比べると「走っている」という感覚は薄いですが、直列4気筒ならではのスムーズさと高周波の排気音は「その気にさせて」はくれます。
入山峠を越えて軽井沢に出ましたが、まだ気温は7℃と肌寒い状況でした。あまり長居はせずR18で佐久まで一気に走行し、佐久ICのそばにある「佐久乃おぎのや」で昼食休憩、またもや「峠の釜めし」です。まだちょっと時間は早かったのですが、これ以後はあまり食事ができるポイントがない予定だったので、ここで食べてから行くことにしました。
佐久でちょっと早めの昼食。「峠の釜めし」はちょっどいいボリュームなのです。
佐久からはR141で少し南下し、R142に乗り換えさらに西へ。ここで1回目の給油を行いました。途中「道の駅 ほっとぱーく浅科」で振り返ると、浅間山の冠雪した姿が確認できました。山頂にはちょっと雲がかかっていて、全体像がはっきり見えなかったのは残念でした。このあたりから空が少しづつ雲が多くなってきていたのですが...。
浅科から見た浅間山。まるで小麦粉を塗した(?)みたい。
(画像に触れると拡大します)
R142から今度はr40で白樺湖に向けて南下していきます。この道は文字通り白樺林の中を快走するルートです。国道と違ってトラックなどがあまりいないので快調に走れます。ただしコーナーは少ないのでバイクで楽しむにはちょっと物足りません。気になるのは、谷間の向こうの空がだんだん暗くなってきているところ...まさか!?
r40は白樺の中を走り抜ける快適な道です。
嫌な予感は的中しました。白樺高原に近づいたところで、なんと雨ではなく雪が降ってきたのです。幸い気温はそれほど低くないのでいきなり凍結する心配はなさそうですが、さすがにこれには慌てました。路面も見る見るうちに湿ってきていたのでちょっとペースダウン。とにかくも白樺湖畔まで降りることにしました。白樺湖でも雪は止んでおらず、湖の向こうの蓼科山も雲に覆われて見えません。本当はここからビーナスラインで松本に出る予定だったのですが、この状況ではとても無理。計画を変更することにしました。
雪が降ってる! 蓼科山も見えない...。
(画像に触れると拡大します)
とにかく雪が降る状況からの脱出を優先し、R152でまっすぐ南下することにしました。幸い白樺湖を後にしてすぐ、空は明るくなってきて雪も止みました。そのまましばらく走行を続けると、今度は正面には南アルプスの山々が現れました。ビーナスラインを通れなかったことで計画は大きく狂ってしまったので、走りながらこの日の目的地、岐阜県高山市までのルートを検討。行動可能時間はまだ5時間半ほど残っているので、そのまま向かったのでは早すぎます。そこでこのままR152で杖突峠を越え、高遠と木曽福島を経由してから高山を目指すことにしました。
R152から見た南アルプス。予定とは違う方向に走ってる...。
R152をそのまま南下し、中央道、R20を横切ると道はきつい峠道に変わります。ここが高遠に通じる標高1,247mの杖突峠です。ここには2005年にもCB400SFで訪れているのですが、絶景が見られるところなので今回も寄っていくことにしました。峠に張り出した展望台からは180°の視界が広がります。
杖突峠の駐車場。建物の間に展望台が張り出していました。
前回来た時にはまだ土地勘がなかったので、景色を見てもどれがどの地形...と思い浮かばなかったのですが、ここ数年走り回ったせいでだいぶんイメージが掴めるようになってきました。今はクルマではナビが必需品ですけど、地図を見て考えるというのも旅の大きな魅力だと私は思います。ボケ防止にもなるかな?
こちらがこれまで走ってきた蓼科方面。ピンポイント悪天候でした。
西向こうに広がる諏訪湖。信玄が欲しがった気持ちが分かる?
そのさらに先には北アルプスの姿が!
杖突峠を出発し、R152をさらに南下します。このあたりは標高も高いせいか、まだあちらこちらで桜が咲いていました。まわりの色がまだ茶色なので、非常に鮮やかに見えますね。初夏と春が非常に短い距離の間に入れ替わる不思議さがあります。この道は交通量も少ないので、群生しているところではところどころで停まって写真を撮りながら進みました。
こういった風景が所々で現れます。
しばらくすると、桜の名所である高遠に到着しました。残念ながらもうシーズンは終わっているのですが、時間もまだ早いので高遠城趾公園に行ってみました。ただ駐車場近くの道が非常に狭く、バイクを安定して停められそうな場所が見つからなかったので、そのまま下山する羽目に...。ちょっといい景色が見られそうだったのですが、残念。
R361で西に向かってしばらく進むと、今度は谷間が開けてきて、空が広くなってきました。
谷間が広くなってきました。もうすぐ伊那です。
伊那市に近づいてくると、谷の向こうに圧倒的な存在感のある山々が現れてきました。中央アルプスの山々です。山頂付近は冠雪していて、雲に覆われている状態でした。遠くからでもその荘厳な雰囲気を感じることができるほど、この日は見通しが良かったです。冬山に魅せられる人々の気持ちが分かるような気がする風景でした。
正面に中央アルプス! 頂上付近の荘厳な雰囲気が感じ取れます。
(画像に触れると拡大します)
伊那の市街地をR361で中央突破し、そのまま権兵衛トンネルに向かいました。このトンネルは伊那と木曽福島を結ぶ全長5km弱のトンネルで、高規格で造られているので非常に早く木曽路に抜けられます。
R361はR19に合流、しばらく南下してから再び分岐して西に向かいます。ここは昨年もVTR1000Fで来たところで、すばらしい写真が撮れたのが記憶に新しいところです。今年も天気がいいので期待大。さて、狭い九蔵峠を回り込むと正面に御岳の姿が...って、肝心なところだけ雲がかかってしまっている(泣)。
肝心なところに、雲がかかってるーっ!
(画像に触れると拡大します)
こちらは南側、高原の名に相応しい雄大な地形。
気を取り直して走行続行です。R361は先の九蔵峠の区間は狭いものの、それ以外は快走路が続きます。しばらく快調なペースで走行すると、長峰峠に到着しました。ここが長野・岐阜県境になります。標識を見て驚いたのが、ここから既に目的地である「高山市」であるということ。市町村合併でとてつもなく(面積が)巨大化しているという話は聞いていたものの、中心市街地までの残りの距離50km以上ということを考えると、いささかうんざり...。
目的地到着!...なんですが、市街地までまだあと50km以上あります。
(画像に触れると拡大します)
R361はダム湖沿いに西に向かっていて、ほとんどが二車線路になっています。しかし、ダムの堰堤近くでは下のような短いけれど狭いトンネルが残っています。トンネルの中での対向はなかなか難しいので、先をよく見てから突入します。ほとんど交通量はないとは言え、時々工事車両も走っていますから。対向車には注意する必要あり。
こういった未改良部分もあるので走行注意です。
あと1時間ほど行動余裕を残して、中央市街地から約10kmのところにある「道の駅 ひだ朝日村」に到着しました。振り返ると山の間から乗鞍方面の山の姿が見えていましたが、山頂部にはまだ相当雪が残っているようでした。本当は野麦峠を越えたかったのですが、この分だととても通れなかったでしょうね。無理をしなくて正解だったかも。
目的地まで約10km。下道だけでとうとうここまで来ました。
その後はまだ時間があったので、地図を見て宿の近くの峠道を走っていこうと思ってR41で南下しました。ところが、予想以上に時間がかかってしまったので30分の余裕を残し、小坂から折り返しました。途中で2回目の給油を行い、飛騨一ノ宮駅の近くにある宿に到着しました。
宿に着いてから早速入浴。温泉ではありませんでしたが、広い浴槽に浸かれてほっと一息です。首や肩の筋肉をよくほぐしておかないと、翌日以降かなり辛くなりますから...。
夕食は予想以上に豪華、下の写真の飛騨牛のホウバ焼きの他にも、山菜のてんぷら・岩魚の塩焼きなど豪華で大満足でした。しかも宿のおかみさん達の解説つき。大変美味しかった。
予想以上に豪華な夕食。頑張って走ってきた甲斐があった。
1日目の走行、一般道のみ468.0kmでした。この日はさすがに布団に寝転がった瞬間に落ちました。
翌朝、気温はやや低いもののいい天気でした。いつものように朝一番の風呂でしっかりと目を覚まし、朝食をたっぷり摂って今日の走行に備えます。朝食に出た朴葉みそは美味しかった。これだけでご飯2杯は行けてしまいますよ。
計画より少し早く、8:00に宿を出発しました。
いよいよ2日目の走行開始、今日もまた安全運転で!
