2006.12.19-12.20

最高のフライト

 19日から20日にかけて、熊本に出張していました。この2日間、西日本はすばらしく晴れ渡っていて上空からの眺望は最高でした。特に今回のルートは日本列島の中央部を東西に飛ぶルートだったので、行きは飯田市街・御嶽山・岐阜市街・関ヶ原・広島市街・国東半島がはっきり見えました。
 また、帰路は夜間飛行でしたが、広島市街・神戸の人工島・大阪市街・名古屋市街・東京湾の夜景がすばらしかった。飛行機に乗る機会はまずまず多いのですが、間違いなく今回の出張はここ数年の中ではベストフライトでした。

2006.11.10

茶色に染まる山

 11月も半ばになったものの、まだ気温も高めで推移しています。10日金曜日は仕事の都合で有休を取ることができたので、久しぶりに出掛けてきました。ただ、さすがに疲れが出たのか早朝の出発は無理で、出勤ラッシュが過ぎ去った9:30ごろにそろそろと出発しました。行先は紅葉を見に秩父・奥多摩に設定。
 所沢から飯能まではR463、飯能からはR299で西へ。秩父からはR140に乗り換えて奥秩父へ向かいました。山間部に分け入ると、まだ色づきが中途半端な印象でした。やっぱり冷え込みがまだのせいでしょうか。R140のループ橋にある展望台で見回してみましたが、色は秋深し...という感じではないですね。


R140名物のループ橋です。

 さらにR140彩甲斐街道を走り、高度を上げて行くに従って色はだんだん黄色や赤が目立つようになってきました。埼玉県側の最後の登りはかなりきつい勾配なので、温度が下がって行くのがわかります。今回一番気温が下がったところでは8℃ぐらいになっていました。その周辺では紅葉も随分進んでいるようです。


後方は豆焼橋。ここまで来ると秋色が目立ちます。


豆焼橋からこれまで登ってきた方向を見ました。一面茶色の山です。

 雁坂トンネルは日本で一番長い一般国道のトンネルで、全長は6,625m。制限速度は40km/hなので、日本で一番長い関越トンネルよりもトンネルの中にいる時間が長い場所になります。抜けたところはもう山梨県。山を下りたところにある道の駅 まきおかで昼食休憩しました。この日は天気も良くて太陽が眩しかった。ここから塩山市街を抜けて、R411大菩薩ラインを使って奥多摩に向かうことにしました。


ここから折り返し、次はR411柳沢峠を目指します。

 R411は所々路面補修工事中で、何度も停められてしまいストレスがたまりました。それでも柳沢峠の登りでは新しくできていた登坂車線を使い、遅いクルマを何台かかわしたものの、すぐに別のクルマに追いついてしまい快走にはほど遠い状況でした。仕方がないので柳沢峠でしばらく間隔を空けるべく停車。峠の茶屋からは富士山のシルエットがきれいに見えていました。


柳沢峠から見た富士山。もう少し空気が澄めば絶景です。

 途中、山梨県内で観光バスに続く車列に追いついてしまい、長々と引っ張られたのですっかりクタクタになってしまいました。結局、奥多摩を抜けて青梅に着いた時にはもう16:00をまわっていました。この日は夕方に約束があったので、確実に17:30までに帰り着けるように日の出ICから圏央道に乗り、関越道に出て自宅まで戻りました。


いつものコースですが、ちょうどいい距離ではあります。

 走行距離は272.3km(一般道225.4km)でした。これで今季のツーリングでの走行距離は12,400kmを突破です。天気がよければあと一回ぐらいは近場に出掛けられるかな?

2006.10.21

秋の阿賀野川水系沿いを走る

 10月も下旬になって、随分昼間の時間が短くなってきました。気温も山間部では10℃そこそこになっていますから、そろそろ今年のロングツーリングは終わりになりそうです。
 そこでこの週末も出掛けてきました。行先は喜多方でいつものラーメンですが、先月末走り損ねたR290と阿賀野川沿いのR459を織り交ぜたルートを設定しました。帰りはR252六十里越で紅葉を見るつもりで出掛けました。朝早く目が覚めたので出発は4:30、朝靄がかかっていました。


まだ夜があけてません。ざらざら見えるのは朝靄の水滴です。

 所沢ICから関越道で北上します。さすがに早朝というよりまだ深夜、クルマも少なく110km/h前後で淡々と走り続けました。前橋付近でようやく空が明るんできて、山岳区間に突入。ところが関越トンネル前の情報表示板で「雨注意」の文字が出ていました。天気予報にはなかった情報でドッキリ。でも今からじゃ引き返せないぞ...。
 結局、関越トンネルから湯沢ICにかけて少し時雨れていた程度で、あまり濡れずに済んだのは幸いでしたが、山の天気はわからないというのを思い出し気を引き締めました。湯沢を過ぎてすぐにある塩沢石打SAで最初の休憩&朝食です。時間はまだ7:00前、今日はいけるぞ!


天候も回復基調です。陽がささないとちょっと肌寒い。

 小出ICで高速を降り、インターのすぐ近くにあった24時間営業のガソリンスタンドにて給油しました。ここから山道になるので、余裕があっても給油しておくことは必須です。小出からはR252で会津若松方面に向かって進みます。途中の分岐からR290に入り、新潟方面を目指して北上を開始しました。R290は所々狭いところもありましたが、基本的には片側一車線の快走路でした。小高い峠道を越えて栃尾市へ。このあたりは山間の長閑な風景が広がっていました。


やっぱり朝の田舎はいいなぁ。しばし田園の中に佇む。

 途中、入り組んだ市街地を走るのを避けて県道にエスケープ。こちらの方は交通量も少なく、田んぼの中を走り抜けて行く道でした。最近ツーリングに出て行動がちょっと変わってきたのが、ただ走り続けるだけではなくてIXYで絵になる写真を撮ろうとたまに小休止することです。


のんびり走りましょう、空もだいぶん広くなってきました。

 そのままR290で阿賀野川まで出るつもりでしたが、不覚にも途中で国道をロストしてしまいました。標識見落としかな? いつの間にか本来通るはずのない加茂市に出てしまいました。ところがこの街は結構味わいがありました。街の中央を加茂川が流れ、その両岸の堤防の上に道が走っていたので、非常に風景がよかったです。これは嬉しい誤算かも?


加茂川の堤防をずっと走ります。眺めが良いです。

 しばらく走るとR403に合流したので、それに乗って北上しました。ただ、R403は市街地を走り抜ける道だったので交通量も多く、バスに引っ張られたりしたので、目指すR49安田に出られた時にはもう10:00ぐらいになってしまいました。ちょっと想定よりも遅れ気味です。
 R49はいわきから郡山・会津若松を経て新潟に至る幹線道路です。このため道はよく整備されており交通量が多いものの流れは良いので、快調に走れます。阿賀野川の豊かな流れをまたぎながら走るルートは見所もたくさんです。
 津川からはR459に入りました。R459はR49とほぼ平行に走っていますが、少し北側の山深いところを走り、阿賀野川の作る渓谷に沿って喜多方方面に続いています。ツーリングマップルでも変化に富んだルートとして紹介されています。R459に入ってすぐに川に大きな人工物が現れました。東北電力の鹿瀬発電所です。落差は低いのですが堰堤が長く、迫力があります。阿賀野川水系は発電のメッカ、至る所にダムや発電所があるので、景色の変化が目まぐるしいです。


鹿瀬発電所。道からいきなり白い壁が見えたのでビックリしました。

 R459をさらに奥に進むと、阿賀野川は渓谷の様相を見せてきます。下の写真は12本のトンネル&橋が続く区間の入口です。趣がある道と言えるでしょう。トンネルの内部は凹凸をコンクリートで固めたような形状で、手堀り感が漂います。ちなみにこのトンネルと橋は、新潟側から「睦月」「如月」...と名付けられており、最後は「師走」で終わっています。なるほどね。なお、道幅は1.5車線区間が多々あるのであまり飛ばせません。


睦月橋から如月トンネルを見る。道幅は結構狭い。

 11:00前には新潟・福島県境に到着しました。面白かったのが、ここで急に道幅が狭くなっていたこと。この直前まで片側一車線だったのが、いきなり本当の一車線になっていました。管轄が変わるだけでこの有り様とは、日本の役所のやることは本当に面白い、というか真面目すぎ。ここからいよいよ本格的な"酷道"区間に突入という訳です。


ここから福島県。道は急速にヘタレました。

 県境をすぎてしばらく進むと、奥川橋というビューポイントがあります。阿賀川(福島県に入ると名前が変わります)をまたぐこの橋からの眺めは私は大好き。水量の豊富な川と渓谷の美しさ、静けさは格別です。ただ残念なのは、紅葉を見るには少し早過ぎたみたいです。写真でもわかると思いますが、まだ色づきが十分とは言えないですね。


奥川橋上にて。橋上に停車し橋からの風景を楽しみます。


水量豊かな阿賀川と、渓谷美。紅葉はまだちょっと早いか?

 しばらくするとR459は阿賀川本流から離れ、山里を経由しながらいくつかの峠や谷を越えて喜多方を目指して伸びています。途中、渓流のようなところでは色が大分進んでいて良い雰囲気でした。ただここも酷道区間で、ゆっくり停まって景色を楽しめるようなところではありませんでした。路肩の状況が悪いので、クルマとバイクでもすれ違うのに気を使わなければならないような所です。


これもR459です。このあたりは色が大分進んでいました。

 いつくか峠を越え、12:00前になんとか会津盆地に出てきました。山を駆け降りると一気に視界が開け、会津盆地が陽に照らされて輝いていました。狭いところから広いところに出てきた際の、この解放感が心地よいです。なお、黄金色の大地を期待していたのですが、会津盆地ではもうお米は刈り取られてしまっていました。酷道を越えてほっと一息、目的地に到着していよいよ昼食タイムです。


ようやく開けたところに出てきました。会津盆地です。

 いつものように喜多方駅前に行って、ビックリしました。いつも昼食を食べる丸見食堂が新装開店していました。新しいお店は旧店の北側にあり、明るい開放的な建物に変身。カウンター席も新しくできて、一人でも入りやすくなりました。二階も使えるようなので、席数もちょっと増えたみたいですね。店のおじいさんに聞いてみると、駅前道路の拡幅で立ち退きになり、今月の3日に新店舗に移ったとのことでした。旧店も趣があって私は好きだったんですけどね...。なお、当然ながら味はいつもの通りでした。よかった(笑)。


丸見食堂、新装開店! 移転したのは今月の3日だそうです。


でも、味は変わらず。ほっとしました(笑)。

 喜多方駅前を12:30に出発し、会津坂下で2度目の給油を行い、R252只見川ラインで再び小出に向かって走り始めました。もう何度も訪れたこのルート、道の変化・路面・景色・交通量を総合的に判断して、私の中ではベストワインディングです。もうすっかりどこに何があるのか、どこに抜き所があるかはわかっているので、景色を写真に収めつつ快調に走りました。下の写真は好きなポイント、只見町に近いところにある寄岩橋から見た只見川で、見える鉄橋はJR只見線です。残念ながら陽が陰っていたので、写真映りはいまいちですけど、雰囲気は感じられると思います。


秋の只見川は静かに流れる...。車窓からの眺めも一度見てみたい。

 14:30には田子倉ダムに到着しました。前回来た時はまだCyber-shotしか持っていなかったので、迫力の乏しい写真しか撮れませんでした。今回はIXYも持ってきているので、全く同じアングルで撮ってみました。以前の写真と比べてみても面白いでしょう。やっぱりズームがついていると写真に幅が出ますね。一方で構図を決めるのにちょっと時間がかかるので、スナップ撮りの観点からは一長一短かも。


巨大な壁、田子倉ダム。以前の写真と比べてみて。

 田子倉ダムを過ぎると、新潟県に抜ける難所である六十里越にさしかかります。道路情報ではこの区間は11月1日から夜間通行止めになるそうです。豪雪地帯のため約半年間は自由に通行できなくなるこの道、今年走るのはきっとこれで最後になってしまうかな。この六十里越は高度もかなり高いところを通っているので、紅葉もかなり進んできています。8月下旬のツーリングでも同じところを写真に収めているので、ぜひ色の違いを見比べてみてください。


県境近くで田子倉湖を振り返ってみました。


田子倉湖です。急速に冬に向かっています。


8月下旬の写真と比べて見てください。

 峠越えの道は高低差を持ったタイトターンが多く、ライディングを楽しめる要素満載なのです。が、残念ながらこの日は行く手を数台のクルマに阻まれて、楽しむことはできませんでした。自分のペースで走ってもすぐに前車に追いついてしまうので、時間を空ける意味もありあちこちで停車し、写真撮影三昧しました。下の写真は県境まで約2kmぐらいのところです。県境にある六十里越トンネル付近が高度が高いせいか、一番紅葉が進んでいました。


県境までスノーシェッドが果てしなく続きます。

 その後は小出まで一気に走り抜けました。16:00前には関越道に乗り、南下を開始。赤城高原SAでおやつ代わりに大和豚コロッケを食べ、最後の給油を実施。その後、嵐山小川〜鶴ヶ島で自然渋滞約10kmに巻き込まれ、結局所沢ICに辿り着いたのは18:30で、14時間の時間もロングなツーリングになってしまいました。
 本日の走行は757.2km(うち一般道367.2km)でした。オドメーター表示も19,500kmを超えたので、今後の天候次第ではひょっとすると年内に20,000km(実走行14,000km)を突破するかも...?


輪投げ状態ですね(笑)。一般道も350km走っています。

2006.10.15

赤城山&足尾、紅葉の見頃まではあと少し?

 日曜日も良い天気でしたので、かる〜く出掛けてきました。行先は群馬県の赤城山と、栃木県の足尾銅山跡です。紅葉の進み具合も気になるところです。
 9:00に出発、関越道所沢ICから高速に乗りました。今日はあまり混んでいなかったので、快調に北上できました。約1時間で赤城ICに到着し、赤城山麓を東に向かいました。この道は景色もよく、適度なアップダウンもあって走っていて面白い道でした。今日はちょっと霞んでいたので、前橋市街地すら見えなかったのがちょっと残念でした。
 途中、赤城山に登る赤城道路という道があったので入ってみました。1,400mあたりまできつい勾配を登って行きます。遅いクルマに引っ張られて難儀しましたが、登るに従ってどんどん葉の色が黄色や赤に変化するのが面白かったです。


1,400m付近の紅葉具合です。見頃にはちょっと早い。

 さらに山を回り込むと、美しい風景が見られました。下の写真で、向こうに見えるのが大沼、手前が湿原の覚満淵で「小尾瀬」と呼ばれるそうです。天気も快晴で、本当に気持ち良かったです。ただ、このあたりの気温は13℃ぐらいでした。この温度域になってくると、もう秋装備でも寒いぐらいです。次からはジャケットにインナーを追加しないと、山には踏み込めません。


キレイな風景が見られました。絵になりますね。

 その後は細い道を駆け降りて、さらに東に向かいました。R353を進んで、途中からR122で北上を開始しました。次なる目的地は栃木県の足尾。渡良瀬川に沿って日光方面に走って行きます。このあたりは道もよく、適度なコーナーがあって面白く走れます。
 昼過ぎに目的地の足尾に到着しました。R122は足尾郊外を走っているので、旧道に入って足尾駅前にある「掛水倶楽部」の前でちょっと休憩しました。


2年半前に来たところです。大正ロマン、いいじゃないですか。

 掛水倶楽部から、少し山に入ったところに旧精錬所があります。なんか、前回来た時よりもさらに崩壊が進んでいるような雰囲気でした。そういえば、一時期長崎の「軍艦島」をはじめとする「廃虚」ブームというのがありましたね。廃虚っていうのは寂しさを覚える反面、何か引きつけるものがあります。
 さて、ここまでは2年半前にCB400SFで来ています。今回はせっかくなので、さらにもう少し奥地(やや大げさ...)に踏み込んでみることにしました。


ここも前に来たところですね。精錬所の跡。

 精錬所からさらに川をさかのぼって行くと、川が合流して広くなっているところに出ました。ここは松木渓谷の入口にあたるようです。残念ながらこの先は一般道通行止めで、渓谷そのものに行くことはできませんでしたが、ここも良い景色です。この奥はなかなか険しそうです。


こちらが北側、スケールの大きな渓谷ですね。


こちらは南側、険しい山の入口です。

 その後、さらにR122で北上し、日光市からはR119でやや南下しました。途中、日光街道にある杉並木街道を通りました。日本の道百選にも選ばれているそうです。杉の巨木が回廊になっていて、まるでトンネルを走っているよう。幹の太さに歴史を感じることができます。夏に走ったら、さぞや涼しいことでしょうね。


日光杉並木街道です。歴史を感じます。

 その後はR293&352で南下し、栃木の田沼付近で休憩しました。ところで、この"352"という数字に心当たりありませんか? そうです、この国道は先月行った奥只見から続いてきている道なのです。R352は新潟県柏崎市を起点に、終点は栃木県河内郡上三川町なので、今日はちょうど終点付近を走ったことになります。
 そういえば、鹿沼で90°ターンした際に思いっきり後輪が滑りました。タイヤを交換してから約10,000km走っていますが、まだ摩耗の限界サインは出ていません。にもかかわらず滑るってことは、やっぱりフレームが硬い証拠ですかね。リッターバイクで、ラフなアクセル操作は禁物であることを改めて実感。
 群馬県に入った辺りで行動限界時間になったため、その後は館林ICから東北道に乗り、川口から外環道を使って帰ってきました。


何とか暗くなる前に帰着。渋滞にもかからず、ラッキー。

 本日の走行、388.5km(うち一般道228.6km)。どこが「かる〜く」なんだか。かなり本格的なツーリングになってしまいました。一方、景色の良いところを走れたおかげで、IXYも大活躍しました。


意外にもよく走っちゃいました。

2006.10.08

近場の絶景 & 老舗の天丼

 この週末は風が強いものの、空はすばらしい秋晴れでした。前日、新しいデジカメを購入したこともあり、その性能をみようと出掛けることにしました。しかしながらバイクが本調子ではない(前節を参照のこと)ので、高速で走るところは避けました。行先はツーリングマップルで色々調べて、埼玉県飯能市にある関八州見晴台に設定し、青梅をまわって帰ってくるコースにしてみました。


出発! 蒼い空に青い車体が映えます。

 この日も土曜日ほどではなかったものの、まだ風はやや強かったです。しかし、そのせいか空気が比較的澄んでいるみたい。走り始めてすぐのところで、西を見てみると富士山の姿が見えました。そういえば、富士山では初冠雪が観測されていましたね。ただし下の写真で山頂が白く見えるのは雲で、雪ではありません。


富士山が見えるようになると、冬の訪れを意識します。

 その後はいつも通りR463、R299で秩父方面に向かいます。日曜の朝ということもあり、まだ道も空いていて順調に走れました。1時間ほどで目的地の近くに到着し、林道を山に分け入りました。ただし今回は全面舗装の道です。天気がいいためハイカーが数多く道を登っていました。しかし、道は機能からの風の影響で木の枝や葉がたくさん落ちていて、かなり気を使って走らざるを得ませんでした。
 600〜800mクラスの山を駆け上がり、山の稜線に沿って走っていると「関八州見晴台」の標識が出てきました。道路にVTRを停めて、道とは呼べないような歩道を歩いて行ったところに展望台がありました。そこから見た風景は...!