少し早めに出発したのには理由があって、昨年走った「飛騨せせらぎ街道」を走っていこうと思い立ったのです。昨年VTR1000Fで走った際にものすごく印象が良かったので、今度はその逆周りをやってみることにしました。R41で高山市街地まで戻ってからR158で西に向かい、途中で分岐するr73で郡上市に向けて南下を開始しました。まだ朝早いので、車も少ないはずだと思ったのですが...。
これが「せせらぎ街道」です。すごく走りやすい。
r73は全線二車線の快走路です。タイトコーナーはないものの、速度を落とさずに入れる高速コーナーが多いので走っていて楽しい。ところがこの道、実はトラックやダンプがもの凄いスピードで走っているのです。自分はいいペースで走っているのに、バックミラーに映っている大型車が大きくなってくるのが見えてびっくりもしました。私は写真を撮りたいのもあって、そういうのは先に行かせましたが...この道は「爆走トラック街道」でもあったようです。
川をまたぎながらどんどん高度を上げていきます。
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標高が上がってくると高原の景色になってきます。
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r73はやがてR257に合流します。ここからまっすぐ進むとR472で郡上八幡に抜けますが、今日はここからR257で道なりにR41益田(飛騨)街道に抜けることにしました。曲がってすぐに「大型車通行不能」という大きな看板があって、酷道の雰囲気が漂ってきました。さらにしばらく行くと、ついに1.5車線区間に突入。そこからちょっと進んだ先に、「通行不能」の原因が姿を見せました...なるほど、これは無理だわ。
酷道区間突入! そして、その先にはその原因が出現!!
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R257のこの区間で走りにくかったのはこのあたりの短い間だけでした。問題のトンネルを過ぎてしばらく走ると、再び道は快走路に変貌。ペースを上げて走行を続けました。宿を出てから1時間ちょっと、途中で道の駅の標識が出ていたので、休憩を取ろうとそちらに入ってみました。「道の駅 馬瀬美輝の里」で最初の休憩、このあたりは新緑の緑が朝の日差しに輝いてきています。この道の駅は幹線から離れているので、珍しく静かな佇まいで心落ちつく場所でした。
道の駅 馬瀬美輝の里にて。幹線から離れているので静かな佇まいです。
再びR257に戻ると、道はすぐに萩原でR41に合流しました。橋上から見える飛騨川の水がとてもきれいでした。さぁ、ここからは一気に愛知県を目指して南下していきます。
R41が平行する飛騨川にて。川の水がとてもきれい。
しばらくR41を走ると、再びR257は東の方向に分岐します。この区間は交通量が比較的多く、なかなか自分のペースで走ることは出来なかったものの、流れ自体は結構速かったので予想以上のペースに進めました。
計画よりやや早く、10:30前に予定休憩ポイントである「道の駅 花街道付知」に到着しました。このあたりからだんだん暑くなってきました。春用装備ではちょっと重すぎたようです。
道の駅 花街道付知にて。天気快晴・気温急上昇。
さて、ここから南にしばらく行くと中津川で中央道&R19を横切ります。中津川や恵那の市街地を通ると時間がかかりそうだったので、回避ルートを考えていました。地図を見てみると中津川直前でR19にショートカットするR256があり、これを使うことで混雑する(であろう)区間を避けられそうです。地図上の線が激しく折れ曲がっているので多少心配だったのですが、ともかくも行って見ることにしました。
R256に入ってすぐ、正面にお決まりの看板が現れました。エンジン回転はダウン、緊張感はレッドゾーン突入。
お約束の展開、緊張感はレッドゾーン突入。
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R256は「ホントにこれ国道?」というぐらいの道でした。距離自体はそれほどないのですが、ミスルート必至の交差点とか、軽自動車とも対向不能の道幅とかあって、非常に気疲れしました。幸いこの日は冴えていたのか間違うことなく高峰の麓を走り抜けられました。無事にR19に合流できたので、ここから中津川方面に向かって西に少し戻りました。
R19からは恵那山の美しい姿がはっきり見えていました。中央アルプスの中でもかなり南に位置する山ですが、ここまで来てもまだ雪が残っているんですね。
恵那山の美しい姿、手前に見える橋は中央道です。
中津川の市街地に入る直前に、R363で南に進路をとりました。この道は市街地を通らずにR257に合流するので、抜け道ルートとして期待したのです。実際、山に分け入るところでは交通量の少ない快走路でした。久しぶりに自分のペースで走れそう。STOP&GOでエンジンの水温もかなり上がっていたので。これもちょっと冷ましたい(膝が熱いので...)。
久しぶりの快走路!
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...と思ったのもつかの間、またもや「大型車通行不能」の看板が現れました。そうは言えども今さら引き返せる訳ないでしょ!ということで強行突入。ところが意外に道はひどくて狭い上に、路上には葉が散乱していて非常に走りにくい。こんなところでコケても誰も助けに来ないだろうし...。さらには出合い頭で対向車が来て、平坦な部分もないところで停まったら転倒必至です。ということで、念のためヘッドライトをハイビームにしてそろそろと進んでいきました。
やっぱりヘタれました。心細さ満点です。
幸い、峠の西側の道は整備されていて下りは楽に降りられました。この山の東西での道の格差は何なんでしょうか。ともかくもピンチを脱して、再びペースアップしました。ちなみにこのあたりは、「農村景観日本一」という称号が与えられているそうです...どんな基準があるのか、正直よく分かりませんが。
農村景観日本一...どういう意味だ?
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再びR257に合流すると、すぐに「道の駅 上矢作ラ・フォーレ福寿の里」に到着しました。酷道越えですっかり疲れてしまったので、この道の駅で久しぶりに真面目に休憩しました。ここからは名道巡りモードに入りますよ。
道の駅 上矢作ラ・フォーレ福寿の里にて。道の反対側は鮮やかでした。
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道の駅を出てしばらく走ると、正面に標識が現れました。ついに愛知県に突入です。そういえな東名高速や中央道、伊勢湾湾岸道で通ったことはありますが、一般道で愛知県に入るのは初めてでした。ところでここは豊田市とのこと。まだかなり内陸のはずなのに、豊田市もずいぶん広いんですね。
高速以外では愛知県初上陸です。
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R257をそのまま進むと、茶臼山高原道路の入口が現れました。ここは走るのを楽しみにしていたところ。以前は有料道路だったそうですが、最近無料開放されているとのこと。地図の線形から見てワインディングを期待していたのです。実際には西側の区間はきつい登り+タイトコーナーが連続していて非常に面白い。ただちょっとだけ道幅が狭いようなので、ライン取りは常にセンターをトレース。ハイペースで楽しめました。
中間点付近の駐車場にて。高原の空気が気持ちよかった。
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ただ惜しいのはあまり眺めがよくないところでしょうか。なかなか開けたところがないので景色を楽しむという雰囲気ではありません。合法的な抜きどころもほとんどないので、前に遅いクルマがいると悲惨なことになります。自分のペースで走れる状況だったら楽しい道ですよ。
路面は概ね良好ですが、舗装が荒いかな。
道路の東側終点付近にある茶臼山高原に出てくると、ようやく視界が開けてきました。絶景...というほどでもありませんが、道の面白さを考えるとまずまず楽しめました。
ようやく高原らしくなってきました。気温もちょうどいいぐらい。
なかなかいい道でした。無料開放ありがとう。
茶臼山高原道路の終点からはr506でR151別所街道に降りました。ここまでで約230kmを走破したため、近くにあった給油所で3回目の給油を行いました。かなり人里離れていたのでハイオクがあるか心配でしたが杞憂でした。考えてみればこの道も幹線国道でしたね。そこからすぐ先にある「道の駅 グリーンポート宮嶋」で休憩。この道の駅、ログハウス風のコンパクトな佇まいでした。お茶を一杯飲みたいところでしたが、まだ先は長そうなので早々に出発しました。
道の駅にて。何もないけど落ち着ける雰囲気です。
この先のR151はずっと山を下っていくのですが、途中の太和金峠は深い林の中を縫うように伸びており、路面の良いタイトコーナー続きでなかなか面白かったです。先行するクルマが道を譲ってくれたので、単独で走れて楽しかった。
さて、茶臼山高原道路の走行でずいぶん東に寄ってしまったので、再びR473で西に戻ることにしました。この国道、番号から見てもかなりやばそうな雰囲気。実際に行ってみてもほとんどの区間が1〜1.5車線で、非常に走りにくかった。峠付近では下の写真のような素彫りのトンネルがあって、酷道の雰囲気満点です。
素彫りの堤石トンネル、何か出そうな雰囲気あり?
R473はやがてR257・420に合流します。このあたりは国道同士の合流・離散が激しくて標識をよく見ていないとどこに向かっているのかわからなくなります。ようやくR257単独になって走りやすくなったかと思いきや、やはり1.5車線より広くはならない...。それでも絶対的に交通量が少ないので、そこそこのペースで走行。このあたりは新緑がすごくきれいで、橋の上から川を眺めてみると、透明度の高い川の水が印象に残りました。
橋の上から見た風景、川の水がとてもきれいでした。
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R257を新城市に近いところまで出てきたところで、r32を経由して鳳来寺パークウェイに入りました。ここも名道で紹介されていたところで、こちらも無料開放されています。距離は短そうですが、地図で線形を見る限りワインディングが楽しめそう。走りに行く前に登山道の入口でちょっと休憩しました。
いよいよ鳳来寺パークウェイへ。
鳳来寺パークウェイは正直かなり期待外れでした。下の写真のように森の中をタイトコーナーで抜けていくだけの道。眺望もなく、また速度が30km/h規制、路面もかなり荒れてきているので、あまり走りにも向かないところでした。がっかりです。
こんな道でした。ちょっと期待外れでした。
鳳来寺パークウェイの後は再びR151・R257を経由して浜名湖に向かいました。本当は北岸の奥浜名オレンジロードに行きたかったのですが、入口がわからずに断念。この私をもってしてもわからないということは、きっとかなり不親切な表示になっているに違いない? 仕方がないので、代わりに浜名湖の北西岸を沿うように走っているR301沿いにある細江奥浜名湖展望公園に立ち寄ってみました。公園自体は徒歩で行かなければならなかったので見送りましたが、その入口からでも浜松近辺がかなり見渡せました。中心市街地にあるアクト・タワーの姿もくっきり見えました。
まずまずの眺望です。浜松のシンボル、アクトタワーも見えました。
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その後は夕暮れも迫ったので、R301で浜名湖西岸を回り、弁天島にある宿に入りました。
本日の走行はすべて一般道389.3kmで、積算は857.3kmになりました。
3日目も快晴でした。朝食が8:00からだったので、ちょっとゆっくりめの出発です。ここでも朝風呂に入って筋肉をしっかりほぐしておきました。今回泊まった宿は弁天島の西側にある湖に面した場所で、夕方の景色は絶景でした。前の晩に写真を撮り忘れたのが極めて残念。
宿からの景色、夕暮れ時は絶景でした。朝食も豪華でしたよ。
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この日、設定した目的は「うなぎ」です。浜松には学生時代・仕事に就いてからも数回訪れていますが、あまりゆっくりした覚えがありません。その思い出の中でも、学生の時に食べた「特上うなぎ 二段重ね」をもう一度食べたいと思ったのです。そのためには昼食まで時間を潰す必要があるので、あまり遠くには行かずに浜名湖東岸を巡ってみることにしました。
こちらは北側、館山寺方面です。
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弁天島方面を見る。空が広いですね。
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もともと館山寺方面には村櫛館山寺道路という有料道路があったのですが、こちらも最近無料開放されたそうです。走ってみると、さすがに元有料道路だけあって路面も良く走りやすかった。ただ、ちょっと距離が短いのが難点です。
村櫛館山寺道路、こちらも無料開放されました。
さて、昼まではまだかなり時間があったので、運動がてら中田島砂丘に寄って行くことにしました。ここでしっかり歩いてお腹を空かせていこうという作戦です。R1で東に向かい中田島街道で南下、駐車場にバイクを置いて徒歩で行ってきました。
ここに来るのは8年ぶりかな。
8年ぶりに訪れた砂丘。行っても行っても海が見えてこない。こんなに遠かったっけ?
結局海が見えるところまで10分程度は歩きましたかね。バイクに乗り続けて下半身の血行が悪くなっているので、余計に手足が重い感じ。ここでよく動かしておかないと、あとあと大変です。でも、腹減らし作戦は成功かな?
歩けど歩けど、まだ海が見えない。遠いよー。
ようやくたどり着きました。振り返るとこんな感じ。
左の方に映っているのは人です。広さを感じてください。
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風の足跡です。
そろそろいい時間になってきたので、中田島砂丘を出てR1で西に向かい、浜名バイパスを通って新居に向かいました。ここには学生時代に先輩に連れてきてもらった店「かねはち」があるのです。一度しか来たことがなかったので来れるかどうか心配していましたが、なんとかすぐに見つけられました。
早速店に入り、お目当ての「特上うなぎ 二段重ね」を注文しました。やっぱりものすごいボリュームでした。ご飯の上にうなぎが乗って、さらにその上にご飯とうなぎ。食べても食べてもうなぎが出てくるので、かなり精神的につらいことに...。最後の方はほとんど味がわからなくなっちゃった(苦笑)。これは今晩はもう食事なしでもよさそう...。
新居から西のR1旧道沿いにある「かねはち」さん。
これが「特上うなぎ 二段重ね」です!