東京方面を見ています。右で光っているのは東京湾です。


3.8倍ズームで拡大、高層ビル群がはっきり見えます。


こちらは北東方向。関東平野の広さがわかります。


こちらは南西方向、中央に見えるのが富士山です。


標高は770m強ですが、すばらしい眺望です。

 見晴台でしばし絶景を楽しんだ後は、再び奥武蔵グリーンラインを西に進み、正丸峠に降りてR299に再合流しました。今日はさらに正丸トンネルを抜けたところから南下を開始し、青梅に向かいました。こちらの道は初めてですが、かなりのバイクが走っていました。季節的には最高の時期です。名栗渓谷を抜け、適当に走っていると奥多摩に向かうR411に出てきたので、ここから東に進路をとって青梅市街地へ入ってきました。


青梅駅です。国立駅ほどではありませんが、趣があります。

 青梅を訪れたのには目的があって、それは昼食で天丼を食べること。ツーリングマップルで見つけたのですが、青梅駅のそばに創業明治10年の天ぷら屋さんがあるということで、是非食べて見たかったのです。店は青梅駅の裏手にある「天徳」さんです。幸い今日も到着したのが11時頃と、待たずに食べられるタイミングです。


老舗の天ぷら屋「天徳」さんです。

 ツーリングマップルに記載されたお勧めは「上天丼」。海老二匹と白身魚一匹の天丼ですが、これがまた美味しかった。個人的にはもう少し天つゆが薄い方が好みだったんですが、天ぷらもパリっと揚がっていました。また、勧められて注文した味噌汁がしじみで、天丼にベストマッチしてGOODでした。これはまた是非食べに来たい。


海老・白魚・しじみのお汁・漬物、すべて美味しかった!!

 腹ごしらえをした後、青梅からは青梅街道で東京都心方向に向かいました。青梅街道は国道の空白地帯を貫通している道路で、交通量はかなり多いのに信号のつながりが今一つで、なかなか前に進めません。それでも小平市あたりでは並木道みたいになっていて、良い雰囲気です。こういう景色って東京ならではですよね。私の家の近くでも埼玉と東京の県境がありますが、県境を境に景色が変わるのが面白いです。


東京の道路って景観上、実はよく考えられてる。

 青梅から1時間ほどで環八との交差点に到達したので、環八で北上を開始しました。先日開通した川越街道との合流点を通り、自宅まで戻りました。
 本日の走行はすべて一般道で165.6km。半日だけのお手軽ミニツーリングでした。

2006.10.04

悪夢のダート走行、道選びは過失の連続?

 今日は有休で休みだったので、近場に出掛けてきました。行先は埼玉・群馬県境の天丸峠...だったはずなのですが、結果的にはえらいことになっちゃいました。
 8:30に出発し、R463・R299を乗り継いで秩父に到着。幸い雨はほとんど降っていませんでした。「道の駅 ちちぶ」でピロシキを食べて、今度は山梨方面に向かいます。


道の駅 ちちぶから南を見ています。武甲山も雲の中。

 これまでR140は何度も走っていますが、途中にある名所にほとんど寄った事はありませんでした。今回は特に急いでいないので、あちこち寄り道しながら走る事にしました。手始めに寄ったのが浦山ダムです。今まで気づかなかったのですが、堤の長さが370mを超え、かなり大きいダムでした。上部のアーチ形状が特徴的です。ちなみにダム湖は「秩父さくら湖」というそうです。


街から近いところに、こんなに大きなダムがあったとは。


下流を見たところ。街がすぐ近いのがわかります。

 ダムを後にして、引き続きR140で西に向かいます。R140は大分前に改修工事が終わって、ループ橋などが新しくできて格好のドライブコースになりましたが、実は旧道も趣があるのです。下の写真は秩父湖沿いにある、信号で交互通行になっている駒ヶ滝トンネルです。実は中はY字路になっていて、ちょっとトリッキー。内部の肌は凹凸ありのコンクリ剥き出しで趣のあるトンネルです。狭いので閉所恐怖症の方にはお勧めしません。


R140旧道名物、駒ヶ滝トンネルの入口です。

 駒ヶ滝トンネルを過ぎると、1.5車線の狭い道がしばらく続きます。ここまで来るとかなり山深くなり、谷間には雲が垂れ込めてきました。路面には枯れ葉が落ちている上に、一昨日からの雨で濡れていてややスリッピーでした。


山の中に佇むと、心がやすらぎます?

 やがて新道に合流、少し秩父側に戻ったところから今度は北上を開始しました。入ってしばらくはやや狭いながらも楽しいワインディング路でした。ところが先に進むにつれてどんどん道が狭くなってきます。下の写真のようにどんどん山は険しくなり、対向できないようなトンネルまで現れました。さらに、この後ダンプがこのトンネルから出てきました。あの巨体をこの道で走らせるとは、すごい...。


この写真を撮っていたら、トンネルからダンプが出現!

 途中で道の間違いに気がついたので、引き返して別の道に入って見ました。これでいいと思うんだけど...。標識も何もないのでかなり不安でした。しかし道はどんどんひどくなり、ついにダートが現れました。情報では埼玉にダート区間が少しあると聞いていたので、しばらくで抜けられると思って進みました。


ダートです...。ほんの少しのはずだったのに...。

 ところが、道はさらに険しくなって、もう後戻りできなくなってしまいました。おまけに途中で1回スタックし、VTRを倒してしまうという悲惨なことに...。幸いすぐに復帰できたものの、下りはさらに危険なので戻るに戻れず、かなりヤバい状況になってしまいました。
 腹を決めて前進し、山を登り切ると、埼玉・群馬・長野の県境、三国峠(1,828m)に出てしまいました。そう、思い切り道を間違えてしまっていたのです。ここまで走ったダートは何と20km、悪夢だ...。


長野側の下りは舗装されていたので、難なく降りられました。助かった...。

 山を下りるとそこは長野県川上村。R141に合流したところで一思案、今日はもう時間が残り少ないのと、転倒ダメージが気になってもいたので南に出る事にしました。野辺山高原を過ぎると山梨県です。
 もう極度の緊張の連続で、すっかりお腹が減ってしまったので「道の駅 南きよさと」で甲州名物、ほうとうを食べました。なかなか歯ごたえあって美味しかったですよ。


今日の昼食は"ほうとう"です。関東風きしめんってな感じ?

 その後は給油を行い、甲府昭和ICから中央道に乗り、国立府中ICまで一気に走り抜けました。国立府中からは小金井街道で北上し、自宅へ戻ったらちょうど18:00でした。開かずの踏み切りには泣かされました。
 さて、VTRの気になる転倒ダメージですが、見た目はひどくないです。ただウィンカーが根元で折れているのと、Lフロントカウルとエンジンから出ているクランパーを結合するピンがなくなっていました。走行には支障ないレベルですが、修理せねば...。おまけに、前も後ろもご覧のように泥だらけです。あぁ、ブルー。ラジエターに穴が開かなかっただけでも幸いです。


今日のダメージ。左カウルのステーが曲がり、止めるピンがなくなっています。

 本日の走行、340.6km(一般道244.4km)でした...。とにかく、疲れた。


こんなはずじゃなかったのに...。

2006.09.30

スカイバレーを越え、米沢ラーメンを食し、峡谷を走る。

 これまで、磐梯・吾妻方面では磐梯吾妻スカイライン・レークラインなどを走ってきましたが、唯一残っているのが裏磐梯と米沢を結ぶルート、西吾妻スカイバレーでした。この道も日本の道百選に選ばれています。そこで今回、実際に行って見ることにしました。ただ行くだけでは面白くないので、昼食は米沢ラーメンを食べることにし、マルチミッション化して出発。いつも通り6:00にスタートしました。


いよいよ出発。6:00でぎりぎり明るくなる状態です。

 外環道和光北ICから高速に乗り、川口JCTから東北道で北上開始しました。通常なら100km毎に一回休憩するのですが、乗り換えて8ヶ月経ってポジションにも慣れてきたので、一気に200km先の安積PAまでノンストップ走行しました。航続距離を考えると、これ以上の連続走行はちょっと難しいです。
 給油を終えて再出発。郡山JCTから磐越道に乗り換え、猪苗代磐梯高原ICで高速を降りました。今日の磐梯山は山頂が雲の中に隠れてしまっています。これから山を駆け上がるのにちょっと心配...。


中央にあるはずの磐梯山。'00年に来た時と同じアングルです。

 6年前、初めて来た時には有料道路の磐梯山ゴールドラインを使って、猪苗代湖から裏磐梯に出ました。今回は久しぶりにもう一度そのルートを使うことにしました。この道は磐梯山の南斜面を高低差の大きい180°ターンで登って行きます。走るのも楽しく、景色も良い道でお勧めです。二輪車は通行料金530円です。おそらく、紅葉の時期に午後に来るのが一番きれいでしょうね。


ゴールドライン入口。二輪車は530円なり。

 ゴールドラインは磐梯山の裾野を駆け上がって行くので、振り返ると猪苗代湖を見ることができます。残念ながら雲が比較的出ていて、湖面は写真でははっきり見えていませんね。一方、東側には磐梯山の姿がはっきりと見えました。山の稜線が均整がとれていて、美しい姿だと思います。写真ではわかりづらいのですが、実際には仰ぎ見ていて、かなり迫力があります。私のデジカメだとこれ以上は無理です。


かなり見にくいですが、画面中央やや上が猪苗代湖です。


こちらは磐梯山。間近で見る姿は美しい。

 峠を過ぎると、道は裏磐梯の桧原湖に向けて下って行きます。峠付近では部分的に葉の色が変わり始めていましたが、紅葉を楽しむにはまだちょっと早いですね。
 桧原湖南端からはR459で少し東に進み、途中から県道2号で東岸側を北上しました。気温は20℃を少し下回るぐらいで快適でした。木立の間を走り抜けて行く区間では爽快でした。


桧原湖の東岸から南を見ています。

 桧原湖の北端から、今回の目的地、というか道路である「西吾妻スカイバレー」に入ります。以前は有料道路だったそうですが、現在は無料開放されています。この道の特徴はきつい登り勾配の180°ターンがたくさんあること。標高も最高点は1,400m以上あり、走り甲斐があります。もっとも、遅いクルマに引っかからなければですが。途中にある展望台からは登ってきた道と桧原湖が見えます。


中央に見えるのが桧原湖です。かなり山奥になってきました。

 山の稜線から少し下ったところに山形県との県境がありました。ここは白布峠というそうですが、下り勾配の途中に標識があるので"峠"という感じではないですね。それにしても山形県の看板は毎度のことですが気合い入っています。ここから山形県米沢市に入ります。


白布峠、山形県の看板は気合い入っています!

 白布峠からは米沢に向かってまっすぐ北に下って行きます。面白かったのは、北斜面の山がもう色が変わっていたこと。このあたりは空気もひんやりしていたので、かなり紅葉の見頃は早いかもしれません。部分的ではありましたが、下の写真だけ見るとまだ9月だとはとても思えませんね。


北側の斜面はもう色が変わってきています。

 米沢市街地には11:00ごろに到着しました。今回はインターネットで店を探して行く店を決め、場所を予め調べてから行きました。今回選んだ店は「支那そば 熊文」さん。紹介によれば随分繁盛しているようで、昼時に行ったらかなり込んでしまう、ということでした。
 幸い11:00ということで、店もまだ空いていました。しかし、食べている間にあっという間にお客さんがいっぱいになってしまったので、早訪作戦成功です。さて、肝心のラーメンは細ちぢれ麺の醤油味。麺は細いのですがコシがあり、あっさり風味のスープと相まって美味でした。ちょっと懐かしい感じですね。喜多方の丸見食堂とはまた違う味わいで、こちらも病みつきになりそう。大盛り頼んだら、ちょっと多かったです(苦笑)。


チャーシューメン大盛800円。ごちそうさまでした。

 第2目的を達成した後は、米沢からR287で北上、R113を使って日本海側に出てみることにしました。こちらも初ルートです。R287は盆地の西側を蛇行しながら北上、田園地帯を駆け抜けます。川西からは幹線国道であるR113に乗り換え、西に進路をとりました。R113は交通量も比較的多いのですが、道がよく整備されているのでハイペースで走ることができました。途中、小国町にある「道の駅 白い森おぐに」で休憩しました。


もう少し走ると新潟県に入ります。

 小国を出ると赤芝峡にさしかかります。ここは東北で有名な紅葉の名所だそうですが、まだこちらは全然色が変わっていませんでした。それでも峡谷は見応えある景色でした。停まれる所がなかったので写真を撮れなかったのが残念でした。赤芝峡を過ぎると新潟県に入ります。
 日本海に面した村上に出る前に、R290という道があったのでこちらを走ってみることにしました。ここで前回給油から200km超えたので、入ってすぐの所にあったGSで二度目の給油を実施。この道は海側を走る幹線国道のR7と平行に走っていますが、かなり山の裾野に近いところを走っているせいか、交通量も少なく走りやすかったです。


R290は山里を縫って走るルートです。

 しばらく走ると新発田市街地に到着しました。ところがR290は新発田の市街地をなぜかジグザグに走っていて、わかりにくい事この上ないです。行先標識はあるにはありますが、その表示が出ている位置が中途半端なため、まさにトラップ状態です。幸い間違わずに通過できましたけど、もう少しわかり安くして欲しいですね。市街地中心で5回ぐらい曲がったような気がします。方向感覚に自信がある私も、さすがに不安になってしまいました。
 実はこのR290、R49と合流する安田からは山をショートカットして、関越道の通る魚沼(小出)まで続いています。本当はそちらも走りたかったのですが、安田に出た時点ですでに14:00になってしまったので断念。R49を新潟方面に進み、日沿道新潟亀田ICより高速に乗り帰途につきました。長岡JCTから関越道に入り、越後川口SAで休憩しました。2年半ぶりに信濃川の眺めを楽しみました。ここ数日雨が降っていないので、川の水もきれいですね。


2年半ぶりです、信濃川の眺望。


こちらは上流側を見ています。

 その後は塩沢石打で給油ストップをした後は、ノンストップで所沢ICまで戻ってきました。ぎりぎり日が暮れる前に戻ることができました。
 本日の走行は809.1km(一般道255.7km)。が、今回はかなり高速を使ってしまったのが痛い。消費ガソリンは39Lで、平均燃費は20.8km/Lでした。帰路に120km/h巡航を多用した割にはまずまず伸びました。これでツーリングでの走行距離も10,000kmを突破です。今年はどれだけ距離を伸ばせるかな?


かなり高速を多く使ってしまった...。

2006.09.22

封印は、解かれた! 奥只見から檜枝岐へ。

 ここ2週間走りに行くのをサボってしまったので、この週末は出掛けてきました。幸い天気もまずまずでしたね。今回ルートを選定するにあたり、インターネットで情報収集していて気になる情報を見かけました。尾瀬の北側をかすめて新潟県と福島県を結ぶR352の二輪車通行止めが昨年解除された、ということです。'00年に初めて足を踏み入れた際に、二輪車常時通行止で涙をのんだあの地が開放されたということで、是非行きたいと思った次第です。
 情報によればかなりの"酷道"ぶりが予想されるので、週末の行楽にかからないよう平日に有休を使って行くことにしました。行動時間に余裕を持たせるため5:00に出発しましたが、この時期になるとまだ全然夜は明けていないです。


5時出発。この時期はになるとまだ夜です。

 所沢ICから関越道に乗り北上開始。さすがに早朝の高速道は空いていて走りやすかった。120km/hで順調に走行し、1時間弱で赤城高原SAに到着、ここまで来ればすっかり夜も明けて視界も良くなってきました。給油を行い再び出発しました。ただ、給油が中途半端な位置になってしまったので、福島側のガソリンスタンドまで燃料が持つか、航続距離的にはちょっと心配な展開です。


赤城高原。この辺りは寒いぐらいでした。気温は15℃前後。

 赤城高原SAから小出ICまでは100km/hちょうどの燃費走行に徹して、航続距離の心配を少しだけ低減しました。小出では高速を降りたところにある「道の駅 ゆのたに」で休憩して、いよいよ奥只見に分け入ります。その途中にはシルバーラインという道路への分岐がありました。これはもともと奥只見ダムを建設するために設けられた道で、全長22kmのうち18kmがトンネルという特徴のある道です。行ってみたいのはやまやまなのですが、ご覧のようにこちらは二輪車通行止です。なお、写真中央に見える料金所は今は稼働していないので、そのまま通れるそうです。


シルバーライン入口。今度は四輪車で来るべし。

 シルバーラインの入口を過ぎると、道は急に狭くなり"酷道"と化します。ここからしばらくは枝折(しおり)峠に向かって一気に登って行く道でした。途中、所々で路肩崩落の補修を行っているなど、非常に走りにくい状態でした。枝折峠は通行規制の解禁前、午前中が東行き・午後が西向きの一方通行に設定されていましたが、その理由も納得です。あちこちに行き違いのための待避所が設けられてはいるのですが、その中間で鉢合わせするとバックするのも大変です。一方で眺めはすばらしく、峠道からは西側に越後駒ヶ岳の美しい姿が見えました。


枝折峠から新潟側を望む。標高も1,000m程度まで上がってきました。


越後駒ヶ岳が目前に。日本百名山です。

 枝折峠を過ぎて道を下ると少し開けた土地、銀山平に出ます。ここは江戸時代から銀が産出されていたそうで、その名残で残った地名だそうです。先述の"シルバーライン"もこれにちなんでいるらしいです。曲がりくねった道を降りて行くと、谷間からは深いグリーンの湖面が見えてきました。これが日本最大の人造湖、銀山湖(奥只見湖)です。きれいで空気も澄んで、聞こえるのは鳥のさえずりだけ。バイクを停めてしばらく佇みました。湖面に映る雲が美しい模様を見せてくれていました。


空・雲・山そして湖。静寂の中、どれも美しい。

 さて、このR352は冬季の通行止めはもちろんのこと、日本有数の豪雪地帯のため一年の半分は通れないという道路です。また、ダム湖の沢を回り込むようにいくつもの180°ターンを繰り返しており、その一番奥では下の写真のように川が道を横切るという珍しい状態を見ることができます。路面には砂が残っているところもあり、とても走ることを楽しめるような道ではありませんでした。


川が道を横切っています。水量も豊富です。

 30分ほど走り続けて、ようやく沢の一番奥に到達しました。付近は1,000m級の山に囲まれ、どんどん秘境めいてきました。ここから次の沢までは山越えでしたが、面白かったのはNTTドコモの携帯使用可能エリアが設定されていたことです。こんなところにまで携帯の電波が届くようにされているとは恐るべし。ただ、結構奥まで工事用車両が入っているので、それなりにニーズはあるんでしょうね。


雨池橋からの風景。この奥に新潟・福島・群馬県境が交わるポイントがあります。

 銀山湖を巡る周遊船の終着の船着場を過ぎると、新潟・福島県境の金泉橋に到着しました。福島側から走ってきて、この数km手前でUターンを余儀なくされたあのツーリングから6年、ついにやってきたということで感慨深いものがあります。ただ、近くで工事を行っていてその車両が近くにあったため、あまり秘境って感じはしないですね...。さて、この橋は実は只見川本流にかかっています。つまり、この下流に奥只見ダムや田子倉ダムがあるということで、只見川の源流は尾瀬にあったことを今回知りました。


ついに来た、県境の金泉橋。左:福島側、右:新潟側です。


金泉橋からさらに只見川上流側を見ました。只見川は尾瀬から流れ出ていたんですね。

 県境からさらに進みます。確かに以前あった通行規制標識は全く無くなっていました。
 樹海の中に分け入り、山を越えると御池駐車場に出てきます。尾瀬沼方面は一般車通行止めなので、ここにクルマを置いてシャトルバスで向かうための起点となります。さすがに平日で、停まっているクルマは少なかったです。せっかく平日に来たので行って見ようかとも思いましたが、山歩きできる装備ではなかったので今回はパス。またいつかの日に。


ここから尾瀬沼に向かうことができます。

 さらに少し進むと、川沿いに大きな公園がありました。「ミニ尾瀬公園」ということで、尾瀬にある高原植物を集めたいわば植物園のようです。ここもほとんど人影はありませんでした。ところで、このあたりの地名は「檜枝岐(ひのえまた)」といいます。語感や漢字もなんか秘境めいていて、いい名前だと思います。合併でどんどん由緒ある名前が消えていますが、こういう趣のある名前は残って欲しいな。


ミニ尾瀬公園駐車場にて。前回来た時もここで休憩してました。

 檜枝岐村の中心集落を過ぎると、R352は道幅も広がり走りやすい道路になります。この辺りも雪が多いのでしょう、あちこちにスノーシェッドが設けられていました。面白いのは一般的によく見られるコンクリート固めのものだけではなくて、自然光を採光できるようにしたものなどデザインも独特です。どこかの個人サイトで「近未来」と評されていましたが、なるほど振り返って見てみるとそんな感じですね。


デザインも面白い、このあたりのスノーシェッド。

 途中でR352から別れ、R289で北上しました。このあたりの道はもう何度も来ているのでお馴染みですが、その間を縫って走るR401という道はまだ未体験だったので、そちらに行くことにしました。道に入る直前に2回目の給油を行いましたが、200km走ってまだインジケータは残3目盛表示だったので、小出までの燃費走行成功でしょうか。
 R401に入ると、いきなり1.5車線の峠越えでした。新鳥居峠というそうです。この峠付近からは奥会津の深い山並みを見ることができました。写真に映る空は、もうすっかり秋ですね。


新鳥居峠から見た奥会津の山並みです。

 さて、R401ですがこちらもR352に負けず劣らずの"酷道"でした。所々は1.5車線どころか1車線分しかなく、しかもタイトターンが続くところが極端に狭いので、走りにくさではこちらの方が上かもしれません。バイクで走るのはまだいいけれど、四輪車では来たくない道です。
 さて、2つ目に越えた峠の名前は「博士峠」。英語読みすると「ドクター・パス」になるんでしょうかね。博士号を取ろうとする時はここを通ると縁起が良いかも?


最近こんな道ばっかり...。選んでるって噂もあるけど。


「博士峠」。英語では"ドクター・パス"?

 R401で博士峠を越えると、会津盆地に出てきます。もうすっかり水田は一面黄金色に染まっていました。遠くには会津磐梯山の雄姿が見えています。ここまで来られるのも、あと1〜2ヶ月が限界ですね。広々とした水田の間を走って行くのは非常に気持ち良かったです。気温も20℃を少し超えるぐらいなので、今がちょうどいい季節ですね。


会津盆地は一面黄金色。中央には磐梯山。

 ここまで来たらいつものラーメン。喜多方駅前の丸見食堂でいつもの味を楽しんだ後は、R459で裏磐梯に向かいました。できれば西吾妻スカイバレーを走ろうかとも思っていたのですが、時間が中途半端になり帰宅時間が遅くなる恐れがあったので断念。そのまま裏磐梯をスルーしR115で福島方面に向かいました。
 途中、土湯峠の福島側にある「道の駅 つちゆ」に立ち寄りました。'03年に来た時には雨でほとんど何も見えなかったのですが、今回は福島市街地や吾妻の山々、安達太良山もきれいに見えました。


道の駅 つちゆから吾妻方面を見る。ちょっと雲が...。

 土湯峠からまたR459で二本松方面に向かい、二本松ICから東北道に乗って帰路につきました。途中、那須高原SAで休憩&給油。売っていた黒豚のメンチカツが美味しそうだったのでついふらふらと...。ソースをかけなくてもジューシーで十分甘くて、いいおやつになりました。
 その後は順調に南下し川口JCTから外環道へ。外環道で珍しく渋滞にハマってしまいましたが、17:30には高速を降りられました。帰宅したらもうすっかり陽は暮れてましたけど。


到着。もうすっかり陽は暮れてました。

 本日の走行は751.4km(うち一般道308.3km)でした。今回の行程を地図で見ると、日本の背骨を縦断するルートになってますね。日本の地形はなかなか険しいことを実感しました。


ニッポンの背骨を縦断! 景色は良いが、一般向けではないルートです。

2006.09.15

今週は富山へ

 今週は木曜から金曜にかけて、出張で富山に行っていました。上越新幹線で越後湯沢へ出て、そこから特急「はくたか」で富山へ。埼玉を出た時は雨だったのですが、幸いこの両日は全国的にも天気は回復しました。傘がまさしく「無用の長物」になってしまいました。
 さて富山の印象ですが、さすが海の幸は美味しいし、水もいいのでお酒も美味しかったです。もちろん、昼間は仕事もちゃんとしてましたよ。朝、ホテルの最上階のレストランで朝食を摂ったのですが、窓から立山連峰の姿がきれいに見えて感動しました。


宿泊したホテルから。最上階のレストランからの立山の眺めは最高でした。


帰路の富山駅にて。自宅まで3時間半かかります。

 帰路、富山から直江津までは、日本海をずっと見ながら走って行きます。幸い、特急「はくたか」で窓側の席だったので、美しい日本海の景色をずっと楽しめました。空を見てもわかりますが、急速に秋めいていますね。


急速に秋色が深まる日本海。

 途中で夕食を摂ってから帰ったので、8時ぐらいに自宅に到着。さて、富山駅でついつい下の写真にあるものを買ってしまいました。この手の豆おかきが私は大好き。今晩の晩酌おつまみ用にするつもり。でも、自分にお土産買った出張は初めてじゃないかな?


自分におみやげ買ったのは初めて?

2006.09.02

酷道+峠の釜めし+秋桜

 先週に引き続いて走りに出掛けました。といっても今週は出張があったりで結構身体も疲れていたので、朝早くは起きられませんでした。そこで、9:30ぐらいからゆっくりと出発です。今回は高速を全く使わないツーリングにしました。
 R463で所沢を抜け、飯能からR299で西に進みます。途中、秩父に入る直前に、正丸峠という山越えがあります。国道はトンネルで抜けますが、市道として古い道もあったので今回はこちらを走ってみました。道はかなり狭い上、路面も荒れていてあまり楽しくはなかったです。
 秩父を抜けて1時間弱で、難所の志賀坂峠に差しかかりました。ここでは途中まで調子よかったんですが、横浜ナンバーのVitzに行く手を阻まれ、ずるずる引っ張られてしまいました。無念。


いよいよ難関、埼玉・群馬県境の志賀坂峠に差しかかります。

 群馬県に入り左折して上野村へ。上野村から長野もしくは群馬に抜けるルートは3本あって、そのうち武道峠・塩之沢峠はこれまで走ったことがあります。そこで今回はまだ未体験の長野県佐久穂町へ抜ける十石峠を走ってみることにしました。この区間は地図でも「大型車通行不可」と表示されており、いわゆる国道ならぬ"酷道"と呼ばれる道というわけです。最近行先にはこんなとこばっかり選んでるなぁ。なんか文明に背を向けてないか?


ここから"酷道"に突入です。ダートでないだけまだマシか?

 道は全線舗装されているものの、幅は1〜1.5車線しかありません。ダートでないだけまだマシですけど。路面は枯れ葉や石が落ちているので非常に気を使いました。十分"酷道"の資格有りです。バイクで走るのは楽しい道ですけど、精神的には疲れてしまいます。山の中の空気はひんやりしていました。


県境までずっとこんな感じ。あれ、この標識なんだっけ?

 15km弱、狭い道を走ったところで十石峠に到着しました。驚いたことに峠には展望台があって、クルマとバイクが数台停まっていました。しかも結構年配の人が多かった。こんなひどいところでも観光客は来るんですね。でも、長野側は比較的狭い区間が少ないようなので、こちらからアプローチすれば意外に簡単に来れるのかも。


これで、残っていた十石峠もパスしました。

 十石峠を長野側に降り、しばらく走るとR141に出てきます。今日はここから北上し、佐久で釜飯を食べて帰ることにしました。かなり遅い昼食になってしまいましたが。
 さて、佐久市に入ったところでインパネの表示が下記のようになりました。私がこのVTR1000Fを入手した時の走行距離は5,884kmでした。ということで、8ヶ月と6日かけて走行10,000kmを達成です。パチパチパチ。


8ヶ月と6日で10,000km到達!!

 お楽しみの昼食です。上信越道佐久IC前にある「おぎのや」で、定番の「峠の釜めし」をいただきました。やっぱり美味しいです。味もいい(比較的さっぱり)のですが、焼き物の器がやっぱり雰囲気を添えてくれて嬉しくなります。料理は味ももちろんですが、見かけの要素も重要である典型的な例ですね。列車に乗って、スイッチバックで峠を越えながら食べたら、もっと美味しいことでしょう。


軽井沢の近くに来たらやっぱりこれでしょう!

 佐久からはR254で帰途につきました。R254は佐久から長野・群馬県境の内山峠までがコスモス街道と呼ばれ、道に沿って秋桜が植えられている区間があります。9月上旬、まだ早いかな?と思っていましたが、もう咲きはじめていました。まだ満開という訳ではありませんが、ピンクや白い花が咲いており、きれいでした。ただ見頃はもう少し先でしょう。


コスモス街道と呼ばれる区間。かなり咲いていました。

 その後はR254をひたすら走り、18:45ぐらいに自宅に戻ってきました。本日の走行距離、すべて一般道で324.7kmでした。9時間、ほとんどノンストップで走り続けたので、さすがに疲れました。


コンパクトコース。でも300km超えているのです。

2006.08.30

20年ぶりに鹿児島に降り立つ。

 水曜日の昼から出張に出ました。行先は熊本県の人吉市。熊本県の一番南にあるので、熊本空港よりも鹿児島空港の方が近いのです。実は鹿児島に来るのは20年ぶりで、前回来たのは何と高校の修学旅行だったりします。羽田を離陸して1時間40分で鹿児島空港に到着です。時刻表を見ても飛行機も大半が777だったり、空港もゲートの数が多くて幹線といって差し支えないでしょう。残念ながら人吉行きの高速バスは接続が悪く、飛行機が着いてから1時間以上待つことになりました。空港には足湯もあって入ってみたかったのですが、仕事で来ているので我慢。
 高速道路から見る九州の地形はけっこう険しくて、走るのも楽しそうでした。いつか自分のクルマで来たいなぁ。


九州自動車道から見た鹿児島空港。大きいです。

2006.08.26

去り行く夏を惜しんで。

 一ヶ月ぶりのツーリングに出掛けました。今度の行先は吾妻磐梯スカイライン。これまで磐梯山の周りには何度も行っているのですが、日本の道百選(実際には104だそうです)にも選ばれているこの道は未体験でした。本当は西吾妻スカイバレーも行きたかったものの、こちらを回ると米沢まで行ってしまうので、また別の機会にすることにしました。5:30に出発、天気が良くなかったのもありますが、まだ薄暗い中の出発でした。


季節が進み、5:30と言えどもまだ薄暗い状態になってきました。

 東京外環道和光北ICから高速に乗り、いつも通り川口JCTから東北道で北上します。休憩は一ヶ月前と同じ上河内SAと安積PA(給油)。福島飯坂ICで高速を降りて少しだけR13で米沢方面へ進みます。途中から県道に入り、吾妻磐梯スカイラインへ向け南下します。入口までは距離がありましたが、標識が整備されているので道はわかりやすかったです。桃の果樹園を抜けたあたりから山に分け入ります。福島側の入口はかなり勾配がありました。
 さて、この道は最高の眺望が楽しめる山岳道路として有名で、火山の作り出した景色を楽しみにしていたのですが...下の写真のようにこの日はガスが出ていて全く何も見えませんでした。残念至極です。浄土平で停まろうかとも思ったのですが、何にも見えないので走りを楽しむだけにしました。もっとも、何も見えないところを走るのはそれなりにスリリングではありましたが。景色は、またいつかの機会に。


磐梯吾妻スカイライン...ですが、これでは何も見えない(悲)。

 幸い、山の西側斜面は晴れていて裏磐梯方面はきれいに見渡せました。途中で追いついてしまったクルマもあっさりと道を譲ってくれたので、快調に坂を駆け降りR115に合流しました。ここから今度は西を目指します。途中レークラインという有料道路を通り、裏磐梯の桧原湖に出てきました。ここは'00年に来たところです。まだ時間も早かったので、桧原湖を反時計回りに一周して見ました。


桧原湖を一周しました。向こうに見えるのが磐梯山です。

 桧原湖南端から、今度はR459で喜多方方面に向かいました。この日は結構グループツーリングのバイクが出ていました。途中で10台ぐらいのグループに追いついてしまったので、仲良く後ろについてしばらく引っ張ってもらいました。ツーリングで他人について行くのって、意外に楽なんですよ。
 11:30に、喜多方駅前にある丸見食堂に到着しました。昼食は定番のきざみチャーシュー&餃子です。最近嬉しいのは、ここでも漬物を出してくれること。彩りもいいですよね。


かけみず的定番の豪華昼食セット。

 12:00過ぎに喜多方駅前を出発し、会津坂下町へ向かいました。市街で給油を行ってR49を西に進み、磐越道会津坂下IC入口交差点から私の好きな道、R252只見ラインに入りました。この日はクルマが比較的多くどうなることかと思いましたが、幸いR252は抜きどころも多いのでワインディングロードになる前に単独走行にできました。よかった、よかった。いつものように気持ちよく走れました。
 13:30ごろに中間地点の只見駅に到着しました。ちなみにこの只見駅、私も初めて知ったのですが、上下線合わせても来る列車は1日7本しかないそうです。今年の冬は、雪景色を見に列車で来てみようかな。


いつもの只見駅。ちなみに上り下り合わせて列車は1日7本。

 只見駅のすぐ先に、「三石神社 縁結びの神様」という看板が出ていました。条件反射的に(?)そちらに走り出してしまった自分にちょっと狼狽しました(苦笑)。入口まで行ってみたのですが、鳥居からしてちょっと雰囲気が...? 神様には申し訳ないけど、今一つ信心が沸いてこなかった。それでも一応、願だけはかけちゃったのは悲しい性なんでしょうか?


この雰囲気、謳い文句とはちょっと違うような気が?

 只見駅を通り過ぎると、すぐに田子倉ダムに差しかかります。これまで何回か紹介しましたが、このダムは日本でもかなり大きい部類に入るそうです。R252は真っすぐこのダムに向かって行くので、まるで巨大な壁に突っ込んで行くような錯覚に陥ります。写真ではあまり巨大さが表現されていないのですが、実際に見ると前方に立ちふさがるダムの姿は圧倒的です。


国道から田子倉ダムを見上げます。まさに巨大な壁。


展望台から田子倉湖を見たところです。

 田子倉ダムを過ぎると、新潟県境に向けてダム湖に沿って高度を上げていきます。先日のツーリングの時にも紹介しましたが、この道は本当に険しい。路面は大分整備されていますが、古いトンネルは狭くて趣があります。県境に近づいて標高が高くなってきたところに記念碑が建っていました。六十里越峠開道記念の碑(昭和48年、総理大臣田中角栄で名が入っていました!)でしたが、ここから撮った写真が下の2枚です。上が下流側、下の写真が上流側を見たところです。このさらに上流にはもう一つ巨大ダムがあって、そちらへは小出からアプローチが可能です(有名な奥只見シルバーライン)。しかし、ここは二輪車常時通行止めなので、残念ながらVTR1000Fでは行けません...。


福島・新潟県境の手前で田子倉湖を振り返りました。


この奥にはさらに奥只見ダム(銀山湖)があります。ただしバイクでは行けません。

 六十里越のトンネルを抜けると新潟県に入ります。ここはただ淡々と走り続けるだけですが、今日は苦手な下り180°ヘアピンカーブが調子よく回れました。いつもだとコーナー途中でアクセル修正をするところも、スムーズに走り抜けられました。でも、何がいつもと違うのかはよくわからない(苦笑)。
 15:00過ぎには関越道の通る魚沼市小出に出てきました。ここにある「道の駅 ゆのたに」にて高速に乗る前の最後の休憩です。ここから関越道で帰途につきました。


道の駅 ゆのたににて。ここから高速で帰途につきます。

 途中、赤城高原SAで給油した以外は結局ノンストップで、17:30に所沢ICに到着しました。途中で少し時雨れましたが、走行に支障ないレベルだったので良かったです。でも、もう17:30帰着でも少し遅いかな?という感じになってきました。これからどんどん日が短くなって行くので、もうこれまでのように走行時間を稼いで距離を伸ばすのは難しくなってくるはずです。


帰り着きました。18:00前ですが、もう薄暗くなっていました。

 本日の走行は752.9km(うち一般道280.9km)。それでも意外にも距離が伸びました。これでVTR1000Fに乗り換えてからの積算距離は9,800kmを突破です。


意外に距離も伸びました。1周750kmちょっと。

2006.07.27-07.30

新・みちのく旅 Ver. 2006

 今年もみちのく行きを決めていました、7月の3連休。今年はなかなか梅雨明けせず天気が懸案でしたが、ようやく太平洋高気圧の勢力が強くなってきたので出撃を決意しました。3連休に1日有休をつけて、3泊4日の旅です。また、今年で4回目になる東北行きですが、過去3回とはクルマが変わっているのも大きなトピック。昨年までは高速巡航が辛かったのですが、今年はその欠点が解消された上にパワーも向上していますから、もっと余裕を持って"旅"ができるはず。
 なお、今回の紀行文はスペシャル・バージョンです。できるだけ行程を細かく記載しました。


新マシンで本州最北端を目指します。みちのくツーリング2006。

 6:00に自宅を出発、6:30に東京外環道・和光北ICより高速に乗り、川口JCTより東北道で北上を開始しました。宇都宮を過ぎたところにある上河内SAで1回目、磐越道分岐・郡山JCTの手前にある安積PAで2回目の休憩をしました。安積PAでは給油を行い、福島からの一般道走行に備えます。天気は栃木県矢板〜福島県白河間の那須高原区間で雨粒がポツポツ降ってくるなど不安定でしたが、郡山からはようやく晴れました。いよいよみちのく旅、第4章のはじまりです。


東北道安積PAにて。いよいよみちのくに突入です。

 今回のルートは、まだ走行したことのない山形〜月山を通過するよう設定しました。9:30ごろ福島飯坂ICで東北道を降り、山形を目指すルートを探したところ、米沢に向かうメインルートであるR13の北側にR399という道を発見しました。地図から想像するにワインディングが期待できそうなので、そちらに行ってみることに決定。
 R399で山を駆け上がって行くと、いきなり目の前に大きな白い岩の壁が現れました。よく見ると石を積み上げたロックフィル式の大きなダムで、摺上ダムというそうです。こんな人工の壁がいきなり眼前に現れると驚いてしまいますね。


おお、すごい迫力。谷間にいきなり現れた人工物。摺上ダムです。

 ダムを過ぎ、ダム湖に沿って整備された道をしばらく走っていくと、道幅がどんどん狭くなってきました。ついには「大型車通行不可」の標識まで現れて、ワインディングへの期待が沸き立ちます。このR399、福島と宮城・山形3県の入り組んだ県境をまたいで、西へと続いていました。道は途中から1.5車線になって、国道とはいうもののなかなか面白い道です。また、枯れ葉が結構落ちていたので、バイクといえども慎重に走らなければなりませんでした。もちろん楽しかったですけどネ。こういう道こそ二輪車の得意な道です。


国道っていってもこ〜んな道なんです!