(画像に触れると表示が変化します)
昼食を済ませた時点で、12:00になりました。さて、この日は高速1,000円の日です。あまりゆっくりしていると首都圏で渋滞につかまる恐れが多分にあるので、ここで切り上げとすることにしました。再び浜名バイパスに乗って今度は東に向かい、r65で東名浜松西ICを目指しました。途中のセルフスタンドでガソリンを満タンにして、高速に入線し帰途につきました。
高速走行は順調そのものでしたが、情報表示板では「清水〜富士」が10km渋滞しているとのこと。近くの日本平PAで一旦休憩して情報を見てみると、距離がだんだん短くなってきているようだったのでそのまま進むことにしました。結局由比PA付近で少しノロノロ進むことになってしまいましたが、幸いにも10分ほどで通常速度に戻ることができました。この日も快晴だったのですが、富士山は山頂にだけ雲がかかっていて全容は見えず。この旅はこんなのばっかりでした。
結局、厚木を過ぎた海老名SAまで一気に走り切りました。驚いたのが燃費計表示で、この時点でなんと23km/Lを超えていました。このペースが維持できれば無給油で自宅まで戻れそうです。
海老名SAに到着。この時間にここまで来れていればもう渋滞はない。
海老名を出てからは東京ICを抜け、首都高3号渋谷線、C1環状線外回り、5号池袋線を乗り継ぎ、戸田南ICからR17に出て16:00過ぎに自宅まで戻ってきました。結局、浜松からは無給油で帰ってこれて、リザーブの警告灯も点かず仕舞いでした。これは嬉しい誤算、高速で回転をそこそこキープして淡々と走れれば、250kmインターバルでも楽々行けるということですね。
天気に恵まれたいい旅でした。
3日目の走行は381.7km、トータルでは1,239km(うち一般道998.5km)でした。消費ガソリンは56.8L。平均燃費は21.8km/Lでした。VTR1000Fの時よりも少し伸びているようです。思っていた以上に優秀です。が、ハイオク指定なので燃料代は間違いなくVTRよりかかるのが痛い...。
今回の旅、天気にも恵まれて走りもかなり楽しめました。やっぱり初めての道を走るのはとても面白い。余計なことを忘れられるこの時間を、私はやっぱり手放せそうにありません...が、身体には相当ダメージ残りそうです。
2009.04.25
お墓参り2009
2日前に、職場の先輩のお墓参りが急遽決定しました。私は過去2年バイクで訪れましたが、今年は残念ながら雨がひどくなる予報。そこでCBRでの参加は見送って車に便乗させてもらい、いわき市まで行ってきました。
早いものでもう3年、時間が経つのは早いものですね。
今年のメンバー、雨中参加お疲れさまでした。
2009.04.18
もう一度、さくらを求めて
土曜日は曇りでしたが、予報では昼から晴れるとのこと。また、長野・新潟方面はすでに晴れているようなので、慣らしの距離を稼ぐため出かけることにしました。ただ走るだけでは物足りないので、もう一度「さくら」を見に行くというテーマを追加。今年は長く桜が咲いているのを楽しめましたが、なんかあんまり印象に残ってないのです。それどころじゃなかったというのもありますが...。山に分け入ればまだ咲いている桜もあるというのは経験済み。行先は長野・新潟方面で、勝手知ったる道ということで昨年同時期に回ったルートをなぞってみることにしました。
一昨日給油をしていなかったので、近くのセルフスタンドで満タンにしてから出発。6:00に関越道所沢ICから入線し、北に向かって走り始めました。
全天曇り。気温はまだ低めだが、予報では9:00から急上昇の見込み。
関越道は渋滞こそなかったものの、結構込んでいました。やっぱり値下げの影響ですか? まだ一昨日の筋肉痛が残っているので、走りながらポジションを少しずつ変えて筋肉の硬直を防ぎます。それでも連続走行は1時間が限界でした。藤岡JCTから上信越道に入り、甘楽PAにて1回目の休憩。上信越道に入ってからは車も空いてきて、走りやすくなってきました。ただ、妙義山に近づくと山がすっぽり霧の中に隠れていました。碓氷バイパスの視界、大丈夫かな?
松井田妙義IC出口にて。妙義山には霧が出ていそうです。
松井田妙義ICで高速を降りました。今回はETC休日割引が効いているので料金は1,350円、ずいぶんお得です。横川からはR18碓氷バイパスを駆け上がりました。まだ早朝なので、嬉しいことに貸し切り状態。視界も良好で走行には支障なし。碓氷バイパスは路面状態も良く、180°以上回り込む高速コーナーが連続しているので、タイヤのサイドに熱を入れるにはもってこいの道です。ただしまだ車の挙動を掴み切れているとは言えないので、無理はせずに一定速でコーナーを安定してクリアすることを心がけて走りました。
標高1,030mの入山峠を越えると軽井沢、こちらの気温は6℃とまだまだ寒かったです。軽井沢を過ぎてからはR18の一つ北側の道、浅間サンラインに入りました。こちらの方が信号が少なくて走りやすい。小諸を過ぎたあたりで「道の駅 雷電くるみの里」にて2回目の休憩。ここでようやく青空が広がってきました。振り返ると浅間山をはじめとする山々の稜線もはっきり見えるようになってきていました。気温も上がって、絶好のツーリング日和になりました。
道の駅 雷電くるみの里にて。空が晴れ渡りました。
道の駅を出ると、すぐに上田にさしかかりました。ここからはR144で北に向かいます。途中からr35に入ると長野へショートカットできるので、今回もこの道を使うことにしました。昨年、きれいな桜が咲いていたのを思い出したからです。r35は交通量も少なく非常に走りやすい峠道。これまでよりもギアを1速落として、エンジン回転を比較的高めにしてコーナリングしました。少なくとも3,000r/min以上は回していないと、鋭い立ち上がり加速は得られないようです。
峠を越えて長野側に降りてくると、昨年見た桜が再び現れました。きれいですけど、今年は残念ながらもう旬は過ぎたようですね。花の間にはところどころ緑色になった部分が見えています。やっぱり今年は去年より、咲くのも見頃になるのもちょっと早かったんですね。それでも風に吹かれて舞い散る花びらの中にいると、なんとなく幸せな気分に浸れます。
小学校の門の周りにある桜並木。新緑との対比がいいですね。
(画像に触れると拡大します)
さて、桜並木を過ぎてしばらく走ると、谷間の向こうに冠雪した山々が現れました。北アルプスです。雲が全く見当たらず、稜線がはっきりと見えています。昨年と異なり今年は天気が最高なので、いい景色が見られそう。期待大です。
谷間の向こうに白い壁が現れました。
長野の市街地に近づいてくると、空が一気に広くなりました。視界も大きく開けて、先ほど見えた山々が前方に大きく広がりました。国道に沿って行けば間違いないですけど、特に時間に追われている訳ではないので、千曲川の堤防沿いを走ってみました。河川敷には菜の花の黄色い絨毯があったりと、春の雰囲気に溢れていました。
千曲川の堤防にて。向こうに見えるのは北アルプスの山々。
川中島付近で再びR18に合流し北上、長野市街地を中央突破して浅川ループラインを目指すことにしました。県庁近くで1回目の給油を行ってから善光寺に接近したところ、大型バスやワゴン車で大混雑。そういえば今年は御開帳の年でしたね。駐車場に入ろうとする自家用車や大型バスが列を作っている有り様。門前町にも人が溢れていて、かなり活気がありました。ただし今回はそちらが目的ではないのでそのままスルー、市街地外れにある入口からr506に入りました。
r506は戸隠方面に向かう道ですが、ループ橋があるのが面白い。特にこの部分は私が比較的苦手な右旋回なので、タイヤに熱を入れるには絶好の道でした。車体を右に寝かし込んで1分ほど連続で旋回。路面がよく安心して走れるので面白かった。ループ橋を過ぎると道は急勾配で飯綱高原に向けて登っていきます。ここもタイトコーナーが多く楽しめました。だいたいこのクルマでのクリッピングポイントをイメージできるようになったかな。登り切ったところが飯綱高原です。
飯綱高原です。気温も上がったので水辺は涼しげ。
飯綱高原からは戸隠バードラインで戸隠へ向かいました。戸隠からはr36で今度は南下して鬼無里を目指します。r36はまだ未整備の区間も多く、非常に走りにくいところです。それでも狭い道を駆け上がって標高1,050mの大望峠に出ると、正面には絶景が広がりました。南西側には白馬岳をはじめとする北アルプスの山々、北西側には断崖絶壁の西岳が迫ります。昨年は垂れ込める雲に覆われて景色は楽しめなかったのですが、今年は最高の状態に巡り合えました。空気も美味しい。
北アルプスの山々が広がります。気持ちいいーっ!!
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こちらは西岳、険しい絶壁が間近にあるのが圧巻です。
(画像に触れると拡大します)
大望峠から下ること約15分で、鬼無里に出てきます。ここは毎回立ち寄ってそばを食べるところ。1年ぶりになるので、今回もここで昼食にすることにしました。今日はちょっと奮発して、天もりそば+炊き込みご飯のセットです。値段はちょっと張りますけど、久しぶりだからということで自分を納得させました。相変わらず素朴な味わいで美味しかった。山菜の天麩羅も揚げたてでとってもジューシーでした。やっぱりここは外せないな。
1年ぶりに戻って来てしまいました。ここは外せない。
(画像に触れると変化します)
鬼無里からはR406で白馬に向かいました。この区間は道が悪くてスピードは出せません。路面には石が落ちていたりするので、それを避けながらの走行です。また穴が開いているところもあるので、対向車を注意しつつそれも回避しなければなりません。速く走らなくても気疲れしてしまうような道です。それなのに何度も訪れるのは、下の景色があるからなのです。名もない峠にあるトンネルを抜けると最高の景色が現れます。写真では上手く表現できていないのですが、実際はもっと迫力があります。あと1ヶ月ぐらいすれば新緑と雪のコントラストが際立つ最高の色合いになります。
正面に北アルプスの壁が迫る、まさに圧巻です。
(画像に触れると拡大します)
白馬からはR148で糸魚川方面に向かいました。ここは流れに乗って淡々と走行。この道はスノーシェッドが長く続いたり、長大トンネルが連続するなど、非常に面白い道ではあります。ただし抜きどころがないので、大型車に前を塞がれると悲惨。今回はまさにそうなっちゃいました。ひたすら耐え忍ぶ走行を続けて約1時間、日本海に到達。久しぶりの日本海はとても穏やかに見えました。この海は季節や天候にょって色々な姿を見せてくれます。
糸魚川の海沿いにある展望台からの風景。海も山も穏やか。
さて、この時点で13:30前。これまでならもうちょっと粘ることろなんですが、いかんせんまだクルマに慣れていないところもあるので、ここで切り上げることにしました。首もそろそろ限界ですし。糸魚川ICから北陸道に乗り東へ向かいました。今回は朝よりも少しだけペースを上げて巡航。するとヘルメットが風圧で少しリフトされて、首への荷重がちょっぴり軽減されてるみたい。新しい発見でした。
走行していて潮風がとても心地よかったので、名立谷浜SAで一休憩しました。するとここにも桜があって、まさに満開状態でした。太陽がまっすぐ差していることもあり、色合いが非常にきれいに見えました。今日見た中では一番かな。
名立谷浜SAのさくら。今日見た中では一番きれいだと思いました。
本来なら上越JCTから上信越道で長野経由で帰るところですが、そちらは対面通行区間があったり、長野近郊では交通量が多い。また80km/h規制の山岳区間が長いので、私はあまり好きなルートではありません。そこで北陸道で長岡JCTまで行き、そこから関越道に乗るルートを選択しました。30kmほど遠回りですが、上に書いたような事情もあるので、所要時間的にはあまり変わらないはずです。
予想通り北陸道の長岡までのルートは快適でした。地震からの復旧も終了しているみたいで、特に規制などはありませんでした。順調に距離を消化し、約1時間後に関越道越後川口SAで2回目の給油・休憩。ここは信濃川の景色がきれいに見え、遠くには越後三山が見渡せる場所です。さすがに福島側にまたがる越後の山々はまだまだ雪が深そうですね。
遠くに見える越後の山々、こちらはまだまだ雪が深そう。
ゆったり流れる信濃川。春の色に染まりつつあります。
越後川口SAの次は赤城高原SAで休憩し、最後はそのまま所沢ICまで一気に走破しました。さすがに首まわりに相当ダメージがきてました。それでも少しずつ身体もポジションに慣れてきたようで、だいたい乗り方が固まってきたかな? 17:40ごろには最寄りの所沢ICに到着。割引のおかげで今回も料金は1,650円。給油や買い物を済ませて18:00には自宅に帰着しました。ちょうど12時間で一回りしてきた計算です。しかし、高速道路を往復で450km以上走行したのに、料金トータル3,000円ってのは凄い。今までの料金は一体何だったんだと思えるほど衝撃的です。
本日の走行、690.6km(うち一般道237.8km)。消費ガソリンは32.1L、平均燃費は21.5km/Lでした。意外にも燃費はなかなか優秀な数字です。これならタンクが小さくてもVTR1000Fとそう変わらない使い方ができそう。さて、積算走行距離は971kmになったので、明日は納車4日目にして初回点検になりそうです...ちょっと早すぎか?
12時間で690km。旅人、完全復活?
2009.04.16
ロングツアラー、復活
実は私、新車の納車日にはジンクスがあって、過去必ずその日は雨が降っていました。VT250 SPADA、CB400SF、FORZA。二輪車だけではなく、四輪のCR-Vまで...。なぜか中古車のHR-VとVTR1000Fは晴れだったんですけど。ところがこの日は驚いたことにすごくいい天気。これまでとは違う流れに、いささか戸惑う...(笑)。
納車は午前中だったので、午後はそのまま慣らしに行ってきました。車の慣らしですけど、自分も慣れなきゃいけません。行き先は勝手知ったる秩父・奥多摩。距離も手頃(なのか?)で、ワインディングもあるのでタイヤの皮むきにも適しています。おまけに今日は平日で空いているはずなので走りやすさも期待できます。ただし出発はかなり遅くて12:00ごろになってしまいました。明るいうちに帰ってこれるかな? いざ、出発。
いよいよ走り始めます。どんなポテンシャルなのか、楽しみ、楽しみ。
R463で所沢市内を抜け、飯能からはR299で西へ向かいます。エンジンはとても滑らかで、マフラーがショートタイプで耳元に近いせいか、排気音がずいぶん近く感じます。気になるのは足つきですが、やっぱりシートは高いのでちょっと辛い。でも、シート前方の絞りが大きいため、まっすぐ足を降ろせるのでそれほど不安感はありません。ただ、両足爪先立ちになるので傾いた場所で停まるのは絶対に避けたいところです。
1時間ちょっとで飯能市郊外に到着、首が痛くなってきたので私鉄の駅に車を乗り入れ休憩しました。やはり、身体への負担はかなり大きい。しばらくは休憩の頻度をちょっと多くしないといけません。
ここまで約40km、順調です。リアビューは見慣れましたけど迫力不足。
R299は大型車も多いので、なかなか自分のペースでは走れませんでした。しかし、タイヤの皮むきもしっかりやっておきたいのでコーナーでは車間距離を稼いでから速度を上げて進入。車体を倒し込んでタイヤサイドまでしっかり路面に押し付けておきました。ただ、一つだけ気になるのがアクセル全閉時に、タンク下から聞こえる「シャリシャリ」音。スロットルを開けていたり、クラッチを切ると消えるのですが、なんか気になる。ひょっとしてクラッチか?