 しばらく走行を続けると、急激に勾配がきつくなってきました。標高が上がってきたところで、林の中から開けたところに出て、視界が広がってきました。下の写真は福島・山形県境の鳩峰峠(標高840m)で撮影したものです。ここの峠からは山形県側の米沢・南陽市を一望することができました。盆地は一面美しいグリーン。東北はこの時期、一番きれいな緑色を見ることができるのが魅力です。


鳩峰峠にて。ここから山形県に突入します。標高は840m。


山の向こうには盆地が見えたのですが、写真には写っていない?

 鳩峰峠を降りると南陽市に出てきました。南陽市からはおとなしく幹線道路のR13で山形へ向かいます。山形市へ来るのはこれが初めてですが、特に見たいところがあるわけではなかったので、駅前でちょっと休んだ以外はほとんど素通りしました。
 山形では中央市街地を避けて郊外に出て、R458で北上して月山方面へ向かいました。R458はその数字の大きさから推定できるように、生活道路をそのまま国道に格上げしたような道で、1.5車線の上に集落の中をジグザグに走るなど、かなり運転に疲れる道でした。素直に幹線道路を走ったほうが結果的には速かった気がします。
 途中でちょうどお昼になったので、「道の駅 おおえ」で昼食にしました。昼食はかきあげそばにしましたが、なすとキュウリの漬物と、プチトマト付き。こういうのはありがたいですね。


「道の駅 おおえ」から月山方面を望む。まだ山頂には雪が残っています。


そばはコシがあって美味しかった。でも実は漬物の方がもっとうれしかった?

 12:30に道の駅を出て、最上川を渡りR112に合流したところで2回目の給油を行いました。ここまでちょうど400kmです。この地点からは月山の麓をぬって、日本海側に出ることになります。月山のところは国道バイパスが高規格道路扱いになっています。道自体はよく整備されているらしく、それほど時間はかからないようです。しかし今回はまだ時間があるので、トンネルを使う自動車専用道を使わずに、山を走る旧道を走ることにしました。
 こちらの道も、R399と同じような道でした。VTR1000Fになって登りの180°ターンのコーナーが本当に楽しい。路面もそれほど痛んでいなかったので、スムーズに山道を駆け抜けられました。しばらく行くと、温泉のある湯殿山の入口に到着しました。ここは六十里越街道の中間地点です。ワインディングの途中でこういうところに出てくると、ほっと一息つけます。


出羽古山の湯殿山です。山頂まではっきり見えてます。

 湯殿山を過ぎると、道はさらに険しさを増します。幸いほとんど対向車はいないものの、道は枯れ木や枯れ草が残っていて、ライン取りにはかなり気を使いました。しかし、下の写真のように林を出たところではそんな心配もないので、思いきり車体を寝かせてトラクションをかけつつ旋回します。CB400SFから乗り換えて、上手くなったような錯覚を覚えてしまっています。実際にはそんなことはないのでしょうが、距離・時間で計算すると平均速度は若干上がってるようです...。


峠の途中にて、楽しんでます。空気よし、景色よし、走りよし。

 山を降りて、R112の本道と合流。あとは鶴岡を目指して走るだけです。約1時間ほどで鶴岡の市街地に到着しました。すると今度は、正面に鳥海山の姿が見えてきました。昨年は天気は良かったのに、山頂にガスがかかって眺めを楽しめなかった苦い記憶が甦ります。ところが、今日は「道の駅 庄内みかわ」から下の写真にあるように山頂まではっきり見えているではないですか! これはもう寄り道してでも行くしかないでしょう。


「道の駅 庄内みかわ」から見た鳥海山。今度こそ!

 鶴岡から昨年も走ったR7に合流し、さらに北上して酒田市を通過、日本海の海岸沿いに走って鳥海山の登り口の手前にある「道の駅 鳥海」に到着。ワインディング突入前の体勢立て直し休憩をしました。ここは昨年も立ち寄ったところで、ここまでは天気がよかったのに、山頂に接近した途端に天候が悪化したのでした。今日はここで見渡しても雲は全く見えません。いい景色が楽しめそうです。いざ、行かん。


さぁ、リベンジ。今日こそ景色を楽しむのだ。

 観光道路の鳥海ブルーラインで、鳥海山を駆け上がりました。この道は路面がスムーズかつ180°ヘアピンカーブがたくさんある楽しい道です。ここは思いきり車体を倒し込み、アクセルを開けてコンパクトに旋回し、車体を起こして一気に加速。パワーもトルクも充分あるので、CB400SFのようにギアチェンジをこまめにしなくても60km/hを楽々維持できます。初めてバンクセンサー擦るまで寝かせました。
 15分ぐらいで、山形・秋田県境に到着しました。そこからの眺めは...。もう何も言う必要ないですね。見てください、この絶景。これだけでも来てよかったと思います。


北側、秋田方面と日本海を見たところです。


南側。山形県庄内地方と、日本海です。こちらは絶景!


こちらは鉾立展望台から、山の方向を見ています。緑が美しい。

 鳥海山を秋田県側に降りると、もう日が傾いてきました。宿のある由利本荘まではあと20kmちょっと。宿には18:00ごろ到着予定と伝えてあったので、もう結構ぎりぎりのタイミングになってしまいました。とはいえ、ワインディングは1時間も走ると首・肩・手に負担がかかるので、どうしても休憩が必要です。昨年も休憩した漁港に寄って、ちょっと一休み。比較できるように、同じアングルで写真を撮ってしまいました。


日が傾いてきました。あと1時間少々で到着予定です。

 17:30ごろ、由利本荘の市街地に到着し、「道の駅 にしめ」で1日目最後の休憩を取りました。さすがに夏場の走行はエンジン温度が高いだけでなく、人間の咽も渇きます。やっぱり水分補給は冷たいお茶に限る、というのが最近の私の持論で、愛飲しているのは伊藤園の「お〜いお茶 濃い味」。普通のお茶はちょっと水っぽすぎる気がするので、こちらをよく飲んでいます。
 実は私、7月1日から禁煙中なんです。理由は日付からもうおわかりでしょう。禁煙しているとは言っても、別にタバコを吸いたいと思うことは全然ありません。でも、ツーリングで休憩しても何か物足りないのも事実...(苦笑)。だからとにかくお茶でごまかしている?


鳥海山を北側から見てます。疲れた体には日本茶が一番?

 由利本荘の市街地を過ぎたところで、走行距離600kmに到達したので、3回目の給油を行いました。
 今回の宿は昨年と同じ「滝温泉」です。ただし今回は、宿にアプローチするルートを変更しました。R107で途中まで行って、峠越えの県道で山に分け入りました。距離はそれほどでもなかったのですが、山道だけにちょっと時間読みが甘かったですね。予定よりちょっぴり遅れて18:15ごろ、到着しました。相変わらず携帯の電波も届かない山奥です。


宿に到着。さぁ、温泉で体をほぐそう。

 到着後、夕食までの間に早速入浴しました。やっぱり手足が伸ばせる風呂って幸せ...。夕食は19:30にお願いしました。出てきた料理は下の写真のように豪華でした。今年の夏はまだ食べていない"うなぎ"がついていたのが嬉しかったな。もちろん、全部きれいに平らげましたよ。ごちそうさま。


夕食。うなぎがありがたかった。

 1日目の走行は、給油3回で624.6km(うち一般道347.6km)でした。夕食後も風呂に入って、PowerBook G4 12inchで写真整理をしてから就寝しました。

 2日目の朝、かなり早く目が覚めてしまったので、朝食前に2回も風呂に入ってしまいました。なんか風呂入りすぎで、朝から疲れちゃってるけど(笑)。朝食が7:30なので、出発は8:15ぐらいになりました。宿の従業員のおばさんとしばし語らった後、いよいよ出発。
 滝温泉から北上し、R105に出て次の目的地の田沢湖に向かいました。2002年に、初めて東北に来た際に泊まったところです。R105は大曲・角館を経由して田沢湖の西を北上しているので、道なりに行くことで訪れることができます。順調に行程を走破しほぼ予想通りの10:00に田沢湖に到着しました。日本で一番深い湖、マリンブルーの湖面はやっぱり美しいですね。半周回って景色も楽しみました。


田沢湖です。半周まわって景色を楽しみました。

 田沢湖から東側に降りてくると、今度は正面に秋田駒ケ岳(1,637m)が見えてきます。残念ながら今日は天気が今一つで、山頂は雲で覆われてしまっています。この分だと、次の目標となる八幡平もちょっと天気が怪しいかな? それでもここまで来たらもう行くしかないでしょう。八幡平アスピーテ・ラインの秋田側入口を目指して、R341で北上を開始しました。


秋田駒ヶ岳の雄姿です。この先でR341に合流し、再び北上開始。

 R341は玉川に沿って、深い森の中を抜けていく道です。全体的に見通しが悪い上、路面状況があまりよくないのが惜しい。快調に飛ばしながらもコーナーは慎重に走行しました。この玉川にはいくつもダムが設けられていて、ダム湖のまわりでは道もかなり改良されています。各所に展望台も設けられていて、下の写真のようにいろんな角度からダムを見ることができました。


向こうに見えるのは玉川ダム。R341沿いにはいくつもダムがありました。

 ダム湖を過ぎると、R341は緑の深い山岳ルートの趣が出てきます。所々で改良工事をしており、大型ダンプなどの工事用車両も走っています。幸い対向車なんてほとんどないために、深いコーナーで速度が落ちたときに一気にかわすことができるため、それほどタイムロスにはなりませんでした。11:00にはいよいよアスピーテ・ラインの入口に到達しました。ここから岩手県境、八幡平に向けて登っていきます。


アスピーテ・ラインの入口。ここから登山モードです。

 アスピーテ・ラインに入ってすぐ、硫黄泉の噴出を見ることができます。ここは2002年にCB400SFで来たところです。前回と同じく、立ち止まって写真を撮りましたが、硫黄の刺激臭が強いのであまり長居はしたくないところですね。


もうもうと噴き上がっています。かなり硫黄臭いです。

 アスピーテ・ラインをさらに上がっていくと、標高1,560mの大深沢展望台に出てきました。ここからは秋田県側が眺望できる...はずでしたが、今日は日本海側は雨のため全く何も見えません。4年前はきれいに見えていたのですが。ここからしばらくは山の稜線沿いに進みますが、さすがに標高が高いので気温も低め。ジャケット+Tシャツだけでは肌寒いぐらいでした。


秋田県側を望む...のですが、ほとんど何も見えてないですね。


南側はまだ開けていました。ここから山の稜線沿いに岩手側に進みます。


こういう道が続きます。眺めがいいので、一生懸命には走りたくないですね。

 大深沢展望台を過ぎると道は南に向けて山を回り込むように伸びていて、今度は正面に岩手山(2,037m)が見えてきました。さすが岩手富士と呼ばれるだけあって、雄麗な姿です。この日は雲を下身に纏っていたものの、山頂部はまだ見えていました。写真では伝わらないのですが、アスピーテ・ラインから見る岩手山は迫力がありました。


岩手山です。まるで雲を身に纏っているようです。


こちらは北側。安比高原が広がっています。


アスピーテ・ラインを岩手側から。見えている道はスノーシェッド。

 さて、実はここでもう12:00近くになってしまいました。今日の宿は青森で予約しているので、ちょっとペース的には遅れている感じです(距離で見るともう180km走っているのですが)。そこで、ちょっと反則技ですが東北道でショートカットし、弘前まで行くことにしました。次のターゲットは青森県岩木山です。
 松尾八幡平ICの入口にあったガソリンスタンドで4回目の給油を行い、東北道に乗りました。弘前までは約100km、1時間弱の走行になります。途中の花輪SAで休憩し、弘前に到着したのは13:15ごろになってしまいました。ちょっと遅くなったものの、大鰐弘前ICの出口にあった「道の駅 ひろさき」で昼食を取り、岩木山を目指すことにしました。
 岩手山へは弘前市街地を避けて「アップルロード」と呼ばれる広域農道を走ってみました。この道はりんごの果樹園のど真ん中を走り抜けていく道で、岩木山を正面から右に仰ぎつつ、接近して行きます。りんごは青い紙に覆われていました。


アップルロードはりんご園の中を駆け抜ける道です。これ全部りんごの木。


津軽富士が間近に! いよいよあの山に登ります。

 岩木山(1,625m)には、津軽岩木スカイライン(有料)を使って八合目までクルマで登ることができます。この道は地図で見るとなかなかすごい道で、180°ターンばかり。しかも、地図の等高線は密度が濃いので、かなり急勾配で一気に駆け上がる道と思われましたが、実際行ってみるとまさにその通り、いや想像以上でした。カーブは69箇所もあって、クラッチ操作ですっかり手首が痛くなってしまいましたが、空気がきれいで行っただけのことはありました。


八合目から頂上を望みます。頂上へはロープウェイで行けるみたい。


こちらは南側を見たところ。惜しい、見えそうで見えない。


弘前方面です。こちらももう少し天気が良ければ絶景なのでしょうが...。

 津軽岩木スカイラインを降りて、引き続き岩木山の麓を時計回りに走ってみました。道は意外にもアップダウンが激しく、林の中を駆け抜けていきます。クルマにもほとんど会わずに、自分のペースで快調に走れました。県道を何本か乗り継いで、五所川原に向かっていたところ、トリップメータ表示が999.9から000.0に変化、自宅からちょうど1,000km突破しました。
 森田村に出てきたところでR101に合流、そこにちょうど「道の駅 もりた」があったので休憩しました。いつも通りお茶を飲んで休もうと思っていたのですが、「山ぶどうのソフトクリーム」に目を奪われ、つい手を出してしまいました。甘くて美味しかったです。たまにはこういうのもいいかな。


山ぶどうのソフトクリーム。甘くて美味しかった。

 R101で五所川原市街を抜けたところで、今度は山越えで青森市街地にアプローチすることにしました。県道26号線は「津軽あすなろライン」とサブネームがついている道で、地図で見るとワインディングが期待できそう。道幅はやや狭かったものの、路面の状態がよい上に対向車もなく、まずまずのペースで走れました。峠には「あすなろライン」の石碑が建っていて、遠く市街地と青森湾を一望することができました。


ここから青森市に入ります。市街地中心まではまだ遠いですが。

 あすなろラインの下り坂を降りると、R280に合流します。この道は昨年竜飛に行ったときに通った道です。R280はやがてR7に合流し、青森の中央市街地に入ります。2002年に初めて来てから、青森市は4度目の訪問になりました。まだ17:30ちょっと前だったので、時間潰しにいつもと同じく八甲田丸のある青森駅裏手にまわって、休憩することにしました。ここの景色は初めて来てから全く変わっていないです。


青森の中心地に近づいてきました。この先の県庁が太平洋側R4とR7の境になります。


やってきました青森港。ランドマークの観光物産館アスパムとベイブリッジ。

 市内で5回目の給油を行いました。今回は250km以上引っ張ったので、13L以上入りました。燃費をざっくり計算してみましたが、20km/L前後。高速走行があったのと、峠越えと山登りがたくさんあったのでアクセルのオンオフが激しかったせいか、あまり伸びていそうにありません。
 いつもの定宿にチェックインし、夕食を摂りに駅前のしんまち商店街に出かけました。でも、目指すホタテのバター焼き定食は、なんか値上がりしていたような気がする。でもこんな所まで来てケチってもしょうがないですし、なかなか食べる機会はないですから思い切って注文。やっぱり美味しかった。


これが私のいつも寄る店「柿源」さん。しんまち商店街南側にあります。


青森に来るとこれが楽しみ。ホタテのバター焼き定食。ちょっと値上がりした?

 2日目の走行は441.6km(一般道339.4km)で、積算走行距離は1,066.2kmとなりました。

 3日目はまだ行ったことのない下北半島に向かうことに決めていました。しかし天気がちょっぴり心配。幸い前日の天気予報では曇りの予報で、雨があっても局地的とのこと。念のため雨装備を携行して、8:00に宿を出てR4を使い東に向かいました。出発時の天候は晴れ。気温は20℃でした。


青森のメインストリート、R4。この天気、今日一日持って欲しい。

 R4で順調に東へ進んでいると、途中で夏泊半島というところがありました。この半島、青森湾と陸奥湾に突き出た形をしていて、先端からは湾内を見渡すことができます。下の写真は先端を少し過ぎたところで、先端にある大島を見たところです。このあたり、風がちょっと強かった。この地はホタテの養殖に貢献した人ゆかりの地らしく、記念碑が建っていました。


夏泊半島は1周約30分。峠あり、海岸沿いありで楽しかった。

 再びR4に合流、今度は野辺地を目指します。野辺地からはR279に乗り換え、陸奥湾に沿って北上を開始しました。このあたりはのどかな風景が続きます。カーブもほとんどないのですが、微妙なアップダウンがあって気の抜けない道でした。このあたりはもうただ何のトピックもなく走るだけでした。
 10:30ごろに半島中央にあるむつ市に到着。ここからR338に乗り換え、今度は西に進路をとります。このあたりからちょっと雲行きが怪しくなってきました。11:00に田野沢PAで休憩。ここは南に向けて突き出ているので、眺望もまずまずです。こうして見ると、陸奥湾もかなり広いことを実感します。


田野沢PAから南を望む。ここまで回り込んだ距離を考えると、陸奥湾は広い。

 さらに西に進むと、津軽半島と一番近い脇野沢に出てきます。ここで走行170kmになったので、ちょっと早いですが給油しました。ここから進路は北に転じますが、このR338のこの区間は"海峡ライン"と呼ばれ、険しい山岳を走る道です。標高が上がってくるにつれ、霧が出てきました。一番深かったところでは視界50m弱までになってしまいました。こうなると慎重に走らなければなりません。峠近辺では雨も降っていてちょっと焦りました。


霧が深かったところを振り返って撮りました。

 それでも峠を越えて、標高が下がってくると谷あいから青空が見えてきました。標高が下がったとはいっても、道はまだ下の写真のように断崖の上を走っています。見えてきた海は津軽海峡で、途中の休憩所からは荒波に削られた仏ケ浦の美しい風景を見ることができました。このあたりは風景もよし、道も路面はスムーズでタイトコーナーも多く、非常に楽しかったです。


視界が開けてきました。見えているのは津軽海峡です。


国道から仏ケ浦を見たところです。美しい。

 仏ケ浦を過ぎると、標高は下がってきて今度は海岸沿いを走るようになります。しばらく進むと、巨大な岩が視界に入ってきました。この岩、願掛岩というそうです。このあたり、巨岩・奇岩がたくさんあります。天気もずいぶん回復して、気温も上がってきました。


願掛岩の雄姿。名前から察するに願を掛けると成就するのかな???

 願掛岩から約10kmで、大間に到着します。この地は2つの要素で有名です。一つは函館行きの国道フェリーが出ていること。もう一つは本州最北端の地であることです。ここまで来たら「本州最北端の地碑」を見てみたいですよね。町内を抜けて行ってみました。残念ながら天候は今一つで、北海道の姿を見ることはできませんでした...残念。
 大間崎ではかもめがたくさん飛んでいました。ここのかもめ、人を怖がらないんですね。近寄ってもなかなか逃げませんでした。滑空するかもめをじっくり観察できました。


大間崎より北海道を望む...って、今日は何にも見えない(悲)。


それでもついにやって来ました。「本州最北端の地」碑にて。

 大間崎でちょうど13:00。行動は18:00までとしているので、そろそろ一日の行動限界点です。R279でむつ市に向けて戻っていくことにしました。この道は津軽海峡沿いに走る道で、天気が良ければ北海道を見ながら走れるのですが、今日は見られずやっぱり残念です。
 約1時間の走行でむつ市に戻ってきました。ここから元のR279で青森まで帰るのがシンプルですが、同じ道をたどっても面白くないのでR338を使い、六ケ所村を抜けて南下してみることにしました。道は広くて走りやすかったです。途中で7回目の給油を行いました。これで青森までノンストップで行けるはず。
 原野の中をしばらく走ると、大きな施設が立て続けに現れました。核燃料リサイクル施設や、国家石油備蓄基地です。やはり国がからむ施設は巨大ですねぇ。あまりじろじろ見ると、時節柄テロリストと思われかねない(?)ので、早々に退散しました。なお、このあたりで天候がさらに悪化。小雨が降ってきてしまいました。


むつ小川原にある鷹架沼です。このあたり、白鳥が飛来するところでもあるそうです。

 途中、R394に乗り換えて七戸町を目指しました。この時点で15:00なので、うまくいけば再び八甲田山を抜けて青森市街に行ける、と思っていました。ところが七戸町に近づくと雨が本降りになってしまいました。R4に合流したところにある「道の駅 しちのへ」でちょっと雨宿り。じつはここ、2004年にも来たところです。前回はここから八甲田山に登ったのですが、さすがにこの天候ではちょっと無謀なので、R4で青森に戻ることにしました。


雨が本格的になってしまいました。もう戻るしかありません。

 幸い、青森に近づくと天候も回復してきました。結果的に、今日天候があまりよくなかったのは八戸・むつ方面で、見事にそれにハマってしまったわけですね。下の写真は青森の東にある「道の駅 浅虫温泉」から青森市街地を見たところ。あと20kmで到着です。濡れたジャケット表面とヘルメットのバイザーも、このあたりで渇ききりました...が、車体の足回りは雨中走行で泥だらけになっていました。


中央に見えるのが青森市街地です。あと20kmで到着。

 そこから約20分程度で、市街地中央に到着しました。こちらは全く雨は降らなかったみたいです。
 前回の給油から130kmしか走っていないので、ガソリンはまだ大分残っているはずです。しかし、翌日東北道での給油タイミングを考えて、8回目の給油を行いました。やっぱり7L弱と、あまり入らなかったですね。


市内にようやく到着。もう18:00回っていたので、ちょっぴり予定オーバー。

 18:15に宿に戻りました。VTR1000Fを駐車場に休めて、再びしんまち商店街にお土産の買い出しと食事に出かけました。バイクなので、お土産はかさばるものはNG。幸い小さなサイズで数がたくさんあるものがあったのでそれをお土産に購入しました。夕食は再び柿源にて摂りましたが、ただし今回は帆立焼定食にしました。塩味でこちらの方がシンプル。バター焼よりさっぱり感がありました。


夕暮れの青森駅。旅もそろそろ終わりに近づきました。

 3日目の走行はすべて一般道で458.9km。快調に走って距離も伸びました。これで3日間の積算では1,525.1kmになり、初の2,000kmオーバーツーリングになることになりました。最終日は過去3回と同じく東北道全線を使用し帰ることにしました。

 4日目、6:20に宿を出発しました。2004年と2005年は自宅到着まで9時間半かかっています。ただし今回は心配事が一つ。天候があまり良さげではないのです。出発前にiモードの道路情報でチェックしたところ、岩手県から宮城県にかけて雨50km/h規制がかけられていました。しかし、朝のTVで見た最新の天気予報では盛岡・仙台は曇り予報になっていたので、回復基調であることを信じて出発です。


いよいよ出発。気になるのは東北道の天候。

 6:32に青森道・青森中央ICから高速に乗りました。ここから自宅に最寄りとなるIC、東京外環道・和光北ICまではデータベース上で695.6kmあります。ただし今回はカウル付きハイパワー車のVTR1000F、これまでよりも平均時速が上がるはずなので、過去3回よりも早く帰り着けるかもしれません。さよなら青森市。


ICナンバー55、青森中央IC入口です。いよいよ長い帰途につきます。

 今回の走行では、100km毎に休憩を取ることを決めていました。最初の休憩は秋田県にある花輪SA。7:40ごろ到着しました。ところがここで愛用のデジカメにアクシデント。ついに電池が切れてしまいました。私の旅では、時間を記録する意味もあって、停める毎に写真を撮っています。これができないと後で紀行文書くのに困ってしまう...。でも、良く考えると私のケータイはカメラ付き、しかも自分撮り可能な機種でした。ちょっと撮りにくいものの、意外なところで初めて効果的な使用をすることに...。ここから後の写真はSH506iCで撮ってます。


秋田県の花輪SAにて。ここまでの天気は曇り。

 花輪SAを過ぎ、八戸道分岐・安代JCTを通過したところでは、路面が濡れていたものの雨は降っていませんでした。最初の難関を無事越えられてラッキー。松尾八幡平ICを過ぎると地形が開けてきます。盛岡近辺では曇っていたものの、雲は比較的高かったので雨の心配はなしでした。
 8:40に盛岡の南にある紫波SAに到着し、2回目の休憩をとりました。VTR1000Fは前車CB400SFとタンク容量が同じで燃費が悪くなっているので、余裕を見て200km毎に給油することにしていたため、ここで9回目の給油を行いました。


岩手県紫波SAです。2時間200km。順調です。

 紫波SAを出るとすぐに花巻に差しかかり、釜石道分岐・花巻JCTと秋田道分岐・北上JCTを通過しました。今までなら岩手県南部にある前沢SAで休憩するのですが、今回は首も肩も余裕がありました。4,250r/min、120km/hで順調に一定速走行できているのでペースを乱すことはせず、一気に宮城県に突入しました。9:40に300km走行したところにあった長者原SAで3回目の休憩をしました。


宮城県長者原SAです。3時間300km。まだ順調です。

 長者原を出て40kmほど走ると、仙台近郊に到達します。10:17、東北道川口−青森の中間点である340kmポストを通過しました。驚くことに、昨年までと比較して30分以上早い。あまりのスピードに自分でも驚いてしまいました。山形道分岐・村田JCTも順調に通過。
 しかし、ここでついに雨に遭遇。幸いにも雨は霧雨状態で、視界もそれほど悪化せずに路面に水たまりができるほどではありませんでした。念のため速度を100km/hぐらいに落とし、前を走るクルマに引っ張ってもらう状態でやりすごしましたが、この雨は国見の坂を降りて福島盆地に出るまで続きました。
 10:50、出発から約400kmの地点にある国見SAで10回目の給油を行いました。


国見SA。残念、ここに来て雨に遭遇。

 福島の盆地に出てからは、気温が急上昇。これまでずっと25℃以下で、エンジンの水温表示も78〜83℃ぐらいだったのが一気に86℃以上になってしまいました。梅雨前線をまたぐと、こんなに差があるものなのでしょうか? 非常にわかりやすい変化でした。
 磐越道分岐・郡山JCTを通過し、11:50に往路も休憩した安積PAに到着しました。この直前にトリップメータが2回目のリセット。つまり2,000kmを突破です。
 ここでまだ午前中ということは、相当早い時間に帰り着いてしまうということになります。


11:50、安積PAにて。速い、速すぎる。残り200km。

 最後の休憩はこれも往路で停まった宇都宮ICの北にある上河内SA。12:50に到着です。ここで11回目の給油を行いました。国見SAからはまだ150kmぐらいしかないのですが、最後に燃費を計算するためには自宅近くでもう一回ガソリン足さなければいけないので、ちょっと早めに入れました。


最後のSA休憩です。いよいよラスト100km+αです。

 13:57、東北道の浦和本線料金所を通過しました。ここまでの高速料金は、バイクで10,850円です。ここまで来ればもう「ただいま!」です。川口JCTからは東京外環道内回りで西に向かい、和光北ICで高速を降りました。695.6kmを無事完走できました。
 昨年までの実績から、東北道全線走行はかなり身構えていた(天候の不安もあった)のですが、意外にあっけなかった印象です。まさか夕方ではなく、こんな時間に帰り着けるとは...。


東北道浦和本線料金所通過。いよいよ旅は終局へ。

 自宅近くで12回目の給油を行い、結局14:30に帰り着きました。所要時間はドアtoドアで8時間です。最終日の走行距離は709.9km(うち一般道14.3km)でした。なんか去年までほど疲れてないような気がします。これもカウル+ハイパワーエンジンの効果なんでしょうか? しかし、車体周りは雨中走行もあったのでフロントカウルもリアカウルも、スイングアームとマフラーももう真っ白になって、ドロドロでした。洗わなきゃ...。


無事に帰着しました。お疲れさま、VTR1000F。

 4日間の全走行距離は、2,235.0km。うち一般道は1,160.2kmとなり、全体の52%を占めています。消費ガソリンは12回給油して109.1L、平均燃費は20.5km/Lとなりました。一般道走行が多かった割には、これまでのツーリングよりあまり伸びていません。これは、気温が低い場所(18〜25℃)での走行が多かったからと推定しています。しかし、ここまで給油回数が多いと、バイクといえどもガソリンの値上がりを実感します。


総走行距離は2,235km。4日でトリップメータ二周しました。

 今回の旅は、前半は名山巡りで、景色に恵まれていい旅でした。後半は天気に振り回されて思い通りにはいきませんでしたが、一風変わった地を訪れるなど総じて満足度は高いです。所々で以前に来たところに出くわし、思い出が甦るという一粒で二度おいしい旅でした。
 気温も18〜25℃のところがほとんどでした。暑過ぎず寒過ぎずで気持ちよかったです。でも、もうバイクを操る体力面からは、そろそろ年齢的にも限界が見えてきたような気もします。
 今年最大のツーリングイベントは、これにて無事終了です。

2006.07.15

涼みに行ったはずが...寒かった。

 天気予報は新潟が雨で、それ以外は曇り。ということは北に行かなければOKでしょということで、今回は長野方面に出掛けることにしました。結果的には「判断が甘かった」ということを、後で思い知る羽目になるのですが...。ま、それはともかくいつも通り5:30に出発しました。関越道の所沢ICから北上開始です。


今日も早めに、5:30出発!

 藤岡JCTから上信越道に入り、甘楽PAで休憩した後に松井田妙義ICで降りました。早朝なので、せっかくですから碓氷バイパス走ってみようと思ったわけです。予想通り道は空いていました。1台、良いペースで走ってくれる車がいたので、そいつをペースメーカーにして思い切り車体を倒し込んだコーナリングが楽しめました。1台単独で突出したスピード出すと、違反キップが怖いので。
 軽井沢を過ぎたところで給油した後、上田市街の手前で県道4号に乗り北上し、R144に合流しました。R144で浅間山の裏側を東に進み、草津を目指します。標高が高い上に曇りなので、非常に過ごしやすくなってきていました。草津の街に入る前に道の駅があったので、情報収集のためここで休憩しました。


道の駅 草津運動茶屋公園にて。ここから避暑モード。

 草津から長野県に抜けるR292は日本屈指の高原道路で、眺めもすばらしいのですが、大型バスが多いのでなかなか大型バイクで走るのは大変です。時速20km/hで長時間ソロソロ進まなければならず、水温も常時90℃あたりをウロウロ。それでも気温が低いのでまだマシな方です。標高は1,800mぐらいですかね。さすがにここまで来ると、涼しくて心地よいです。


草津白根山の中腹から草津方面を望む。

 草津白根山を過ぎて、もう少し進んで行くと日本の国道で一番標高の高い地点があります。渋峠は標高2,172mで、一般国道としては一番高いところだそうです。とはいえ、乗鞍のようにキャブ車でアイドル不安定になったりすることはないです。ここまで来ると山頂は雲に覆われ、霧が深くなってきました。おまけに雨も降り出して、涼しいを通り越して寒くなってきました。


渋峠にて。群馬と長野の県境でもあります。


霧が迫ってきました! 露に濡れてしまって寒い。

 さすがに寒くなってきたので、あまり寄り道せずに長野県側に降りることにしました。むしろ長野県側の方が雨はひどかったみたいで、路面がかなり濡れていました。1時間ほどで小布施に降りてきましたが、こちらの天気もあまりよくありません。途中雨宿りしましたが、下の写真のように晴れているのに雨が降っているという不思議な天気。お願いだからどっちかにして。


めちゃくちゃ微妙な天気...。向こう晴れ、手前雨。

 長野に出てきたら、食べたいのは鬼無里の「炊き込みご飯」。前回来た時は時間が早過ぎて食べられなかったっけ。今回はちょうど昼にかかっているので食べられるはず。市内を抜けて、白馬方面に進みました。こちらも途中で雨に降られてしまい、なかなかツラかった。それでも11:30には鬼無里に到着し、目的の炊き込みご飯を食べられました。素朴で美味しかった。


ようやく食べられました。炊き込みご飯。

 鬼無里からはさらに西に進んで、白馬に出ることにしました。いつもの絶景が見える峠から眺めてみましたが、残念ながら今日は天気が悪く、全然山が見えません。せっかく来たけど、しょうがないかな。そのままR406を降りて、白馬の市街地に出てR148を南下しました。北は新潟で雨だと思うので、今回は南回りです。


残念、雲でなんにも見えません。

 R148で大町を過ぎ、松本の近郊でR19に乗り換え、途中から上田に出るR143に乗り換えました。このR143、途中までは片側1車線の立派な道だったのですが、途中から1.5車線のワインディングになりました。しかし、こういう道はVTR1000Fの十八番です。ヒラヒラと舞うようにコーナリングはいと楽し。途中、地蔵峠で面白いものがありました。下の写真にあるように、信号機付きのトンネルです。でも、標識の下の説明を良く読むと自動二輪車は関係ないみたいだけど。


会吉トンネル。信号機による交互通行。珍しい!

 1時間ぐらいでワインディングも終了。今日一番楽しかった道でした。上田側に降りてきたところにあった道の駅 あおきで休憩。1時間も曲がりくねった道を走ると、手と膝が痛くなっちゃいます。


道の駅 あおきにて。ワインディング後なのでややお疲れモード。

 上田から上信越道に乗れば良かったのですが。距離を伸ばしたいという欲にかられてR144に乗ってしまいました。そう、朝通った道です。もう一度同じ道を走るなんて、なんか変な気分。
 ただし今回は長野原まで行って、そこからR146で軽井沢に向けて南下しました。軽井沢はやっぱり混んでいて、碓氷軽井沢ICから上信越道に乗れたのはもう16:30回っていました。横川SAで給油休憩。後は約1.5時間で帰り着ける...と思っていたのですが、これが甘かった!


もうすぐ帰り着ける...と思ってたのが甘かった!

 上信越道の下仁田と、関越道の花園付近で、思い切り夕立にあってしまいました。雨を避けたつもりが、ものの見事に捕まってしまいました。
 振り返ると、今日はいっぱい判断ミスしました。所沢ICが渋滞していたので、川越で降りて一般道で戻ってきたのもあるのですが、結局家に辿り着いたのは19:30。疲れました。


コンパクトコースですが、距離はたっぷりです。

 本日の走行、14時間で658.1km(うち一般道429.7km)でした。1日に走った一般道としては最長です。

2006.07.08

「気まぐれ」が「本格」になっちゃった!

 週末の天気予報は土曜日くもり・日曜日雨。ということは、出掛けるならば土曜日ですね。正直金曜日の時点では「週末は休養しよう」と思っていたのですが、まだまだ梅雨明けも見えてこないので行ける時に行っとこう、と方向修正。でも、ルートは朝起きてから決めることに...。気まぐれな旅になりました。


ちょっと早めに、5:30出発!

 とりあえず5:30に関越道に乗って北上開始。最初は小出まで行って福島に抜けようと思っていたのですが、毎回同じルートでは面白くないので予定を変更。群馬県の沼田ICで降りてR120で東に向かうことにしました。とりあえず、日光を目指します。
 R120"日本ロマンチック街道"をはさすがに早朝で空いていました。60〜70km/hの一定速度で順調に走行。栃木県に入る直前にある丸沼高原にて、途中に沼があったので近くまで降りてみました。木立の中は爽やかで涼しかった。水面もディープグリーンできれいです。


奥日光の丸沼高原。涼しかった。

 そのままR120で華厳の滝を少し過ぎたところで給油を行い、そのまま不動坂を駆け降りました。今市からはR121で北上を開始。鬼怒川温泉を過ぎてしばらく行ったところにある龍王峡で久しぶりに休憩。しばらく市街地走行が続きましたが、ここから会津若松に向けて再び山道に入ります。


龍王峡にて。これから再び山に分け入ります。

 そのままR121"会津西街道"を北上して行くと、福島県に入ります。実は今回このルートを選んだのは理由があって、江戸時代の宿場町がそのままの形で残っているという「大内宿」を見に行きたかったからです。途中にあった「道の駅 たじま」で情報収集。このまま真っすぐ進めばいいことを確認してすぐに出発。


福島県に突入! 目指す大内宿まであと60kmぐらい。

 11:00に目的地の大内宿に到着しました。意外にも国道沿いではなくて、国道から5〜6kmさらに山を上がって少し開けたところにありました。
 下の写真にあるように、まさにタイムスリップしてしまった感じです。以前NHKのニュースで紹介されていて、一度来てみたいと思っていたのです。道の左右には旅籠や茶屋が立ち並んで賑わっていましたが、冬の雪のある時に来るともっと風情が出るんでしょうね。


大内宿にて。まさに江戸時代の宿場街ですね。


雰囲気もなかなか。町並みがそのまま残っているのが新鮮。

 大内宿を出発してからは、喜多方を目指しました。いつもの昼食を摂るためです。大内宿から続く県道を北上し、会津坂下を経由して12:30ごろ喜多方駅前に到着しました。早速丸見食堂できざみチャーシュー&餃子を注文。いつも通りの美味しい味でした。前回好評だったお土産のラーメンも再びゲットしました。


いつもの喜多方駅前です。今日は丸見食堂混んでました。

 13:00に喜多方駅前を出発し、再び会津坂下へ出て2回目の給油を行い、只見川に沿って走るR252へ向かいました。今日はR252は貸し切り状態で、思いっきりアクセル開けられました。コーナーを身体を傾けて曲がるのが楽しかった。遅い車に引っかかることもなく、今日はもう最高の環境でした!
 14:30には中間地点の只見に到着。お茶休憩の後に、新潟県との県境である六十里越にかかります。今日は天気もまずまずだったので、峠道で写真を撮ってみました。非常に険しいところで、交通の難所であることがよく分かると思います。


ダムの湖。マタギ集落田子倉が沈んでいます。


R252はダム湖に沿って、標高の高いところを走ります。

 16:00に魚沼市に到着。ここからはもう関越道で帰るだけです。途中、塩沢石打SAで3回目の給油ストップを行った後は120km/hで巡航。ところが途中、東松山のあたりで渋滞の表示が出ていました。事故かと思いましたが、現場に近づいてもそれ以上の情報はなく原因は謎だったのですが、路面を見て気がつきました。通り雨でスピードが一時的に落ちたことによる自然渋滞だったようです。


関越道に乗る前の最期の休憩地「道の駅 ゆのたに」


走りがいのあるコースでした。

 最終的に18:30に自宅に帰着しました。本日の走行は13時間で706.5km(うち一般道395.1km)。700km以上の日帰りツーリングで一般道が半分以上なのは初めてかな? 消費ガソリンは31.6Lで、平均燃費も22.4km/Lとまずまず伸びました。でも、かなりくたびれました。

2006.07.02

せめてもの200km。

 昨年、一昨年はこの時期に一泊ツーリングに行っていますが、今年は週末に雨が集中していることもあり、残念ながらまだ行ける目処さえ立っていません。広域の天候が良くないのなら、せめて...ということで、近場に出掛けてきました。日曜日、朝8時半に出発。大分遅めです。また、途中で雨に降られることも予測して古いジャケットを引っ張り出しました。


日曜朝の8時半出発。混んでなければいいけどね。

 R463で所沢から飯能を抜け、R299で秩父を目指します。今日は車も少なく、順調に流れていました。やっぱり夏場は大変です。60km/hぐらいはキープして走らないと、水温がどんどん上がってフレームも暑くなってしまいます。でも時々カーブで深く減速するクルマに追いついてしまうと、ゆっくり走らなければならないので、かなりツライことに...。


暑さに負けて、途中の私鉄の駅で休憩中。


水温が100℃超えると冷却ファンが作動! 暑い!