秩父からはR140で山梨方面に向かいました。途中、またまた首が痛くなってきたので「道の駅 あらかわ」に立ち寄りました。駐車場に乗り入れると、正面に華やかなピンク色が目に飛び込んできました。見事なしだれ桜です。今年見た桜の中で一番きれいな樹だな。立ち寄って正解でした。
何と美しい、立ち寄って正解でした。
(画像に触れると拡大します)
道の駅を出て、再びR140で西へ向かいました。ループ橋のあたりまでは大型車に前を塞がれて苦しかったのですが、それをかわしてからは快適に走行。車の特性を掴まないうちから飛ばすのはリスクが大きいので、コーナーもストレートも一定速度で走り抜けるようにしました。とはいえ後半はきつい登りとタイトコーナー続きなので、結構楽しめました。
県境の雁坂トンネルに入る前に、もう一度休憩。ところがこのあたりから天気が怪しくなってきました。時間も15:00まわっているので、明るいうちに帰り着けるかは微妙です。
もうすぐ一般国道最長の雁坂トンネルです。
山梨県に入り、甲府に向けて山を降りていきます。途中で東に舵を切り、塩山からは大菩薩ラインR411で奥多摩に向かいました。こちらも登りはタイトコーナーが多いので、まずまず楽しめます。途中で1台の車に追いつきましたが、結構いいペースで走ってくれるので楽に走れました。しかし、久しぶりのクラッチ操作のせいか、左手の握力が出なくなってきて...。幸い、スロットル全閉であればシフトがスコスコ入ってくれたので、走行にはさほど問題はありませんでした。
ただ、東京都に入る直前から雨がぽつり、ぽつりと降り始めました。皮むきほぼ終了しているとはいえ、初めての車でウェットコンディションは避けたいところだったのですが、路面も濡れ始めてしまいました。とはいえ逃げ場はないので、やや速度を落としはしたものの走行は続行。幸いにも青梅に近づくと明るくなってきて、ずぶ濡れは避けられました。
ところがこの時点で18:00になってしまったので、ETCの作動確認も兼ねて青梅から圏央道に乗って帰途につくことにしました。まだ最大でも110km/hぐらいしか出してないですけど、さすがに高速道路での安定性はすばらしい。色々なポジションを試しましたが、1時間ぐらいなら連続走行にも耐えられそう。鶴ヶ島JCTからは関越道で南下して所沢ICで高速を出て、18:45には自宅まで戻ってきました。
もう何度となく走った馴染みのコース。車の特性見るにはちょうどいい。
本日の走行はショップから自宅までのフェリーも含めて279.1km(うち一般道は240.9km)。自宅近くで給油してからの消費ガソリンは12.8L(メーター表示)で、鶴ヶ島JCT付近でリザーブランプが点灯しました。メーターに表示された平均燃費は20.5km/Lと、VTR1000Fとほぼ同レベルでした。タンクが小さくなっていることもあり、どうやらロングツーリングでは200〜230kmぐらいの給油インターバルになりそうです。
2009.03.21
栃木と茨城を横断する
前日に思い立って、出かけることにしました。行先はぎりぎりまで迷った末、栃木から茨城に抜ける道を選びました。気温がそこそこあれば会津までというのも考えていましたが、いくらなんでもまだちょっと早いということで思いとどまりました。
2:00前に目が覚めてしまったので、いつもより早く5:30に出発。近所のセルフスタンドで給油してから、外環道和光北ICより高速に入線して走行を始めました。川口JCTからは東北道で北上しましたが、連休の中日ということもあってか、道は比較的空いていました。宇都宮近郊の大谷PAまで一気に走行しました。だいたい100km/h+αぐらいで巡航していましたが、追越時にメーター読みで130km/hまで車速が伸びていたので、慣らしがついてきたことと気温の影響か、いくぶんパワーが出ているようです。それでもMF08 FORZAで感じた回転の上ずり感があまりないのはさすがに新世代エンジン。
西那須野塩原ICで高速を降り、R400で東に向かいました。途中で振り返ると那須の山々が冠雪した状態でそびえているのが見えました。それにしても今日は天気がいい。
振り返ると那須の山々。気温は低めでしたが天気は上々。
R400でしばらく進んだ後、大田原からはR461で高萩を目指すことにしました。このR461、何度か走ったことのある白河〜いわきのR289にほぼ平行していますが、国道の番号が新しい分だけ酷道要素もありそう、ということでセレクトしました。途中の町では大きな川が流れていたり、景色もそこそこ楽しめる道でした。
河川敷で一休憩。つりをしている人がたくさんいました。
R461は所々で整備が進んでいるものの、まだ峠道で1車線のところが残っていたりしていて、全線を快適に走れるにはまだ時間がかかりそうです。それでも袋田の滝で有名な大子町を抜けると、そこそこ楽しめるワインディング路になってきました。ここでは電子制御CVTをMモードに入れ、エンジン回転6,000r/minキープで"峠走り"。タイトなコーナーが少なかったこともあり、あまり激しい切り返しがなかったので少々物足りませんでしたが、それでもちょっとは発散できました。
10:00過ぎに、高萩市の太平洋岸に到着。R6に合流後、海に出てみました。海面に太陽の光が反射して綺麗でしたし、海風は多少寒く感じましたが、ここまで来ると気温も上がってきたので快適でした。
海に出てきました。白い砂浜が印象的。
鵜の岬の南にある海水浴場です。
朝早く起きすぎたこともあり、今日はここで終了判断。給油を済ませて日立北ICから常磐道で帰途につきました。帰りがけ、久しぶりに美野里PAのかつ鍋定食を食べ、外環道を経由して自宅まで帰ってきました。本日の走行436.9km。
なんか、目的のない旅ってのは疲れるだけだな...。
2009.03.15
今日の昼食は"ほうとう"
春の嵐が過ぎ去って首都圏は快晴になりました。北風が入ってやや冷たかったのですが、家にいても沈むだけなので出動です。今日のお目当ては甲州名物「ほうとう」。甲州武田家で兵糧として使われたという麺類です。2〜3回食べたことはありますが、「美味しい」と評判の店には行ったことがなかったので、今回目的に選びました。距離は往復200kmちょっとなので、出発は8:00ごろにしました。今日は空気が澄んでいて、最寄りの川からも富士山がきれいに見えていました。
富士山がきれいに見えています。これからはなかなか見えなくなるでしょう。
高速代を節約するため、R463で所沢を抜けて入間まで一般道走行。道は比較的空いていました。圏央道入間ICから入線し、八王子方面へ。こちらも車は比較的少な快調に走れました。圏央道はまだ比較的新しい路線で、路面状態も極めて良いため、FORZAでの走行はまさに「路面をすべる」よう。音楽を聴きながら快適にクルージングできました。
八王子JCTで中央道に合流、進路を南から西に転じます。ただし店が開く時間まではまだかなりあるので、合流して最初の相模湖東ICで高速を降り、R20甲州街道で甲府を目指すことにしました。こちらも流れはスムーズで、電子ベルコンをDモードにして燃費走行しても充分エンジン回転を高く維持できるペースを保てました。走行開始から2時間半で南アルプスが見えてきました。
南アルプスが見えてきました。まもなく勝沼です。
甲府盆地に入ってすぐに塩山・山梨方面に舵を切りました。このあたりはぶどうの栽培が盛んなところで、ぶどう園の中を道は走っていきます。さすがにシーズンではないので、見るべきものは何もありません。ただ、視界が非常にいいので正面の南アルプスの稜線がくっきりと見えていました。青い空に浮き上がる雪山、きれいです。
南アルプスを正面に捉えました。稜線がくっきり。
11:00前には目指すJR山梨市駅前に到着。開店が11:30とのことだったので、まだ少し早いですね。近くをぐるっと回ってみると、河川敷が公園になっていたので、そちらで休憩がてら日向ぼっこをすることにしました。
堤に腰掛けて、iPodで音楽を聴きながら色んなことを考えていましたが、しばらく動かないでいると太陽の日差しがとても柔らかくて暖かかいのに気づきました。春は近い...。
河川敷が公園になっていました。堤に腰掛けて日向ぼっこ。
正面には富士山の姿がちらり。