 10:00に秩父市に到着。「道の駅 ちちぶ」で朝食代わりのピロシキを頬張って休憩した後、さらにR299を北上し志賀坂峠を越えて群馬県へ入ります。志賀坂峠も今日は空いていて思う通りに走れましたが、今日はリアタイヤが微妙に滑ってました。路面が湿っていたというのもありますが、アクセル開けるタイミングが微妙に早いのか? 前回はこんなことなかったのに。なんでだろう? 要解析かな。
 群馬県の神流町にある「道の駅 万葉の里」でちょうど昼になったので、そこで昼食を摂ることにしました。山菜の天ぷらが美味でした。蕎麦がえらく硬かったのは個人的にちょっぴり不満ですが...。


この時期は緑が深い。水が気持ちよさそう。


今日の昼食。蕎麦がえらく硬かった。かきあげは美味。

 神流川に沿ってR462を東(下流)に進みます。このR462は適度なワインディングで、交通量も比較的少ない上、路面が滑らかなので安心して速く走れます。しばらく走ると、下久保ダムが見えてきました。折角来たので、ダムのすぐ側にある展望台にてしばし風景を楽しむことにしました。写真では奥の方が霞んでしまっていますね。でも、ダム湖の水面を見る限り、今年は当面水不足の心配はいらないのかな?


神流湖。天気が良くないので霞んでいます。


ダムの堰堤です。貯水率もまずまず?

 ダムを渡ってからは狭い山道を抜け、県道をいくつか乗り継いでR254に出てきました。そのまま帰路について、花園・東松山・川越を抜け自宅まで戻ったのは15:00。今日は幸いにも渋滞らしい渋滞に全然かかりませんでした。天気が微妙だったので、出掛けなかった人も多いはず。
 本日の走行、226.7km(すべて一般道)でした。これで5ヶ月で5,000km走ったことになります。距離を伸ばすにはいよいよ今月が正念場です。


帰宅! これで5ヶ月5,000km達成。


あんまり見どころはなかったです。

2006.06.10

曲がるのがとてつもなく楽しいぞ。

 関東地方も昨日梅雨入りしました。が、その1日目は晴れ。一昨日ショッキングな出来事があったばかりですが、こういう機会を逃しては距離も稼げませんので、お出かけを決意しました。行先は福島・新潟県境の六十里越です。ここは例年5月まで積雪通行止めなので、ツーリングで行けるのは5〜11月に限られるところです。なお、今日から夏用装備に変えました。


ウィンカーは曲がっているけど、出掛けます。

 5時半に出発。前日ガソリンを入れていなかったので、ちょっと早めに出発しました。和光北ICから外環道に乗り、川口JCTから東北道で北上します。北上し始めてすぐのところにある蓮田SAで給油を行い再スタート。宇都宮の手前にある都賀西方PAで休憩し、そこからは一気にみちのくへ。安積SAで休憩して朝食を摂り、福島飯坂ICで高速を降ります。降りたところで給油しましたが、240km走って10Lちょっと。気温も高くなっているので、燃費も良くなっています。
 福島からはR13で西に進み、粟子峠を越えて山形県に入ります。福島からは約1時間で米沢に到着。上杉神社の前で休憩しました。ここまでは下の写真のように良い天気でした。


山形県米沢市、上杉神社の前にて。

 米沢からはR121で南下。米沢ー喜多方の間にある山は、まだ山頂に雪が残っていました。峠越えでは途中で遅い車に引っかかったりはしたものの、4,000mクラスの大峠トンネルを抜け順調に喜多方市に出てきました。駅前に時間は11:00とちょっと早めでしたけど、いつものラーメンを平らげて生き返りました。せっかくなので、お土産に丸見食堂でしか買えないラーメンをゲット! 「こないだ実家に送ったら好評だった」と店のおばあさんに話したら、おまけで張り子のキーホルダーをつけてくれました。ありがとう。


喜多方駅と丸見食堂。また来るね!


何度食べに来ても飽きない。

 喜多方から裏道を使って南下し、幹線国道のR49に出てきます。そこから少し西に行ったところにR252との分岐があり、ここから只見川に沿って西に向かいます。このR252は景色も良く、車も少ない上に、高速コーナーあり、スノーシェッドあり、ダムを渡るところやタイトコーナー・ヘアピンカーブもあって非常に面白い道。私のお気に入りです。この日は1台だけ、変なところでブレーキを踏む困ったオバさんの運転するプラド(これがまたデカくてノロいなんとも迷惑なクルマです)に引っかかってしまいましたが、それをかわしてからは快調そのもの。VTR1000Fでスピードを維持したままコーナリングするのは楽しい!
 1時間ちょっとで、いつも中継する只見に到着しました。ここからいよいよ今日最大の難所、六十里越にさしかかります。


後ろに見える雪山が新潟との県境の山です。


さぁ、いよいよ難所の六十里越にかかります。

 田子倉ダムの側を連続ヘアピンカーブで一気に駆け上がり、ダム湖を下に見ながら標高の高いところを走って行きます。ここでもほとんど車はいなかったので、思い切り寝かし混んでコーナーを回ります。
 ここを最初に来たのは2000年の夏でした。その時から去年まで、道路の改修工事(落石対策)中でしょっちゅう工事用信号で停められていたのですが、今回はそれが一つだけになっていました。ほぼ全線が舗装完了しているので、完成も間近そう。ここがまともに抜けられるようになると、ツーリング&ドライブには本当に楽しいコースになります。
 ここも1時間ちょっとで走り切り、新潟県魚沼市の小出に出てきました。


道の駅ゆのたににて。あと200kmで帰宅。

 小出ICから関越道に乗って、帰路につきました。途中、赤城高原SAで一度休憩した以外はノンストップ。ただし今日は、交換用のウィンカーを注文するために川越ICで降りて、バイクショップに寄ってから帰宅しました。今日はなかなか一般道走行が楽しかった。
 本日の走行、721.5km(うち一般道261.3km)。給油3回でしたが、最初と最後に満タンにしていないので燃費は計算できませんでしたが、インジケーター表示を見る限り20km/Lは確実に超えています。


このコースはお勧めなのです。お金はかかるけどね。

2006.05.21

雪山を見に行くのだ。

 6週間ぶりのツーリングです。この2週間、雨続きで全然出掛けられなかったのですが、この日曜日は見事な五月晴れ。中国出張から戻ってまだ3日しか経っていませんが、これはもう出掛けるしかないでしょう。日曜日で帰路が混むことを計算して、ちょっと早めに5:30に出発しました。今回の目的地は白馬。炊き込みご飯を食べて雪山を見てこよう、というコンセプトです。


さぁ、この6週間の遅れを取り戻すぞ!

 所沢ICから関越道に乗って北上しました。藤岡JCTから上信越道に乗り換え、小一時間でいつもの休憩地、碓氷の登りの途中にある横川SAに到着。この時点でなんと7:00。いつもより1時間も早い。VTRになってペースが上がったのか...? それとも道が空いてただけ? でも、今日はいっぱいバイクが走っていました。みんな考えることは一緒ですね。


横川SA。まだ7:00ですが、寒くはありません。

 さらに西へ。軽井沢を越え、佐久を通り過ぎたところで一思案。本当は長野まで行くつもりでしたが、このまま行ってもまだ炊き込みご飯は食べられそうもないくらい時間が早いので、上田菅平ICで降りて山越えで長野市に入ることにしました。
 上田で給油した後にR144で東に向かい、途中からR406で北上、菅平高原を目指します。R406の登りは登坂車線があって、遅い車はまとめてゴボウ抜き。しかし、路面があまり滑らかではないので走っていてもあまり楽しくはなかったな。それでも新しいタイヤはグリップ感が増し、安心して深く寝かせられます。
 須坂に出たところからまた西に向かい、長野市の北側を抜けてまた山に入ります。そこから30分ほど行ったところが今回の目的地、鬼無里(きなさ)です。今回行ってビックリしたのが、市町村合併で何と長野市の一部になったそうです。この山奥が"長野市"? なんかイメージ違うぞ。


いよいよ炊き込みご飯...のはずが。

 さっそくそばと炊き込みご飯のセットを注文した...のですが、時間は10:00。確認してもらったところ、まだよく炊き上がってないとのことで、炊き込みご飯は断念(悲)。代わりに店員さんのお勧めで天丼セットになっちゃいました。でも、これはこれでまた美味でしたよ。


いっただきま〜す! これを楽しみに250km走ってきたのです。天丼美味そう。

 さて、そこからさらに1.5車線の道を西に進むと、ジャンプ台で有名な白馬に出ます。ここは峠にあるトンネルを抜けたところに、絶景ポイントがあります(2004年を参照)。ところが今日は日曜日、車が一杯止まっていて、ゆっくり写真を撮ることすらできませんでした。残念。


トンネルを抜けると...雪国だった!

 峠を下り、白馬の中心街に出たところで今度はR148で糸魚川に向けて北上開始。この道は好きなルートの一つで、道幅も広くスノーシェッドの続く面白い道です。途中、遅い車に引っかかってしまったので、「道の駅 小谷」で休憩しました。下の写真にも映っているように、このあたりは新緑がすごくきれいでした。やっぱり、バイクで走るには今の時期が一番良いですね。


太陽が眩しい。このあたりは新緑がすごくきれいでした。

 姫川に沿ってR148を進むと、30分強で日本海側の新潟県糸魚川に到着しました。高速に乗って帰路につく前に、駅の方へふらふら行ってみると、「海の見える展望台」の看板が出ていました。そういえば、まだ今年になってから日本海を見ていないので、行ってみることに。展望台、低いですけど360度の景色が楽しめました。北は日本海。南は北アルプスと立山連峰です。


後ろが「海の見える展望台」。手前の道路は国道8号線。


日本海です。色がちょっと緑がかってる?

 少し引き返して、北陸道の糸魚川ICから帰路につきました。時間は12:30ごろ。東に40km走ったところにある名立谷浜SAで二度目の給油。北陸道は車が少なく走りやすい。この先にある上越JCTまでに、長岡回りか長野回りを決めねばなりません。まだ時間がたっぷりあるので、今回は長岡回りを選択しました。魚沼付近の山の雪解けの状況も見ておきたいしね。


30kmの遠回りですが、今回はまっすぐ進みます。

 上越からさらに80km東に走ると長岡JCTにさしかかります。ここから関越道に乗り換えて南下を開始。ペースは110±10km/h、エンジンは4,000r/min、水温も80℃近辺で安定していて非常に順調。さすがにクルマに慣れてきたのか、首や手首の痛みは以前からは大分マシになりました。この日は風も弱く絶好のツーリング日和です。魚沼付近では、雪はまだ山頂の方に残っていましたが、かなり雪解けは進んでいるようです。1時間の走行の後、越後川口SAで休憩。


後ろの山はまだ雪を被っています。

 今回関越道を走って気がついたのは、新潟県中越地震で被害を受けた修復工事(車線規制)が1区間だけになっていたこと。思い返せば、元通りになるまでずいぶん時間がかかってしまいましたね...。
 次の塩沢石打SAで三度目の給油ストップを行い、関越トンネルを抜けて関東へ戻ります。
 赤城高原SAで最後の休憩をし、関東平野に降りてきたところで問題発生。埼玉に入ったところ、花園ICの合流部で事故渋滞で車線規制。結局、渋滞抜けるのに30分以上かかってしまい、水温は最高で105℃を突破。フレームが熱を持って、フレームに当たる太股がファイヤーストーム(苦笑)に...。クラッチで左手つりそうになるし、最後の最後でもう散々です。
 渋滞を抜けてからは一気に加速! なんとか17:30にはスタート地点の所沢ICに到着。疲れた...。なんか、自分で身体をイジメてるだけのような気もする。


帰ってきましたが...汗ぐっしょり。

 本日の走行、678.0km(うち一般道165.9km)。給油4回で33.7L、平均燃費は20.2km/Lでした。今回は少し余裕を見て、160km毎に給油したのですべて8〜10Lぐらいしか入りませんでした。この燃費で行けるのであれば給油3回で良かったかな? 次回はあと50kmぐらいは引っ張ってみよう。


距離的にはまずまず...でも高速が多い。

2006.05.17-05.19

強行! 2泊3日の中国出張

 月曜日から中国に出張していました。これで都合7回目。今回の行先は浙江省にある地方都市です。どうしても取引先に打ち合わせに行きたかったものの、業務の都合で長い時間が取れそうにない...ということで、やむなく2泊3日の強行スケジュールを組むことになりました。
 今までの出張は誰かに乞われてという形式のものが多かったのですが、今回は自分で企画・立案して行った点が目新しい。とはいえ、こんなスケジュールですから出張の許可が降りるかどうか内心不安でした。出張計画書を上司に提出して目的を説明した後、上司から一言。「...これって、飛行機乗りに行くだけなんじゃないの?」 即座に「いーやどうしても必要ですから」と答えたものの、内心「読まれてる...?」(苦笑)。まぁこれは冗談ですけど、とにかく出張許可も降りていざ出発。
 10:00に成田からJALのB747-400で離陸。今回の席は1Fの前方で、足下が非常に広いのが嬉しかった。


これが成田発上海行きの搭乗機。おお、747-400だ。

 3時間で無事上海浦東国際空港に到着。ここから中国の国内線に乗り換えて、温州に向かいます。また737だったら狭くて辛いところでしたが、搭乗機は幸いにもAIR CHINA(中国国際航空)のAIRBUS A319でした。ちなみに、この機のCAは可憐な人で、久しぶりに胸がときめきました(笑)。ちょっと舌足らずの英語のアナウンスがまた可愛らしい。ちょっぴり幸せな気分。謝々。
 さて、予定通り1時間のフライトで目指す温州には16:30に到着。温州では先に工場から出向いてきたスタッフ&通訳さんと合流しました。空港には取引先の方が迎えに来てくれていて、車でそちらに向かうことになりました。目指すところは高速道路で30分、カーフェリーに乗って30分、そこからさらに30分かかります。18:00にようやくホテルにチェックイン。取引先の人と食事をした後、翌日の打ち合わせに備えました。でも絶えず移動し続けだったので、さすがに疲れましたね。
 火曜日は丸一日掛けて打ち合わせです。さぁ、目的は達成できるか? 十分準備はしたつもり。


火曜日の朝、いよいよ出撃。目的達成のためには念入りな準備が必要です。


ホテルから見た街の様子。中国の良い街100選の34位だとか。それって普通じゃ...?

 打ち合わせは無事成功(したと思う)。
 水曜日は帰る"だけ"です。空港には出発の1時間半前には着かなくてはならないので、現地時間で6:30にホテルを出発です。前日は早めに休んだのですが、なぜかこの街、4:00と5:00に打ち上げ花火が上がって、その音ですっかり目が覚めてしまいました。なんで街のど真ん中で4:00に花火が上がるの? 仕方がないので出発前の時間を使って報告書を作成。あぁ、なんて真面目なんだろ。馬鹿みたい。
 往路と同じ道を今度は逆に走って、8:30に空港に到着しました。ここから今度は広州に向かいます。本当は上海経由で戻るのが距離的には短くて済むのですが、ちょうど良い乗り継ぎ便が見つからなかったので思いきり遠回りルートになってしまった次第。温州から広州は中国南方航空のA319でした。出発は10:10のはずなのになぜか10:00には滑走路を走っていたという謎の展開。中国では時刻表なんて全くあてになりません(だから移動には非常に気を使う)。
 12:00前には広州白雲国際空港に到着。ところが搭乗機の到着が遅れているとのことで、14:20発が結局離陸したのは現地時間の16:00(日本時間17:00)。これでは帰宅が23:00過ぎてしまう...がっくり。


後ろが搭乗機のJAL B767-300。延着で出発は1時間半遅れました。

 3.5時間のフライトで、成田に着陸したのは20:40でした。パスポート・インスペクションを抜けて外に出たのは20:55。ところが、この時間帯はスカイライナーがちょうどない。仕方がないのでゲート入口にあるそば屋でそばを食べて時間を潰し、そこからスカイライナー+山手線+東武東上線を利用して自宅に戻れたのは結局23:30でした。出発から16時間、とにかく移動&待ち時間ばかりで、疲れた...。


打ち合わせのためだけに、こんなに移動したの?