開店時間が近づいたので、店に行ってみるとちょうど始まるところでした。今回行ったのは「歩成」さん。Webで調べると評判も良かったので、今回選びました。メニューは色々あったのですが、ボリュームも欲しかったので「豚肉田舎ほうとう」1,200円を注文してみました。
ほうとうはカセットコンロに乗り、火にかけられたまま運ばれてきました。約10分強煮込んで下さいとのこと。やがてぐつぐつと蓋が踊りだすと、何とも美味しそうな香りが漂ってきました。「もうそろそろいいですよ」と店の人が言ってくれたのをきっかけに、まずは一口。ほうとうの麺はコシを残しつつ餅のようなとろけを持って、非常に食べ応えがありました。野菜はよく煮詰まり、味噌がよく染み込んで甘みが出ていました。ここは味噌も自家製だそうです。
うん、確かに美味しい。これなら遠路来るだけの価値はある。
今回行った店、「歩成」さんです。
ボリュームもさることながら、野菜と味噌の甘さが心地よい。
今日の昼食も当たりでしたかね。その後はR411で塩山を経由、奥多摩・青梅・入間を抜けてトコトコと自宅まで戻ってきました。あ、またノンストップで走ってしまった。山道区間では年甲斐もなく400ccネイキッドを追い掛け回して遊んだりもしてしまいました。まだ大人走りに戻ってないねぇ...。
本日の走行は240.3kmでした。
2009.03.07
房総半島の先端へ、刺身を食べに行く
一人でじっとしていると色々なことを考えてしまうので苦しくなります。何かに集中して気を紛らわせておかないと、次の1週間とても持ちそうにありません。集中するために一番手っ取り早いのは"操縦"なので、久しぶりに愛車FORZAを引っ張り出すことにしました。走りながら音楽も聴けるので、静かな曲をかければ少しでも心を落ち着かせることができるかも...。
まだ山には向かうには早いので、行先は房総半島に設定しました。ここ最近は新鮮な魚を食べていないので、ツーリングマップルに載っていた「市場で揚がった魚を食べさせてくれる食堂」を目指すことを決定。ただし起床が遅かったため、出発は遅くなって6:45。近所のセルフ式スタンドでガソリンを補給してから都心方面に向かいました。
5ヶ月ぶりの出動。気温は10℃ですが、曇りで風が強い分寒く感じます。
R463とR17で首都高の乗り口のある戸田を目指しました。さすがに時間が遅くなったので車の交通量は多かったです。高速の入口に近づくと道路情報が表示されていて、事故渋滞で都心環状線まで1時間以上かかるとのこと。首都高ではいつものことですけど...。計画を即座に変更し、R17からR254川越街道で本郷を経由し、日本橋・銀座・汐留を抜けレインボーブリッジに向かうことにしました。渋滞しているところはありませんでしたが、都心部ではさすがにトラックからの荷卸しが始まっていて、走りにくかった。まさに街の目覚めの時間に行き当たったということでしょうか。
左が日本橋、右は銀座。街はちょうど目覚めようとしている。
レインボーブリッジを渡ってお台場に入ったころから、急に風が強くなりました。信号待ちをしている間も突風で車体を倒されそうになる始末。こんなので東京湾アクアラインを渡れるのかな? ちょっと心配です。
本当なら台場あたりから首都高湾岸線に乗ればいいのですが、たかが2〜3区間のために高い首都高料金支払うのもナニなので、一般道で羽田空港を経由して川崎に一旦戻ってから浮島JCTまで出ました。その分だけ時間は余計にかかってしまいましたが、特に込んでいるところもなかったので順調に走れました。
本当は海ほたるで休憩しようと想っていましたが、混雑しているようだったのでそのままスルーし、一気に木更津まで出ました。幸い、心配していた風は海上区間でも10m/s程度で、走行するのにそれほど影響はありませんでした。木更津JCTからは館山道で少しだけ南下、木更津南ICでR127に出てきました。ここからは海沿いに走っていくシーサイド・ラインです。が、ここまで3時間半、ほぼぶっ通しで走り続けてきていました。さすがに集中力が下がるので、近くの「道の駅 きょなん」で一休憩。足を動かすために海沿いに出て、東京湾を眺めてみました。今日は写真も青づくしになりそうです。
道の駅 きょなんからみた横浜方面。視程は良いですが、あまり見えるものはありません。
鋸南町から先は、さらに海に近いところを走ります。海の蒼い色が外洋に近づくほどだんだん深くなっていくのが印象的でした。海岸の出っ張ったところには灯台が設置されていて、ここが交通量が過密な海であることを教えてくれます。このあたりからは所々で止まりながら進んでいきました。空は雲が取れてきて、明るい日差しが差してきました。
海と灯台とマイパートナー。
半島の先端に到達すると、道は「房総フラワーライン」という名前になります。ここは道の両サイドに、たくさんの菜の花が咲いていました。まさに柔らかなイエロー・ベルトです。これまでCB400SFやVTR1000Fで来た時にはフルフェイスのヘルメットだったので気づかなかったのですが、今回は花の香りを感じることができました。やっぱり一度だけだと道の魅力はわかりませんね。3度目であっても、また新しい発見をすることができました。
まさにフラワーロードの面目躍如です。ゆっくり香りも楽しめました。
半島の先端を東側に回り込むと、海は岩場になってきます。この日は風が強いせいか、波もそこそこ高かったようです。ちょうど昼時で太陽が一番高いので、海面に太陽が反射してキラキラと輝いていました。この風景は私の一番古い記憶(高知県室戸市)と重なるせいか、ここは何度来ても懐かしさを感じてしまいます。
青尽くし、マリンブルー/スカイブルー/車体のブルー。
予定より少し遅れましたが、目指す食堂には12:00ごろ到着しました。今回来たのは千倉海岸にある「市場食堂」さんです。ここは隣に水産会社の魚市場があり、そこで揚がった新鮮な魚を料理して食べさせてくれるとのこと。私が到着した時には先客が一組いただけでしたが、私の後には続々とお客さんが来て、繁盛していました。なんだか普通の民家を食堂として使っているという印象で、これまた懐かしさ漂う佇まいです。
民家を食堂として使ってる、てな雰囲気でした。
ここのお薦めは刺身定食。ただし、魚の種類はその日の水揚げによって変わるそうです。こういう運任せっていうのも、旅気分を盛り上げてくれるものです。さて肝心のお味ですが、刺身は身が良く締まっていて美味しかった。歯応えもあって久しぶりに本物の魚を食べた気がしました。ご飯のおかわりもOKだということで悩んだのですが、食べ過ぎは体調管理上問題が多いので、腹八分で我慢です。代わりに「刺身のつま」まですっかり完食、ごちそうさまでした。目的達成。
今日のお昼ご飯、1,260円なり。涙が出そうな組み合わせ。
(画像に触れると拡大します)
さて、目的を達成した上に12:00を回ったので帰途につきます。ただ、来る時に気づいていたのですが東京湾口には神奈川県の久里浜と千葉県の浜金谷を結ぶ「東京湾フェリー」があります。またアクアラインで帰るのも料金は高いし、千葉から帰るのも道が混雑して大変そう。そこでこのフェリーを使ってみることに決定。ちょっとした旅気分が味わえるはずです。
R410で北上開始。この道は短いながらもワインディング区間がありました。久しぶりに電子制御CVTのマニュアル・モードを使ってコーナーを攻めました。長くそんな走りをしていないので、腕が鈍っていないか心配だったのですが、杞憂だったみたいです。逆に、深く倒し込んだ旋回中のタイヤの横滑りがひどく、クルマのポテンシャルに対する不満感が出てきてしまいました。スクーターにそんなこと求めてもしょうがないのですが...。
浜金谷に到着すると、ちょうどフェリーの乗り込みが始まっていました。所定の場所に着くと係員に「この船に乗る?」と聞かれました。「ええ」と返事すると、「あと二分だから急いで!」とせかされました。慌てて切符売り場に走って乗船券を何とか購入、釣り銭をコンソールボックスに投げ入れてエンジン始動、そのまま船内車両甲板に滑り込みました。私が入ってすぐゲートを閉じられたので、まさに間一髪セーフ。
間一髪セーフ。なんとか乗り込みめました。
車両甲板から上の客室・デッキに上がると、ちょうど船が離岸したところでした。デッキの椅子に座り、ドタバタから解放されてほっと一息。これまで走ってきた房総の山並みを眺めていました...。何か忘れているような気がしたら、しまった、iPodをFORZAから降ろすの忘れちゃった!