 結局、3日間で3,700マイルの移動。なんか、帰ってから思い返すと移動してたことしか記憶にない...。さて、明日からまた通常出勤。かなりキツイですが、タフじゃなきゃこの仕事やってられません。幸い空き時間で報告書もほとんどでき上がっているし。また明日からがんばろう。

2006.05.04-05.05

川のせせらぎの中で目覚める

 今帰省中の最大のイベントは高知から愛媛方面に約1時間半、高知県仁淀川町の中津渓谷に1泊2日で家族全員で出掛けました。ここには廃校になった小学校が宿泊施設として整備され、その宿を切り盛りしているのが親父の知り合いだったので、GW中にもかかわらず部屋が取れた、ということでした。
 行ったのは両親と祖母、私と妹と一匹。このため車1台では賄いきれず、親父のACCORDとセカンドカーのVISTAの2台でいざ出発。


運転席に座るのが妹。その向こうには次男坊のかけみずセイディくん。

 途中、祖母をピックアップしてR33を西に向かいます。さすがに連休中というのもあって、いの町を抜けるまではかなり混んでいました。運転は"堺の女豹"の妹にお任せ。ところが下の写真に写る次男坊さんは、親父の運転でないと嫌なみたいで吠える暴れる...。あまりうるさい上、運転者にとっては危険きわまりないので、途中で前の車に乗せてもらうことに。後で話を聞くと、ACCORDに乗ってからは静かにしていたそうで、その変わりようといったら...このちゃっかり者め(怒)。


"堺の女豹"の華麗なる(?)ドライビング。前を走るのは親父のACCORD。

 昼食を途中のラーメン屋でとって、2時間半後には目的地の中津渓谷に到着。中津渓谷ではこいのぼりの集団が出迎えてくれました。正直、ここにはあまりいい想い出はなかったり(ちょっとホロ苦い?)するのですが、親父が子供の頃ここに住んでいたこともあって、事あるごとにしょっちゅう連れて来られるのがホントは苦痛だったりする...(去年も天然鮎買いに来てたし)。


ここが渓谷の入り口です。

 渓谷を一散策し、久しぶりに奥にある滝まで行ってみました。この日は水量も豊富で迫力がありました。一方、次男坊さんは大きな音が嫌いなので、あまり乗り気ではないみたい。早く帰ろうにかかっていました。渓谷の入り口ではアイスクリンをごちそうになりました。あっさりした食感が魅力です。
 その後はさらに少し上流に上がって、今回の宿舎となる旧下名野川小学校に到着。中は改装されて、教室が和室となって数室設けられていました。正面の川からのせせらぎが聞こえていい雰囲気です。


ここが旧下名野川小学校。今日の宿舎です。


目の前は渓流。やっぱり都会は嫌い。

 そのさらに上流には昔はスキー場で、今はパラグライダーの練習場になっているスカイパークがありました。その後方には山頂が雲に覆われた明神山があり、懐の深い山の姿に圧倒されます。でも、こういうところはぜひバイクで来たいもの。今度はぜひ愛車VTR1000Fを駆って山頂まで行ってやろうと心に誓ったのでした。


スカイパークにて。ここまで来ると標高も高く、肌寒いです。


明神山。今度はぜひVTR1000Fで山頂まで行きたい!

 さて、宿舎に戻って一休憩。我々に割り当てられた部屋は元の図書&音楽室で、児童書なら読み放題というシチュエーション。ここなら犬も連れて入っていいということだったので、次男坊も同じ部屋で寝られることになりました。嬉しい誤算です。
 夕食は素朴ながらも豪華。風呂も温泉ではありませんがなかなかリラックスできました。この宿、開業してまだ1年ということで、中の装備も新しく、なんと無線LANの使える部屋もあるそうです。また、もともと学校だったので壁も厚いため、防音に優れるという特徴もあります。最近は学校や企業の研修でよく使われることが多いそうです。


今回の参加者です。和室ではないのでセイディくんも一緒に。

 起きたときに川のせせらぎで目が覚めるというのはなかなか嬉しい。次の日は朝7時半に朝食をとり、9時には出発し帰路につきました。とはいえ、そのまま帰ってもしょうがないので、仁淀川本流にある大渡ダムに立ち寄ってしばし散策。この少し上には昔親戚の家があって、よくイタドリやタケノコを取りに来ていたのが懐かしい。実を言うと、このあたりが"かけみず"のルーツで名字も珍しくなくなります。


仁淀川本流の大渡ダムにて。このあたりが"かけみず"のルーツです。

 ここからまっすぐ帰宅。自宅に着いたのは昼ごろでした。なかなか濃密な2日間でした。DVDのネタにできるほどDVカメラでも撮ったし、再来週あたりにまた編集予定。今度こそFinal Cut Express HDを使おう。

2006.04.18-04.22

蚊に刺されに広州まで行ってきた?

 18日から21日まで、中国・広州に出張してきました。成田では滑走路が混んで、いきなり1時間の出発遅れになるなど波乱気味の展開。さらに、今回から出張時の定宿が変更になったのですが、これがまた大外れ。輸出製品の見本市が開かれているとかで、ホテルの本館から離れたコンドミニアム式の部屋が割り当てられました。食事に行くのも10分以上歩かなければならない上、部屋の中の蚊が悩みのタネ。2日目の夜はとても寝られないほどで、朝起きたら無意識のうちに手足を掻きむしってしまったのか傷だらけ(!)でした。あらら。
 なんとか予定通り仕事を終え、金曜日の便で帰国しましたが、なんか今回ほど仕事の充実感のない出張は初めてだな...。

2006.04.09

みちのく関巡り? 白河→勿来

 土曜日が天気がいまひとつだったので、日曜日に出掛けました。といっても、もうちょうど良い距離の行先ってないんだよなぁ...。出発直前まで西の長野方面か、北東の福島方面か迷いましたが、西はまだ気温が低いという情報をキャッチしたので東にしました。いつも通り6:00にスタート。


今日で3,000km走ったことにできるかな?

 和光北ICから外環道に乗って、川口JCTから東北道で北上開始。この日は北西の風が強かったので、速度を抑えめで走行。荒川や利根川・渡良瀬川では強い川風に悩まされました。カウルで横方向の投影面積が大きくなった分、ネイキッドよりこういうコンディションでは不利です。それでも7:30には一回目の休息地、宇都宮を過ぎたところにある上河内SAに到着。オドメーターを見ながらそこそこ距離を稼げるところで高速を降りることに決定。結局、福島県に入り白河ICで東北道を降りて、R289で東へ向かいました。
 R289は白河から棚倉を経由して、いわきの勿来に出る道です。この道路、アップダウンもあってなかなか面白い。所々1.5車線のところはありましたが、クイックなハンドリングを堪能するには良い道です。
 10:00には太平洋岸の勿来に到着。まだまだ時間はありますが、ここまでで既に280km走っていたので目的達成と判断し、帰路につきました。北茨城ICから常磐道に乗って、中郷SAで給油休憩。


中郷SA。このあたりはまだ桜が満開です。

 常磐道上り線でお昼...といえば美野里PAのカツ鍋定食でしょう。さらに50km走ると、その美野里PAに到着。11:45ぐらいになってしまったので、混んでいるかな?と思いきや空いてました。お楽しみのカツ鍋の味を楽しめました。


お気に入りのカツ鍋定食で満腹。満足。

 美野里PAからは順調に南下。13:00には三郷に到着し外環道へ。和光北ICで降りて自宅に戻ってきました。今日は本当にただ"走っただけ"になっちゃったな。あ、カツ鍋定食を食べたか。


自宅に帰着。まだこんなに陽が高い。

 本日の走行、458.5km(うち一般道110.2km)。消費ガソリンは帰ってから給油していないので不明。でも途中の給油量から推定すると20km/Lぐらいにはなっているはずです。これでオドメーター表示は9,000km台になって、ショップで言われたオイル交換時期の3,000kmを上回りました。来週はショップに持ち込む予定。


450kmの中距離ルート、4月下旬になればコース選択の自由度も上がります。

 それにしても、今年はハイペースで距離が伸びています。一番走った2004年ですら、この時期ツーリング4回で2,100km程度だったのに対し、今年は既に8回/3,100km。まだ雪が深いので西方面は攻められていないので、5月以降が楽しみ。

2006.04.01

コーナリングマシン、本領発揮!!

 土曜日はお花見日和。前日なかなか寝つけずに、起きたら7:30。とはいえこの天気で出掛けないのはもったいないので、近場に照準を絞って出掛けてきました。行先は秩父・奥多摩。VTR1000Fに乗り換えて、まともなワインディングロードをまだ走っていないので、そろそろ行ってみようと思ったわけです。込み具合は多少気になりますが、とにかく行かなきゃ始まらない!


もうすっかり陽は高くなってしまった...が。


桜並木がお見送りしてくれました。

 R463で所沢・飯能を抜けR299へ。飯能の市街地を迂回してR299で秩父に向かいます。秩父からはR140に乗り換え、山梨に向かって南下を開始。土曜日で行楽の車も多かったのですが、気まぐれでR140旧道を選んだところクルマがまったくおらず、快適なライディングを楽しめました。さすがに1,000cc、2〜3速に入れっぱなしでも、きつい登りをどんどん上がっちゃいます。ニーグリップさえしっかりしておいて、コーナーでは体を傾けるだけで、クルクルと旋回。これは病みつきになるゾ。しかし、深く倒し込んだ時のタイヤの粘りが今一つ。願わくばもうちょっといいタイヤ履きたい。


後ろに見える橋はR140の雁坂トンネルへ向かう道です。

 雁坂トンネルを抜けて山梨県へ。甲府盆地に降りてきたところにある「道の駅 まきおか」にて昼食休憩。この日はライダーもたくさん出ていました。ほとんどが外車でしたけど...。気温も高くて良い感じ。ただし首は相変わらず痛い。もっと軽いヘルメットにするか、ハンドルをもう少し高くしてポジションを起こすかしないと、とても1時間以上乗ってられない...。スポーツ車って、身体への要求もきついのを実感しました。


道の駅 まきおかにて。CB400SFよりは大柄ですかね?

 塩山で給油して南下、R20甲州街道を今度は東に向かいます。R20は幹線道路でトラックが多く、なかなか調子よく走れませんでした。状況を変えるべく、奥多摩方面に抜ける道(R139)へ初めて入ってみることにしました。ところがこれが凄い道。1.5車線でタイトコーナー盛り沢山の厳しい峠道でした。しかし、ここぞVTR1000Fの本領発揮。アクセルをひねって体を傾けるだけでコーナーをすいすい抜けられます。久しぶりにアクセルを激しく開け閉めして面白かった。首だけでなく手首も痛くなっちゃっいました。クラッチもCB400SFよりは重いので、もっと握力を鍛えないと...。


R139。この先から1.5車線でした。走れ、ファイヤーストーム!

 小一時間ほど走ると奥多摩湖に出てきます。ここからはいつものR411奥多摩街道で東へ。青梅市街地を中央突破し、狭山の茶畑を抜けるいつもの裏道を使ってR299に再び出て、所沢に戻ってきました。最後の方は水温も100℃近辺でうろうろしていてかなり辛かった。
 本日の走行はすべて一般道で279.5km。消費ガソリンは16.7L。平均燃費は16.8km/Lでした。うーん、やっぱりアクセルのオン・オフの激しい道では燃費も落ちてくるようです。走行中の航続距離計算は随分複雑になっちゃいそう。


コンパクトコースですが、280kmはあります。

2006.03.27

神戸、変わったもの、変わらないもの

 仕事で母校を訪ねました。約束は午後だったので、ちょっと早目に到着し知っている場所をぶらぶら。天気も良くてポカポカ陽気。仕事じゃなかったらもっとのんびりできたのに。ハーバーランドからメリケンパークを通り、三宮まで散歩しました。


MOSAICの北側からメリケン波止場を望む。

 午後の用事に備え、電車に乗って大学の近くへ移動。昔住んでいた下宿跡を訪ねてみました。変わっていなかったのは、昔VT250 SPADAを停めていた場所ぐらいかな。行きつけの銭湯がほぼそのままの形で残っていたのには驚きました。
 さて、肝心の用事はやや長引いてしまったので、帰りはもう17:30回っていました。帰路の坂から見る景色は以前と変わらず。9年前、辛かったと同時に楽しかったな。ちょっとしんみり。


帰路、駅に下る坂の途中から見る市街地です。夜景はもっとキレイですよ。

2006.03.25

ラーメンツアー2006 Spring!

 今週末は気温も高く、天気も良し。先週果たせなかったロング・ツーリングにはもってこいです。そこで、VTR1000Fでの初の関東脱出のテーマは喜多方ラーメンに決定。このコース、すっかり恒例となってしまいましたが、マンネリにならないようにいつもの東北道ではなく、常磐道でいわきを経由して猪苗代湖に至るR49を走ってみることにしました。6:00に出発です。


さぁ、行くぞ。関東脱出!

 和光北ICから外環道に上がって東に進みます。出発が比較的早かったので、常磐道の入口である三郷JCTを難なく通過できるかと思っていましたが、甘かった。やっぱり合流のところで1kmぐらい渋滞してました。それでも常磐道に乗ってからは120km/hで順調に巡航し、1時間半で美野里PAに到着しました。そばで朝食を摂り、太平洋を目指して再び発進です。


朝飯食べて。準備完了!

 さらに北上を続けます。8:00すぎになると日立を通過し、海岸線沿いに出てきました。このあたりはトンネルの連続区間で、景色は楽しめませんが適度のコーナーが連続しているので退屈しないところです。福島県に入ってすぐのところにある中郷SAで二度目の休憩。降りるICを再確認して、R49に入るルートをしっかり記憶。走行距離はここまで約200km。燃料計のゲージは1/3まで減っていました。降りたらすぐに給油しなければ。


徐々に気温も上昇。カウルのおかげで膝も冷たくなりません。

 いわき湯本ICで常磐道を降り、R49を郡山に向かって西に進みます。阿武隈高地はまだ土色で、春の訪れはもう少し先ですね。R49は幹線国道のため道幅も広くて走りやすい良い道です。トラクションをかけながら曲がる高速コーナーはやっぱり楽しい。ただし集落をあまり通らない道なのか、なかなかガソリンスタンドがない! 燃料計はまだリザーブを指してはいないものの、さすがに230km過ぎるとちょっとドキドキものです。幸い240km走行時点でさびれかけた(?)ガソリンスタンドを発見。給油で一息つけました。
 郡山に近づくと、磐梯山と安達太良山が見えてきます。まだ頂上近辺は雪が深そう。安心して山越えができるのは5月になってからかな。
 郡山市街地を通過し、山を一つ越えると今度は左手に猪苗代湖が見えてきます。R49は猪苗代湖の北岸を走っているので、南からの太陽で湖面がキラキラ反射してきれいでした。その向こうには雪の残った山並みが見えて幻想的。途中にあった海(湖?)水浴場でちょっと休憩。いい眺めです。


会津磐梯山と猪苗代湖です。

 R49でさらに西へ。途中、一つ北側の県道に乗り換えて喜多方へショートカット。意外に時間はかかって、喜多方市に着いたのは12:30ぐらいになっていました。ちょっと予想より遅れ気味です。周りの畑の雪はほとんど溶けていましたが、所々除雪された雪が積み上げられているところがかなり残っていました。それでもやっぱり目的の丸見食堂のきざみチャーシューは食わねば!


またまたやって来ましたよ、喜多方駅前の丸見食堂。


きざみチャーシュー、今回は餃子を追加!

 でも今回、なんか味がイマイチだったように感じたな。味が変わったのか、私の舌が変わってしまったのかは分かりませんが、なんかあまり美味しいと感じなかったな。どうしてだろう?
 その後、南に下って会津坂下ICから磐越道上りに乗って帰路につきました。快調に飛ばしていたのですが、問題が発生。少し先の区間で事故通行止の表示が出ていました。そこで、その手前にある磐梯山SAで情報収集を試みました。情報板を見ると、事故で通行止めになってからまだ1時間経っていなかったので、すぐの解除はないと判断して下道に降りる覚悟でそのまま進むことにしました。


この先が通行止め。これは計算外だった!

 結局、猪苗代磐梯高原ICで降ろされてしまったので、再びR49で閉鎖されていない磐梯熱海ICを目指します。ところがこの区間、道路工事で片側通行をやっていて大渋滞。事故と工事のダブルパンチで時間を大幅にロスしてしまいました。それでも15:00にはなんとか再び磐越道に乗れて、郡山JCTから東北道で南下開始。安積PAにて二度目の給油を行い、日暮れ前の帰宅を目指すことに。
 ところで、猪苗代磐梯高原ICでは下のような半券をもらいました。一応走れなかった分は(料金的に)考慮してくれるようですね。私はこんなのもらったの初めてです。


こんなの初めてもらいました。

 東北道を120±10km/hで巡航して、1時間後には予測通り宇都宮郊外の大谷PAに到着。カウルの効果でこれまでのように身構えなくても楽に走れます。でも、やっぱりポジションが辛いのか、肩と腰にはなかなか辛いです。現状、1時間以上連続で走り続けるのはちょっと無理。首がもたない...。
 高速巡航ですが、CB400SFでは105km/hから4バルブに切り替わっているので、どうしても高速走行していることを意識してしまいますが、VTR1000Fでは有り余るトルクのおかげで、その速度域では全然速い気になりません。おまけに、100km/hオーバーから仕掛ける追い越し加速も凄まじい。さすがに、以前に国内モデル加速性能TOPを謳っていただけのことはある...。恐るべし。


もう日が傾いてきました。日暮れ前に着けるか微妙なところ。

 宇都宮を過ぎるとさすがにクルマが増えてくるので、流れに乗るしかなくなります。まったり走り続けて18:00には川口JCTを通過、再び外環道で西へ転じます。ところが珍しく外環道が渋滞していて、思ったより時間がかかりました。結局高速を降りたのは18:15ごろで、日がちょうど沈む頃でした。自宅への帰着は下の写真にもあるように18:30回っていました。下の写真のように、やっぱり時計が標準装備だと便利です。


帰宅時のインパネ表示。VTRで初めての600kmオーバー。

 本日の走行、12時間30分で667.6km(内一般道201.1km)。消費ガソリンは30.2L。平均燃費は22.1km/Lでした。どうも、私の単独ツーリングの乗り方だとCB400SFと変わらないような燃費が出せるみたいですね。ただし、まだ峠を走っていないので、アクセルのON/OFFが激しい道だとどうなるかはまだ未知数です。
 今回は色々ハプニングもあって、とにかく疲れました...。


今回も650kmほど。次は日本海まで行くか?

2006.03.18

昼食はいつものラーメンのはずが...。

 今週末は土曜の夜から日曜にかけて雨の予報でしたが、気温はそこそこ上がりそうだったので。ツーリングを計画していました。行先は久しぶりの喜多方ラーメンで、前夜の道路交通情報でも雪はなさそう。VTR1000Fに乗り換えて初のロングツーリングだったので、楽しみにしていたのですが...。
 朝早く出発したいので、前夜の21:00には床について眠っていたところ、22:00前にかかってきた電話でたたき起こされてしまいました。その後、なかなか眠れずに苦しい展開に。寝不足で高速道路を走りたくない(危ないし)ので、なんとか寝ようとするのですが一度起きてしまった目は冴えるばかり。結局再び眠りにつけたのは3:00過ぎで、起きたら案の定7:00回ってました。あたた...。
 とはいえ、せっかく楽しみにしていたんだし気を取り直して行先を近場に変更。雁坂峠を目指すことにしました。出発は8時半、もう道は込んでいるような気がするけど...。


もうすっかり日も高くなってしまった...渋滞、大丈夫かな?