いよいよ出港、2007年の九州の旅を思い出しました。あの頃は楽しかったな。
正面が鋸山。なるほど、のこぎりみたいな形です。
しばらくすると、左舷に同型船が接近してきました。時刻表を見て分析すると、このフェリーはどうやら3隻で運航されているようです。この区間は35ないし40分で対岸と結んでいるそうですが、この時間はドライバーにとってはちょうどいい休憩の時間ですよね。この路線なら廃れてしまうことはないんじゃないかな。
左から同型船が接近してきました。
船は結構大きくて、客室は2階構造になっているし、ソファーの座り心地も良かったです。デッキにも椅子やベンチが用意されていたので、そこに座ってぼんやり海を眺めていました。惜しむらくは海上で見るべきものが少ないこと。横浜のランドマークタワーやベイブリッジは遠すぎてはっきり見えないし、海ほたるなども確認できませんでした。航路がちょっと沖合いすぎるんですね。
デッキで日光浴...ちょっと寒かったですが。
しばらくぼーっとしていると、カモメがたくさんやってきて船と並走を始めました。そのうちの何羽かは船にもかなり接近してきました。デジタルカメラを構えてチャンスを待つこと数回、最大望遠ですが、かなり大きく捉えることができました。なんとも気持ちよさそうに風に乗っている姿を、とても羨ましいと思ったのでした。
ついに訪れた決定的瞬間。オリジナルファイルは克明に彼(彼女?)を捉えてます。
そうこうしているうちに、対岸の久里浜に接近してきました。やはり30分強だと、旅気分に浸るにはちょっと物足りないですね。さて、こちら側はなんだか雲が多いです。同じ関東地方でも東京湾を挟んで天気の印象が随分違います。
間もなく、神奈川の久里浜に到着します。
神奈川側に戻ってきました。下船した船をバックに撮影。
久里浜からは横浜横須賀道路の佐原ICから入線し、高速で一気に北上しました。途中、釜利谷JCTから首都高B湾岸線に乗り換え、横浜ベイブリッジを渡ってからK5大黒線を経由し1号横羽線に抜けました。そこからはC1環状線外回りを使って5号池袋線に入り、16:30過ぎに自宅まで戻ってきました。
それにしても、ETCは楽ですね。料金支払いで止まらなくていいのがこんなに楽だとは。特に今回のルートは乗り継ぎが非常に多かったので、その効果をよく実感できました。ただ「料金を支払っている」という感覚が薄いので、知らずに使いすぎてしまうという怖さがつきまといます。利用履歴はWebサイトで見られるので、よく確認しておかないといけませんね。
本日の走行、372.0km。消費ガソリンは9.85Lで、全行程給油ストップなしで行けました。VTR1000Fと比べると、タンク容量は2/3になっているのに航続距離は1.5倍です。この数字を見ると、大排気量車の運用コストがいかに高いかがわかります。給油量からの計算上の平均燃費は37.8km/Lですが、FORZAに装備されている区間燃費計表示も37.4km/Lを差していました。ということは、この表示もそこそこ信用できそうということですね。
一瞬だけでしたが、とりあえず気は紛れました。
2009.02.27
シネマ&へぎそば・日帰りの旅
3ヶ月ぶりに旅に出ることにしました...と言っても日帰り旅ですが。小説を読んで作品を気に入り、さらにそれが映画化されていたのを知り、調べてみると新潟県十日町市で2月末までやっているということだったので、その映画を観に行こうと思い立ちました。どうせ行くなら...ということで、十日町で美味しいものといえば「へぎそば」。こちらもまだ食べたことがなかったので、それを抱き合わせで楽しもうという一石二鳥狙いです。実のところ、旅は計画を立てている瞬間が一番楽しいのですよ。今週後半、心ここにあらずだったのはこのためです(笑)。
朝6:30に自宅を出発、大宮から7:30前の上越新幹線「Maxとき」に乗車。平日なので空いているかと思いきや、座席は意外に埋まっていました。約1時間で越後湯沢に到着、今日は新潟側の方が天気はよさそうです。気のせいか、なんだか雪が少ないですね。ここからは上越線経由でほくほく線(注:正式名称です)に乗り換え、十日町へと向かいます。
トンネルを抜けると...(定番のため省略)。
ほくほく線に乗り換え、山を抜けて十日町へ向かいます。
ほくほく線は比較的新しい路線でもあり線形が良いため、普通電車も非常にスピードが速いのが特徴。乗り心地もよいのですが、トンネルの中に駅があったりとなかなか珍しい造りです。無人駅が多く外が寒いので、乗降ドアを自分で操作しなければならないのには少し戸惑ってしまいました。
十日町には9:00過ぎに到着。目当ての映画は10:30からなので、少し散歩がてら街中を歩いてみることにしました。しかし、平日ということもあって駅前商店街や幹線国道沿いの店舗もまだ閉まっていて、休めそうなところもなし。幸い、目指す映画館の近くに道の駅があったので、そこのレストランでごく軽い朝食を摂って時間をつぶしました。
十日町に到着。駅前はちょっとさびれ気味ですね...。
上映開始15分前ぐらいに映画館に到着しました。今回行った映画館は「十日町シネマパラダイス」。正直なところ、最初に見た時には映画館とは思いませんでした。こじんまりとして、なんだか町工場みたいな雰囲気です。最近行く映画館といえば街中のビルの中だったり、郊外型ショッピングセンターに入ったシネコンばかりだったので、いつの間にか映画館のイメージが固定化されていたようです。これは物の捉え方が硬直している証拠かも?
最初見た時は映画館とは思えませんでした。なんか工場みたい...。
さて、中に入ってみると外観とはちょっと違って落ち着いた雰囲気でした。ホテルのロビーみたいになっていて、ラウンジもあってくつろげそうです。こういうところで映画談義できると楽しそうですよね。劇場の中は下の写真のようになんだかアットホームな雰囲気。座席数も多くはありませんし、スクリーンも比較的小さいような気もしますけど、シートの座り心地も良くてくつろげました。ちなみに、この回の客は私を含めて3人...。ほとんど貸し切りに近かったせいで、落ち着いて観賞できました。
映画の中身については「Cinema」を見てください。
小さな劇場。アットホームな雰囲気で落ち着けました。
映画を見て感動した後は腹ごしらえです。狙っていたのは有名店「十日町小嶋屋本店」です。ちょうど映画館から歩いて2〜3分ぐらいのところにありました。映画の終了時間が12:40ごろ。昼時になるので込んでいないか心配だったのですが、考えてみると平日だったので問題ありませんでした。さっそく「へぎそば」1人前と野菜の天麩羅を注文しました。
十日町小嶋屋本店。アーケードの屋根に隠れて見落としそうでした。
さて、「へぎそば」の「へぎ」とは、下の写真の器のことだそうです。大人数用でないので、一般的な紹介写真で見るのとはちょっと雰囲気が違いますね。それでも、木で作られた容器はそばの香りを引き立ててくれる効果もあるのかな。麺はつなぎに海苔を使っているのだそうです。写真では上手く撮れませんでしたが、色はすこし緑がかかっていたように思いました。さっそくつゆにつけて一口ずるるるる。細麺ですが、表面がとても滑らかでツルツルと飲み込めてしまい、のど越しも最高。硬さが絶妙な印象で、引っかかが全くありません。なるほど、これは美味しい。信州のそばとはまた違った味わいです。
野菜の天麩羅ではふきのとうがとても美味しかった。なかなか都会の一人暮らしでは食べる機会がないですからね。
一人分とはいえ、かなりボリュームがありますね。天麩羅はふきのとうが美味しそう。
このつやつやしい麺。つなぎが海苔である影響か、ちょっと緑がかっていました。
お腹いっぱいになったところで、次の電車を確認するため再び駅に向かいました。ところが、じっくり味わったおかげで越後湯沢に向かう次の電車は1時間後...。仕方がないのでぶらぶらと散歩しましたが、とにかくこの日は寒い。そこで近くのCafeに待避しちゃいました。旅のお供の文庫本を読みながらエスプレッソを啜って時間潰し。あ、もちろんエスプレッソも美味しかったですよ。ところで今日は待ち時間が多かったこともあり、読書の方も捗りました。実は一石三鳥でした(笑)。
14:00過ぎの電車で十日町を後にしました。私としては珍しく、行きと帰りが同じルートです。何のことはない、往復で切符を買ってしまったからというだけですけど。
ちょっと早いですけど、帰途につきます。
十日町から長いトンネルを抜けると魚沼丘陵です。こちらは高い山の麓ということもあって、ガスがでていました。山一つ越えただけで全く景色が違うのが驚きですが、こういう風景を見ると「雪国」という気がしますね...。南国生まれであまり雪の降らない地方で暮らす私にとってはやはり珍しいですし、こういう景色は気分転換になります。
モノトーンの世界は私にとっては新鮮です。
15:00前に越後湯沢に到着、新幹線「とき」に乗り換えて大宮まで戻ってきました。帰りの新幹線も意外や意外、自由席はほとんど席が埋まっていました。サラリーマン風の人が多かったのですが、出張帰りにしては時間が中途半端なような気がしますけど...。ま、人のことは言えないですが。
日帰りのお手軽旅でしたが、目的は2つとも達成。両方とも「当たり」でした。やっぱりたまには外の空気を吸わないと、やっていけそうにないです。