 所沢から飯能を抜けて走行。ここまではまずまず順調だったのですが、R299に川越からの県道が合流するところで大渋滞発生。待っている間にも水温はどんどん上がり、100℃を超えてファンが頻繁に回るようになってしまいました。やっぱり7時前にはこういうポイントは通過しておかないと、首都圏ではとてもまともに走れませんね。15分ほどじわじわ我慢したのですが、結局秩父へ出るのは断念。Uターンして飯能まで戻り、あてもなく走り続ける羽目に...。
 途中、気まぐれでR16とのジャンクション手前を西に進むと、広大な茶畑が広がってきました。このあたりで取れる狭山茶は全国的にも有名です。


広大な茶畑。狭山茶は全国的にも有名。

 その後は青梅から八王子方面に南下。日ノ出ICから圏央道経由で、関越道に出て戻ってきました。日ノ出〜青梅IC間は初めて走りましたが、トンネル内のカーブや2段構造の橋など結構面白い道でした。まだ中央道とはつながっていないので、比較的車も少ないですし。久しぶりに4,000r/minで巡航、つかの間のストレス発散。
 本日の走行、121.9km(うち一般道75km)。ストレス発散のはずが、逆にフラストレーションたまってしまう結果に。現状唯一の楽しみである週末ツーリングをぶち壊されて、非常に悔しい...。

2006.03.09

"日帰り"反対!

 この日は熊本へ日帰り出張でした。朝6:00の電車で家を出て、8:30の飛行機に乗って10:30に到着。11:00に工場に出て17:00まで会議。19:00の飛行機に乗って21:00に羽田着。家に着いたらもう23:00でした。とにかく疲れた。だから日帰りは嫌なんです。せめて前泊したかったのに(ブツブツ)...。
 おまけにこの日の飛行機は行きも帰りもエアバスA321/A320。この飛行機は左右3列シートで中央通路1本なので、人間の密度が高く感じてしまうせいか、疲れが倍増します...。

2006.02.25

水郷巡り(と美味しいカツ鍋!)

 今週末も土曜日晴れ、日曜日雨の予報だったので土曜日に出掛けてきました。前日の雨でまだ路面が濡れている状態ですが、気温が高いため凍結の心配はなし。とはいえ山はやっぱり危ないので茨城の水郷を巡ってみることにしました。まだ夜明けが遅いので、6:30ごろの出発です。


出発前の暖機中。まだ湿度が高く、排気が煙ってます。

 和光北ICから外環道に乗って東に向かいます。三郷JCTではいつも通り渋滞していましたが、それでも7:45過ぎには常磐道に乗れました。前日の雨の影響で、利根川では少し霧が出ていました。車が比較的少なくなった谷田部東PAで一回目の休憩。ここではメニューに「関西うどん」というのがあったので朝食代わりに食べてみました。薄味系で私には好ましい。ほかほかになりました。


朝飯食べて準備完了。さぁ、いよいよ水郷巡りに出発。

 土浦北ICで常磐道を降りて、霞ヶ浦に向けて南下を開始。R125で霞ヶ浦の西岸を南東に進んで行きます。ここでは大型車が多く、ハイペースではあるものの前が非常に見にくくてストレスたまりました。10:00ごろには幹線国道のR51に合流。国道脇のコンビニで首まわし休憩しました。やっぱりこのマシンは一般道を長く走るのは辛いわ。


天気も良くなってきました! 風はちょっと強かったけど。

 R51でしばらく潮来に向けて走った後、今度はR355で北上開始。今度は霞ヶ浦の東岸を走って行くことになります。左手に霞ケ浦を見ながら走ること30分弱、「道の駅 たまつくり」があったのでここで休憩。展望タワーがあったり、ボートに乗れるようです。まわりは水田だらけで見通しもよいところです。


奥に見えているのが霞ヶ浦です。

 玉造からR354で再び東に進路を取りました。30分弱で鹿島灘沿いに走るR51に再び合流。ここからは2005年にも来たところです。R51は大型車が多いのですが、道がよく整備されているのでハイペースで走れます。まだ午前中なので、そのまま大洗・水戸・日立を過ぎてしまいました。そういえばこのあたりは原子力産業のメッカ。発電所や研究所がひしめいていました。あまり近寄りたくないような...?
 昼を過ぎてお腹が空いてきたので、昨年食べたカツ鍋定食が食べたくなってきてしまいました。そこで給油を済ませて日立南太田ICから常磐道上りに乗って美野里PAを目指すことに。まだ13:00前だったので、東海PAにて時間調整休憩。昼時はまだ込んでいるでしょうから。


手前のPAでちょっと時間調整中。込んでいるといやだから。

 東海PAから35kmぐらい西にあるのが美野里PA。ここの食堂のカツ鍋定食が私は好き。まぁ言ってみればカツ丼の定食版といったところです。それでも鍋に乗ったトンカツがジューシーで温かいので私は好き。豚汁とのセットはもう最高。美味しかったぁ。ささやかな幸せいっぱいでした。


大好き! カツ鍋定食、650円。

 そこからは車の流れに乗って、110〜120km/hで巡航し再び外環経由で和光北ICまで戻ってきました。8時間30分でツーリング終了。もう首がカチカチ(悲)。


あてもなく走っているのがバレバレですね。

 本日の走行、355.9km(内一般道155.8km)。最後に給油していないので燃費は確認できず。給油したときは216kmで10.9Lだったので、前半は約20km/L。ただし後半の高速ではエンジン回転数が4,000r/minで巡航したので、多少悪くなっている可能性もあります。
 感覚が慣れてきたのか、再びVツインのドコドコ感を楽しめるようになってきました。

2006.02.19

コロッケ vs ピロシキ

 あまり天気は良くありませんでしたが、せっかくの日曜日を家でじっとしているのも何なので、軽く出掛けてきました。行先はとりあえず秩父市に決定。まだ山に行くのは寒いですし、かと言って市街地走行は疲れるだけで楽しくないので、それなりに流せる道を選びました。ターゲットはR299です。


珍しくのんびりスタートモード。

 R463で所沢を抜け、飯能からR299に乗り換えて西に進みます。さすがに日曜日、市街地は車が多かったものの、郊外に出るとそれなりの交通量でした。R299で高麗川沿いに走り始めてすぐ、飯能市の郊外にある東吾野駅で遅い車をやり過ごすべく休憩。前が詰まっていると苦痛だからで、よくやる手です。車が途切れてしばらくしてから再スタート。それでも結局最後には40km/hピッタリで走る軽のバンに道を塞がれてしまって難儀しましたが...。


さて、ここからお楽しみの高速コーナー続きです。

 R299のコーナーを走っていると楽しかったですね。VTR1000Fは体を傾けるだけでクイクイ曲がってくれます。CB400SFの時のように身構えて(ギアを下げて)コーナーに入らなくて良いので余裕ができて、気分的には非常に楽です。アクセルを微妙に開けて行けば、ドドド...という感じでトラクションがかかり、曲がっていってくれます。惜しむらくはこのパワーを活かせる道は日本にはないであろうと言うこと...。
 1時間半後には秩父市街地に到着し、「道の駅 ちちぶ」で休憩。そこで目にとまったのは「コロッケ」と「ピロシキ」。う〜ん、どっちも食べてみたい。でも油っこいの2つはきついので、今日は「ピロシキ」にしてみました。春雨の入ったピロシキはホカホカで美味しかった。近くても旅気分。


今日の気分はピロシキ。

 秩父からR140で北上し、花園へ出てそこから関越道でいきなり帰路につきました。ハイカが4月から使えなくなるので、早目に使い切ろうという作戦です。途中、嵐山PAで昼食休憩。豚の生姜焼き定食を平らげ空腹感を一掃。さぁ、ここからはいよいよ高速モードです。


1時を過ぎて客が空いたところで昼飯。

 VTR1000Fでまともな高速道を使うのは今回が初。無理せず中央車線で前車との距離をキープしながらアクセルを開けて行きましたが、6速120km/hでエンジン4,000r/min。伏せなくてもカウルの効果で上半身にはほとんど風は当たらず、快適なクルージングでした。安定感がネイキッドとは比べ物になりません。ちょっとハンドルの振動が気になるけど、これならロングツーリングも楽しくなるかな。


ミニツーリング終了。これで1,000km走ったことになります。

 出発から4時間半で自宅に帰着。本日の走行距離は147.3km(うち一般道100.6km)。前回の給油から170kmちょっと走行していますが、燃料計は残り2マスを指しているので、だいたい航続距離は240kmといったところになりそうですね。また、これで乗り換えてからの積算距離はちょうど1,000kmとなりました。

2006.02.11

シーサイド・クルーズ

 この週末の天気予報は土曜日暖・日曜日寒。ということは、出掛けるなら土曜日でしょう。ここ1週間以上、7時前出勤を続けてすっかり早起き癖がついてしまったので、寒くまだ夜の明けない6時に出発しました。目的地は東京よりいつも気温が2℃ほど高い南房総に決定。首都高5号池袋線・C1環状線・9号深川線で都心を抜けてB湾岸線から浮島まで南下、東京湾アクアラインを通って木更津へ向かいました。
 いつもの休憩地、海ほたるを8時頃出発して木更津へ。R16を経由しR127で館山に向けて南下しました。ところがこの日は行楽日和というのもあって車が多く、おまけに工事渋滞でたっぷり30分以上ノロノロ走行。朝からもう左手つりそう...。それでも水温は100℃まで上がりませんでしたが。何とか渋滞を抜けたところにあった「道の駅 きょなん」で休憩。もうすっかり陽が上がって、暖かくなってきました。ここからは東京湾越しに富士山の姿が見えました。前回は気づかなかったな。


太陽の日差しが降り注いでます。一足先に春気分。


東京湾越しに富士山。写真では分かりにくいですが、肉眼でははっきり見えてました。

 さて、一般道でのエンジン回転数ですが、大体2,500r/minぐらいで流すのが一番いいみたい。ギアは3速ぐらいですかね。2,000r/minだとちょっとギクシャクするし、3,000r/minまで回すとちょっとスピード出過ぎてしまいます。正直な感じ、ゆっくり走る方がテクニックが必要なクルマといえるかも。
 館山市を過ぎると、太平洋に出てきます。R410房総フラワーロードは海沿いをずっと走って行く道です。風は暖かい南風で、走っていて本当に気持ち良かったです。蒼い空と青い海、そしてブルーの車体! iPodでお気に入りの曲を聴きながら流す快感。もう気分は本当の春よりも一足先に最高です。


青づくしです。波は結構高かった。

 しばらく走ると、2年前にも来た「道の駅 ローズマリー公園」に到着しました。前回は菜の花満開だったのですが、今年はまだその時よりも2週間早いのでごらんの通り。黄色いじゅうたんというよりは黄緑色ですね。ちょっと早すぎたか、残念。駐車場では誘導のおじさんに「何cc?」と聞かれて、「1000です!」と胸を張れるのはちょっぴり快感(ん?)。


もうあと1〜2週間もすれば黄色い絨毯になりますかね?

 鴨川シーワールドの前のガソリンスタンドで給油してから、内陸に向けて舵を切りました。走行200kmちょうどでピッタリ10L。やっぱり渋滞の影響か、ちょっと燃費は伸びてきませんね...。
 R297に入ってからは、VTRに乗り換えて初のタイトコーナーの続く道。何もしなくてもどんどん曲がってくれるので、コーナリングが面白い。上手くなった?と錯覚するほど。きつい登りでもあり余るトルクのせいでギアを替えなくてもどんどん走ってくれるので、コーナリングに集中できるものの何か物足りない...。ギアを選ぶ楽しみが奪われたみたい。
 大多喜に向かう途中にあった「道の駅 たけゆらの里 おおたき」で昼食。山菜を使った天ぷら蕎麦が目を引いたので頼んでみました。あっさりしてて美味しかった。


おまけ。今日の昼食。野菜の天ぷら蕎麦です。かき揚げ大好き。


そろそろ帰路につきますか...首が痛くなってきたし。

 大多喜を過ぎたところでR409に乗り換え、再び木更津へ向かいました。ここからはまたアクアラインで川崎に渡り、首都高B湾岸線・C2中央環状線を使って東京の外周を一回りし、自宅に戻ってきました。アクアラインでは遠方こそ霞んでいたものの、東京がきれいに見えていました。
 本日の走行、357.2km(内首都高+一般道329.2km)。最後に給油しなかったので平均燃費は出せませんでしたが、まだインジケータは半分表示されている状態なので、後半の方が伸びたようです。
 それよりも首と肩、ニーグリップによる膝の痛みと半クラッチ多用による腕の疲れに今日は音を上げてしまいました。こんなので本当に慣れられるのかなぁ。5月以降、恒例になっている600km超のロングツーリングに課題を残してしまって、ちょっと不安...。

2006.01.29

初ツーリングは横須賀へ! 本物の戦艦を見に行く。

 昨日納車されたVTR1000Fの性能を早速確かめてみようと、私としては異例の日曜日ツーリングに出掛けました。とはいえまだ寒いので、行先は近場です。本来ワインディングに行って慣れるべきなのでしょうが、まだ山は先週の雪が残っているでしょうしね。高速走行時のカウルの効果を体感するなら、首都高湾岸線がいいかなと思ったわけです。そこで、目的地は神奈川県横須賀市に設定しました。
 年明けに映画「男たちの大和」を見に行ったこともあり、そのつながりで記念艦「三笠」を見に行くことにしたのです。これまで機会があれば行こうと思っていたのですが、VTR1000Fの慣らし(というよりは自分が慣れる)ために、ちょうどいい距離なので行ってきたというわけです。


いよいよ高速道路でトライ! 緊張のスタート。

 戸田南ICから首都高5号池袋線に乗って南下開始。時間は8時を回っていましたが、日曜の朝のためかそこそこ空いていました。信号で止められることのない首都高速、ギア3速で80km巡航してもエンジン回転は2,500〜3,000r/minなんて、車の感覚と全然変わらないですね。さすがリッタークラスのパワー&トルクです。ポジション以外は楽ちん。エンジンも程よいドコドコ感があり、Vツインであることを意識します。
 竹橋JCTからC1環状線内回りに乗り換え、さらに浜崎橋JCTを経て11号台場線レインボーブリッジを渡ってお台場へ。有明JCTからB湾岸線に乗ります。ここからは片道3車線で規制速度80km区間、おまけにカーブが少なくなるため、カウルの効果が体感できました。結果は予想以上で、上半身で感じる抵抗が激減。また、車体は速度が上がるほど安定感が増してきます。これはいい! そのまま南下を続け、横浜ベイブリッジの手前にある大黒PAで休憩しました。


う〜ん、日本ではその性能は持て余す気が...。

 朝食のそばを平らげた後、横浜ベイブリッジを渡ります。ちなみに私が横浜ベイブリッジを通るのは、1995年の夏以来何と10年ぶりになります。渡ったところから西に転じ、神奈川3号狩場線で横浜横須賀道路に入りました。それから20km少々南下すると横須賀ICになります。横須賀ICで降りて市内に向かい、今回の目的地、三笠公園に到着。まだ10時半ぐらいでした。さて、乗る前から気になっていたのは燃費ですが、110km弱の走行で燃料計のインジケータがちょうど半分消えている状態でした。無給油で帰り着けるか微妙なところ。


三笠公園。こちらの詳細は「everyday」にて。

 「三笠」は日露戦争時の連合艦隊旗艦で、東郷元帥指揮の下、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を打ち破って日本に勝利をもたらした戦艦であり、除籍された後に横須賀市で記念艦として保存されています。その時の状況はNHKの人気番組「その時 歴史は動いた」でも紹介されました。


三笠公園です。銅像は東郷平八郎、その後方に見えるのが「三笠」です。


30cm連装主砲が前後に1基ずつあります。幅が狭いので紋章はいびつに...


こちらは後方から。入館料500円で中も見られるそうです。

 全長132m、排水量は15,000t強なので、今の目で見ると巡洋艦ぐらいの大きさですかね。砲塔配置や艦橋配置などをみると、その後に続く戦艦とは異なり前後対称に近い形のようです。思っていたよりもコンパクトな印象でした。また、入口近くには主砲弾や、被弾した砲などの展示もあり、世界最大の戦艦「大和」級の主砲弾も置かれていました。


おまけ。大和の46cm主砲弾だそうです。デカいです!

 今日の走行はあくまで「慣れる」のが目的なので、三笠公園から折り返しですぐ帰路につきました。往路と同じように横浜横須賀道路から首都高B湾岸線に入り、あとはただひたすら北上。ただし今回は辰巳JCTまで行って、そこからC2中央環状線で東京の外周をぐるっと回り、最終的に5号池袋線に出て戻ってきました。
 結局1回も給油しないまま戻ってこれました。インジケータは最後の一目盛りで、点滅(リザーブ域)までは行かず終い。本日の走行、239.0km(内一般道+首都高196.2km)で消費ガソリン11.4L。燃費計算すると21.1km/Lです。あれ? 意外と悪くないですね。全行程ほとんど高速で、3,000r/minでアクセル一定に保っていたとはいえ、このぐらい走ってくれればまずまず。私の使い方からいえば、ちょっぴり安心しました。
 ただし、ポジションがCB400SFと全然違うので、肩がこっちゃいました。慣れれば軽減されるでしょうけど、上半身全体の疲れがない反面、肩だけに疲れが残った感じ。また、車体が細くニーグリップしやすいタンク&フレーム形状のせいか、内股が筋肉痛に...。あっちを立てればこっちが立たず、です。

2006.01.18

帰りは速い!

 熊本での仕事を終えて、この日は首都圏に戻ります。本当は会議でやることが残るのも見越して11:00便で帰るつもりでしたが、仕事場でトラブルがあったこともあり1便早く9:00の便で帰ることになりました。
 この日の搭乗機はB777-200。B767より一回り大きい機体です。空港に行ってみて納得。修学旅行生が沢山いたので、大きな機体にしたのでしょうね。さて、羽田→熊本は所要時間1時間50分なのですが、帰りはなぜか1時間25分でかなり短い。いくらジェット気流に乗れるからって、こんなに差が出るものなんですかね???
 職場には昼休み前に到着。やっぱり移動しての勤務は結構体に堪えます。

2006.01.17

火の国の夜明け

 この日は会議が朝から晩まで予定されているので、熊本と空港の間にある大津町に前泊していました。さすがに西日本、7時にならないと明るくなりません。朝食からホテルの部屋に戻ってきた頃ようやく空が明るくなりました。今まで太平洋岸や瀬戸内南岸でしか暮らしたことのない私にとって、高い山の向こうから日が昇るのはちょっと新鮮な気分です。


火の国の夜明け。山の向こうから太陽が昇るのは私にとっては新鮮。

2006.01.16

BASASHI!

 熊本といえば「馬刺」。ホテルのそばにある居酒屋で夕食を摂り、地元の味を楽しんできました。他にもカンパチの塩焼きなど、首都圏では食べられないもの盛りだくさん。さらに一緒に行った同僚が熊本出身なので解説付き。美味しかった。

2006.01.16

あの雲に抱かれたい

 出張で熊本に向かいました。昼に会社を出て、羽田から夕刻のANA便で熊本へ。機体は通常(B767-300)よりも一回り小さいA320でしたが、乗客は比較的少なく空いていました。
 残念ながら日本列島は雲に覆われていて、ほとんど景色は見えませんでした。しかし注意深く外を見ていると雲は2層になっていて、高い雲の層を抜けて上空に出ると藍色の空。暮れ行く空の色変化をじっくり楽しめました。眼下には雲が広がり、その雲がまた柔らかく暖かそうで「あの雲に抱かれて眠りたい...」なんて考えてました。欲求不満がたまってる?